ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [8月23日(金)~8月25日(日)]

2019-08-27 23:53:12 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸週に1、2度は<ぴあ映画生活>で神奈川・東京の上映中の映画を総チェックします。すると、たまに以前観た感動作の上映館があったりして、人に薦めたくなります。とくにそんなにど知られていない作品ほど。で、今はコレ! →「サリヴァンの旅」(1941.米)=シネマヴェーラ渋谷で8月30日まで。
 [8/28もう1つ追加] 「裸の島」(1960.新藤兼人監督)=ラピュタ阿佐ヶ谷で9月3日まで。セリフが全然ない映画。
 なお、「金子文子と朴烈」を見逃がした方、8月31日~横浜シネマリンで上映されます。

▸昨日25日はその横浜シネマリンで「シード ~生命の糧~」鑑賞。提未果「日本が売られる」(幻冬舎新書)や山田正彦「タネはどうなる?!」(サイゾー)に種子法廃止・種苗法改正の実に大きな問題点について書かれていましたが、そんなにも関心が向けられることがなかったし、今もないように思われます。ずーっと以前(20年くらい前か?)、NHK特集だかですでに穀物メジャーが世界に進出して、たとえば日本人の好みに合った品種を開発したり、各地の気象情報を把握して生産等の計画を立てたりしているというルポを見ました。輸入タマネギが一旦国内の特産地淡路島を経由して全国に搬送される等々も・・・。一時あれほど問題になった遺伝子組み換え作物(GMO)について無近年はどうなの? 種子の問題は農業の問題だし食べ物つまり健康の問題だし、国内外の経済や政治の問題だし、現在の、そして未来の問題。もっともっと関心が向けられるべきことだと思います。農業コングロマリットがどんなことをやっているか、どれほど知られているのでしょう? (そういえば、バチガルピ「ねじまき少女」(ハヤカワ文庫SF)もそんなテーマのSFでしたね。)

         ★★★ NAVERの人気順位(8月27日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) 愛の贈り物(韓国)  9.70(235)
②(2) 痛いほど愛する(韓国)  9.65(150)
③(3) 主戦場  9.56(853)
④(4) アラジン  9.40(26,052)
⑤(5) アベンジャーズ/エンドゲーム  9.38(68,732)
⑥(6) レッドシューズ(韓国)  9.28(3,466)
⑦(8) 教会のお兄さん(韓国)  9.27(1,521)
⑧(7) 遠回りの道(韓国)  9.27(48)
⑨(9) 伊丹潤の海(韓国)  9.20(102)
⑩(-) ディーター・ラムス  9.18(11)

 ⑩「ディーター・ラムス」(仮)が新登場です。アメリカのドキュメンタリーですが、ドイツのインダストリアルデザイナーの巨匠ディーター・ラムスを撮ったものです。1932年にドイツのヴィースバーデンで生まれた彼は、ディーター人ス第2次大戦が終わった時期に幼年期を送り、戦争で荒廃した世界を再び再建することに自分の夢と情熱を捧げます。新しい世界を作り、新らしい製品を作ることに捉われた彼は、50年以上の間電気機器メーカーであるブラウン社と家具会社のヴィツゥ社でコーヒーメーカー、計算機、ラジオ、オーディオ製品等々、数多くの製品のデザインで、大きな足跡を残し、高い評価を受けてきました。また<良いデザインの10の原則>は時代を超えて受け継がれています。そんな彼のこれまでの歩みと彼のデザイン哲学が盛り込まれた作品です。原題は「Rams」ですが、韓国題「디터 람스」同様フルネームを仮題としました。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 寄生虫[パラサイト](韓国)  9.06(16)
②(2) 幸福なラザロ  8.40(5)
③(3) トイ・ストーリー4  8.09(11)
④(4) アベンジャーズ/エンドゲーム  7.62(13)
⑤(5) キム君(韓国)  7.57(7)
⑥(6) 主戦場  7.33(6)
⑦(7) EXIT(韓国)  7.23(13)
⑧(10) ザ・デッド・ドント・ダイ  7.00(4)
⑧(10) 僕はイエス様が嫌い(日本)  7.00(4)
⑩(-) ジョン・ウィック:パラベラム  6.88(8)

 今回新登場の作品はありません。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績8月23日(金)~8月25日(日) ★★★
           韓国ホラー「変身」が1位に

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(68)・・変身(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・8/21 ・・・・・・・・・571,904・・・・・・・・769,637 ・・・・・・・・6,853・・・・・・・・975
2(1)・・ワイルド・スピード・・・・・・・・・・・8/14 ・・・・・・・・・493,758・・・・・・2,969,812・・・・・・・・26,534・・・・・・・・979
       /スーパーコンボ
3(3)・・EXIT(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/31 ・・・・・・・・・454,279 ・・・・・・8,362,276・・・・・・・・70,573 ・・・・・・・867
4(新)・・役者たち:風聞そうさ団(韓国)・・8/21・・・・・・・・・283,567・・・・・・・・433,756・・・・・・・・・3,678 ・・・・・・・754
5(2)・・鳳梧洞[ポンオドン]戦闘(韓国)・・8/07・・・・・・・・・264,371・・・・・・4,512,358・・・・・・・・38,480・・・・・・・・771
6(新)・・カレント・ウォー ・・・・・・・・・・・・8/22 ・・・・・・・・・・95,993 ・・・・・・・131,205・・・・・・・・・1,189 ・・・・・・・276
7(78)・・アフター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/22 ・・・・・・・・・・27,861 ・・・・・・・・37,875 ・・・・・・・・・・328 ・・・・・・・235
8(4)・・こんにちは、ティラノ ・・・・・・・・・8/14 ・・・・・・・・・・22,665 ・・・・・・・191,781・・・・・・・・・1,503 ・・・・・・・286
       :永遠に一緒(韓国)
9(8)・・レッドシューズ(韓国)・・・・・・・・・7/25 ・・・・・・・・・・18,334・・・・・・・・763,058・・・・・・・・・5,886 ・・・・・・・127
10(6)・・ペット2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/31・・・・・・・・・・・17,755 ・・・・・・1,101,336・・・・・・・・・8,414 ・・・・・・・194
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 韓国映画「変身」が1位に入りましたが、数字的には来週まで持つかどうか?といった感じ。外国映画も含めてちょっとさびしい感じ。
 今回の新登場は1・4・6・7位の4作品です。
 1位「変身」は、韓国のホラー。人の姿に変身する悪魔が家族の中に入り込み、奇異で不気味な事件が次々に起ります。「昨日の夜、お父さんが2人いた・・・」。互いを疑い、憎みあうその家族のもとに、悪魔払いの司祭である叔父のジュンス(ペ・ソンウ)が予告なしにやって来ますが・・・。原題は「변신」です。
 4位「役者たち:風聞操作団」は、韓国の時代劇。<役者>と訳しましたが、韓国語では<広大(광대.クァンデ)>といい、広い意味での芸人です。李氏朝鮮の第7代国王世祖の時代、15世紀。歴史書「世祖実録」には40件もの奇異な現象があり、またその背後にはこの広大たちの存在があったとか・・・。朝鮮八道を舞台に風聞をまき散らして民心を揺るがす5人の広大がいました。ある日、朝鮮最高の権力者韓明澮[ハン・ミョンフェ]( ソン・ヒョンジュ)から甥を殺して王になった世祖(パク・ヒスン)の美談をでっち上げろとの命を受けます。広大のリーダーのドクホ(チョ・ジヌン)と仲間たちは命をかけて驚くべき企てに取りかかるのですが・・・。原題は「광대들: 풍문조작단」です。
 6位「カレント・ウォー」(仮)は、アメリカのドラマ。1880年代のアメリカが舞台。、電力の供給方法を巡って、直流送電派のトーマス・エジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)と交流送電派のジョージ・ウェスティングハウス(マイケル・シャノン)との間で繰り広げられた電流戦争を中心に描いた伝記映画です。韓国題は「커런트 워」。日本でも公開されるようですが、公開日は未定です。
 7位「アフター」は、アメリカのラブロマンス。原作のアナ・トッドの「AFTER」(小学館文庫)は4巻まで刊行。本嫌いな人でも一気に読めちゃうとか。名門大学に入学した女子学生テッサ(ジョセフィン・ラングフォード)は、ハーディン(ヒーロー・ファインズ=ティフィン)と名乗る男にさっそくナンパされます。真面目に生きてきたテッサにとって女遊びに興じるハーディンは単なる不快なチャラ男。ところが、何回もちょっかいを出されているうちに、テッサは彼に不思議な魅力を感じるようになり、ついには彼に愛されたいと願うようになってしまいます。そんなテッサを見て、ハーディンは「身持ちの堅い女がついに俺になびいた」と喜びますが、彼女とつき合ううちハーディンにも心境の変化が起きます・・・。韓国題は「애프터」。日本では劇場公開はなく、7月からNetFlixで配信されています。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(新)・・カレント・ウォー・・・・・・・・・・・・・・8/22 ・・・・・・・・95,993 ・・・・・・・131,205・・・・・・・・1,189 ・・・・・・・・・276
2(新)・・シェルブールの雨傘 ・・・・・・1992/9/26 ・・・・・・・・・3,563 ・・・・・・・・・5,838 ・・・・・・・・・・43 ・・・・・・・・・・33
3(2)・・伊丹潤の海(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・8/15 ・・・・・・・・・2,635 ・・・・・・・・14,293 ・・・・・・・・・119 ・・・・・・・・・・46
4(新)・・私だけいない、猫(韓国) ・・・・・・・・8/22 ・・・・・・・・・2,059 ・・・・・・・・・3,033 ・・・・・・・・・・26 ・・・・・・・・・・39
5(8)・・解き放たれて/Unleashed ・・・・・・・3/27 ・・・・・・・・・1,608 ・・・・・・・・12,260 ・・・・・・・・・・64 ・・・・・・・・・・・4

 3位以外の4作品が新登場です。
 1位「カレント・ウォー」については上述しました。
 2位「シェルブールの雨傘」は、言うまでもなくジャック・ドゥミ監督による名作ミュージカルの再上映。韓国題は「쉘부르의 우산」です。
 4位「私だけいない、猫」は、韓国のドラマ。この頃韓国ではネコの飼い主のことを<執事(집사.チプサ)>といいますが、主人公は世代も性別も違う4人。皆ネコを飼っている<執事>です。生涯初の別れを克服中の20歳の青春ナレ執事(キム・ソヒ)には愛いっぱいの彼氏ニャンコ♥サランイ、突然仕事を失った一人暮らしのお父さんキム課長(ホ・ジョンド)は希望いっぱいのホップニャンコ♥ボクデンイ、猫の弟を育てたいバレエ少女スジョン(クォン・スジョン)にはカッコよさいっぱいロマンチックニャンコ♥スヨンイ、偶然ネコの妻を持ったおじいさんソクポン執事(キム・ギチョン)には情がいっぱいのヨボニャンコ♥スンジャ。そんな<執事>たちとそれぞれの飼いネコとのふれあいを描きます・・・。原題は「나만 없어 고양이」です。
 5位「解き放たれて/Unleashed」(仮)は、アメリカのコメディ(&ロマンス?)。失恋ですっかり恋に臆病になってしまったエマ(ケイト・ミクーチ)は心機一転を図ってサンフランシスコに引っ越したものの話し相手(?)は愛犬と愛猫だけ。ところがその2匹もいなくなってしまい、エマは悲嘆に暮れます・・・が、そんなある日ステキな男性2人が現れて自らBFを志願。そして彼女の恋愛指南役になってくれるのですが、実は2人の正体は・・・、なんてすぐにわかっちゃいますね。韓国題は「내 완벽한 남사친의 비밀(私の完璧な男友だちの秘密)」ですが原題「Unleashed」を訳して仮題にしました。日本公開はなさそう、かな。
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ツルニンジン? ケンポナシ? 日本ではなじみのない韓国の食材

2019-08-26 23:23:12 | 韓国料理・食べ物飲み物関係
 今年2~3月の韓国旅行の記録については、次の2つの記事にまとめました。
 → 雑談・韓国旅行(2019年2~3月) [その1]「パイノパイノパイ」のことなど
 → 雑談・韓国旅行(2019年2~3月) [その2]弘大(ホンデ)の和食店、トゥムルモリ等々のこと
 7泊8日の旅だったので、ネタは一杯。かなり端折って書きましたが、今回はそのこぼれ落ちた部分から、新たに仕入れた小ネタを紹介します。

 清渓川の基点、つまり、あの赤と青の巻貝のオブジェからすぐの所では、大綱引き大会に備えて巨大な綱を作っていました。(下左) 日本でも北海道から沖縄まで全国各地で大綱引きが行われていますね。

   
 この大綱引きは記事の本論とは関係ナシ、です。
 綱引きの場所のすぐ南側。清渓川沿いの道で歩道に埋め込まれたプレートが目に留まりました。(上右)
 何だろう?と思って見てみると・・・。

   
 <한성권번 터(漢城券番址>とあります。(日本ではふつう「検番(or見番)」と表記するが、朝鮮では「券番」。)
 その説明文を読むと、次のように書かれています。
 日帝強占期に制度的に女性の人権を弾圧した代表的な妓生組合があった場所
 うーん、なんかすごく一面的だなー。券番には妓生の管理という側面だけでなく、伝統的な技芸の伝習といった面もあったことは、→学問的な論文を読むまでもなく、いろんな一般書や、券番を舞台にしたハン・ヒョジュとチョン・ウヒ主演の映画「愛を歌う花」を見ればおおよそわかるのに・・・。

 この券番の話も記事の本論とは関係ナシ、です。(スミマセン)
 地図(上右)のは大綱引きの場所、はプレートの場所ですが、プレートの南側のビル(右画像)を見てみると・・・。
 「서울특별시(ソウル特別市)」云々と書かれた看板が2つ。都市基盤施設本部等、ソウル市の庁舎の1つのようです。その左手に「한미리(ハンミリ)」とあるのは、このビル内の店のようです。後で調べたら「わりと名の知れた高級韓定食のお店」なのだそうです。→コチラの記事に詳しく書かれていますが、画像を見るとフンイキも料理もなかなかのもの。ただ、やっぱりお値段の方はベラボーとまではいかないけどちょっとナニかな?と・・・。ま、いつか機会があれば・・・。(^^;)
 えっ、これもまた本論じゃない!? ひらにお許しを・・・ m(__)m

 さて、私ヌルボがこの日注目したのは、同ビルの北西角にあった店の看板です。(下左)
 やっと本論です。(やれやれ)

   
 なぜ注目したかというと、<더덕봅(トドクパプ)>という文字が目に入ったから。
 トドクは、私が昨年11月ソウルに行った時に初めて食べたモノ(下左)です。(→コチラの記事参照。) その時、けっこう格の高い食材だという話も聞いたような・・・。なるほど、ソウルの中心部に格調高そうな専門店もあるのか、と思いました。そして3つ並んでいる店名中1番上の산채향(サンチェヒャン.山菜香)というのがそのトドク専門店の店名です。(上右)

   
 上左はヤンニョムを塗って焼いたトドックイ(더덕구이.トドク焼き)。昨年食べた時に撮った写真です。トドクはツルニンジンという和名の植物(上右)で、ウィキペディア等には根の部分を漢方で用いるとありますが、私ヌルボは全然知りませんでした。(たぶん大抵の日本人も?) 朝鮮ではもっとポピュラーなようで、「チャングムの誓い」第21話にも出てきたそうな。(全然記憶ナシ。(^^;))
 そして今、サンチェヒャン(or山菜香)で検索してみると、→<ソウルナビ>の記事等々がヒットしました。あ、それはソウル歴史博物館の裏手の方にある本店の方ね。そして清渓川路の店に行った方の記事は→コチラや→コチラ。なかなか好評のようですね、料理も店の雰囲気も。→本店のメニューを見ると定食もほとんど2万ウォン未満だし、今度行ってみよう!という気になりました。(サークル仲間の皆さん、たまにはこんな店どうですか? トドクマッコリというのもありますよ。)

 ところで、先の記事の中で書いてないことがありました。トドクを食べた店でアジュマがザル(?)に入れて持ってきて見せてくれた植物の実です。(下左)

   
 ピントが合ってなくて(^^;)なんだかよくわかりませんが、球状のものもあれば、それらがヒョウタンのようにつながっているものもあります。<헛개나무(ホッケナム)>という木の実なのだそうです。和名は<ケンポナシ(玄圃梨)>。漢字だけだと読み方がわかりません。10月頃に上右画像のように「枝つき干し葡萄のような実がなる」ので英語では<Japanese raisin(レーズン) tree>というとか。ただし韓国サイトでは<Oriental raisin tree>。韓国はこういうところまでこだわっているのかとつくづく思いますが、まあいつものことではあります。
 その(本来はサムギョプサルの)店ではホッケナムの実は見せてもらっただけ。私ヌルボもただホッケというモノと名称を知っただけでした。
 ところが旅行中の2月27日、ホテルの近所のコンビニでドリンク類を物色していると、<헛개수(ホッケス)>つまり<ホッケ水>と表示されたペットボトルがあるではないですか。  

     
 その上の字は<갈증에 한水위>。「のどの渇きに一枚上」といった意味でしょう。
 さっそく買って飲んでみました。するとクセのない味で飲みやすく、少し香ばしい香りで、ちょっと気に入りました。〇〇に似た味、と言えばわかりやすいでしょうが、似てる飲み物は全然思いつかず。後で見た韓国記事に「二日酔いに良い」とありましたが、たしかにそうかもしれません。
 ※→コチラのブログ記事では「佐賀県の神社でお祭りの時に枝付きの束が売られている」とか、「秋田出身の父親がケンポナシを食べながら遊んだ」とか書かれています。日本でも、時代や地方によって違いがあり、私ヌルボはたまたま知らなかっただけなのでしょうか?

 その後、<ホッケナム茶>という商品もあることを知りました。(下左右) もしかして売ってるかなと思って横浜市内の韓国食品店で探してみましたが見つかりませんでした。

  
 このホッケ水の製造販売元はCJグループ内のCJヘルスケアという会社で、こうした健康飲料の他医薬品も製造しています。またホッケ水はこれ以外にもハイト真露の<새벽헛개(セビョクホッケ)>という製品等も発売されています。<セビョクホッケ(夜明けのホッケ)>というネーミングは、これまた「숙취해소(宿酔解消)」というキャッチコピーに沿ったものでしょう。両社のCFを比べてみると、健康志向のCJヘルスケアに対し、本来は焼酎メーカーの<セビョクホッケ>の方はとれもお酒とワンセットになってるのは当然ですね。
 このようにホッケ水が大量に商品として製造されているとうことは、もちろん野生のホッケナムの実を採集しているのではなく、広い農場で栽培したものを出荷しているからです。例えば→コチラは慶尚北道・亀尾(クミ)市にある農場の公式サイトです。(画像多数)

 いろいろ書きましたが、トドク=チョウセンニンジンにしてもホッケ=ケンポナシにしても、一般的な飲食文化の中で漢方(韓国では「韓方」)の占める比重は韓国の方がはるかに大きいようです。
 考えてみれば、1992年の最初の韓国旅行でアマドコロ(둥굴레.トゥングルレ)に出会って以来、実にいろんな漢方関係の食材を知ったなー。ウルシ(옻나무.オンナム)のドリンク等々、未だ味わったことのないモノもたくさん。そしてまた、知れば知るほど新たな興味がわいてきます。
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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [8月16日(金)~8月18日(日)]

2019-08-20 23:39:43 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸15日(木)にシネマ・ジャック&ベティで「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」を鑑賞。205分と長尺のドキュメンタリーで、とくに解説とか字幕の説明が入るでもなく、図書館での講演やコンサート、その他いろんな活動のようす、リファレンスや原資料のデジタル化等々の図書館員の仕事等をそのまま撮影したもので、とくに盛り上がる展開があるわけでもなく、最初の方でたぶん5分くらい( ?)寝てしまいました。が、むしろ「5分しか寝なかったゾ!」と自慢できるかも(笑)。それでも観てよかったです、とても。図書館は単に本を読みたい人、モノを調べたい人のためばかりでなく、たとえば親と子の学習教室のような、地域社会との関わる役割もあるんだなあと、いろいろ考えさせられました。

▸稼ぎ時のはずの8月。今夏の韓国映画はあまりパッとしないようです。カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したポン・ジュノ監督の「寄生虫[パラサイト]」がさっそく5月末公開されて観客動員1千万人を超えましたが、以後はこれといった大ヒット作ナシ。目下上映中の作品では「寄生虫」同様ソン・ガンホが主演した「わが国の語音」は大コケ、大型<反日>映画「鳳梧洞[ポンオドン]戦闘」は現在400万人に達したとはいえ、評価はあまり芳しからず。結局現在760万人を超えた「EXIT」の一人勝ちかも。それでも1千万人超えはどうだか・・・。
 個人的な注目作は、<ネチズンによる人気順位>で今回初登場1位の「愛の贈り物」。脱北者のキム・ギュミン監督が90年代の食料難の頃の北朝鮮を舞台に撮ったドラマですが、2年前に制作を終えた後世界各地の映画賞を受賞したものの、韓国内では親北の政府に<気がね>する配給会社6社に門前払いされるなどして上映館は2館に止まっていたのが、(保守系)市民たちのクラウドファンディンク等を経て多少は増えて公開されることになったとか・・・。それにしても、今に始まったことでもありませんが、人権重視のはずの進歩陣営がなぜ北朝鮮の住民の人権を抑圧している北の独裁政権を支持しているのか、また韓国内の脱北者たちに冷淡なのか、私ヌルボは強い憤りを覚えます。

▸私ヌルボが愛読している毎日新聞・鈴木琢磨記者のソウル現地ルポは→コチラ。上記の「鳳梧洞[ポンオドン]戦闘」のことも書かれています。

         ★★★ NAVERの人気順位(8月20日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(-) 愛の贈り物(韓国)  9.78(155)
②(1) 痛いほど愛する(韓国)  9.65(150)
③(3) 主戦場  9.54(779)
④(4) アラジン  9.40(25,796)
⑤(5) アベンジャーズ/エンドゲーム  9.38(68,650)
⑥(6) レッドシューズ(韓国)  9.30(3,214)
⑦(8) 遠回りの道(韓国)  9.27(48)
⑧(9) 教会のお兄さん(韓国)  9.26(1,514)
⑨(-) 伊丹潤の海(韓国)  9.17(60)
⑩(-) BRING THE SOUL: THE MOVIE (韓国)  9.12(1,806)

 ①と⑨の2作品が新登場です。
 ①「愛の贈り物」は、韓国のドラマ、といっても監督は脱北者のキム・ギュミン監督、物語の舞台も北朝鮮です。監督が<苦難の行軍>と言われる極端な食糧難の時期だった90年代に見聞きした実話を基に制作したという作品です。場所は朝鮮半島の西側で平壌の南の黄海道(ファンヘド)です。イ・ソジョン(キム・ソミン)は、傷痍軍人の夫ガンホ(ムン・ヨンドン)の治療と家族の生活のために最善を尽くして生きてきた女性です。しかし、治療費や生活費を稼ぐために結局体まで売ることになってしまいます。<客>の見知らぬ男たちを見て、夫に申し訳ない思いつつ、あまりにも無力な自分に涙を流したりもしますが、男たちがくれたお金を見て小さな希望を持ったりもします。ところが彼女のそんな希望さえも壊されてしまいます。警察の取り締まりを理由にデチョルは、貸したお金の代わりにソジョンが家の権利書を出さなければソジョンはもちろん、家族が処罰を受けると脅迫します。もはやデチョルの魔の手から逃れることができないことを直感したソジョンは、次の日の朝まで夫を説得して家の権利書を渡すことを約束して家族のところに帰ります。その途中ソジョンは、今日は娘ヒョシム(キム・リョウォン)の誕生日ということを思い出し、せめてご飯でもお腹いっぱい食べさせてあげようと、市場に寄って行きます。ところが意外なほどの食べ物に驚いた夫ガンホがその出所をしつこく追及するので、ソジョンは言ってはならない嘘までつくことになります。その嘘で家族はとても幸せな一夜を過ごすことにはなりますが・・・。原題は「사랑의 선물」です。
 ⑨「伊丹潤の海」は、在日韓国人2世の建築家・伊丹潤(1937~2011)のドキュメンタリー。自然と時間の木目が込められた建築を遺した在日韓国人の建築家・伊丹潤こと庾東龍(ユ・ドンヨン)。境界で道を作ってきた彼の人生と、そこに住まう人々の時間と暮らしを基盤として尊重した建築の物語を通して、終わらない彼の<家>をうかがい見る・・・。参考記事は→コチラ。原題は「이타미 준의 바다」。「伊丹潤」で画像検索すると、彼の設計した済州島等々の建物が見られます。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 寄生虫[パラサイト](韓国)  9.06(16)
②(2) 幸福なラザロ  8.40(5)
③(3) トイ・ストーリー4  8.09(11)
④(4) アベンジャーズ/エンドゲーム  7.62(13)
⑤(5) キム君(韓国)  7.57(7)
⑥(6) 主戦場  7.33(6)
⑦(7) EXIT(韓国)  7.23(13)
⑧(8) ミッドソマー[夏至祭]  7.20(10)
⑨(-) カメラを止めるな!(日本)  7.14(7)
⑩(9) ザ・デッド・ドント・ダイ  7.00(4)
⑩(9) 僕はイエス様が嫌い(日本)  7.00(4)

 今回新登場の作品はありません。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績8月16日(金)~8月18日(日) ★★★
           日本から遅れてスタートの「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」が1位に

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・ワイルド・スピード・・・・・・・・・・8/14・・・・・・・・1,127,814・・・・・・2,033,008・・・・・・・・18,272・・・・・・1,311
       /スーパーコンボ
2(2)・・鳳梧洞[ポンオドン]戦闘(韓国)・・8/07・・・・・・・・・792,453・・・・・・3,944,946・・・・・・・・33,734・・・・・・1,183
3(1)・・EXIT(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/31・・・・・・・・・・769,073・・・・・・7,558,461・・・・・・・・63,773・・・・・・1,042
4(19)・・こんにちは、ティラノ・・・・・・・・8/14・・・・・・・・・・・65,166 ・・・・・・・147,164・・・・・・・・・1,175 ・・・・・・・511
       :永遠に一緒(韓国)
5(46)・・暗転(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・8/15・・・・・・・・・・・50,464・・・・・・・・・85,530 ・・・・・・・・・・763 ・・・・・・・421
6(3)・・ペット2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/31・・・・・・・・・・・47,137 ・・・・・・1,062,452・・・・・・・・・8,126 ・・・・・・・342
7(22)・・みんなあつまれ!ワンダーパーク・・8/14・・・・・・・32,186 ・・・・・・・・・73,996 ・・・・・・・・・・572 ・・・・・・・384
8(9)・・レッドシューズ(韓国)・・・・・・・・・7/25 ・・・・・・・・・・27,543・・・・・・・・731,664 ・・・・・・・・・5,700 ・・・・・・・200
9(5)・・使者(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/31 ・・・・・・・・・・20,687・・・・・・・1,603,714・・・・・・・・12,873 ・・・・・・・213
10(6)・・アラジン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/23 ・・・・・・・・・・16,404・・・・・・12,502,246・・・・・・・106,510 ・・・・・・・114
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 5月公開の「アラジン」が6位にとどまっています。累計の観客動員数は1,240万人。外国映画では「アベンジャーズ/エンドゲーム」(約1,390万人)、「アバター」(約1,390万人)に続いて第3位。ただ追い越すのはむずかしいか?
 今回の新登場は1・4・5・7位の4作品です。
 1位「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」は、日本ではすでに8月2日から公開されています。韓国題は「분노의 질주: 홉스&쇼(憤怒の失踪: ホブスとショウ)」です。
 4位「こんにちは、ティラノ:永遠に一緒」は、韓国のアニメ。「君はもう1人じゃないよ」。胸が痛む悲しい秘密と大切な約束を秘めたティラノとプノンが2人だけの天国を探して旅に出る・・・。愛と友情、そして希望の物語です。原題は「안녕, 티라노: 영원히, 함께」です。
 5位「暗転」は、韓国のミステリー&ホラー。ホラー映画を準備して8年目になる新人監督ミジョン(ソ・イェジ)は、ある日後輩から残酷すぎて上映禁止になった映画の話を聞きます。その事実を中で出会ったその映画監督ジェヒョン(チン・ソンギュ)は、「その映画のことは忘れろ。死よりも恐ろしい人生を生きたくなければ」と警告しますが、ミジョンは彼の警告を無視してその映画にこだわり続けます。以後、わけもわからない奇怪なことが繰り広げられてゆき、劇場に火が消える瞬間、恐怖はすぐ背後に迫ります・・・。原題は「암전」です。
 7位「みんなあつまれ!ワンダーパーク」は、アメリカ・スペイン合作の冒険&コメディ・アニメ。ジューンは想像力豊かな女の子。彼女はママからワンダーパークという遊園地の話を聞いて育ちます。その遊園地は人間の言葉がわかる動物たちが運営しているのです。時が経ってママは病気で入院することに。ジューンはストレスのためワンダーパークを描いた絵を焼いてしまい、動物たちと空想の中で遊ぶこともしなくなります。しばらくして、パパはジューンを数学キャンプに行かせることにしました。キャンプに向かう途中、ジューンはパパのメモ書きを見て「パパが私に助けを求めている!」と勘違いし、家に帰ろうとしてバスから降りますが、その近くの森の中で廃墟と化した遊園地を発見! 驚いたことに、そこは空想の遊園地だったはずのワンダーパークだったのです・・・。韓国題は「원더랜드」。日本では劇場公開はなく、10月にDVD発売の予定とか。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(新)・・DINOTASIA ダイナソー・クロニクル・・8/15・・・・6,376・・・・・・・・・16,762 ・・・・・・・・・131 ・・・・・・・・・212
2(31)・・伊丹潤の海(韓国) ・・・・・・・・・・・・・8/15 ・・・・・・・・・4,430 ・・・・・・・・・7,909 ・・・・・・・・・・66 ・・・・・・・・・・53
3(1)・・主戦場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/25 ・・・・・・・・・3,735 ・・・・・・・・31,354 ・・・・・・・・・250 ・・・・・・・・・・40
4(2)・・誰もがそれを知っている・・・・・・・・8/01 ・・・・・・・・・3,786 ・・・・・・・・26,209 ・・・・・・・・・204 ・・・・・・・・・・27
5(新)・・愛の贈り物(韓国) ・・・・・・・・・・・・・8/15・・・・・・・・・・1,781 ・・・・・・・・・2,372 ・・・・・・・・・・19 ・・・・・・・・・・・8

 1・2・5位の3作品が新登場です。
 1位「DINOTASIA ダイナソー・クロニクル」(仮)は、アメリカのアニメ。ミンジェ[韓国版]はお母さんと一緒に恐竜の世界への時間旅行に旅立ち、地球の長い歴史に直面することになります。想像するだけだった陸地の王ティラノサウルスの家族はもちろん、3つの角があるトリケラトプスまで。陸と空を支配した恐竜たちのスペクタクルアドベンチャーが目の前に繰り広げられます! 自然科学の専門チャンネル、<ディスカバリー>が企画・制作に参加したこのアニメは、(ドゥリのように)韓国で親しまれてきたかわいい作画と親しみやすいストーリーラインで恐竜を描いてきた作品とは異なり、CGを活用して恐竜のリアリティに重点がおかれています。その分、教育的な側面を強調した学習用アニメという側面もあります。韓国題は「지구공룡대탐험(地球恐竜大探検)」です。同じ監督の「ダイナソー・キングダム」(2012)は日本では劇場公開はなくDVDのみだったので、これも同じかな?
 2位「伊丹潤の海」と5位「愛の贈り物」については上述しました。
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雑談・韓国旅行(2019年2~3月) [その2]弘大(ホンデ)の和食店、トゥムルモリ等々のこと

2019-08-18 16:46:14 | 韓国旅行の記録
 → 雑談・韓国旅行(2019年2~3月) [その1]「パイノパイノパイ」のことなど

 翌日2日はF氏と弘大(ホンデ)前で待ち合わせて昼飯を食べに行きましたよ。弘大一帯は若者の街で、観光客も多い所で・・・。
 F氏が「あれ、わかります?」と指さす方を見るとあるビルの前のウサギのオブジェ、じゃなくて、その後ろのビルの壁面に描かれた動物(?)の絵。あの防弾少年団のメンバー個々のキャラなんですと。わかるわけないよね。この近くで経営に携わってた会社の社員に教わったんですと。「まあ知らなくたっていいんですけど」とF氏、そりゃそうかもしれん、ウチらオジサンには苦手なジャンル。

 この弘大近辺どは近頃ずいぶん日式(イルシク)チプつまり日本料理店が目につくようになってるんですよ。韓国でラーメンといえばふつうインスタントラーメンのことなんだけど、日本風の本格的なラーメン店も何軒かできて行列ができる店もあるし、丸亀製麺のような日本のチェーン店も進出してるし・・・。
 そしてボクら2人が行ったのは博田中という定食がメインの店で、前から知ってて気にはなってたんだけど、入るのは初めて。これで「はかたなか」と読ませるのはちょっとムリっぽい感じだけど、店長さんが福岡の定食店の中田中(なかたなか)のオーナーの田中さんに日本料理を学んだり、博田中のオープンの際もいろいろ協力してもらったから、というイキサツがあったからなんだって。
 開店時刻は11時30分で、ウチらが入ったのは35分。そしたら、席がもうほとんど埋まってるでないの! あと数分遅かったら行列に並ぶとこだったね。0
 で、メニューの写真を見ると、安い方からスタミナ定食(生卵と野菜サラダね)1万800ウォン、チキン南蛮定食と唐揚げ定食が1万2000ウォン、味噌ナス定食1万3500ウォン・・・と続いて、一番高いのがMr.田中定食(サバ焼・唐揚げ・豚汁等)で1万6800ウォン。けっこう「いいお値段」でしょ? ウーム・・・と熟考して決めたのが味噌ナス定食ね。あ、日本円で約1,350円ですよ。
   
【味噌ナス定食。[左] 見渡せば日本人はウチら2人だけ![右] 】
 ちょっと経って運ばれてきた料理を見たら、思ってた通り分量は多めで・・・。韓国人が大食というより、日本人の胃袋が世界標準より小さいんだと思うよ。
 ところで、店内には30人くらい客がいたかな。食べ始めて、周りをざーっと見渡して、すぐ気がついたんですよ。
 「ねー、日本人はウチら2人だけだよ!」
 さあ、ここで質問です。
 なんで「日本人は自分たちだけだ!」と気がついたのでしょう?

 え、スッカラ(スプーン)を使ってるから? ブー。でも当たらずと言えども遠からず。箸とスプーンは最初から付いてます。木製というところが和食の店らしいところかもね。たしかに韓国人はスプーンをよく使うけど箸も使うんで、「一目でわかる」とはいかないでしょ。スプーンについては「昔日本人には箸しか教えてやらなかった」という俗説?があったり、また以前見た韓国人のブログだと、日本旅行の時、味噌汁を見て「スプーン下さい」と当然のように頼んだら、店員さんも一緒に行った日本人も戸惑って、結局出されたのは小さなティースプーンで、「大きな食堂なのになぜろくなスプーン1つないのよ!」とアタマに来たという記事も憶えてますよ。これだけとっても文化的ギャップの大きさがうかがわれる・・・、って、そうそう、正解ね。
 それは「お茶碗を置いたままご飯を食べる」ということ。手に持って食べてるのはウチら2人だけ。これはほぼ一目でわかりますよね。で、他の客は今言ったように基本的にスプーンを使って、お箸は味噌汁の具とか小皿の漬物なんかをたまにつまむ時くらい。
 こういった食事作法の違いは、3年くらい前に読んだ「絵本 世界の食事」という子供向きのシリーズにいろいろ書いてありましたよ。
 それによると箸を日常的に使っているのは中国・台湾・朝鮮半島・日本・ベトナム。つまり漢字文化圏=東アジア世界。そういえば、学生時代にベトナムは他の東南味と違って東アジア世界なのだと教わったなー。そしてこの中で箸だけを使って食べるのは、ベトナムと日本だけなんですと。またベトナムでは、日本と同じように汁物も器を持ち上げて直接口をつけて飲むんですと。
 またまた話がそれるけど、旧正月も韓国の場合は中国と同じだけど、日本とベトナムは自国の地理上の位置に合った暦に基づいててるので、年によっては中国とは1日ずれることがあるそうですよ。韓国は李氏朝鮮時代も中国の元号をそのまま使ってたし、やっぱり中国の政治的文化的影響というか束縛はちょっとやそっとで抜け出せないよねー・・・。

 あっ、話がどんどん授業みたいになってきちゃったか。ミアネヨ~。
 この日は「仕事があるんで」というF氏と別れて、前にも行ったことがある想像(サンサン)マダンというミニシアターに行って「カペナウム」という映画を観たりして。今「存在のない子供たち」という邦題で上映されてるよね。レバノン映画で言葉はアラビア語。韓国語字幕に集中するしかなくて、ほとんど語学の試験。ははは(^^;) 疲れちゃってそのまま安ホテルに帰りましたよ。

 3日は朝からF氏と目的その2のトゥムルモリをめざします! 中央線に乗って両水(ヤンス)まで、清涼里からだと1時間くらいかな?

 歩いた時間も距離も長いし、話しても長いけど、一言で言えば、なるほど風光明媚なところでした。はい。
 そこにナルト(나루터)の碑という石碑があったんだけど、船着場という意味なんだね。もしかしたら、鳴門と関係ありそうじゃない?
   
【トウムルモリの景観[左]とナルトの碑[右] 】


 このトゥムルモリは日本のガイドブックにはほとんど載ってないけど、韓国ではフツーに知られた行楽地ね。しかーし。最初に言った夢陽(モンヤン)紀念館はあまり知られてなさそう。この前たまたま会った韓国の高校生と話したら知らなかったね。夢陽呂運亨(ヨ・ウニョン)のことは知ってたけど。
 両水駅の1つ先(東)の新院(シヌォン)駅から15分くらい(?)上り坂を歩いた所にあるんですよ。
 中にはいると夢陽先生がいらっしゃったので、ちょっと教えを乞うたりしてきましたがな。
 ここは観光ポイントといったところじゃないから人はマバラ。まじめそうな学生さんが資料を熱心に見てましたね。
 暗殺された時の血のついた着衣とか、デスマスクなんてちょっとおぞましいものも展示されたりしてて・・・。
   

 紀念館の屋上には生家があって、夢陽先生がヒゲを剃っていらっしゃいました・・・。
   
 それから、Y氏が「庭に拷問道具(!)が・・・」などと言うので確認しに行ったら、なあんだ臼じゃないの。足で踏むやつ。唐臼(からうす)とか踏み臼っていうんですよ。
 なんでトゥムルモリとか夢陽紀念館とか日本じゃそんなに知られていないところを知ってるかっていうと、モトはジュニア向けの本なんですよ。1つ目は「茶山(タサン)の父に」といって、実学派の丁若鏞(チョン・ヤギョン)が正祖の死後全羅南道の康津(カンジン)に流されちゃうんだけど、彼の次男がそこを訪ねる話。2つ目は「夢陽呂運亨物語」という本で、現代の少年が公園で遊んでて、偶然タイムスリップした先が呂運亨の少年時代の村で、彼の家に寄宿してその成長をたどるという構成なんだけど、一番知りたい光復前後から殺されちゃうまでのことは全然書いてなくて期待外れ。これから佳境に入る前に現代に戻っちゃうなんてねー・・・。でも彼の出身地とかその他にも初めて知ったことも多くて、読んでよかったけどね。
     

 アラ、あと2日分あるのか・・・。
 いろいろおしゃべりしてるうちにずいぶん時間が経っちゃったねー。残りは東大門デザインプラザでキース・ヘリング展を見たとか、CGVピカデリー1958で「抗拒 柳寛順物語」を観たとか、チョコチョコとあるけど、それは全部はしょっちゃいましょ。
 ところで、韓国から帰ったらちょっとノドの具合が悪くなって、考えてみたら例のミセモンジですよ、きっと。帰ってきた日の5日朝はTVで「ミセモンジ非常措置発令5日目です」なんてニュース流してたんで、ホテルの窓から外を見たらたしかに!

 いやー、韓国の話、ホントにネタが尽きないよねー。年内にまた2回は行ってきたいな。「こんな時期」だからとくに、ね。
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雑談・韓国旅行(2019年2~3月) [その1]「パイノパイノパイ」のことなど

2019-08-18 16:21:17 | 韓国旅行の記録
 行きましたよ。行って来ましたがな、ソウル! と言ってもごく最近じゃなくて、2月から3月にかけてのことだから鮮度は落ちるけどね。
 そう、例の三一運動百周年の記念式典に合わせてですよ。韓国旅行は通算33回目、かな? 今回はほとんどソウルだけ。それでも初めて行った所がいくつもあって、ずいぶん収穫がありましたよ。なんせ7泊8日の旅だから話のネタはいっぱい。いや、ありすぎだね。
 目的その1は記念式典で、その2は南漢江(ハンガン)と北漢江の合流点のトゥムルモリという景勝地と、その近くの夢陽(モンヤン)紀念館探訪。夢陽というのは独立運動家の呂運亨(ヨ・ウニョン)の号ね。戦後は南北の統一政府をめざしたんだけど、大韓民国が成立した1948年の1年前に右翼のテロ集団に殺されちゃった人。その3は朴正熙が殺された場所に行く。たいていの韓国人も知らないんですよ。景福宮の裏手の方というか青瓦台の近くの安家(アンガ)つまり隠れ家っぽい建物がその現場だけど、それは事件後すぐ壊されて、今は「ムグンファ トンサン」つまり「ムクゲの園」っていう公園になってるのよ。だけど石碑も何もなくて・・・。何か事情があるんだろうね。記念式典の前日市庁前からタクシーで行ったんだけど、韓国語で行く先言ったらすごく喜んでくれて、「政治家たちはいろいろ言い合ってるけどウチら庶民は庶民同士仲良くしなくちゃねー」とか言ってたなー。だけどすぐ日本人の韓国語ってすぐわかっちゃうってのはまだまだ発音が未熟ってことだよねー。それで得することもあるっちゃあるけど・・・。
    
【ムグンファ トンサン】

 2月26日に韓国に着いて何日か後で知ったんだけど、2月28日に「外務省が3月1日を前に、韓国への日本人渡航者に注意を喚起するスポット情報を出した」という日本のニュースがあったんだね。直前に出してもしょうがないのに、トンチンカン。それに過去20年間、韓国で身の危険を感じるどころか議論をふっかけられたことも全然なかったですよ。なんでこんな警告(?)を出したかというと、政治家連中の思惑もあるだろうけど、外務省の担当部署のアリバイ作りというのが一番本当っぽいね。万一何かあった時の言い逃れに備えて・・・。この件について法政の山口二郎センセイはハンギョレへの寄稿で「韓国に対する恐怖心をあおる政治的な宣伝だ」というような主張をしてたけど、これは読み筋というか、ちゃんとご自身の使命だか役回りだかに沿ったご発言だよね。だけどフツーの議員レベルの「韓国はキケン!」というのは支持者とかお仲間の間の<結集効果>ってやつじゃないかねー。

 「韓国に来たんだなあ・・・」と着いてすぐ実感したのは地下鉄車内のディスプレイ。<独島>つまり竹島の画像なんだけど、島の姿だけじゃなくて、昔の写真とか歴史の資料までいくつもあるのよ。一体誰が興味を持って見るのかねー、・・・って自分か。まあ韓国人には常識なんだろうから主に外国人向けなんだろうね。いずれにしても、宣伝とか教育の面では日本は完全に負けてるよね。韓国じゃ「独島は韓国の領土イムニダ!」って教え込んでるのに、日本じゃ「国家の3要素はナンタラで、近代国家の成立以前は領土だとか国境なんてものはイーカゲンで・・・」なんてやってるわけだから、・・・って自分の教員時代の話ね。おっと。

 翌日はDMCつまりデジタルメディアシティに行って無謀にも韓国映画を観て・・・。うーん、その件については語りたくないな。トホホですよ。
 アレレと思ったのは腹が減ったのでバーガーキングに入ったら、でかいタッチパネルで注文するようになってるのよ。それだけならまだいいのに、決済がカードだけのようであせっちゃって・・・。店員さんに訊いたら現金でOKで助かったんだけど。どうもケッタッキーとか他のチェーン店でもシネコンのチケット購入でもそれがフツーになってるみたいだね。

 あ、そうそう、この日は書店に行って目当ての本も買ってきましたよ。「抗日音楽 330曲集」という分厚い本。いや、1月にソウル市の教育庁が市内の小・中・高全校に配布したという記事を読んでおもしろそうかなと思って・・・。ところがお値段がぬわんと7万5千ウォン! 約7千5百円もするんですよ。昼飯10回分だよっっ! オタクもいいところだよね、ハハハ。有名な(?)東学党の乱の時の「♪セヤセヤ(鳥よ鳥よ) パランセヤ~」とかの19世紀後期から光復(1945年8月の終戦)までの抗日の歌を楽譜付きで収めてるんだけど、たとえばこれ知ってます? ♪ミーレドレミソソソ・・・って、そう、♪ラーメチャンタラギッチョンチョンノ・・・。この「パイノパイノパイ」のメロディが「独立軍歌」に使われてるワケですよ。あ、式典の場でも演奏されてたんじゃないかな?
 だから日本人なら奇異な感じというか、この曲をバックにムンムンが登場したりしたら笑っちゃうよね。だけど元はアメリカの南北戦争当時のジョージアの軍歌らしいですよ。それ以外の歌でも、愛国歌のメロディーに日本でもおなじみの「もみの木」とか「アニーローリー」なんかも使われたりしてて・・・。独立軍の歴史もさることながら、西洋音楽の伝播とか音楽史の資料になるんじゃないの? どこかの専門家が研究してるかもねー。
 3日目の28日は市街地を散策したり、中央博物館に行ったり・・・。二村駅の反対側までずっと歩いて漢江の岸まで行ったら、案の定大きなオブジェがありましたよ。

 さて翌日の三一運動式典なんだけど、なんせ人がいっぱいで、大きなスクリーンで見るのがやっとだったですよ。ムンムン大統領の演説とかも後で詳しく知ればツッコミどころいっぱい。そこらへんを語るとコーフンしてきちゃいそーなので(笑)全部すっ飛ばすね。

 そのあと、なんとなくソウル広場に行ったら「100年大合唱」という催しをやってて、例の「ラメチャン・・・」じゃなくて「独立軍歌」を演奏してましたよ。配られてた曲集をチャッカリいただいたら、楽譜が載ってましたね。
 演奏してる子供たちを見るとみんな、って管楽器以外だけどマスクしてるの。ミセモンジ(미세 먼지.微細ホコリ)が連日ひどかったからねー。
   
【遠くの景色がかすんで見える。[左] 「独立軍歌」の冒頭部分。[右] 】

 この日は旅行前から打ち合わせてあった知り合いのF氏とタプコル公園で落ち合って、「行ったことがない」というから日本大使館前の慰安婦像の前を通って、また光化門広場方面に行って世宗大通りを南下すると、デモ隊の人の数がすごいの! いや、進歩系>じゃなくて右派の方。それも議会内最右派の自由韓国党よりもっと右の、大韓愛国党っていうんだけどね。あ、最近ウリ共和党に変わったか。保守の地盤の釜山とか慶尚道(キョンサンド)方面から大挙して団体バスでやってきて「文在寅退陣!」とか気勢上げてるのよ。横断幕を見ると「文人(문인)を処刑しろ!」なんてのもあったりね。スペルは違うけど発音は似てるからねー。バスの横には党首と朴槿恵が握手してる絵が描かれてるし、まあこんなに反文在寅の側も盛り上がってる(?)とは思わなかったですよ。ほとんど日韓の新聞でも報じられてないじゃないですか。
   
【威圧感がある(?)反文在寅デモ。[左] 「私たちはきっと再び会えるでしょう」[右] 】

 一方ソウル市庁舎には「ソウルとピョンヤンが手に手を取って」と書かれた大きな垂れ幕が懸ってるのよ。「2032年南北平和オリンピック誘致のための開催候補都市としてソウル選定!」というわけで、絵をよく見るとトーチの光ってる部分が朝鮮半島のカタチになってたりしてるのよ。
 それにしても進歩系の朴元淳(パク・ウォンスン)市長も大統領共々北朝鮮への思いはハンパないよね。片思いってことに気づいてないのかなあ? それとも「10回オノをふるって倒れない木はない」という一途な信念なのかな?

 → 雑談・韓国旅行(2019年2~3月) [その2]弘大(ホンデ)の和食店、トゥムルモリ等々のこと
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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [8月9日(金)~8月11日(日)]

2019-08-13 22:39:53 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸10日(土)シネマート新宿で「工作 黒金星と呼ばれた男」を観てきました。久々のスクリーン1(定員330人)で、メディアで好評だったためかかなりの入りで、200人は軽く超えていたでしょう。私ヌルボ、実は2回目の鑑賞。最初は気づかなかったこともいくつか確認できました。エンタメとしてはなかなか楽しめる作品だと思います。しかしのネチズンの平均評点は6.85とあまり高くありません。それは<進歩系>の映画だから。4割ほどはいる<保守系>の側から見れば親北朝鮮の左翼の映画とされるわけです。また、それなりの知識がないと事実と虚構の区別がつきにくいのはやむをえないところ。明らかな事実はイ・ヒョリ(特別出演)のシーン。意外なところで登場する白い小犬(マルチーズ)はそれなりに根拠あり、等々。全部書くと長くなるので、もしかしたら後日単独記事にします。(ホント?)

▸12日(月)は横浜シネマリンで「タリナイ」というドキュメンタリー鑑賞。70代後半の男性が、戦争末期に南の島(マーシャル諸島のウォッチェ環礁)で餓死した父の慰霊の旅を追ったドキュメンタリーです。南洋諸島方面はあまり詳しくないのでいろんな知識が得られました。驚いたのは、最後の方で漢字とハングルの混じった石碑が映されていたこと。大川史織監督がトークのため来場していたので、あとで伺ったところでは、終戦後日本兵たちが帰って行った後、島に残っていた朝鮮人軍属の人たちが建てたものだとか。70年以上経って解読がむずかしくなっているそうです。ウェブ上に画像がないのも残念。なお、検索すると南洋諸島の戦地にはずいぶん多くの朝鮮人軍属が送り込まれたようです。そんな人たちの名前とかどれだけわかっているのか監督に尋ねると、菊池英昭さんという方の「旧日本軍朝鮮半島出身軍人・軍属死者名簿」という本があると教えて下さいました。※その後→関連記事が見つかりました。

▸韓国では8月7日前評判の高かった「鳳梧洞[ポンオドン]戦闘」の上映が始まりました。週末の観客動員数は約140万人と順調なスタートですが、同じ韓国映画の「EXIT」にはわずかに及ばず2位に止まりました。内容は1920年の旧満州での抗日武力闘争を描いた歴史ドラマです。鳳梧洞というのは豆満江の下流の、今は延辺朝鮮族自治州の図們(トムン)市内の地名です。私ヌルボがこの鳳梧洞戦闘を知ったのは2004年の中国東北地方へのスタディツアーの時でした。
 当時の私ヌルボ、この地方の抗日闘争としては<青山里戦闘>(1920年)とその指揮者・金佐鎮(キム・ジャジン)については多少の知識はあったので、現地ガイドに質問してみました。以下はその時のメモです。
 青山里はどの辺か尋ねる。「長白山に行く途中の安図県のほう」だが、とくに遺物・施設等はないとのこと。彼が青山里を知ったのはガイドになってからのことというのも意外だった。韓国では歴史教科書にあるから、韓国人観光客が多く来るようになって対応したということか。またSさんの言によると、抗日軍の組織規模からみれば洪範図の方が金佐鎮より上だが、彼は共産党の側の人間なので韓国人の間では金佐鎮の方が評価が高いとのことだった。洪範図らが戦った鳳梧洞戦跡はSさんから教わった。帰国後、韓国のサイトで調べると、現地は図們市内で、「鳳梧洞反日戦跡地」という記念碑(1993年6月7日建立)があるとのこと。
つまり、独立運動家でも共産党系か否かによって韓国の歴史教科書に載せられていないとかの<差>が歴然とあったということ。また、それが近年崩れてきていることを物語っているのがこのような映画の製作・公開と考えてよさそうです。6月6日の顕忠日の式典で文在寅大統領が左翼系の独立運動家・金元鳳(キム・ウォンボン)に言及して論議を呼びましたが、これも映画「暗殺」で彼が大きく取り上げられ一気に知名度が高まったことが前提になっているようです。(→関連記事。)
 ※関連で日本ウィキペディアの→<青山里戦闘>をみると、「北朝鮮版の「独立運動史」は青山里戦闘に言及していない」とあります。また人数の誇張も相当あるようで、こんなことでは他国の<歴史の歪曲>を批判できないですよ。
 さて、この作品の内容については→コチラの朝鮮日報の記事参照。洪範図が主役かと思ったら、そうじゃないんですね。かなり批判的な書き方をしているのは保守系の代表紙だから、ということもあるのかな?

         ★★★ NAVERの人気順位(8月13日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) 痛いほど愛する(韓国)  9.65(150)
②(2) 星の庭園(韓国)  9.58(184)
③(3) 主戦場  9.57(622)
④(4) アラジン  9.41(25,314)
⑤(5) アベンジャーズ/エンドゲーム  9.38(68,527)
⑥(6) レッドシューズ(韓国)  9.31(2,958)
⑦(7) ポロロ劇場版 宝島大冒険(韓国)  9.28(2,421)
⑧(8) 教会のお兄さん(韓国)  9.26(1,504)
⑨(9) 遠回りの道(韓国)  9.27(48)
⑩(10) ボヒとノギャン(韓国)  9.14(163)

 今回新登場の作品はありません。順位の入れ替わりがないのは当ブログ初めてかも。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 寄生虫[パラサイト](韓国)  9.06(16)
②(2) 幸福なラザロ  8.40(5)
③(3) トイ・ストーリー4  8.09(11)
④(4) アベンジャーズ/エンドゲーム  7.62(13)
⑤(5) キム君(韓国)  7.57(7)
⑥(6) 主戦場  7.33(6)
⑦(7) EXIT(韓国)  7.23(13)
⑧(8) ミッドソマー[夏至祭]  7.20(10)
⑨(9) ザ・デッド・ドント・ダイ  7.00(4)
⑨(-) 僕はイエス様が嫌い(日本)  7.00(4)

 ⑨「僕はイエス様が嫌い」が新登場です。日本では5月31日公開で、首都圏での上映は今ナシ。しかし8月31日から近所の横浜シネマリンで上映されるので観にいきます。一般ネチズンの評価は、観た人6人中5人が10点、1人が8点と高評価をつけています。韓国題は「나는 예수님이 싫다」です。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績8月9日(金)~8月11日(日) ★★★
           韓国映画「EXIT」が2週連続1位

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・EXIT(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/31・・・・・・・・1,449,619・・・・・・5,784,977・・・・・・・・48,671・・・・・・1,465
2(17)・・鳳梧洞[ポンオドン]戦闘(韓国)・・8/07・・・・・・1,404,721・・・・・・2,034,499・・・・・・・・17,452・・・・・・1,476
3(3)・・ペット2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/31 ・・・・・・・・・127,722 ・・・・・・・934,169・・・・・・・・・7,143 ・・・・・・・611
4(32)・・BRING THE SOUL・・・・・・・・・・・8/07・・・・・・・・・115,589・・・・・・・・274,160・・・・・・・・・2,369 ・・・・・・・515
       :THE MOVIE(韓国)
5(2)・・使者(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/31 ・・・・・・・・・113,686・・・・・・1,529,291・・・・・・・・12,262・・・・・・・・625
6(5)・・アラジン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/23 ・・・・・・・・・・85,519・・・・・12,400,964・・・・・・・105,998 ・・・・・・・341
7(29)・・アングリーバード2・・・・・・・・・・8/07 ・・・・・・・・・・84,775 ・・・・・・・134,578 ・・・・・・・・1,040 ・・・・・・・503
8(4)・・ライオン・キング・・・・・・・・・・・・・7/17 ・・・・・・・・・・68,680・・・・・・4,684,781・・・・・・・・41,057 ・・・・・・・432
9(6)・・レッドシューズ(韓国)・・・・・・・・・7/25 ・・・・・・・・・・59,201・・・・・・・663,947・・・・・・・・・5,168 ・・・・・・・349
10(36)・・金福童[キム・ボクドン](韓国)・・8/08・・・・・・・・・18,916 ・・・・・・・・29,412 ・・・・・・・・・・252 ・・・・・・・349
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 5月公開の「アラジン」が6位にとどまっています。累計の観客動員数は1,240万人。外国映画では「アベンジャーズ/エンドゲーム」(約1,390万人)、「アバター」(約1,390万人)に続いて第3位。ただ追い越すのはむずかしいか?
 今回の新登場は2・4・7・10位の4作品です。
 2位「鳳梧洞[ポンオドン]戦闘」については、本記事冒頭でいろいろ書きました。原題は「봉오동 전투」です。
 4位「BRING THE SOUL: THE MOVIE」は、防弾少年団を撮った韓国のドキュメンタリー。世界中のファンと一緒に呼吸して熱狂した欧州でのコンサートがパリを最後に終わり、緊張が解けた次の日。パリの小さな屋上のテーブルを囲んで、ファンには話していなかった彼らだけの率直な話が語られます・・・。原題は「브링 더 소울 : 더 무비」です。
 7位「アングリーバード2」(仮)は、2016年公開のアメリカの3Dアニメ「アングリーバード」の続編。前作では、レッド等の鳥たちとピッグ軍団の対立が物語の基調だったのが、今作では氷の島に住む新たな敵が登場し、上記の2勢力が手を取り合うという展開だそうです。韓国題は「앵그리 버드 2: 독수리 왕국의 침공(アングリーバード2:クロハゲワシ王国の侵攻)」。日本公開は9月20日、ってホント?
 10位「金福童[キム・ボクドン]」は、今年1月28日92歳で亡くなった元慰安婦・金福童さんのドキュメンタリー。彼女は1992年に慰安婦だったことを公表し、1940年代旧日本軍の慰安婦として中国や東南アジアの戦場を転々とさせられたと証言しました。その後も日本を含む世界各地で活動を続けてきました。2015年12月の日韓合意を厳しく批判して「和解・癒やし財団」の解散や安倍首相の直接謝罪を求め、<1人デモ>等も展開するなど、韓国世論に影響を及ぼしてきた元慰安婦の中でも<象徴的存在>ともいうべき女性でした。ネチズンの評点は、85%が10点をつけてますが、10%は1点。「反日感情を助長するために作られた政治的映画だ」(共感7:非共感27)とか「反日扇動ちょっとウンザリ」(共感8:非共感27)とか「これ以上政治的に利用される映画がないように」(共感8:非共感27)というものもあり。さらには「皆さん、この人が生前朝鮮総連系の在日朝鮮学校に5千万ウォンを寄付したことご存知で追従されたのですか ?」(共感11:非共感66)というものも。「「自転車王オム・ボクドン」の続編かと思った」等、オム・ボクドンとからめたウケねらい( ?)もいくつか。まあ、韓国の皆さんも個々にみれば決して<一枚岩>ではないということです。原題は「김복동」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(2)・・主戦場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/25 ・・・・・・・・・3,882 ・・・・・・・・23,017 ・・・・・・・・・183 ・・・・・・・・・・46
2(1)・・誰もがそれを知っている・・・・・・・・8/01 ・・・・・・・・・3,786 ・・・・・・・・19,707 ・・・・・・・・・153 ・・・・・・・・・・38
3(5)・・天路歴程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/13 ・・・・・・・・・1,515 ・・・・・・・290,351・・・・・・・・2,162・・・・・・・・・・132
4(4)・・私は、マリア・カラス・・・・・・・・・・・・7/11 ・・・・・・・・・1,298 ・・・・・・・・22,604 ・・・・・・・・・166 ・・・・・・・・・・・8
5(3)・・ぼくを探しに ・・・・・・・・・・・・・2014/7/24 ・・・・・・・・・1,288 ・・・・・・・157,265・・・・・・・・1,233 ・・・・・・・・・・15

 今回新登場の作品はありません。
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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [8月2日(金)~8月4日(日)]

2019-08-07 23:52:52 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸8月1日ラピュタ阿佐ヶ谷という映画館に行ってきました。今までも独特なラインナップで気にはなっていたのですが、行ったのは今回が初めて。建物の造りや展示物等もユニークな映画館でした。観た作品は特攻隊映画の「雲ながるる果てに」(1953)。最初に観たのは何十年前のことか? 鶴田浩二木村功が出てたことくらいしか憶えていませんでした。今回は、「あ、この人NHKの「事件記者の・・・」と思って後で調べたら清村耕次という俳優。66年に40歳で世を去ったのか。それも自殺で・・・。映画の中で、これまで何度も聞いたことがある「至誠に悖(もと)る勿りしか」以下の5項目は海軍兵学校の<五省>というものなんですね。知らなかった。(と無知をさらす。) 私ヌルボ、「なかりしか」どころか全部「あるある」なんですけどね。(それで何?) えっっ、この<五省>、今も海自で用いているばかりか、自衛隊グッズとして五省Tシャツが販売されてるのか! ぜ~んぜん知らんかったな。(無知をさらにさらす。) 五省の上に例の海自の旗(つまり旭日旗)も付いていますよ。
 さて、この作品のタイトルですが、1945年5月29日沖縄で特攻戦死した古川正崇海軍中尉が出征を前に机に書き残したという歌によるものです。「雲湧きて 流るるはての 青空の その青の上 我が死にどころ」・・・。こういう歌を前にすると言葉を失うばかりです。(政治宣伝に直結させてほしくないものです。「左」「右」とも。

▸そして今日(7日)、某所で入手したのが映画「きけ、わだつみの声」のシナリオ。コチラは特攻隊ではなくインパール作戦等。最近1ヵ月ばかり、この原作本等戦没学生の手記を何冊か再読。その中の1冊林尹夫の遺稿「わがいのち月明に燃ゆ」によると、林は「チボー家の人々」をフランス語の原書で(!)3回も通読していたとか。(なんということだ!) 不肖ヌルボ、本ブログ中の<高校生にすすめる本360冊>の→一番最初に置いた小説ですがな。ジャック・チボーが反戦ビラを飛行機に積み込んで(第一次大戦の)戦場に飛び立って云々というクライマックスの場面は、思い出すだけでも涙がチョチョギレます・・・。それにしても、ドローンの軍事利用が現実のものとなった今、ドローンから戦場に反戦ビラを撒くという現代のジャック・チボーは現れないのでしょうか? とあらば私ヌルボ、老残の身にムチ打って、とムラムラとラディカルな思いが募ってくるのでアリマス・・・。

▸→先週の記事へのコメントで、yabさんが私ヌルボの疎い「コナン」や、「自衛隊協力映画」(大月書店)という本についていろいろ書いて下さっていろいろ参考になりました。上の本の著者の須藤遙子さんのことはたしかに→コチラの記事で方にもかかわらず全然記憶ナシで、再度自分の書いたものを読み直した次第。(トホホ。) 横浜市立図書館にこの本があったので目を通してみると、最後の方に現在の<自衛隊協力映画>の傾向として<ジコチュー・ナショナリズム>(←須藤先生の造語)がみられるとのこと。国のためとかではなく、「○○のために」死にに行くといったたぐい。愛する人とか君のためとか・・・。なるほどねー、たしかに。そこで思い出されるのは、「何かを愛するという感情がなければ、自然と平和になる」というタモリの<LOVEさえなければPEACE>論。これはホントにいいところを突いていると思います。「君のためなら死ねる!」と宣言するのも恋愛のワク内に止めておいてほしいものです。岩清水弘君のように。(ってチョー古いてか・・・。)
 ※私ヌルボが高く評価する戦争映画については→コチラの記事冒頭とコメント欄参照。

▸6月初め仁川のミリム劇場で催された横浜のシネマ・ジャック&ベティとの提携企画の続きで、9月7(土)・8(日)の両日シネマ・ジャック&ベティでレアな韓国ドキュメンタリーが上映されます。詳しくは→コチラ参照。

▸韓国ではなく中国映画の話題。2日の毎日新聞に「千と千尋の神隠し」等々の中国版のポスターの記事が載っていました。なるほど、これは美しいというか、芸術的! リンクが切れないうちに見てみて下さい。→コチラです。ついでに→コチラと→コチラも。

         ★★★ NAVERの人気順位(8月6日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(2) 痛いほど愛する(韓国)  9.65(148)
②(1) 星の庭園(韓国)  9.61(183)
③(5) 主戦場  9.48(454)
④(3) アラジン  9.43(24,584)
⑤(6) アベンジャーズ/エンドゲーム  9.38(68,355)
⑥(7) レッドシューズ(韓国)  9.32(2,531)
⑦(8) ポロロ劇場版 宝島大冒険(韓国)  9.28(2,411)
⑧(9) 教会のお兄さん(韓国)  9.27(1,495)
⑨(4) 遠回りの道(韓国)  9.27(48)
⑩(-) ボヒとノギャン(韓国)  9.11(158)

 今回新登場の作品はありません。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 寄生虫[パラサイト](韓国)  9.06(16)
②(2) 幸福なラザロ  8.40(5)
③(3) トイ・ストーリー4  8.09(11)
④(4) アベンジャーズ/エンドゲーム  7.62(13)
⑤(5) キム君(韓国)  7.57(7)
⑥(6) 主戦場  7.33(6)
⑦(-) EXIT(韓国)  7.23(13)
⑧(8) ミッドソマー[夏至祭]  7.20(10)
⑨(-) ザ・デッド・ドント・ダイ  7.00(4)
⑩(10) ポロロ劇場版 宝島大冒険(韓国)  7.00(3)
⑩(-) サポート・ザ・ガールズ  7.00(3)

 ⑦と⑨の2作品が新登場です。
 ⑦「EXIT」については後述します。
 ⑨「ザ・デッド・ドント・ダイ」(仮)は、アメリカのホラー。・・・というより、あのジム・ジャームッシュ監督によるゾンビ映画で、今年の第72回カンヌ国際映画祭でオープニング&コンペティション部門で徐栄された作品です。舞台はアメリカの田舎町センターヴィルそこに突如ゾンビが出現し、コーヒー、ワイン、Wi-Fi(?)等(つまり生前通っていた場所)を求めて町を歩き回り、人々を襲い始めます。この思わぬ事態に巻き込まれたのは3人だけの警察署で働くクリフ・ロバートソン(ビル・マーレイ)とロニー・ピーターソン保安官代理(アダム・ドライバー)、そしてミンディ・モリソン(クロエ・セヴィニー)でした。・・・って、ちょっとコメディの要素もあるような・・・。韓国題は「데드 돈 다이」。日本公開は2020年春とのことです。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績8月2日(金)~8月4日(日) ★★★
           久々の韓国映画 「EXIT」が1位

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(18)・・EXIT(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・7/31・・・・・・・・2,040,848・・・・・・2,962,467・・・・・・・・24,740・・・・・・1,660
2(11)・・使者(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・7/31 ・・・・・・・・・594,151・・・・・・1,167,337・・・・・・・・・9,215・・・・・・1,231
3(新)・・ペット2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/31 ・・・・・・・・・340,947 ・・・・・・・638,276・・・・・・・・・4,860 ・・・・・・・933
4(1)・・ライオン・キング・・・・・・・・・・・・・7/17 ・・・・・・・・・271,057・・・・・・4,500,843・・・・・・・・39,548 ・・・・・・・840
5(3)・・アラジン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/23 ・・・・・・・・・230,335・・・・・12,231,401・・・・・・・104,231 ・・・・・・・702
6(5)・・レッドシューズ(韓国)・・・・・・・・・7/25 ・・・・・・・・・127,523・・・・・・・527,432・・・・・・・・・4,118 ・・・・・・・558
7(4)・・スパイダーマン・・・・・・・・・・・・・・7/02 ・・・・・・・・・・28,526・・・・・・7,996,762・・・・・・・・68,807 ・・・・・・・176
       ファー・フロム・ホーム
8(2)・・わが国の語音(韓国) ・・・・・・・・・・7/24・・・・・・・・・・・21,228 ・・・・・・・931,366・・・・・・・・・7,671 ・・・・・・・286
9(9)・・寄生虫[パラサイト](韓国) ・・・・・5/30 ・・・・・・・・・・・8,972・・・・・10,065,700・・・・・・・・85,722 ・・・・・・・・57
10(6)・・名探偵コナン・・・・・・・・・・・・・・・7/24 ・・・・・・・・・・・7,519 ・・・・・・・214,503・・・・・・・・・1,704 ・・・・・・・・80
       紺青の拳(こんじょうのフィスト)(日本)
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は1・2・3位の3作品です。
 1位「EXIT」は、韓国のアクション&コメディ。ヨンナム(チョ・ジョンソク)は大学の山岳部ではエースでしたが、卒業後は何年もの就職失敗で肩身の狭い暮らしをしています。ある日母親の古稀の宴でたまたま宴会場の従業員に就職していたサークルの後輩ウィジュ(ユナ)に出会います。ぎこちない再会もつかの間、宴もたけなわとなった頃、謎の煙がそのビルから立ちのぼり、逃げる間もなく街は有毒ガスで覆われて大混乱に陥ります。ヨンナムとウィジュは山岳部時代に蓄えた体力とスキルを総動員して脱出に向けて機転を発揮し始めますが・・・。原題は「엑시트」です。
 2位「使者」は、韓国のミステリー&アクション&ファンタジー。子供の頃に父を失った後、世間に対する不信だけが残った格闘技チャンピオンのヨンフ(パク・ソジュン)は、ある日原因がわからない深い傷が手のひらにできていることを発見します。ヨンフが助けてくれる人がある場所へと向かうと、そこでバチカンから来た悪魔祓いの司祭アン神父(アン・ソンギ)に会い、ヨンフは自分の傷ついた手に特別な力があることを悟ります。これにより世界を混乱に陥れる悪の存在を知り、強力な背後であり、悪を広める黒い司教チシン(ウ・ドファン)を探しに出たアン神父と行動を共にすることになるのですが・・・。原題は「사자」です。
 3位「ペット2」は、日本では5日早く7月26日に公開されています。韓国題は「마이펫의 이중생활(マイ・ペットの二重生活2)」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(23)・・誰もがそれを知っている・・・・・・・8/01 ・・・・・・・・・6,209 ・・・・・・・・10,783 ・・・・・・・・・・83 ・・・・・・・・・・52
2(2)・・主戦場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/25 ・・・・・・・・・4,571 ・・・・・・・・15,292 ・・・・・・・・・121 ・・・・・・・・・・41
3(3)・・ぼくを探しに ・・・・・・・・・・・・・2014/7/24 ・・・・・・・・・1,995 ・・・・・・・154,143・・・・・・・・1,210 ・・・・・・・・・・23
4(4)・・私は、マリア・カラス・・・・・・・・・・・・7/11 ・・・・・・・・・1,765 ・・・・・・・・19,503 ・・・・・・・・・143 ・・・・・・・・・・15
5(1)・・天路歴程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/13 ・・・・・・・・・1,663 ・・・・・・・288,134・・・・・・・・2,148 ・・・・・・・・・・13

 1位「誰もがそれを知っている」が新登場です。スペイン・フランス・イタリア合作のミステリー。日本では6月1日に公開されています。韓国題は「누구나 아는 비밀」です。
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2018年11月13~16日 ソウル旅行の記録 S氏の日記と、ヌルボの写真&補足 [その3]独立門・モレネ市場・延世大など

2019-08-02 23:49:58 | 韓国旅行の記録
 → 2018年11月13~16日 ソウル旅行の記録 S氏の日記と、ヌルボの写真&補足 [その1]トドク焼きを初めて食べる
 → 2018年11月13~16日 ソウル旅行の記録 S氏の日記と、ヌルボの写真&補足 [その2]池錫永家址・校洞小学校・雲峴宮など

 以下、紺色の部分が元のS氏の日記部分、黒字の部分が私ヌルボの補足等です。

◎11月14日(水)・後半

 地下鉄に乗り西大門で降り独立門を見学。時刻は12時頃、ヌルボさんはゆったりと観光モードに入っている。そして近くにある旧刑務所に足を運ぶ。時刻は12時半。ヌルボさんはここを見学しようと言い出した。どうもおかしいと思い、「1時に新村駅で友人と待ち合わせですよ」と伝えると、時間を間違えていたようだ。ここから新村までは距離的に遠くはないが1時に待ち合わせとなると余裕はない。バスなら便利と思い目の前の大通りに面するバス停に行って見たが路線が違う。独立門にあるバス停に向かい、待ってる人に「新村行きはありますか?」と聞いたところ延世大学に行くバスはあるとのこと。延世大学から新村までは目と鼻の先だ。うまい具合にバスが来た。さあ乗ろうとしたところで何とドアが閉まってしまった。あっ、と思ったらバスは走りだしてしまった。地下鉄で行くとしても乗換えを考えると1時到着は不可能だ。後はタクシーしかない。こうなるとなか捕まらない。実車のタクシーが無情に通り過ぎて行く。やっとのことでヌルボさんが捕まえ乗り込むことができた。
 あと十数分しかない。少し混雑に巻き込まれやきもきしていると駅前がみえた。残りあと2、3分。残り1分でタクシーを降り地下道に入り約束の8番出口に辿りついたらSさんの顔が見えた。時計はジャスト1時。
 ここから3人でタクシーでモレネ市場へ向かう。所要時間は12、3分程だろうか。
 モレネ市場はかなりレトロな雰囲気が漂い、狭い通路に露天が密集している。果物、野菜、肉、魚介類、乾物、雑貨類。最近は日本人観光客も増えている。
 この通路を3、40メートルくらい歩くと目指す焼肉屋がある。この店は精肉店が経営する店で鮮度は良く安い。日本の和牛に相当する韓牛とビールを頼む。アメリカ牛もあるが味は格段に韓牛が勝る。この店は肉を注文する以外に店員は来ない。客は私ら3人のみ。飲み物やおかずの類は店の冷蔵庫から勝手に取り出すセルフ方式。分厚いステーキ肉を焼き挟みで切り分け野菜と共に頬張る。
 贅沢な昼餐を堪能。と、そこへ日本語を話す中年女性3人組が入ってきた。「この店をよくご存知でしたね」と声をかけるとそのうちの一人はソウル在住で、もう一人は観光ガイドさん、まあ詳しいわけがわかった。この人たちの話によると、この市場は来年開発計画があり、この店も立ち退いてしまうらしい、なんとも残念だ。このお三方は結構飲んで食べてそそと帰って行った。
 お腹を満たした後、タクシーを拾い近くの望遠(マンウォン)市場を見物に行く。この市場は地下鉄6号線望遠駅近くにあり、アーケードが整備されていることで地元では人気があるらしい。とは言えアーケードの長さは200メートル位だろうか、そんなに長くはない。生鮮食料や惣菜店が多い。ソウルの商店街と言うと必ずと行っていいほど飲食店が混在しているがそれがない。なんとなく大阪の下町の商店街の風情が漂っている。
 トイレタイムを兼ね喫茶店でひと休み。そのあとタクシーで新村方面へ。Sさんを宿の側で降ろしたあと、ヌルボさんと見学予定に入っていた延世大学に向かう。着いた頃は陽がすっかり落ちていた。ヌルボさんのここでの目当ては1987年、民主化を求める学生の抗議行動に対し当局が打ち込んだ催涙弾の直撃を受けて死亡した今や英雄となっている当時学生のイ・ハニョルの記念碑を訪ねることともう一つこれも韓国民が愛するユン・ドンジュの詩碑を訪ねることだ。ドンジュは日本に留学していて日本にもファンが多い。治安維持法違反で逮捕され福岡で若くして獄死した人物だ。ここまで訪ね歩く外国人は余りいないと思われるがここがヌルボさんのオタクと言われる由縁だ。
 まず最初に、正門前にあるハニョルが催涙弾により倒れた場所に埋め込まれたプレートを見つけること。事前にヌルボさんはネットにより大体の場所は調べてはいたが、暗闇迫る中即座に発見。長年の恋人に巡りあったように感激し、プレートの写真を撮りまくる。
 校内に入ると実に規模の大きく立派な建物が点在している。日本人の留学生も多いことで有名だ。この時間学生の数はまだ大勢いる。正門に向かう学生たちと逆方句に進む。
 と、まるでこの学校を知り尽くしているかのようにヌルボさんがハニョルの記念碑を見つける。ここでも暗闇の中感激にひたり写真撮影。最後はドンジュの詩碑だ。数分ほど歩き発見。街路灯のお陰で何とか刻字は読み取れた。これでヌルボさんは訪韓の大きな目的を果たしたことになる。こちらもそれなりに勉強になる。書物くらいでしか知らないことが目の前に現れると、歴史が身近に感じるものだ。
 大学を後にして私は人と会うためヌルボさんと別行動をとる。ヌルボさんは古本屋へ。
 私は地下鉄でひと駅隣の弘大駅へ向かう。
 相手は短期留学したときお世話になったリジンさん。今でもバイトと学業で忙しそうだ。ソウルに着いたときカカオトークで連絡していたら今日なら時間が取れるとのことだった。7時に落ち合いリジンさんの知っているという焼肉屋さんへ行く。昼も焼肉だったがここでも同じ肉を食べることになった。少し閉口したがここの肉も見た目は綺麗でなかなか美味い。店の名前は忘れたが人気はあるようで店内は混みあっていてやっと入れた。
 リジンさんの専攻は視覚デザインで課題は多いらしい。作品集を見せてもらったがなかなかの出来栄え、成績もいいらしい。
 彼女と食事をするといつも支払いするのは彼女だ。こちらも何とか払おうとするが絶対に受け取らない。なぜかと聞くとお客さんだからという。韓国は年上の人が払うのが文化であなたのお父さんより年上の私がご馳走になるのはおかしい、と何度も説得を試みたが聞く耳を持たない。以前も彼女がトイレに立った隙に支払いを済ませたところ、気づいた彼女はレジに走り現金を取り戻しカードで払ったこともあった。一度だけお酒を飲んだとき酔ったのを見計らい今日は絶対私が払うから、と言ったところしぶしぶ同意したことがあった。今回もそうしようと考えたが彼女は一切飲まなかった。もう初老の粋に達している親父が娘より若い女性にご馳走になるのは余り格好のいいものではない。12月には卒業試験があるらしい。合格したら日本に行くのでその時にはご馳走になるという、楽しみに待つしかない。それにしてもリジンさんはだいぶ痩せていた。バイトと宿題が大変で1日4時間くらいしか寝ていないと言う。国の両親がみたらさぞ心配するだろう。
 11時頃宿に戻る。ヌルボさんは相変わらずパソコンをいじっている。明日の主な計画はソウルを取り囲む城壁の一部分を歩く予定だ。テレビでは明日のスヌン(修能)試験に関するニュースを放送している。この試験は大学進学する生徒にとっては将来を決定づけするような大事な試験だ。この日は交通の混乱を裂けるため企業の始業時間を1時間遅くしたり、遅刻しそうな生徒がいるとパトカーが出動して会場まで送り届けることまでする。まさに国の一大イベントだ。テレビでは昨年の試験会場前で太鼓を打ち鳴らし受験生を激励するシーンが映し出され、試験開始は8時40分で、8時10分には会場入りするよう伝えていた。ヌルボさんは興味深々で、明日朝、会場となっている校洞小学校に様子を見に行きたいと言う。何かハプニングが起きないか期待しているようだ。


〇西大門駅の前(南西側)がすぐ西大門独立公園で、独立門の他いろんなモニュメント等があります。
 独立門[下左]は公園の南東の端にあります。画像の右端に写っているのは、独立門の生みの親ともいうべき徐載弼(ソ・ジェピル)の銅像です。<独立門>と聞くと、朝鮮史に疎い大方の日本人は「日本からの独立を記念して建てた?」と思うかもしれません。まあ、それも無理ないところでしょうか。実は「宗主国だった中国(清)からの独立」を念頭に置いたもので、1896年11月に着工し翌97年11月に完工したものです。その前提となるのが1895年4月に結ばれた下関条約。日清戦争に勝利した日本がその第一条に「清国ハ朝鮮国ノ完全無欠ナル独立自主ノ国タルコトヲ確認ス・・・」という条文を入れたことが朝鮮の置かれた状況を大きく変えました。
 ・・・ということを、韓国人の中でも誤解している人はずいぶん多い(半数以上てか!?)そうだし・・・。そして後ろ(北西)を見ると、3.1独立宣言記念塔[下右]が見えます。最初1963年にタプコル公園に建てられましたが公園整備のため79年に撤去され、その後92年にこの独立公園内に建て直されました。壁面に3.1独立宣言文と民族の代表33人の名前が刻まれています。
 1919年の3.1独立運動の時には、この地も運動の拠点の1つになったそうなので、あながちトンチンカンでもなさそうですが、誤解を助長させているように思います。

   
 昨年(2018年)3月1日の<三一節>には、文在寅大統領はここで「独立万歳」を叫びました[下左]が、これには韓国人の間でも「不適切だ」との意見があったそうです。(大統領の背後には金九・柳寛順・姜宇奎(カン・ウギュ)等の大きな肖像画や「独立万歳」等々と書かれた幟が多数掲げられています。)

   
 [上右]は、反対側から見た独立門です。手前にかなり大きい石柱が2本立っています。これは何かというと・・・。

   
 <迎恩門柱礎>と刻まれています。[上左] <迎恩門>とは中国の皇帝の使者を迎えるための門で、往時はこの脊柱の上に木製で緑色の屋根付きの門が載っていました。(→コチラの画像参照。)  次に、独立門の扁額について。[上右]は右からハングルで<독립문>(独立門)、そして反対側には漢字で<独立門>とありますが、これは当時独立協会の委員長だった李完用の書だという有力な説があります。後に大韓帝国の内閣総理大臣となり、韓国植民地化の元凶として今も<売国奴>の代名詞ともなっている人物です。その彼が書いた(といわれる)扁額の下で独立万歳を叫んだ文在寅大統領はそのことを知っていたかどうか?
※独立門についての日本語記事では→コチラコチラがなかなか詳しく書かれています。学問的なものでは→コチラ
 しかし、ウィキペディアの説明文も日本版と韓国版で違いがあり、たまたま私ヌルボが以前仁寺洞の古書店・通文館で購入していた金道泰「徐載弼博士自叙伝」(乙酉文庫.1972)の記述も必ずしも正しいとはされていないようだし・・・と、「いつ」「どういう立場」の人が書いたかによってかなりバイアスがあるようで、史実の確定は実にムズカシイと痛感した次第。


○私ヌルボ、モレネ市場[下左]は知りませんでした。もちろんそこの焼肉屋さんも。後でネット検索したら、モレネ精肉食堂というんですね。・・・って、今はもうこの店ないみたいですけど。韓牛[下中]とユッケを注文。[下右]

    
 この店については、→コチラの今年2月のブログ記事と、→コチラの2014年のなかなかディープな姉妹グルメ旅の記事に詳しく書かれています。ユッケの他に、육사시미(肉さしみ)というメニュー(100g7千ウォン)があるとは知らなかった!

望遠(マンウォン)市場も全然知らなかった。それにしても、S氏はどこからこういった情報を仕入れてくるんだろう? 耳コミ侮りがたし!

    
 マンウォン市場の入口[上左]とアーケード街[上中]。好物なのにこの頃日本では高くて買えないイチジクが安かったので買いました。[上右]。「今年最後よ」と店のアジュマ(おばさん)。

○昨年公開の韓国映画「1987、ある闘いの真実」をご覧になった方は多かろうと思います。全斗煥の軍事独裁政権を打倒した1987年の<6月民主抗争>を背景としたこの作品については、→コチラの記事で紹介しましたが、ただしこれはネタバレなし編。その中で「観た人のコメントに韓流ファンなら誰でも知ってるレベルの人気スターの<彼>がメイン・ビジュアルに入っていないのはなぜ?」とありましたが、それにはちょっとワケが・・・」と書いたものの、その後ネタバレ編を書いてないので、その「ワケ」もペンディング状態になっていました。
 で、今書きます。<彼>とはカン・ドンウォンのこと。主役ともいうべき彼が演じた人物が延世大生の李韓烈(イ・ハニョル)でした。それを事前に明かしてしまうと(李韓烈が有名なだけに)ネタバレになってしまうのでメイン・ビジュアルから外したということだと思います。
 さて、その李韓烈君が1987年6月9日催涙弾の直撃を受けて倒れた場所は・・・。
    
 延世大正門の真ん前。[上左]。銅板が埋め込まれています[上右]がもう薄暗くなっていたので、この画像では文字まで読み取れませんね。この銅板は2016年の6月9日に設置されました。その除幕式の記事は→コチラ。また→コチラの記事の画像だと文字が読み取れます。

    
 正門からキャンパス内に入って少し先、右手の学生会館の建物の前あたりに小高い築山(?)のような<韓烈の園(한열동산)>があり、その上に2015年6月9日に建てられたというモニュメントがありました。[上左]の大きな石は李韓烈追悼碑で「198769757922」という数字が刻まれています。6月9日に催涙弾を頭に受け7月5日死亡し、7月9日に民主国民葬が行われ、その時22歳だった、という意味です。[上右]はよく知られた報道写真を形象化したもの。※かなり暗い中で撮った写真を明るさを調整してなんとか読めるようにしました。
    
 明るい時だと[上左]のように見えるようです。また[上右]は、当時ロイター通信の記者だったチョン・テウォン(정태원)さんが撮影した写真です。この写真は翌6月10日の中央日報に大きく掲載され、運動に大きな影響を及ぼしました。またチョン・テウォンさんや、李韓烈君を抱きかかえている学友の李鐘昌さんの人生にとっても大きな1枚となりました。※李鐘昌さんについては→コチラの過去記事参照。
 ※「1987、ある闘いの真実」では、この写真の李韓烈君の顔をカン・ドンウォンの顔に「手直し」してありましたね。

    
 キャンパス内には他にもいろんなモニュメント等があります。<李韓烈の園>の下あたりに照明が当てられている造形物がありました。[上左] 文字の書かれた碑石[上中]を見ると노수석(魯秀碩.ノ・スソク)とあります。彼は延世大2年になったばかりの1996年3月、金泳三政権に対して授業料引上げ反対等を叫ぶデモに参加した際、強硬な弾圧により死亡したとのこと。その後1999年に名誉卒業証書を受け、2003年には国家民主化運動有功者と認定されたとか。このあたりの評価は、やはり当時進歩系政権だったから?と思ってしまいます。
 [上右]は少し離れた所にある尹東柱の詩碑。ここは以前来たことがあります。代表作とも言える「序詞」が刻まれていますが、この暗さではとても読めません。

     
 S氏がイソイソと弘大方面に向かった後、私ヌルボが行った古本屋というのは<アラディン中古書店 新村店>[上左]。この画期的な古書チェーン店については→コチラと→コチラの過去記事で書きました。その地下店舗に降りる階段の壁の一番上に尹東柱の絵がありました。[上右] 彼と縁のある延世大の近くだから?? その下はヴァージニア・ウルフか。

   
 いろいろあったこの1日。ようやく1人でホテルに帰ります。・・・と5号線鍾路駅に降り立つとまだ(!)午後8時ではないの。ちょっと最近話題の益善洞(イクソンドン)のようすを見てくるか、と思って行ってみればなるほど平日なのにすごい人出! まずは以前案内されて行った味カルメギサル専門(←店名)の場所の確認。(カルメギ(カモメ)の肉じゃなくて豚のハラミですよ。) しかしこれがなかなか見つからず一苦労。やっと見つけました。[上左] そしてたまたま見つけたのが最近開店したというパンの人気店ミルトースト[上右]
 ・・・これらの店はただ見るだけ。9時前にはホテルに戻って、結局マンウォン洞で買ったイチヂクを何個かムシャムシャ食べただけでした。

 この日の午後のことについて、見聞きしたこと、知っていたこと、後で調べたこと等を字数を気にせず書いて行ったらやっぱり長くなりすぎました。最後まで読んで下さった方、ホントにご苦労さまでした。
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