ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[4月15日(金)~17日(日)]

2011-04-19 23:51:51 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 先週「台北の朝、僕は恋をする」が良かったと書いたら、その2日後発売の「週刊文春」の連載「人生モグラたたき」で池田暁子で「優しくて温かくて。・・・現代の、台北の若者の暮らしをていねいに描きつつ洒落た映画に仕上がっている」と若干はしゃいだ感じで紹介してました。また中国映画「再生の朝に― ある裁判官の選択―」は、毎度おなじみのシネマ・ジャック&ベティで6月上旬上映予定ということです。あわててシネパトスに観に行ったのに・・・。そういえば「愛する人」も待っていればシネマ・ジャック&ベティで観られたんだなー。
 シネマジャック&ベティといえば、4月23日(土)「愛しきソナ」公開初日で、12:35の回上映後ヤン・ヨンヒ監督の舞台挨拶があります。私ヌルボ、もちろん行きますよ!
 さて今日は、シネマート新宿で「素晴らしい一日」を観てきました。「毎日新聞」等、映画評は全体的に好評のようです。オール讀物新人賞を受賞した平安寿子の短編が原作だそうで、主人公のいかにもいいかげんな男にヌルボは親近感は感じませんでしたが、「夕刊フジ」「このほっこり感に、女はみな弱いのよ」と書いてる折田千鶴子さんをはじめ、女性にはウケがいいようですね。

    ★★★ Daumの人気順位(4月19日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①なくな、トンズ(韓国)  9.6(1053)
②あなたを愛しています(韓国)  9.6(1407)
③アニマル・タウン(韓国)  9.3(28)
④番人(韓国)  9.2(74)
⑤マイ・ネーム・イズ・カーン  9.2(739)
⑥ヘファ、ドン(韓国)  9.1(37)
⑦The Way Back  9.0(212)
⑧クローズド・ノート(日本)  8.7(24)
⑨怪しい顧客たち(韓国)  8.7(359)
⑩隣人の犯罪(韓国)  8.7(32)

 ⑧⑨⑩が新登場です。
 ⑧、2007年の作品を今上映してるとは?
 ⑨は後述します。
 ⑩は、2004年に智異山で子どもの死体が発見されたことから始まる殺人事件の映画化。複雑に絡み合っていた事件の決定的な手がかりを子どもの家族から見つけた刑事たち。しかし、犯人の存在は誰もが予想すらできなかった人物だった・・・。映画のポスターには「犯人がいない犯罪、しかし皆が犯人だ」とか「善と悪、その判断をしばし留保しろ!」と記されています。うーむ、何か複雑な事情がありそうですね。映画祭で観たというSARUさんによれば「貧富の差が激しくなっている韓国での貧困層の悲しみを描いた刑事モノ」で「なかなか良かったですよ」とのことです。韓国題は「우리 이웃의 범죄」。

【専門家による順位】

①Another Year  8.0(6)
②茂山日記  7.8(9)
③ブラック・スワン  7.8(7)
④番人(韓国)  7.6(6)
⑤Lourdes  7.5(4)
⑥ウルトラミラクルラブストーリー(日本)  7.5(2)
⑦晩秋(韓国)  7.4(9)
⑧豆満江(韓国)  7.4(7)
⑨告白(日本)  7.3(9)
⑩アニマル・タウン(韓国)  7.2(5)

 ②と⑥が初登場です。
 ②の「茂山日記」については、これまで何度か紹介してきました。昨年の釜山国際映画祭で最高賞獲得、また今年のロッテルダム国際映画祭はタイガー・アワード(大賞)と国際批評家連盟賞の2冠を受賞する等、各国の映画祭で高い評価を得ています。韓国での暮らしに胸を膨らませてやって来た脱北者の厳しい現実を描いた作品ですが、あるブログによると、パク・ジョンボム監督は「脱北者映画ではない」と何度も強調したとのことです。

