ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

なが~いブランクのいいわけと、今後書きたい記事について

2023-04-20 23:24:04 | お知らせ、その他いろいろ
 ▶「お待たせしました! 約1ヵ月ぶりに新装・再スタートです!!」 ―― という記事を書いたのが1月29日。それからまた約80日という長いブランクが続いてしまいました。
 その理由は、まず多忙。先の記事に書いたように、いろんな人と会ったりいろんな所に行ったり・・・。定期健診以外の通院というのもありましたが結果は問題ナシでホッとしました。(CTスキャンとかMRI検査を初体験。少し前まではこれらの用語さえ知らなかったのに。結果は「問題ナシ」でとりあえずはホッとしました。またその間、知り合いからメールで、あるいはブログのコメント欄にも私ヌルボの健康を案じる声が寄せられました。とくに後者の皆さまにはブログ上で状況説明もせず礼を欠いてしまったことを深くお詫びします。
 以前と変わりないのは映画鑑賞。1月から4月半ばまでで計35本観ました。その一方、学校新聞関係とか居住しているマンション関係のこと等でもいろいろ時間と労力を費やしました。(継続中) 意味のあることなのでそれ自体はいいんですけどね。映画の本数はかねてから減らそうとしてはいるのですが、金銭と時間の問題だけでなく、最近あらためて本をあれこれ読んでみると、やっぱり映画より密度が濃く、ためになるなーと再認識。というのもかなりの時間を費消した一因。
 また何と言っても時間を食っているのが部屋の片付け。1月29日の記事で「われわれ年配者はこれまで蓄積してきたことを整理して、後続の世代に伝えるべきことをきちんと伝えることが最優先事項」ということを書きましたが、自分自身の蓄積を整理する前に、まず自分の住まいに蓄積してきたゴミ、ガラクタの類をまず整理すべきじゃないの?という心の声が聞こえてきたので、意を決して新聞・雑誌、衣類その他もろもろの分別&廃棄作業に着手。ところがこれが思った以上の大仕事になってしまい、今も継続中。トホホ。半年前に失くしたスマホも見つかっていません(笑) しかし遅まきながら始めてよかったです・・・。

 そんなこんなでようやく今回再スタート。先の記事で記したように、「この記事は<自分が本当に書きたいこと>なのか?」ということを意識しつつ、必ずしも韓国・朝鮮関係にとらわれず、以前から書きたいと思っていたことを書いていきます。
 その<書きたいこと、書くべきこと>というのは、具体的には以下の通り。ほぼ易→難の順であり、また下に進むほど使命感といった厄介なものが付きまとっています。(やれやれ。)

《映画関係》
・韓国で上映中の映画の観客動員数ランキング
  これまでとほぼ同じ体裁で継続。若干変わります。※ネタ元だった<NAVER映画>が3月一杯でなくなってしまい、あせった!

・1~3月に観た映画の感想・評価
  印象に残った作品に絞ってコメント。

・★2022年 ヌルボの個人的映画ベスト10
  2011年の大晦日以来12年間続けてきたのにねー。ツイッターでは一応1月9日付で作品名と順位は公開したんですけど・・・。(言い訳めいてるな。) →コチラ

・昨2022年に亡くなった佐藤忠男さん(3月17日)、金芝河さん(5月8日)についても書こうと思いつつ書いてなかったなー。

・高校生に薦める映画
  20年ほど前(?)に勤務校で配布したものをその後改定。しかし<高校生に薦める本360冊>(→コチラ)のような説明文が付いてないのでブログには未公開のままでした。

《旅行の記録》
・中国東北研修旅行(→コチラの続き)

・韓国旅行 こんなところに行って来た
  1992~2019年の33回の韓国旅行で行って来たガイドブック等にはあまり載っていない所を重点的に。

《死刑・犯罪・冤罪》
・死刑論 [提言] まず「当事者意識」を!
  「空気を読む」ことに長けているはずの日本人が先進諸国中例外的に死刑制度を堅持しているのか、考えてみます。(と言いつつ、ジツは死刑反対論者なんですけどね。)

・冤罪関係年表
  過去数回改訂してきたものを再改訂し、ブログでも公開する。

《メディアリテラシー》
・新聞の今後、学校新聞の今後
・メディア・リテラシー教育の難問
・SNS時代と「世界の見え方」
  以上はとくに学校新聞に関連。

・ハンギョレ東京特派員時代のキル・ユンヒョン[吉倫亨]国際部長のこと
  同じくかつて朝鮮日報の東京特派員だったソヌ・ジョン[鮮于鉦]編集局副局長兼社会部長については→コチラの記事でずいぶん持ち上げたので、対極にあるハンギョレの側で共感を持って読んだ記者も紹介してバランスをとらなくては、・・・というわけでもないんですけど・・・。

《北朝鮮関係》
  ネタはいろいろあるがテーマは絞り切れていません。

《兵士の詩歌》
・無名戦士たちの詩歌を読む
  戦争のこと、戦時中の兵士や家族の思い等を知る直接的な資料なのに教育現場では(たぶん)「軍国主義を賛美する」という理由で忌避されているのはおかしい。

・異なる星を仰ぐ者 田辺利宏と大木惇夫
  日記中に数編の詩を遺して中国で戦死した無名兵士と、従軍詩人としてジャワ方面に配属された時に書いて多くの兵士たちに愛唱された詩(『戦友別盃の歌 』)ゆえに戦後批判された詩人の作品について。

《庶民の韓国語学習・韓国旅行》
・私ヌルボが約25年通い続けているハングルサークルの足跡
  韓国に興味を持った庶民の草分けとして韓国のあちこちに行ったりいろんな人たちと出会ったり・・・。本にまとめたらけっこう意義があるかも。類書もなさそうだし・・・。しかし取材・編集作業等のことを考えると重圧にほとんどめげてしまいそう。トホホ。

 ・・・と、ここまで書いたものの、はたしてどれだけ実現するのだろう???
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「ヌルボ・イルボ 韓国文化の海へ」でよく読まれている記事TOP20

2023-01-29 20:59:55 | お知らせ、その他いろいろ
 この記事は、1つ前の記事の参考資料のようなものです。

 以下、本ブログの記事をアクセスが多い順にリンク付きで列挙してみます。と言っても最近1ヵ月のデータを基に、あとは私ヌルボの印象で付けた順位なので、正確なものではありません。確実なものは①だけです。この記事はなぜかアクセスが多く、この1ヵ月も1日平均30ほどのPVがあります。この記事は多くの方からコメントをいただいていて、ブログ主としてもいろいろ得るところがありました。
 それ以外の記事では、鯛焼き、正月、韓国の大学修学能力試験と日本のセンター試験(現・大学共通テスト)といった<季節物>記事がその時期になると増えます。(当たり前か。)





















 うーむ、こうして見るとブログ開設の最初の5年、2009~13年が15本、次の2014~18年が5本、19年以降がゼロ! ここまで歴然と数字に現れるとぐうの音も出ません。
 1つ前の記事、遅きに失した感もありますが、今できることをやるしかありませんね。

 さて、上記①~⑳のリストは私ヌルボとしても読んでほしい記事で、ジツはこのブログの宣伝という魂胆もありますが、開設以来2030本になった記事の中には「ぜひこの記事は読んで!」と願いつつも何ら反応のないものの方がはるかにたくさんあります。できれば近いうちにそれらのリストも作成する心づもりです。
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お待たせしました! 約1ヵ月ぶりに新装・再スタートです!!

2023-01-29 18:39:13 | お知らせ、その他いろいろ
 元日の記事以来28日ぶりの更新です。その前の記事が12月11日なので、この50日近くの間で1度しか更新していないことになります。
 その間、あまりにもブランクが長いので、安否確認の電話をかけてくれた知人も数人いました。(ご心配をおかけしてすみませんでした。)

 こんなにも長いブランクの理由その1は先に書いたように12月27日にコロナ感染が確認されたことです。1月2日に自宅療養期間は終えたものの食欲不振等体調がすぐれず、年賀状書きと若干の読書以外のことはできないまま日を送りました。1月7日のハングルサークルの新年会で健康面はやっと元の状態を回復し、とりあえずはホッとしました。
 以後は親しい友人たちと久しぶりに会ったり、旧知の人、あるいは初対面の人たちとも連日のように会うことが続いて、とてもブログを書く時間的ゆとりがありませんでした。しかしこの歳になっていろんな縁で楽しく語り合える人がそんなにも多くいることにわが身のシアワセを感じたりもしました。

 そして理由その2は、コロナ感染以前から考えていたブログの基本方針のことです。
 (おそらく)自宅内で失くしたスマホは見つからないまま今に至っているわけですが、その探索作業の中で私ヌルボ、いかに自分がこれまでその時時の興味関心の赴くままに雑多な本を集め、コピーを等々取り溜め、写真を撮りまくりしてきたか等々を目の当たりに突き付けられました。貴重な資料などの<再発見>もあれば、そのまま廃棄するのが妥当な物も多々ありました。そんな中、ほぼ同世代の人との話の中で「われわれ年配者は新しい知識を仕入れるよりも、これまで蓄積してきたことを整理して、後続の世代に伝えるべきことをきちんと伝える。それが最優先事項です」という言葉を聞き、そう、まさに私ヌルボがまさにスマホ探しをしながら考えたことそのままだと大いに同感しました。

 以下、具体的に本ブログについてブログ主である私ヌルボ自身がどう見ているか?ということを書きます。
 本ブログの記事は35のジャンルに分けられていますが、とくに2019年以降は記事のほとんどが<韓国内の映画の人気ランク&興行成績>になっています。私ヌルボ、この間(とくに最近)「こういう記事がはたして自分が本当に書きたいことなのか?」といった内心の声が沸々と聞こえてくるようになりました。全然意味がないわけではないものの、単に記事の本数を増やしているだけじゃないのか?ということ。
 この約50日間のブログのアクセス解析を見ると、日々のUU[ユニークユーザー]=訪問者数は大体700~800台、PV[ページビュー]は1700~2200程度(※1月半ば頃PVが5000を超えた日があったのはびっくり! (※例年のことだが大学共通テストの関係で<センター試験の韓国語の難易度について - 難しいのか? 簡単なのか? これは難しいぞ・・・>という記事へのアクセスが増えたからでしょうか?) そしてgooブログ内の順位はほぼ300~500位の間。総数が約314万だから1万分の1。つまり上位0.01%だからスゴイじゃないか!と思われるかもしれませんが、そのほとんどは2018年以前の記事です。
 今、5年前、いや10年前の記事を読み直してみると、オモシロイです。そして愕然とします。よくこれだけ書けたなあ、と・・・。記事の本数もさることながら、その発想に。何かをオモシロイと思う感性が衰えたということなのか・・・?
 近年は、数はそんなに多くはないですが、ジャンルの最下部に<エッセイ・雑文(韓国・朝鮮関係以外)>があります。その大半は、かつて高校生諸君を相手に授業で語ったものです。
 韓国オタクのブログなのに、そこから外れる記事ということは、私ヌルボとしてはそれだけ多くの皆さんに読んで欲しい!という思いで公開したというわけです。今後はこのように韓国・朝鮮以外のネタをとりあげることが増えると思います。
 かと言って、韓国関係、とくに韓国映画関係の記事をなくすわけではありません。観て良かった!という映画はどこの国のものであろうと「これはオススメ!」という記事を書きます。ただ韓国の記事の本数は半分程度に減らします。また、(他の記事もそうですが)記事の字数が多過ぎるなあといつも思ってはいましたが惰性でそのままになっていました。今後は意識して字数を減らし、極力簡潔に書くように努めます。(ってホンマか!?)
 ・・・ということで今回はここまでっっ、ねっ(笑)。
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どこまで続くんだろう? この<トホホの日々>

2023-01-01 21:08:48 | お知らせ、その他いろいろ
 明けましておめでとうございます。

 12月11日を最後にブログ記事を更新してなくて、独居老人の私ヌルボの身を案じた元職場の同僚が27日に電話をかけてくれました。もしかして、本ブログを訪れて下さる方々の中にも「ヌルボはどうしているんだ?」と疑念を抱いている方もいらっしゃるかもしれません。今にして思えば、短くても現況をお知らせする記事を書くべきでした。すみません。
 空白期間の最初の10日間はブログの基本方針について迷いがあったので、新年からの再スタートに向けてあれこれ考えていたためです。
 後半の21日以降は、一応通例としている小松島市(徳島)への帰省の期日が迫ってきてブログどころではなくなったこと。
 とくにこれまで何度かブログで書いたように、10月半ば以降行方不明になっているスマホの問題があります。失くした場所は99%自宅マンション内と思われるので「ま、そのうち見つかるだろう」とたかをくくってその間スマホなしの日々を過ごしていました。※もちろん知人にメールして電話をかけてくれと頼みましたが、「呼出音は鳴ってるけど・・・」とのことで、マナーモードにでもなっていたのかコチラでは何も聞こえず、でした。
 今やほとんどの人はスマホがいつも手許に無いと生きていけない!と思い、失くしたら即新規購入に走るのではないでしょうか? それはよくわかるし、妥当な判断だと思います。
 ただ、ヌルボとしては事態を楽観視したことと、過去の人生の大半はスマホもガラケーも無しで暮らして来たわけだから、まあなんとかなるだろうし、ダメならダメで何がどうダメなのか自分が実験台となって確かめてみようとも思ったわけです。
 そして実感したスマホがなくて不便なことは、
①電話と、②乗換案内と、③グーグルマップ&道案内と、④LINEが使えない、⑤韓国のラジオが聴けない(とくに愛聴している<崔白虎の浪漫時代(최백호의 낭만시대)>、⑥サミット(スーパー)のポイントが貯まらない、⑦人名等々を度忘れした時にその場で検索してつきとめられない
・・・と、ほぼこの順番です。
 ところがいよいよ帰省も迫ってきて、そんな悠長なことは言っていられなくなり、観念して新規にスマホを購入することにしました。2年前に買ったギャラクシーS20の後継のS22です。買ったはいいが覚悟していた通りやっぱり設定が面倒です。それでもIDやパスワード等はメモが残っているので何とかなりました。ただ前のsimカードがないので電話の履歴はなく、LINEアプリも使えるようにすれば過去のデータは消えてしまいます。で電話はゼロから再スタート、LINEの方は旧スマホの発見を待つことにして<寸止め>にしたままです。

 ※以下、自身の<特別な暮れ正月>の記録ということもあるので以下続きます。とりあえずはここまでにして、順次書き足していきます
 あらかじめ重大なネタバレをしておくと、私ヌルボが今居る所は徳島ではなく横浜です。なんでそういうことになっているかと言えば、なんと26日に新型コロナに感染していることが判明、自宅療養を余儀なくされていまったからです。(それにしても、どこまで続くんだろう? このトホホの日々・・・。)
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当面の投稿予定記事、というか、単なるメモのはずが、 開城工団関係の小説を読み始めて・・・(3/21)

2014-03-21 23:50:50 | お知らせ、その他いろいろ
 今こんな記事に取り組んでますよという予告も兼ねて、自分のメモをアップしておきます。
 適宜更新して、前のものは抹消していきます。
 ・・・というのがこの記事の趣旨ではあります、が・・・。

 今日3月21日。
 図書館でたまたま韓国の総合誌「新東亜 3月号」を流し読みしていたら、「려명(黎明)」というイ・ウォンホの小説の連載が始まっています。
 「안보연애소설(安保恋愛小説)」と銘打たれたこの小説は、ちょうど下記の記事予定①の開城工団関係を舞台にした韓国人男性社員と北朝鮮女性従業員という、いわゆる<南男北女>のラブロマンスのようです。これを書くために、イ・ウォンホは何度も現地に足を運んだそうです。大衆小説らしいテンポのいい文章なのでスイスイ読める感じ、かな?
 あ、タイトルの「黎明」が여명(ヨミョン)でなく려명(リョミョン)になっているのも北朝鮮風ですね。

 1週間ほど前のニュース(→コチラ参照)で、アメリカ側から「開城工団の労働者たちが1ヵ月に受け取る実質賃金はわずか2ドル(約206円)」とする指摘が出たことが伝えられました。
 アメリカは、以前から開城工団のあり方(or存在自体)に対して否定的で、これもその延長です。(つまり、権利も保障されていない労働者を使って、人件費を不当に低く抑えているということでしょう。)
 一方で、韓国内では賛否両論あります。
 私ヌルボとしては、5万人以上が働いているという工団の実情や韓国世論等々についてもう少し調べてから考えて書いてみようというのが予定記事①の企画意図だったのですが、この小説をもう少し読み進めてから取りかかることにしようかな? いや、それとも、とまた思案しているうちに日にちばかり過ぎていきそう・・・。

※イ・ウォンホの小説は文学的というより通俗的で、数多くの作品中『千年恨、対馬』はいくつかの日本ブログで紹介されています。(→参考。)

 さて、上とは別になんだかいろいろネットサーフィンしている中、日韓間の慰安婦問題とナショナリズムの関わりについての記事に行き当たってついつい読みふけってしまいました。結局その関連記事が次の記事になりそうです。
 下記の予定記事にいつになったら取り組むのか、自分でもわかりません。

①開城工団は肯定すべきか? 否定すべきか?
 「開城工団労働者の給与、実質賃金は2ドル」という報道をめぐって

②映画「北朝鮮強制収容所に生まれて」の感想 
 <職務上の虐待&虐殺(?)>はどこまで追及されるべきか?

③韓国文化院・講演会「海峡をつなぐ陶匠400年の旅-李参平と沈当吉(沈壽官家初代)をめぐって」の感想

④[韓国の<聖地>上海 ④] そもそも、大韓民国の建国はいつなのか?

※以下は不確定

⑤ネコを極度に恐れた19世紀の朝鮮人 気絶した事例も

⑥宗廟のお年寄り事情 なんだ!?「バッカスアジュマ」というのは?

⑦張成沢の画像抹消について

⑧脱北者の手記の翻訳

⑨韓国のベビーブーマー「1958年戌年生まれ」のこと
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横浜みなとみらいの海外移住資料館でいろんなことを考えました

2013-12-15 22:08:08 | お知らせ、その他いろいろ
 昨日14日は好天に恵まれた土曜日とあって横浜みなとみらいは相当な人出。5月の日曜ははるかに混みあってましたが・・・。
 私ヌルボ、ふつうはさける土日のみなとみらいに行ったのは、昔の学生時代の恩師から知り合いがいらっしゃるというJICA横浜海外移住資料館見学のお誘いを受けたから。

 いやー、恥ずかしながら私ヌルボ、2002年10月に開館したというこの資料館は初めて、・・・というか、存在を知りませなんだ。(恥)  JICAの建物は1度入って、2Fにあるこの資料館の入口あたりまではその今年5月の日曜に行ったんですけどね・・・。

 さて、この海外移住資料館の展示内容なのですが、くわしくは公式サイト(→コチラ)で・・・。
 日本人の海外移住の歴史、移住先での生活、日系人の文化活動等々について、めずらしい物や貴重な資料が数多く展示されています。意外なほどの充実した内容でそれも入館料タダ。

 順路の最初。移住の歴史の説明が、最初の人類がアフリカから全世界に拡がって・・・というところから始まっていたので、そんなスケールのでかい物語がどういうふうに現代まで展開されるのか?ととまどいましたが、すぐ幕末以降の日本人限定の展示になったのでホッとしました。(笑)

 また、ここでの移住先の「海外」とは、ほとんどハワイと南北アメリカです。
 まずハワイ(布哇)には、1885年日布移民条約が結ばれ、移民が公式に許可されるようになった、とか。(まだアメリカの支配下に入る以前です。)
 そしてブラジル(伯剌西爾)の場合は1888年に奴隷制度廃止を行った関係で農業労働者が不足し、各国から移民を受け入れることとなり、日本との間では1895年日伯修好通商航海条約が結ばれ、1908年最初の移民団が渡航。アメリカで黄禍論が高まった1920年代後半からは最大の日本移民受入国に・・・。
 北米関係は、んーと、省略。あー、日本人はどこに行っても短歌とか俳句作るんだなー、と・・・。

 ・・・等々、ヌルボが疎かった日本人移住史の基本事項がいろいろわかりました。
 で、韓国・朝鮮オタクとして残念だったのは朝鮮半島への移住についての展示物が皆無であること。
 とはいえ、説明文中の「20世紀初めの海外移住熱の高まり」とある箇所にはアタマの中で電燈が点いた感じ。
 生活者レベルでいえば、日本でこのまま生活を続けるよりも、「何らかの希望を求めて」ハワイやアメリカや南米に移住したり、あるいは台湾や朝鮮に渡ることを選んだわけで・・・。
 つまり、台湾や韓国の植民地化と、南北アメリカ等への移民と国際政治的位相は違っても、民衆レベルではどうだったか? 植民地への渡航と、諸外国への移住と、両方視野に入れつつ考える必要があるかも・・・という感想を持ちました。

 また、現在開催中の特別展示「日系人と混血-Hapaとメスチッソ-」もとても興味深いものでした。
 Hapaとは、ハワイ語で「ハーフ」のこと。(特に片方の親がアジア系の人。) またメスチッソ-(メスティーソ)とは、白人とラテンアメリカの先住民(インディオ)の混血である人々のことです。
 展示室に日系人の写真20枚が展示されているのですが、日系人といってもその「血統」が実に多様な人ばかり。5つ以上の「人種」の血を引いている人たちがたくさん。

 (※以下うろおぼえで内容不正確)近年アメリカでは国籍申請時に人種を1つだけでなく複数併記を認めるようになった、とのこと。
 ボーダーレス社会の進行とともに混血が増え、伝統的に血統主義の日本でも<日系人>の定義づけが徐々に緩くなって「日本人の先祖がいる者」といったようになってきている、とのこと。
欧米では、すでに血統如何ではなく「自分が○○人だと思う者」というレベルになってきているとか・・・。

 およそ「○○人」という概念は、次のような異なる内容をもっています。(これは展示ではなくヌルボの分類。)
 ①「人種」として、「○○人」の血をひいている人 =[生物学的な要件]
 ②「○○」という国家の国籍を持っている人 =[法的な要件]
 ③言語、宗教等の共通の文化をもつ「○○人」のコミュニティに属している等、「○○人」らしい生活を営んでいる人 =[文化的な要件]
 ④自身が「○○人」 =[個々人のアイデンティティ]

 日本人の場合、その多くは①~④を併せ持っていて、そのことが「あまりにも当然」なので①~④の違いに「無自覚」です。それ自体は悪くはないにしても、同じ目で他国や他民族の人を見てしまうと思わぬ落とし穴にはまりそうですね。

 ・・・ということで、たとえば在日韓国・朝鮮人の人たちをみると、実にさまざま。日本人と結婚していない「純粋の」韓国人でも日本国籍を取得した人も大勢いるし、あるいは韓国人&日本人のハーフでも韓国人としての韓国名を使い続ける等強い民族意識を持っている人もいれば、「血統」を隠して100%「日本人らしく」暮らしている人もいるし・・・。(ex.徐京植先生のような人もいれば鄭大均先生のような人もいる。)
 つまりは、「在日」ということで一括りにしたような言説は、書くにしても読むにしても注意してかからなければならないな、・・・と例によって毒にも薬にもならないような感想で終わってしまいますが。

 この資料館、今回は時間的制約もあってじっくりというほどは見て回らず、また入らなかった図書資料室にもいろいろ興味深い資料がありそうなので、また近いうちに行ってこようと思います。

 なお、ここの建物の3Fのポートテラスカフェというオーシャンビューの店は「国際色豊かなメニュー」を「リーズナブルなお値段」で提供、というウワサは以前から聞いていました。入ってみると、4種類のランチが各650円。
 ヌルボはタンザニアのムチュジ・ワ・クク(チキンとトマトの煮込み)というのをいただきましたが、これは正解だったですね。自宅から近いし、たしかに「リーズナブル」だし、ここもまた行こうっと・・・。(→参考。)
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韓国語の本(原書)を読むには・・・・  公共図書館を利用しよう!

2012-08-27 23:53:13 | お知らせ、その他いろいろ
 本ブログ中で、訪問者の多い記事の1つが韓国の本を入手するには? 韓国本専門書店とネット通販の紹介(1)(2)です。

(1)では【1】韓国本を常備している店舗に行って買う
     【2】韓国本を置いている図書館

(2)では【3】韓国本を扱っているネット通販(日本語サイト)
     【4】韓国のネット書店で直接購入

 ・・・について記しました。(時おり更新しています。)

 アクセス数は、(1)よりも(2)の方が多い、ということは、やはり韓国本が買える店というのが非常に少ないということでしょう。
 日本でこれだけ韓国語の学習者が増え、直接韓国の書籍や雑誌、新聞等を読みたいという人も当然多くなってきたにもかかわらず、需要に対して供給の間口が非常に狭いというのが現状です。
 韓国の書籍を販売している書店は、上掲の記事に記したように全国でも2ケタにもならず、ネット通販のショップは増えてきているとはいえ、扱っている本の大半は韓流スター関係のものです。

 そこで私ヌルボのお奨めは公共図書館です。韓国書を置いている図書館の比率はまだまだ低いレベルですが、それでも高麗書林のサイト中の<韓国書が借りられる全国図書館>というページによると、全国で130もの図書館がリストアップされています。

 その中に、ヌルボのごく近所の横浜市中央図書館が入っています。蔵書数でいえば、『日本の図書館 - 統計と名簿2011』によると160.6万冊で、全国の公立図書館の中では第6位。(最下段参照)
 私ヌルボが希望する本は9割以上の確率であるし、いろいろ検索すると、戦前の貴重な本や、韓国・朝鮮に関係するものでは「朝日新聞外地版[全68巻・別巻1]」(ゆまに書房)約240万円及び現在刊行中の同2期全37巻約136万円という高価な資料までそろえてくれているので、とても重宝な図書館です。
           
  【参考書の開架に並んでいる。ベルリン五輪の前に南次郎総督と期待のマラソン選手孫基禎選手(結果は周知のように優勝)との対談記事を最近読みました。】

 そんな中央図書館でも、置いていない本ももちろんあります。先日、関貴星さんの娘の呉文子さんが書いた「パンソリに想い秘めるとき ある在日家族のあゆみ」という本を検索したら中央図書館にはなく、中図書館のみにあるとか。

 そこで先日原付で本牧の中図書館に行ってきました。
 目当ての本を借りて、なんとなく「新しく入った本」のお知らせを見ると、アラ、韓国書が2冊書かれているではありませんか。それも金蘭都(キム・ナンド)の「苦しいから青春だ(아프니까 청춘이다)」と、鄭裕靜(チョン・ユジョン)の「7年の夜(7년의 밤)」。どちらも2011年韓国の話題の本です。(私ヌルボ、「7年の夜」はちょい前買っちゃったなー、読んでないけど。残念!) 館内を回ると「韓国・朝鮮語図書」の書架があって、200冊以上(??)のハングルで書かれた書籍が置かれている。これは知らなかった。また児童書の絵本のコーナーにも相当数の韓国の絵本が並んでいました。
 上記の<韓国書が借りられる全国図書館>のリストには横浜市立図書館では中央図書館しかリストアップされていなかったからなー・・・・。
 その後確認してみると、中図書館の他、泉・栄・金沢・戸塚・保土ケ谷・鶴見・山内・瀬谷・旭・港南・南・磯子・港北・神奈川・緑の各図書館に同様の韓国書のコーナーがあるようです。(都筑図書館たけは未確認。) なかでも、中・泉・鶴見の3図書館が蔵書検索で見たかぎりでは充実しているようです。
 
        
        【横浜市立中図書館。この書架3つ分と、別に児童書がある。】

 7月には、職安通り方面に行ったついでに新宿区立大久保図書館に行ってきました。場所柄、韓国書がかなり多く置かれていました。質・量とも荒川区立日暮里図書館には負けていますが・・・。

       
      【大久保図書館は大久保通りから少し入った所。新大久保駅から徒歩8分。】

   
     【大久保図書館の韓国語の書架。大きい写真にしました。書名を確認してみて下さい。】
   
     【絵本もそれなりに備えています。「ろくべえまってろよ」とか「スーホの白い馬」とか「つるにょうぼう」とか・・・。】


 <東京図書館制覇!>という個人サイトによると、足立区立中央図書館の外国語図書がすごいそうです。「英語・中国語・ハングルはかなりの冊数」で、それ以外の国の図書もたくさんあり・・・と、オーストリア・アルゼンチン・バングラディッシュ以下40ヵ国以上も国名をあげています。うーむ、これは行ってみなければ・・・。
 大阪は、今度鶴橋方面に行ったら生野図書館に寄ってこなければ、と思っています。「ハングルで検索できる」そうで、これは横浜より進んでいます。

 で、韓国語学習者にとってこうした図書館が便利な点は、①タダ! ②通販に比べて手間が省ける ・・・という点はもちろんですが、③文章の難易度がわかる、というのがいいですね。難しければ「そのうちに・・・」と心に期して返却すればいいだけだし。とくにヌルボのおすすめは絵本ですね。それから読みやすい児童書。すいすい読み進むと、気のせいか語学力がずいぶんupしたように思えます。(たいていは気のせいですけど。)
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 横浜市立図書館のサイトによると、近年<多文化・多言語サービス推進事業>として外国語書籍の充実をはかっているようです。また多文化サービスの推進は公共図書館の全国的が潮流になっています。
 上掲の<韓国書が借りられる全国図書館>をみると、日本全国のほとんどの県立図書館に韓国書が配備されていますが、このような流れの中で、そこに掲載されていない図書館にも置かれている可能性がありますね。
 また、リクエストすれば購入してもらえるかもしれません。大都市の図書館の場合は、韓国の新聞もあって当然です。
 べつに韓国書に限らず、図書館は大いに活用したいものです。


[参考] 日本の公共図書館の蔵書数順位  ※『日本の図書館 - 統計と名簿2011』による
    
①大阪市立中央図書館 195.0万冊 
②大阪府立中央図書館 186.3万冊
③東京都立中央図書館 176.3万冊
④札幌市中央図書館 172.0万冊   
⑤豊田市中央図書館 161.0万冊
⑥横浜市中央図書館 160.6万冊
⑦滋賀県立図書館 128.7万冊
⑧福岡市総合図書館 123.9万冊
⑨名古屋市鶴舞中央図書館 121.4万冊
⑩徳島県立図書館 113.5万冊
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本ブログ開設1000日目。<読まれている記事>のベスト10は・・・

2012-05-13 23:56:30 | お知らせ、その他いろいろ
 2009年8月11日に本ブログの最初の記事をupしてから今日で1000日目になります。
 最初の記事が、<韓国の大ベストセラー 申京淑「オンマをお願い」、翻訳本刊行を期待!>でした。
その後この「オンマをお願い」は大ベストセラーになり、昨年には「母をお願い」という日本題で翻訳書が発売され、来日した申京淑さんの話を聞きに行けたのはとても感慨深いことでした。(→関係記事。)

 今回の記事も含めて、記事の総数は762件。平均すると4日に3つは記事を書いてきたのは、自分でもなかなかの高率だと思います。
 スタートした時は、書く予定の記事はアタマの中に少ししか用意されていなかったのですが、映画とか文学とかに限定せず、タイトル通り<韓国文化の海>に乗り出してしまったので、次から次にネタが湧いてくる感じで、はっきり言って1000日間アップアップ状態です。

 ただ、このところペースが大分鈍ってきてはいます。何人かから「記事のペースが早すぎる」とウレシイご指摘(?)があったことをかんがみ、やはりゆとりは大切と思い至ったことや、以前に比べると1つの記事の字数が増えていること等がその理由です。
 それから、訪問者数(IP)や閲覧数(PV)はあまり気にしないで、自分自身が有意義と思えるような内容のある記事を書くには、やはり時間をかけないとダメだし・・・。本を読んだりネット等で調べたり、自らどこかに行って知識・情報を得たりして考えをまとめることと、ブログに書くことの、いわばinputとoutputの兼ね合いがなかなかむずかしいところです。

 さて、以上がいつものように長い前文。
 gooブログでは、編集ページの<アクセス・ランキング>で日々の訪問者数(IP)や閲覧数(PV)、そしてgooブログ内の順位を知ることができます。(大雑把に言って、訪問者数は400~600くらい。)
 その他に、月額200円で<アクセス解析>というのを見ることができます。毎日の、検索キーワードの上位20、ページごとの閲覧数の上位20がわかります。

 その「ページごとの閲覧数の上位20」を見ると、過去のどんな記事を多くの人が読んで下さっているかがわかります。

 とくに集計したわけではありませんが、一応感触で、ここらへんがその「読まれている記事」のベスト10かな、と思われるものを並べてみます。

<韓国の本を入手するには? 韓国本専門書店とネット通販の紹介(2)>
 これだけ韓国語学習者が増え、また韓国の本が読める人、読みたい人も多くなっているのに、洋書を扱っている大型書店にも韓国書はありません。ではネット通販で、という人が「韓国」「本」「通販」とか「韓国本」「買いたい」等をキーワードに検索すると、最初にこのページがヒットする、ということになっています。その後ネット書店も増えたりしているので、追加・更新を怠らないようにしなければ・・・。しかし、通販で扱っている本や雑誌は大半が韓流ドラマ関係なんですよねー・・・。
 <韓国の本を入手するには? 韓国本専門書店とネット通販ぇの紹介(1)>の方では店舗や図書館を紹介しているのですが、上述のようにさびしい状態で、近くの図書館で韓国書や新聞・雑誌を読むことができる私ヌルボは、全国的に見てヒジョ~に恵まれている上位0.1%に確実に入っていますね。
 
<<ハングル> ⇔ <漢字> 一発変換の表ワザ>
 すごくたくさんのコンピュータ・ユーザーがいる中で、ハングル入力を常用している人や、使いたいと思っても方法がわからないという人も決して少なくないでしょう。私ヌルボ自身は、パソコンの使い方や、Microsoft IME韓国語の使い方等をとくに教わったわけではありませんが、試行錯誤を繰り返してやってきました。他の皆さんの状況は全然わからないままに、自分なりの理解で書いた記事ですが、結果的に、思いのほか多くの人のお役に立ったようで、よかったです。
 しかし、技術の発展は日進月歩だから、ついていくのが大変。これ以上発展してほしくない(!?)。

<韓国語 <パボ>(馬鹿)はなぜパボというのか?>
 なぜか、悪口雑言罵詈讒謗の類にひかれる人が多いんですねー・・・。

<映画「息もできない」に頻出する韓国語のスラング等>
 これも同様。たしかにあの映画はスラングのオン・パレードだったからなー。「あんた韓国語に詳しすぎるなw本当に日本人?」なんてカキコをいただいてしまいましたが、けっこう本気でいろいろ調べたんですよ・・・って、こんなヌルボも「悪口雑言罵詈讒謗の類にひかれる人」かも・・・。

<150本の中から選んだ・・・ ★韓国映画ベスト20★>
 その後、このベスト20レベルの韓国映画があったかな? 思い浮かばない、かも。
 以前書いた<ヌルボの韓国映画の思い出 & ★韓国映画ベスト12★>の方が、個人的な思い入れをいろいろ書いています。

<カタカナ語のハングル表記② 「私はあなたのペンです!」って何なの?>
 カタカナ書きだと、全然わかりませんね。あ、発音を聞いてもわからないか。韓流タレントの大勢の「ファン」の中には、この言葉の意味をわからずに使っている人がきっといらっしゃる、と思います。

<韓国&日本のテレビ・ラジオをインターネットで視聴するには・・・>
 NHKをはじめ日本のTVも見られるようになればいいのになー。
 <韓国KBSテレビの過去の番組(ただし2週間以内)をパソコンで見る方法>も合わせて読んで下さい。

<駒尺喜美「雑民の魂」を読む -五木寛之の強烈な朝鮮原体験(1)>
(2)(3)(4)(5)と、長々と続きます。
 五木寛之さん、近年も次々に著作を出し、愛読者も多いようです。彼の朝鮮での「原体験」については、「運命の足音」(2002年)でようやく、かなり具体的に記されています。

<映画「るつぼ」が韓国社会に起こしている旋風 =障害児童への性暴力問題=>
 この原作本については、ブログ開設の2つ目&3つ目の記事で書きました。
 その映画化作品は昨年大きな社会問題にもなりました。
 しかし、それに関するこの記事はどんな読まれ方をしているのか、気になるところです。
 この映画は、「トガニ 幼き瞳の告発」とのタイトルで8月4日公開されます。公式サイトは→コチラ

<スッカラ(韓国のスプーン)はくぼみが浅い。 その理由は?>
 こういう記事がコメントといい、閲覧数といい、意外に反応があったのは楽しいことです。
 「食」について、しばしばコメントをいただいている前川健一さんが詳しいのは当然ですが、どんなジャンルでもそれぞれ詳しい方がいらっしゃるもんだなー、ということを痛感しています。

 私ヌルボとしては、韓国の文学をちゃんと読んで(韓国書で)、他のブログにはほとんどないような記事を1つでも多く書きたいと思っているのですが・・・。(「じゃあ読んで書けばいいじゃん、という声が聞こえてきそう。)
 で、自分として、これはけっこうがんばって書いたかな、と思っている記事をひとつあげると、<<金素雲・藤間生大の論争>再考①><同 ②><同 ③><同 ④>のシリーズ。
 近代文学史においても、韓国人の研究者の間でもようやく民族ナショナリズムの色眼鏡を外した見方が出始めているようですが・・・。
「인터뷰 한국 인문학 지각변돋(インタビュー 韓国 人文学 地殻変動)」(그림비.2011年)という興味深い本が出ていて、インタビューなのでわりと読みやすいのですが、600ページを超える部厚さで、まだ半分も読んでなくて、そのままになっていることを思い出しました。
 どうも「また別記事で」とか「続く」とか書いておきながら、ほったらかしになってる記事がたくさんあるなあ、とか、今併行して読んでいる本が10冊くらいになるかも、とか、いろいろまずいことを思い出してきました。うーむ、とりあえずは寝ることにします。 
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2011年の個人的総括と、2012年の抱負

2012-01-01 23:35:37 | お知らせ、その他いろいろ
 今年も何ということもない正月を迎えました。1年前のこの時間もNHKの「ケータイ大喜利」を見ながらキーボードを叩いていたなあ・・・と、例年ならただそれだけのことですが、今年は特にその「何ということもない」ことの継続がいかに幸運なことかとつくづく思います。happyかどうかは別にして、とにかくはfortunate。考えてみれば私ヌルボの場合、そんな日々が何十年も続いています。となると、これはすごくluckyなことなのかも。いや確実にluckyな人生です、ここまでは。いかにそれが「語るに値する人生」ではないにしても。

 そんな「あいかわらず」の日々を過ごした1年間。また1年前と同様にこの1年の自身と韓国のかかわりを振り返って<ヌルボと韓国 2011年の収穫と今年の抱負>を数え上げてみました。

①作家・申京淑さんと直接話をしました。
 10月20日の記事に書きましたが、本ブログの記念すべき(?)最初の記事で「翻訳本刊行を期待!」と書いて紹介したのが申京淑さんの「母をお願い」。たまたま手に取って読んだこの小説がその後2年の間に世界各国で愛読され、作家ご自身と10月19日にちょっとですが直接話をすることになるとは思いもよりませんでした。

②光州に一人旅、大収穫!
 9月に2011年唯一の韓国旅行。その光州旅行の記録(簡略版)は→コチラ。今回の旅行も、偶然の出会いに恵まれました。光州博物館で日本語ガイドのキム・ヨンチョルさんに5.18墓地に案内していただいた後、ご自宅でいろんな話ができてホントにラッキーでした。大収穫の中身、まだ書ききっていません。

③韓国・朝鮮がらみの国内旅行。雨森芳洲庵に舞鶴引揚記念館。金沢にも・・・。
 3.11の後、逃げるような感じで東アジア交流ハウス雨森芳洲庵(滋賀県長浜市高月町)と舞鶴引揚記念館へ。10月には別の用件で高岡に行ったついでに金沢在住の旧友に会いに行き、そのついでに野田山の陸軍墓地付近にある尹奉吉の密葬地にまで行ってきた、というところがわれながらオタク。

④ジャンルを問わず、いろんな催しに足を運ぶ。
 一葉記念館の企画展「樋口一葉と韓国」、横浜そごう「韓流 美・味展」で聞いた「韓流セミナー」の李映林さん&コウ静子さんのお話と八田靖史さんのお話。同じく横浜そごうの「柳宗悦展」と、首都圏という地の利を生かして・・・。
 ヌルボのあまり詳しくない美術関係情報はちゃんと友人が知らせてくれたおかげで東京オペラシティ アートギャラリーの「李禹煥と韓国の作家たち」展や、横浜のBankART Studio NYKの「韓国建築の新たな地平」展を観にいきました。また、後述の孔枝泳の小説「まじめな男」をきっかけに興味を持った韓国80年代の民衆芸術運動の担い手の1人金鳳駿さんの作品展&宗教学者・阿満利麿との対談も行って大正解!
 本ブログの新ジャンルとしては韓国プロ野球。門倉健選手のトークライブはとても楽しかったです。今年はぜひ現地で観戦したいものです。

⑤読んだ韓国書は多くはありません。
 内容が日本と、とくに蓮池薫さんと関わるということで読んだ孔枝泳の李箱文学賞受賞作「裸足で文章の路地を廻る(맨발로 글목을 돌다)」が昨年読んだ韓国書の最初。同作家の「まじめな男」は80年代に民主化運動の中で注目された版画家を主人公にした興味深い作品でした。純文学では金仁淑「アンニョン、エレナ」も読みましたが、以上全部短中編ばかり。
 児童~ヤング・アダルト小説は「さよなら、マジンガー」「ねこぐち村のこどもたち」。どちらも読みやすく、韓国社会の知識も得られ、読んでよかった!
 漫画ではヌルボのおなじみカンプルの「あなたを愛しています」「26年」・「パボ(ばか)」とともにカンプルのベスト3です。映画もヒットしました。
 ネット漫画で完読した「당신의 모든 순간(あなたのすべての瞬間)」の評価はビミョー。

⑥読みごたえのあった日本語訳の韓国小説2作品
 名作映画「風の丘を越えて~西便制」の原作者・李清俊の「あなたたちの天国」は、全羅南道小鹿島(ソロクト)にあるハンセン病施設の戦前からの歴史を踏まえた重厚な小説。日本統治期の朝鮮でのハンセン病対策と、この施設の歴史について初めて知りました。
4月23日の記事で「国民歌手」チョー・ヨンピルがその小鹿島で公演をしたというニュースを紹介しました。(そのチョー・ヨンピルの自伝を古書店で入手して読んだのも収穫。)
 黄皙暎(ファン・ソギョン)については「パリデギ」を読んで認識を改めました。小説もさることながら、作家自身の経歴の方がドラマチックかも。脱北者を扱った小説では姜英淑「リナ」が今一部で話題になっているようです。そのうち読んでみようと思っています。
 現代の代表作家の一人金英夏の「光の帝国」も読みました。長年韓国で家庭を持ち生活する北朝鮮のスパイが主人公。しかし、テーマ自体から受ける政治性・社会性とは裏腹に、政治意識・社会意識が稀薄化しつつあることがうかがわれる小説でした。
 在日作家の作品では金石範の「死者は地上に」。1925年生まれですか、すごいなー。
 光州で詩人朴龍喆(パク・ヨンチョル)生家に行きましたが、あの映画「鯨とり」の副題「ナドヤカンダ」が彼の詩の一節なんですねー。関連でその詩の翻訳をいくつか比べてみたりしました。記事にはしていませんが、そのうちに・・・。

⑦朝鮮・韓国関係の本を雑読・乱読
 いろいろあるので、おもしろかった本、ためになった本の書目だけ羅列します。
本田靖春「私のなかの朝鮮人」・伊集院静「お父やんとオジさん」・駒尺喜美「雑民の魂」・五木寛之「運命の足音」・姜尚中「在日」・木村毅「兎と妓生と」(<戦争×文学>第6巻「日清日露の戦争」所収)・金文京「漢文と東アジア 訓読の文化圏」・島村恭則「日本より怖い韓国の怪談」・小林茂「外邦図」・アンドレイ・ランコフ「民衆の北朝鮮」・朴裕河「反日ナショナリズムを超えて」・芥川龍之介「金将軍」(「芥川龍之介妖怪文学館」(学研M文庫)所収)・李榮薫「大韓民国の物語」・大沼保昭「「慰安婦」問題とは何だったのか」・若宮健「なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか」・平松洋子「韓国むかしの味」・木村幹「朝鮮半島をどう見るか」・大木金太郎「自伝 大木金太郎 伝説のパッチギ王」・「現代詩手帖」3月号(特集・東アジアの詩)・戸田郁子「悩ましくて愛しいハングル」

⑧韓国映画あれこれ
 昨年観た映画は、目標の数値ちょうどの合計80本。仕事や勉強関係の目標と違って、趣味関係の目標は達成しやすい分、感動もさほど大きいものではありません。80本中韓国映画は25本、北朝鮮映画は「安重根 伊藤博文を撃つ」の1本でした。それ以外に、韓国文化センターで観た「望楼の決死隊」の他、「愛しきソナ」「まぶしい一日」も北朝鮮&韓国関係映画。「コクリコ坂」や旧作「春婦伝」も少しだけ韓国に関係。
 今年の期待は、まず近く公開される「哀しき獣」「ポエトリー アグネスの詩」。また韓国で大ヒットした「サニー」、「最終兵器 弓」の他、本ブログで原作を紹介した「あなたを愛しています」、「るつぼ」、「ワンドゥギ」は日本公開当然あるんでしょうね? ヌルボは確認してませんが。さらに昨年韓国でいくつも公開された北朝鮮関係の映画はぜひ観てみたいものです。1年前にも書いた「豆満江」「茂山日記」等々。それ以外に独立系の映画にも興味深い作品がいろいろ、ってキリがないなー。

⑨ブログの反省と今後の抱負
 2011年のこのブログの記事は1年間で合計245本。2010年は303本だったのが、こんなにも減っていたのか、とさっき数えて少しビックリ。まあ健康第一を旨に、無理しないことにしたから(汗笑)。「更新が早すぎる」とのコメントもあったようなので・・・。
反省としては、「いずれまた」とか「続く」と書いてペンディング状態のネタがたくさんあること。忘れているわけではないので、まあそのうち・・・。
 内容的には、これまた毎度書いているように、韓国語記事の紹介等よりも、他のブログにはほとんどないようなオリジナリティをもっと追求する必要がありますね。具体的には、とくに韓国文学関係。自分で原書を読み、文学史をもっと学習して韓国文学の今をヌルボなりに理解して伝えたいと思ってはいるのですが、それがなかなか難しいんですよねー、と最初から弱音。

⑩とりたてて書くに足るようなことをやらなかった韓国語学習・・・(←1年前とまったく同じ!)
 「今年は韓能かハン検を受けなくっちゃ・・・」とも書いたのに受けませんでした。登るほどに急斜面になる山みたいで、頂上に達するに要する労力を別の有意義な道にふりむけてもいいんじゃないの?と思ったり、語学上達はあくまでも手段であって目的ではないと考えたりするとカンタンに意欲がそがれてしまってダメですね。しかし、今のレベルが手段として十分といえるのか?と問われると一言もナイジェリア・・・。

⑪パソコンで韓国テレビを視聴
 3月18日の記事「韓国&日本のテレビ・ラジオをインターネットで視聴するには・・・」と12月14日の記事「韓国KBSテレビの過去の番組(ただし2週間以内)をパソコンで見る方法」で書いた方法で、ヌルボ自身パソコンで韓国のテレビ番組をポツポツ見るようになりました。これが苦手の韓国語の聴き取り能力アップにつながればいいのですが・・・(期待薄)。しかし韓国ドラマまではやっぱり手が回りそうにありません。

 ・・・というわけで、今年もマイペースで(←最初から非難をかわしておく実に便利な言葉)やっていきます。サークルや韓国同好会(?)等で日頃ヌルボとツキアイのある皆さん、今年も私たちなりに(←便利な言葉その2)健康で&楽しみながらがんばりませう! 
 そしてこのブログをご覧くださっている皆さんも!
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韓国KBSテレビの過去の番組(ただし2週間以内)をパソコンで見る方法

2011-12-14 23:52:33 | お知らせ、その他いろいろ
 11月28日の記事<韓国のTV番組 週間視聴率ベスト20>で20の番組を紹介した中にKBS1の「韓国人の食卓(한국인의밥상)」がありましたが、これについて前川健一さんから「これほど格調の高い食文化番組は日本にはないというほど、いい。すばらしい」という推奨のコメントをいただきました。

 実は私ヌルボ、この番組を見たことがなかったので、KBSのサイトの番組表で木曜午後7時30分~8時25分放映されていることを知り、先週8日(木)見てみました。(スカパーでは金曜5:00~06:00と日曜7:00~7:55にやっているようですが、私ヌルボは見られないので・・・。)

 手順は、今年3月18日の記事<韓国&日本のテレビ・ラジオをインターネットで視聴するには・・・>で書いたように、
<KBS Able>の画面で<1TV>をクリックするだけという手っ取り早い方法です。

 「韓国人の食卓」のその回のテーマは「浦項のサンマ(꽁치)のクァメギ(과메기.干物)」でした。たしかにとても興味深い内容で、サンマのクァメギのほかにも、マンボウ(개복치.ケボクチ)の料理や、モリククスという魚介類入りのうどんが紹介されていました。が、それら料理の説明だけでなく、それらがいかに地元の人に親しまれてきたかというようなことや、街のようす(日本の神社があった所等)なども映されていて、番組の構成に深みがある点がいいですね。
 もっと前から見ておけばよかった、と思いました。
※大きな難点は、当然字幕なしの韓国語放送ということ。まあ韓国語学習者の皆さんにはぜひおすすめ!ですけど・・・。

         
 【浦項を訪ねたチェ・ブラム氏。背後の海に突き出ているのは2000年にミレニアムを記念して建てられた有名な(?)相生の手。】

 ・・・ここでヌルボ、前に放映された回が見られることに気づきました。知ってはいたのですが、ほとんど活用することがなかった方法です。

①まず、KBSのHPを開きます。
 あ、最初に画面右上の로그인(ログイン)を済ませる必要があります。後でもいいのですけど。最初の手続きが少し面倒ですが、韓国語が苦手な方は英語表示もあります。ただしLanguageの窓でJapaneseを選ぶと<KBS WORLD>の画面にとんでしまうのでダメ。

    
        【KBSのURLは、http://www.kbs.co.kr/。】

②画面左上の<펀생표(編成表)>をクリックします。左横の<생방송(生放送)>をクリックしても同じですけど。

    
         【下方にべろんちょとテレビ&ラジオの選択肢が出てきます。】

③<펀생표(編成表)>の1TVをクリックします。(もちろん2TVの番組が見たければ2TVです。)

    
        【その日の番組表が現われます。上にカレンダーが表示されます。】

④上のカレンダーで、見たい日付をクリックします。ただし2週間以内に限ります。(←これがいささか残念なところ。)

    
        【番組名の右端にテレビのマークがあれば再生可能ということ。1つでも2つでもOK。】

⑤目当ての番組の右の方にあるTVの絵をクリックします。画面部分に赤い色がついているの(左)とついていないの(右)が2つ並んでいる場合は、後者の方が全画面で見られるのでいいと思います。

    
      【こんな小さな画面(100%)で出てきますが、下のボタンで倍の200%やFULL(全画面表示)も選べます。】

    
         【全画面表示だと、こんな感じ。画面が粗くなるのが残念ですが・・・・。】

 ・・・ということで、いかがでしょうか? KBSテレビはいろいろおもしろそうな番組があります。とくに韓国語学習者の皆さん、楽しみながら聴き取りの練習にもなって一挙両得ですよ。

     
  今年8月29日の記事で紹介した韓国版「なんでも鑑定団」の「珍品名品」はKBS1TVで日曜午前11~12時放映。】
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台風で飛行機が欠航! なんとか1日遅れで帰国し、やれやれ・・・

2011-09-22 23:58:51 | お知らせ、その他いろいろ
 いやー、焦った焦った! 韓国から昨日(21日)15:30発のアシアナに帰る予定で余裕をもって金浦空港に行ったところ、昼休み終了後、アシアナの運航予定表示板の羽田行き各便に赤字で欠航の表示が! うーむ、そういえば昨晩のTVで名古屋の浸水の映像が流されていたなあ・・・、あの台風が東京方面に、というわけかと、だんだんと事態がわかってきました。
 台風15号、韓国では「태풍 로키」と報じられていました。Rocky山脈のロッキーかと思ったら、アジア名のRoke(ロウキー)なんだそうです。

 アシアナのインフォメーションに並んで、かろうじて22日午前の仁川→成田便に振り替えてもらうことができました。私ヌルボは順番が早かったからよかったものの、もっと後だと大変だったかも・・・。(関連ブログ記事が→コチラに。)
 次に宿探し。ケータイで最初に電話したなじみの旅館は満室。次にかけたのが一応持っていた「地球の歩き方」に載ってる鐘閣のYMCAホテル。空き部屋が奇跡的に(?)1つあってラッキー。ホテルの真ん前に空港リムジンの停留所があるし便利。昨晩の宿は踏十里で、遠かったからなー。
 別ルートで韓国旅行をして昨日帰ったサークル仲間に電話したら、東京駅にいて大雨で電車が止まっているとのこと。しかし私ヌルボが欠航で帰れないと言うと「そーか、そーか」とうれしそう(?)なようすでした。

 ・・・ということで、昨日夜には、年に1~2回来るごとにそれなりに変わっているソウルの中心部を散策できたのは不幸中の幸い。そういえば、光化門は完工後初めて見ました。

 上述のように1日遅れながらさしたる危機状態に陥ることなく帰国できたのは、
①ちょっと時間的余裕をもって行動していたこと
②ちょっと余裕をもってお金を所持していたこと
③ホテル等の情報が載っているガイドブックをもっていたこと
④現地でもかけられる携帯電話をもっていたこと
⑤日頃の心がけがよかったこと

 ・・・という、別にどうということはない条件がそろっていたことでしょうね。
 いろんなサイト等を見てみると、近いところでは今月初めの台風12号による静岡・名古屋~ソウルの往復便の欠航など、台風による欠航はそんなにめずらしいというものでもないのですね。

 今回の経験を生かして、とくに台風のシーズンに海外旅行に出る時には、欠航になっても現地で野宿したり、あるいは絶対日本にいなくてはならない日に帰国できず人生が変わってしまったり、ということにならないように、事前にも旅行中にも気象情報にもっと注意しなければ、と心に誓ったのでありました。

 ま、結果的には5泊6日の韓国旅行、いろいろ得がたい経験をした充実した旅ではありました。
 やれやれ。
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ヌルボの韓国的近況&現況と、今後の記事の予定

2011-03-29 06:49:39 | お知らせ、その他いろいろ
 一昨日の選抜高校野球5日目。私ヌルボの出身校の徳島県立城南高校が報徳学園を相手にまさかの勝利。久々にリクツ抜きでうれしい気分に浸りました。甲子園が東京だったら応援に行くんですけどね。

 さて、本ブログですが、2009年8月にスタートして、今回が498件目の記事になります。年を取るにつれ当然のことながら記憶力が薄れてきているので、読んだ本、観た映画の感想等、記録しておかないとどんどんアタマから消えていってしまう、これはいかん、という危機感から、自分自身の備忘録のようなつもりで始めました。

 当初は韓国以外のテーマも想定していたのですが、とりあえずこのブログについては韓国に限定しました。ところが韓国の文化・歴史・社会・文学・映画・芸能そして韓国語と、およそ韓国に関することは自分の興味の及ぶかぎりのすべてを守備範囲にしてしまったため、情報のインプット(本や新聞を読んだり、映画やドラマを観たり、旅行に行ったり等々)に忙しく、またそれをブログ記事にするのもネタがありすぎて時間が足りない状態です。別テーマのブログも作るつもりでしたが、それどころじゃない!
 自分で好きで始めたことに追われるとはなんともおかしな話ですね。

 ここらへんでちょっと立ち止まって、いま抱えているネタをちょっと整理してみます。

読んだ本、読んでいる本
・「自伝 大木金太郎 伝説のパッチギ王」(講談社+α文庫)・・・おもしろかった! 昨日2~3時間でイッキ読み。近々記事にします。
・絵本「風の吹いてきた村」・・・日露戦争の4年前、韓国の難破船を救った村。これも近日中に記事にします。
・木村幹「朝鮮半島をどう見るか」(集英社新書)・・・先月読了。「嫌韓」でも「反日」でもない、思い込みを排した研究者の視点がむしろ新鮮。
・李清俊「あなたたちの天国」(みすず書房)・・・「西便制 風の丘を越えて」の作家の代表的長編小説。今日読み始めたら最初から引き込まれる感じ。
・朴趾源「熱河日記」(東洋文庫)・・・李朝時代の学者といえば、お札の肖像になってる李退渓とか李栗谷よりも、ヌルボの注目は「熱河日記」の朴趾源や「牧民心書」の丁若のような実学派ですよ! 3月初め「韓国日報」の記事に「韓国の歴史上、第一の名文家は朴趾源だ」という記事がありました。東洋文庫版は今書店にはありませんが、古書で入手。少しずつでも読み進めて、必ず読破するゾ!
・「韓国語教育論講座 第4巻」(くろしお書房)・・・文学・映画・漫画・メディア・飲食論・歴史学・翻訳論・言語存在論・文献解題と、実に多彩な内容!(詳しくは→コチラ)。韓国語の勉強というより、その周辺のいろいろ。まさにヌルボの関心に沿った本で、5400円でもナットクの買い物でした。

韓国の文学状況
 ホントはこのジャンルに力を入れたいと思っているのですが・・・。
・韓国の詩の現況・・・「現代詩手帖」3月号で東アジアの詩を特集していて、興味深く読みました。近日中に記事にする予定。

韓国語の勉強関係
・擬声語・擬態語・・・ヌルボも苦手。何か覚える手がかりになりそうなことはないかな?
・戸田郁子「悩ましくて愛しいハングル」(講談社+α文庫)・・・「ハングルの愉快な迷宮」(最初の題は「手の大きいお嫁さん」)に続いて今年1月文庫化。

行った所
・舞鶴の引揚記念館・・・収穫の多い旅だったので、まとめるのが難しいです。

続きを書かないままになってる連載ネタ
・チョー・ヨンピル自伝を読む(2)・・・チョー・ヨンピルの代表曲5つを挙げると・・・
・ドラマ「英雄時代」を読み解く・・・信託統治をめぐって。
・ドラマ「19歳の純情」を読み解く・・・中国朝鮮族の朝鮮語について。
 ほかにもあったなー・・・。溜まる一方です。
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韓国&日本のテレビ・ラジオをインターネットで視聴するには・・・

2011-03-18 17:31:41 | お知らせ、その他いろいろ
 いつの間にか、インターネットを通じてラジオやテレビが視聴できる時代になってます。

 以下の13のラジオが<radiko.jp>を通じて聴けるということは、もうどれくらいの人に知られているのでしょうか?
★TBSラジオ、ABCラジオ、文化放送、MBSラジオ、ニッポン放送、OBCラジオ大阪、ラジオNIKKEI、InterFM、FM COCOLO、TOKYO FM、FM802、J-WAVE、FM OSAKA

 私ヌルボ、昨年暮れにWiMAX 内蔵の新しいLet's noteに買い換えて以来、出先でスムーズに接続でき、バッテリーもずいぶん長持ちするようになったこともあって、ときおり利用するようになりました。
 そして、4日前の情報によると、これまでは地域による受信制限があったのが、東北地方太平洋沖地震を受けた緊急対応ということで、全国どこからでも聴けるようになったということです。

 またradiko.jpだけでなく、天下のNHKでももちろん公式サイトで総合テレビ、教育テレビ、ラジオ第1放送、WORLD TVのストリーミング配信を行っています。

 ただ、上記の情報中にも記されてますが、民放、NHKとも全国からのアクセスが予想されるので、ふつうにラジオを持っていて問題なく受信できる人はアクセスを自粛した方がよさそうではあります。

 ラジオ、テレビのネット配信については、韓国の方が先んじていたようです。
 主に韓国語学習者&韓国ウオッチャーの皆さんは韓国KBSのテレビやラジオがインターネットで無料で、また会員登録等の手続きもなく視聴できることをご存知でしょうか?
 2010年1月11日の本ブログの記事<韓国KBSラジオの番組 ★「シン・ソンウォンの文化を読む」★>でも紹介したのですが、KBSのテレビ、ラジオの視聴については →コチラが一番手っ取り早いです。1TV、2TV、1FM、2FM、1Radio、2Radio、3Radio、한민족の中から選んでクリックするだけでOK! 
 ※한민족は、「한민족 하나로(韓民族1つに)」が正式名称の、韓国の文化関係のラジオ番組です。
 現在のような状況下で、韓国では日本の地震や原発等のことをどう報道しているか、直接うかがい知ることができます。
 ホントは、もっとくつろいだ雰囲気でK-POPを聴いたりできればいいんですけどねー・・・。
※注意! ふつうのテレビ受像機よりも40秒くらい遅れて流されているので、時報も当然遅れます。これで時計合わせをしてはダメ!

 ニュース専門テレビのYTNも→コチラ から入って、写真で見当をつけて、▶동영상보기(動画を見る)をクリックすればよい。
 (私ヌルボのように)聴き取りが苦手の人でも、[앵커멘트](アナウンサーの言葉)とか[리포트](現場記者の報告)が文字(もちろんハングル)で表示されているのでOK。

 KTV(韓国政策放送)もてっとり早く見ることができます。→コチラから入り、画面左上の<생방송(生放送)>をクリックするといきなり生放送。その右の<방송편성표(放送編成表)>は番組表。ここから視聴できる過去の番組もあります。

 民放のSBSもほぼ同様ですが、→コチラのHPから入って、右上の小さな<로그인>のボタンからログインする必要があります。ログインはテキトーでOK(←いいかげんですみません。) そしてKTV等と同様に左上の<편성표(編成表)>をクリックすると番組表が現われます。<일반>のボタンがあるものは無料なので、押すとそのまま見ることができます。

 MBCも、→コチラのHPから入り、右上の<로그인>でログイン、左上の<편성표(編成表)>まではSBSと同じ。次に見たい番組名をクリックして、<다시보기(再び見る)>の表示があればそれを押すとみられます。ニュースの場合は記事により小分けしているので、その文字部分をクリックすればOK。人気番組「私は歌手だ」や「偉大なる誕生」は見られるかな、と思ったら、無料の場合は3分間だけですね。

※その他の韓国のテレビの視聴については、<KoreaTvLife>のサイトを参照されたし。
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2010年の個人的総括と、2011年の抱負

2011-01-01 22:58:29 | お知らせ、その他いろいろ
 もう年が明けてしまいましたが、2010年の総括と2011年の抱負です。

 「お正月」(と~しのは~じめのためし~とて~)のメロディを聞くと、(と~ふのは~じめはマメで~すよ~)という替え歌(傑作!)の歌詞が思い出されます。
 年を取るとともに、自分の体感している時間の流れが、現実世界の時間の流れよりも遅いのでは、と思われます。空間的にも、私ヌルボ、横浜の町中に住んではいますが、みなとみらい辺りを歩くと「自分はこんな時代、こんな街の人間ではない」という思いに囚われてしまいます。
 ・・・と言いながらも、ブログの多くの記事は横浜の街のコーヒー店等でノートパソコンに打ち込み、送信しているのですが、これ以上パソコンその他の文化文明は発達してくれなくていいよ、って感じですね。Windowsはアップグレードできても人間はできないんだからねー。もう限界でしょ。少なくとも私ヌルボは限界だな~、玄界灘~。

 ・・・と玄界灘が出てきた(!)ところで、一応2010年の自分自身と韓国のかかわりについて、1年前の自らの記事にならって<ヌルボと韓国 2010年の収穫と今年の抱負>というのを数え上げてみました。

①5月に<韓国>をテーマに、懸案だった佐賀に旅行に出かけた
 いやあ、韓国旅行以上に実り多い旅でしたねー。長沢雅春先生はじめ佐賀女子短大の皆さんと有田で同行させていただいたのも幸運だったし、唐津もよかったし・・・。

②10月に韓国旅行。今回も初めての体験がいろいろ
 夢村土城等々を<まったり散策>とか、富川の漫画ミュージアムとか・・・。
 記事にはしていませんが、サークルの元の先生のお宅を訪ねた時、初めて族譜を見せていただきました。

③申京淑の小説「どこからか私をよぶ電話が鳴って」を読む
 原書で読んだ韓国小説はこの1冊だけでした。<YES24>の例年の企画「ネチズン
選定・今年最高の本」では総合5位、韓国小説としては2009年の「オンマのために」に続いて1位に選ばれた作品です。
 その他に韓国語で読んだ本は児童書の「宿題株式会社」だけ。ドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」の原作小説のチョン・ウングォル(鄭銀闕)「成均館儒生たちの日々」は読み始めたものの、まだ上巻の3分の2までしか読んでません。たしかにおもしろいのですが、2009年に読んだカン・ジヨンの「新文物検疫所」の方が笑えたし夢中になれたなー。

④日本語訳の韓国小説はそれなりに・・・
 いちばん良かった(心動かされた)のは李文烈「若き日の肖像」
現代の韓国小説と、韓国社会を理解する上で興味深く読んだのはチョン・イヒョンの小説「マイスウィートソウル」
 過去の歴史や、韓国の文学史を知るために読んだのが日本統治時代の小説・廉想渉「万歳前」と、戦後では<越南作家>李浩哲の「板門店」と「南のひと北のひと」。
 韓国・朝鮮に関係する日本人作家の作品では後藤明生「夢かたり」等を読みました。以前よく読んだ日野啓三等とともに、朝鮮生まれの作家についても注目していきたいと思います。
朝鮮・韓国文学研究のさきがけというべき文芸誌「朝鮮文学」を古書店で入手したはもうれしかったです。
 韓国関係のブログはた~くさんある中で、この分野のものは非常に少ないようなので、(あまり読者はいなくても)さらに内容のある記事を載せていこうと思っています。

⑤イザベラ・バード「朝鮮紀行」には驚き&感動!
 文学以外の韓国・朝鮮関係の本では、やはり100年以上前の「朝鮮紀行」がいちばん印象に残っています。この本を先に読んで勧めてくれたサークル仲間の(お酒の好きな)Tヒョンには感謝! 同じくTヒョン推薦の川村湊「妓生―「もの言う花」の文化誌」もおもしろそうですが、まだ目次だけしか目を通してません・・・。
 野間秀樹先生の労作「ハングルの誕生」(平凡社新書)は勉強になりました。第22回アジア・太平洋賞大賞受賞もナットク。
 社会的な本では野口孝行「脱北、逃避行」がおもしろかった(と言ってはいけないのですが・・・)。
 少し前論議をよんだ「和解のために」の著者朴裕河の前作「反日ナショナリズムを超えて」を暮れに一気読み。副題に< 韓国人の反日感情を読み解く>とあるように、韓国の(&日本の一部の)強いナショナリズムを問題とした本で、共感をもって読みましたが、案の定韓国では彼女の言説はなかなか受け入れられないようです。

⑥韓国映画は19本と、北朝鮮関係映画「キムジョンギリア」を観ました
 映画全体では61本。12月30日の記事<2010年の映画 ヌルボのベストテン>では2011年は「80本は観たい」と書きましたが、ビミョーですね。ずっと前、年間104本観たことはありましたが・・・。

⑦このブログの記事は1年間で合計303本になりました
 李朝時代や日本の統治時代等の歴史や、韓国文学、現代の韓国社会等々について、何よりも勉強になったのは私ヌルボ自身。といっても大方は頭に残っていなくて、以前の記事を見直すと、自分が書いたような気がしないものがたくさんあり、新鮮な気持ちで読めます。(笑&恥)
 気になっているのは、「いずれ別記事に・・・」と書きっぱなしになっているテーマが残されていること。<韓国ドラマ「英雄時代」を読み解く>も16回までで停滞していますが、これは近く再開します。
 他の韓国関係ブログもいろいろ参考にしました。うちいくつかは常連としてほぼ毎日見てます。逆に、当ブログを見て下さっている方々には感謝してます。とくにコメントには励まされます。

⑧とりたてて書くに足るようなことをやらなかった韓国語学習・・・
 KBSラジオを夜なんとなく聞き流していたのが勉強になっていればいいのですが、効果のほどは不明。あとは横浜市立図書館で「朝鮮日報」や「新東亜」を読むくらいですが、漢字語が多くて読みやすい報道文ばかり読んでも語学力upにはあまり役立ちそうにないし・・・。今年は韓能かハン検を受けなくっちゃ・・・。
 しかし、韓国語だけでもタイヘンなのは承知で、過去何度か挑戦しては入口あたりで挫折してきた中国語もやっぱりやってみたいです。もっとヒマと能力があればいいのに・・・。(←典型的なないものねだり。)
 弱点の韓国ドラマまでは今年も手が回りそうにないですねー。

 ・・・とまあいろいろありましたが、サークルや韓国同好会(?)等でヌルボと一緒に勉強してる仲間の皆さん、今年もよろしく。また今年も(私たちなりに)がんばりませう!
 そしてお会いしたことはなくても、このブログをご覧くださっている皆さんも!
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韓国のネット上の辞典の活用などについて

2010-12-05 23:54:35 | お知らせ、その他いろいろ
 このブログ左側のブックマークに、私ヌルボがたまに利用している韓国のサイトの各種辞典類と、日常的に愛用しているといってよい韓国の新聞のリンク集<KOREA LINKNEWSPAPER>などを置いておきました。
 新聞+放送のリンク集でもう一つ、<ヤジ研 アジアメディアリンク>は、各新聞の韓→日訳が1クリックでできるという利点があります。(翻訳精度がもう少し高ければいいのてすが・・・。)
※韓国の新聞社・通信社のサイトの活用法については、昨年11月30日の記事を参照されたし。

 NAVERの辞典中には、百科事典・英語辞典・国語辞典・漢字辞典・日本語辞典・中国語辞典・フランス語辞典・用語辞典・医薬学辞典と、それ以外にオープン辞典・故事成語辞典・韓国語ことわざ辞典・流行語事典・方言辞典があります。
 オープン辞典はネチズン参加型の多様な分野にわたる知識・情報。たとえば「여행(旅行)」のジャンルを見ると、江ノ電についての投稿記事がありました。またオープン辞典を含むNAVER知識iNのサイトには、YAHOO知恵袋のような<지식(知識)Q&A>というのもあります。

 Daumの辞典の方にも百科事典・英語辞典・国語辞典・漢字辞典・日本語辞典・中国語辞典はあって、その外に文化原形(문화원형.←文化院型ではないと思うが・・・)という、韓国文化百科事典のようなユニークなものもあります。知識共有プロジェクト(지식공유프로젝트)というのは、早い話がウィキペディアです。

 私ヌルボは、ほとんどいつも電子辞書を携帯し、活用していますが、たまに電子辞書にもないような単語に出くわした時などにこれらの辞典を使ったりしています。しかし、ついおもしろそうな脇道に入り込んだりして、思わぬ時間の無駄遣いをしてしまうこともしばしばです。
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