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[4月15日(金)~17日(日)] ★★★
         「怪しい顧客たち」が初登場1位
\t
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・・・・週末観客動員数累計・・・・観客動員数・・・・上映館数

1・・怪しい顧客たち(韓)・・・・・・・・4/14・・・・・・・・・282,536 ・・・・・・・・・・・・・330,035・・・・・・・・・497
2・・危険な顔合わせ(韓)・・・・・・・3/31・・・・・・・・・268,368・・・・・・・・・・・・1,830,585・・・・・・・・・568
3・・ハンナ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4/14・・・・・・・・・118,046・・・・・・・・・・・・・・141,562・・・・・・・・・337
4・・ノミオとジュリエット・・・・・・・・4/14・・・・・・・・・・73,475・・・・・・・・・・・・・・・77,877・・・・・・・・・326
5・・俺は父親だ(韓)・・・・・・・・・・・4/14・・・・・・・・・・71,773・・・・・・・・・・・・・・・87,978・・・・・・・・・362
6・・マイ・ネーム・イズ・カーン ・・・3/24 ・・・・・・・・・57,373・・・・・・・・・・・・・・315,276・・・・・・・・・267
7・・あなたを愛しています(韓) ・・2/17 ・・・・・・・・・40,383 ・・・・・・・・・・・・1,580,860・・・・・・・・・263
8・・サッカー・パンチ・・・・・・・・・・・4/07・・・・・・・・・・14,902・・・・・・・・・・・・・・152,433 ・・・・・・・・・261
9・・ラスト・ナイト ・・・・・・・・・・・・・・4/07・・・・・・・・・・12,253・・・・・・・・・・・・・・112,995 ・・・・・・・・・260
10・・英国王のスピーチ・・・・・・・・3/17・・・・・・・・・・10,455・・・・・・・・・・・・・・880,938 ・・・・・・・・・143

 1・3・4・5位の4作品が新登場です。
 1位、元野球選手で野心的な保険プランナー(リュ・スンボム)が、顧客の自殺関与の嫌疑をかけられ、それぞれの事情を抱える顧客たちの自殺を阻止しようと孤軍奮闘する「顧客満足コメディ」。あるブログによると「絶対笑える」そうです。原題「수상한 고객들」を「受賞した顧客たち」としているブログがチラホラ。たしかに綴りは同じ。自動翻訳はまだまだ発展途上。
 3位、アクション・スリラー。雪深いフィンランドで父と二人きりで暮らす16歳の少女ハンナは殺人マシンとして育てられた。彼女を待っていたのは、運命の鍵を握る最強の敵だった・・・。殺人マシン少女といえば「キック・アス」を思い出しますが、趣きは大分違うようで・・・。日本公開は8月27日。
 4位、「ロミオとジュリエット」をモチーフに、人間ではなく庭人形のノームたちを主人公とした男女の恋愛模様を描いたアニメ。韓国題が「미오와 줄리엣(ノミオとジュリエット)」なので、炉端焼き→バダヤキのようにラ行がナ行に変化したのかと思ったら、原題が「Gnomeo and Juliet」。観た人のブログには「笑いあり、ロマンスあり、涙あり(ホント)、、、で楽しかった」とありました。日本公開は未定。
 5位、<「俺は父親だ」/娘を助けることさえできるなら/何でもする!>と予告編の字幕。心臓移植を要する娘(キム・セロン)の手術費を得るため、刑事の父親(キム・スンウ)は臓器密売組織の殺人事件を隠蔽して裏金をもらう。そのせいで殺人犯の汚名を着せられ、すべてを失った男(ソン・ビョンホ)は復讐心を募らせ、彼をつけねらう・・・。昨年「アジョシ」でも娘役だったキム・セロン、「ウォンビンはお兄さん、キム・スンウはお父さんのよう」と語る、・・・って、そりゃそうでしょ。原題「나는 아빠다」、「俺はパパだ」と訳している記事が多いが、ニュアンスがちょっと違うんじゃないの?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする