ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [11月24日(金)~11月26日(日)]

2017-11-28 23:54:51 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸10月21日からユーロスぺースで上映されていたヨン・サンホ監督によるアニメ「我は神なり」を、やっと最終日の11月24日観てきました。21:00~の1回だけで、横浜に帰る時間も気になりますが、首都圏では他に上映館なさそうだし、致し方なし。ヨン・サンホ監督、「新感染 ファイナル・エクスプレス」はなかなか高評価のようですが、その前日談のアニメ「ソウル・ステーション/パンデミック」はそれほどでもなく、この「我は神なり」も2013年韓国公開で、いくつかの映画賞を受賞したものの、興行的には観客動員数は2万2千人ほどに終わった作品で、それが4年も経った今年なんで日本で公開するの?という感じ。で、あまり期待度は高くなかったのですが、そのためか「意外と良かった」感あり。あらためて<NAVER映画>を見ると、評論家・記者7人の平均評点は7.48という高ポイントだったことを今知りました。物語の舞台はダム建設のため水没する予定の村で、補償金を狙った怪しげな新興宗教に熱を上げる村人たちと、その宗教の嘘を見抜く極悪人・・・といったドロドロした物語。パンフの中に、監督の言として、かつては「温かくて人情が厚い」というイメージだった韓国の村が「殺人の追憶」(2003)以降不気味なイメージが台頭し始めた、ということが記されていました。なるほど、と「黒く濁る村」(2010)とか「哭声」(2016)等を思い出した次第。

▸先週の続きで、青龍映画賞の情報です。
《青龍映画賞2017》11月25日。(→コチラ参照。)
 ◆最優秀作品賞:タクシー運転手 ◆監督賞:キム・ヒョンソク(アイ・キャン・スピーク) ◆主演男優賞:ソン・ガンホ(タクシー運転手) ◆主演女優賞:ナ・ムニ(アイ・キャン・スピーク) ◆助演男優賞:チン・ソンギュ(犯罪都市) ◆助演女優賞:キム・ソジン(ザ・キング) ◆新人男優賞:ト・ギョンス(兄貴) ◆新人女優賞:チェ・ヒソ(朴烈)

 「朝鮮日報」系の「スポーツ朝鮮」主催で、「朝鮮日報」(韓国語版)にはナ・ムニの大きな写真が載ってます(→コチラ)が、日本語版のサイト(→コチラ)では最後にちょっとだけ。もしかして、日本に対して<配慮>?
    
「朝鮮日報」11月25日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「光」
   愛すれば、絶対この映画! ★★★☆


 「チェイサー」

   ママを笑って見ないで ★★★



 「クン」

   企みは始めたが、さて? ★★☆


 「ある天文学者の恋文」

   愛、記憶してしまいすか? ★★☆

 「光」は今年5月公開の河瀨直美監督作品。「チェイサー」は日本ではすでに9月に公開。他の2作品は以下の記事の中で紹介しています。

         ★★★ NAVERの人気順位(11月28日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
             ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(-) 青い夕焼け(韓国)  9.71(31)
②(-) 牯嶺街少年殺人事件[デジタルリマスター版]  9.50(16)
③(4) アイ・アム・ホープマン(韓国)  9.48(23)
④(1) ルター  9.40(200)
⑤(5) アイ・キャン・スピーク(韓国)  9.34(12,407)
⑥(6) ビューティフル・トゥモロー(韓国)  9.33(704)
⑦(3) 再び生まれ変わっても、私たち(韓国)  9.32(671)
⑧(8) 貯水池ゲーム(韓国)  9.29(2,705)
⑨(2) 劇場版総集編『ハイキュー!! 才能とセンス』(日本)  9.29(181)
⑩(7) テンポガールズ(韓国)  9.24(296)

 今回の新登場は①と②の2作品です。
 ①「青い夕焼け」は韓国のドラマ。65歳になるキム・ナム(パク・インファン)は、もっぱら写真を撮ってこれまでの人生を生きてきました。しかしカメラが普及するにつれ自分の存在価値が薄くなったことを感じています。そのうえ認知症の症状まで出て来て、人生が残り少ないことを自覚します。そんな中、楽天的で陽気な町の楽士タルチュ(ナム・キョンウプ)、少女の品性を持ったビデオ店主ウンニョ(オ・ミヒ)と出会い、友だちになって、彼らと共に旅に出ます。それは、この旅が最後であることを予感したナムが、何十年もの間受け取りに来なかった写真をその所有者に渡そうというものだったのですが・・・。原題は「푸른노을」です。
 ②「牯嶺街少年殺人事件[デジタルリマスター版]」は、日本では今年3月公開されました。韓国題は「고령가 소년 살인사건」です。

     【記者・評論家による順位】

①(-) 牯嶺街少年殺人事件[デジタルリマスター版]  9.00(6)
②(1) ラ・ラ・ランド  8.34(14)
③(2) ブレードランナー 2049  8.22(9)
④(-) 君の名は。(日本)  7.55(11)
⑤(3) ゴッホ~最期の手紙~  7.50(8)
⑥(4) 南漢山城(韓国)  7.50(6)
⑦(5) シリアからの叫び声  7.50(4)
⑧(7) アイ・キャン・スピーク(韓国)  7.25(8)
⑨(9) バトル・オブ・ザ・セクシーズ  7.20(5)
⑨(-) 静かなる情熱 エミリ・ディキンスン  7.20(5)

 ①と⑩の2作品が今回の新登場です。
 ①「牯嶺街少年殺人事件[デジタルリマスター版]」については上述しました。
 ⑩「静かなる情熱 エミリ・ディキンスン」は、日本では今年7月に公開されています。韓国題は「조용한 열정」です。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績11月24日(金)~11月26日(日) ★★★

         ヒョンビン主演の「クン」が1位

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(12)・・クン(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・11/22 ・・・・・・・1,212,310・・・・・・・・1,689,345 ・・・・・・・13,486・・・・・・・・1,314
2(1)・・ジャスティス・リーグ・・・・・・・・・11/15 ・・・・・・・・・258,498・・・・・・・・1,621,622 ・・・・・・・13,398 ・・・・・・・・・748
3(2)・・ハッピー・デス・デイ・・・・・・・・・・11/08 ・・・・・・・・・146,051・・・・・・・・1,305,747 ・・・・・・・10,438 ・・・・・・・・・543
4(3)・・マイティ・ソー バトルロイヤル・・10/25・・・・・・・・・99,014・・・・・・・・4,752,688 ・・・・・・・38,453 ・・・・・・・・・484
5(7)・・ゴッホ~最期の手紙~・・・・・・・・11/09 ・・・・・・・・・・48,797 ・・・・・・・・・201,320 ・・・・・・・・1,621 ・・・・・・・・・202
6(新)・・ラビット・スクール 金の卵の守護者・・11/23 ・・29,659 ・・・・・・・・・・34,022・・・・・・・・・・252 ・・・・・・・・・314
7(5)・・犯罪都市(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・10/03 ・・・・・・・・・・23,448・・・・・・・・6,861,916 ・・・・・・・56,179 ・・・・・・・・・227
8(4)・・7号室(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・11/15 ・・・・・・・・・・18,932 ・・・・・・・・・334,288 ・・・・・・・・2,582 ・・・・・・・・・301
9(新)・・ジャングル・ブック&ピーター・パン・・11/23 ・・・・18,873 ・・・・・・・・・・20,487・・・・・・・・・・151 ・・・・・・・・・250
        クリスマス・スペシャル
10(新)・・謀逆-反乱の時代(韓国)・・・・・11/23・・・・・・・・・・・13,616 ・・・・・・・・・・21,657・・・・・・・・・・163 ・・・・・・・・・355
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は1・6・9・10位の4作品です。
 1位「クン」は、韓国の犯罪物。タイトルの<クン>とは、ある事柄を職業としたり、 その事柄を専門的・習慣的に行う人を意味する接尾辞<꾼>のことです。<술>(スル=酒)+꾼だとスルクン、つまり<酒飲み>のこと。この映画に即して言えば、詐欺師のことはサギクン(사기꾼)と言います。以下あらすじ。大韓民国を騒然とさせた<稀代の詐欺師>チャン・ドゥチルが突然死亡したというニュースが発表されます。しかし、「彼はまだ生きている。彼を庇護した権力者たちが意図的に解放したのだ」という噂が出回ります。そんな中、詐欺師だけを選んで欺く詐欺師のジソン(ヒョンビン)は、チャン・ドゥチルがまだ生きていると言って事件担当の検事パク・ヒス(ユ・ジテ)に彼を捕まえようと働きかけ、パク検事の非公式調査ルートである詐欺師3人組コ・ソクトン(ペ・ソンウ)、チュンジャ(ナナ)、キム課長(アン・セハ)まで合流させて、チャン・ドゥチルの腹心クァク・スンゴン(パク・ソンウン)に接近するため新しい作戦を組み始めます。しかし、パク検事はチャン・ドゥチル検挙ではなく、他の目的のために密かに別の作戦を立てます。ジソンはこれに気づき、他の詐欺師たちも互いにだまされないために、それぞれ独自の計画を立て始めますが・・・。
 6位「ラビット・スクール 金の卵の守護者」(仮)は、ドイツのアニメ。ヒップホップを楽しむ都会のマックスは偶然の事故で深い森の中のラビット・スクールに行くことになります。そこは黄金の卵を守る守護者になろうとウサギたちでいっぱい。そこから抜け出して1日も早く帰りたいマックスですが、学校の外にはキツネたちが虎視眈々とウサギを狙っています。マックスは友だちもできて学校生活に適応していきますが、それでも都会が懐かしく、チャンスを逃さず帰るのに成功! しかし、ラビット・スクールと黄金の卵を狙うキツネたちの陰謀を知って急いで森に戻ることに・・・。はたしてマックスは友人と力を合わせて学校と金の卵を無事に守れるでしょうか? 韓国題は「래빗 스쿨」です。
 9位「ジャングル・ブック&ピーター・パン クリスマス・スペシャル」(仮)は、なんと、オオカミに育てられた少年モーグリとピーター・パンとサンタクロースが一挙に登場するというインドのアニメ。クリスマスにサンタクロースが誘拐され、彼のソリが墜落します。誘拐犯人がフック船長であるということを知ったピーターはサンタを救うために危険を冒して冒険に臨みます。一方、モーグリもサンタのソリが墜落して散乱したプレゼントを取り戻すためにジャングルを後にします・・・。うーむ、なんだかすごいゾ(笑)。 韓国題は「피터와 모글리의 크리스마스 어드벤처」です。
 10位「逆謀-反乱の時代」は、韓国の時代劇アクション。1728年(英祖4年)、 内禁衛の司正から義禁府の捕卒に左遷させられた名うての剣士キム・ホ(チョン・ヘイン)は、王座を狙う逆賊のイ・インジャ(キム・ジフン)と首都防衛担当の御営庁で王を亡き者にしようとしている5人組の武士集団による謀反の企てを知ることになります。しかし、すでに宮廷内は奸臣たちが何人もいて、キム・ホはただ1人で逆賊に立ち向かい、王を守らなければならないのですが・・・。(史実に基づく物語ではなく、その<隙間>に創作した物語です。) 原題は「역모-반란의 시대」です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・ゴッホ~最期の手紙~ ・・・・・・・・・・11/09・・・・・・・・・・・48,797 ・・・・・・・・・・201,320・・・・・・・・・1,621・・・・・・・・・202
2(2)・・君の膵臓をたべたい(日本)・・・・・・・10/25・・・・・・・・・・・・6,727 ・・・・・・・・・・457,135 ・・・・・・・・・3,642・・・・・・・・・101
3(新)・・ある天文学者の恋文 ・・・・・・・・・・・11/23 ・・・・・・・・・・・2,377・・・・・・・・・・・・・3,626・・・・・・・・・・・・28・・・・・・・・・・72
4(新)・・牯嶺街少年殺人事件[デジタルリマスター版]・・11/23・・1,566 ・・・・・・・・・・1,793・・・・・・・・・・・・29・・・・・・・・・・・7
5(49)・・29+1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11/23 ・・・・・・・・・・・1,282・・・・・・・・・・・・・2,205・・・・・・・・・・・・16・・・・・・・・・・62

 3・4・5位の3作品が新登場です。
 3位「ある天文学者の恋文」は、日本では2016年9月公開のイタリア映画。あのジュゼッペ・トルナトーレ監督作品ですが、あまり話題にはならなかった? 私ヌルボは観てません。韓国題は「시크릿 레터」です。
 4位「牯嶺街少年殺人事件[デジタルリマスター版]」については上述しました。
 5位「29+1」は、今年の第12回大阪アジアン映画祭で観客賞を受賞した香港映画。タイトルの「29+1」というのは、間もなく30歳を迎える女性の年齢の意味。まあ、いろいろとむずかしい時期。主人公のクリスティ(クリッシー・チャウ=周秀娜)は、まさに1ヵ月後に30歳の誕生日を迎えるキャリアウーマンです。しかし大台に乗ったら終わりとばかりに焦っているばかりか、順調だった仕事もストレスが増大し、長年つき合ってきた彼氏(ベン・ヨン=楊尚斌)とも歯車が噛み合わなくなってきた上、父親の突然の死。更には突如アパートを追い出されますが、家主の親戚のジョイス(ジョイス・チェン=鄭欣宜)がパリ旅行で不在の間彼女の家に住まわせてもらうことに。その間たまたまジョイスの日記を読み、偶然にも自分と同じ誕生日だと知ります。ジョイスはキャリアもなければ仕事はバイトで収入も多くはなく、性格も正反対。しかし幼なじみの男友だち(ベビージョン・チョイ=蔡瀚億)もいたりして実に楽しそうに生きてるようで、クリスティは魅かれていきます・・・。元々はキーレン・パン(彭秀慧)監督が一人芝居で演じてきた舞台作品を2人の俳優に分けて映画化した作品とのこと。韓国題は「나의 서른에게」です。
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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [11月17日(金)~11月19日(日)]

2017-11-21 22:18:09 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸一昨日(19日)観た「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」は期待以上! ストップモーション・アニメで感動したのは、「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」(1993)以来か。アチラがクレイアニメだったのに対して、これはとても精緻な折り紙。それももちろん日本人以上に日本愛に満ち溢れた(笑)物語に直結しています。吉田兄弟の三味線も見事。ラストではジョージ・ハリスンの「WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS」を弾いています。・・・と、主に視覚・聴覚の面で強く印象に残りました。まあちょっと予告編を見てみてください。(→YouTube。)

▸11月12日に「密偵」を観た時に目に留まったのがイ・ジョンチュル警部(ソン・ガンホ)が京城の地図を見る場面。しかし「どんな地図だろ?」と確認するには映っている時間が短すぎて全然わからず。ところが、わかる人にはわかるのですね。何か調べ方があるのでしょうか?
 そしてこの小森アレクサンドルさんのツイート(→https://twitter.com/myondon86/status/932244960409038848)で上右の画像を拡大すると、1920年代末というメモがある「京城市街地圖」で、細かな文字は読みづらいものの、なかなかの解像度。何かに使えそうなので保存させていただきました。

▸いよいよ映画賞の季節です。青龍映画賞授賞式は今年は11月25日。慶熙大学校平和の殿堂で開催され、SBSで中継放送されます。※平和の殿堂、2015年の春に行って写真だけ撮って来たな。(→コチラ参照。)
 すでに10月の末に決まった2つの映画賞の主な結果は次の通り。
《大鐘賞2017》10月25日発表(→コチラ参照。)
 ◆最優秀作品賞:タクシー運転手 ◆監督賞:イ・ジュンイク(朴烈) ◆主演男優賞:ソル・ギョング(不汗党[ごろつき集団]: 悪い奴らの世界) ◆主演女優賞:チェ・ヒソ(朴烈) ◆助演男優賞:ペ・ソンウ(ザ・キング) ◆助演女優賞:キム・ソジン(ザ・キング) ◆新人男優賞:パク・ソジュン(青年警察) ◆新人女優賞:チェ・ヒソ(朴烈)

《韓国映画評論家協会賞2017》10月26日発表 (→コチラ参照。)
 ◆最優秀作品賞:南漢山城 ◆監督賞:ファン・ドンヒョク(南漢山城) ◆主演男優賞:ソル・ギョング(不汗党:悪い奴らの世界) ◆主演女優賞:ナ・ムニ(アイ・キャン・スピーク) ◆助演男優賞:ユ・ヘジン(タクシー運転手) ◆助演女優賞:チョン・ヘジン(不汗党:悪い奴らの世界) ◆新人男優賞:パク・ソジュン(青年警察) ◆新人女優賞:チェ・ヒソ(朴烈)

 上記2つの映画賞、ずいぶん重なってますが、青龍賞ははたして・・・。
    
「朝鮮日報」11月18日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「ジャスティス・リーグ」
   純粋な初対面レベルか ★★★


 「7号室」

   弱者の肖像、悲しい笑い ★★★



 「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」

   彼らの戦い、現在進行形 ★★☆


 3作品とも以下の記事の中で紹介しています。
 
        ★★★ NAVERの人気順位(11月21日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
             ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(1) ルター  9.44(188)
②(-) 劇場版総集編『ハイキュー!! 才能とセンス』(日本)  9.41(125)
③(2) 再び生まれ変わっても、私たち(韓国)  9.38(638)
④(-) アイ・アム・ホープマン(韓国)  9.36(14)
⑤(5) アイ・キャン・スピーク(韓国)  9.33(12,279)
⑥(3) ビューティフル・トゥモロー(韓国)  9.33(692)
⑦(4) テンポガールズ(韓国)  9.31(277)
⑧(6) 貯水池ゲーム(韓国)  9.30(2,700)
⑨(8) ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン  9.30(229)
⑩(-) 彼らが本気で編むときは、(日本)  9.28(50)

 今回の新登場は②④⑩の3作品です。
 ②「劇場版総集編『ハイキュー!! 才能とセンス』」は、前作「ハイキュー!! 勝者と敗者」も高評価でしたが、それを上回る数字。日本ではそんなに話題にはなっていなかったようですが・・・。(観てませんけど・・・。) 韓国題は「하이큐!! 재능과 센스」です。
 ④「アイ・アム・ホープマン」は、韓国のドキュメンタリー。舞台はカンボジアの首都プノンペンのスラム。そこで献身的な活動を続ける韓国人宣教師イム・マノのミッションの話です。2008年ホープスクールという学校を建て、校長として、本やおもちゃや勉強などと無縁だった子どもたちを集め、過酷な状況の環境の中、教育を通じて愛と希望を追求してきました。その8年間の記録です。原題は「아이엠호프맨」です。
 ⑩「彼らが本気で編むときは、」は、日本国内同様なかなかの好評です。韓国題は「그들이 진심으로 엮을 때」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) ラ・ラ・ランド  8.34(14)
②(2) ブレードランナー 2049  8.22(9)
③(3) ゴッホ~最期の手紙~  7.50(8)
④(4) 南漢山城(韓国)  7.50(6)
⑤(-) シリアからの叫び声  7.50(4)
⑥(-) オクジャ(韓国・アメリカ)  7.33(15)
⑦(5) アイ・キャン・スピーク(韓国)  7.25(8)
⑧(6) マザー!  7.25(4)
⑨(-) バトル・オブ・ザ・セクシーズ  7.20(5)
⑩(9) テンポ・ガールズ(韓国)  7.00(1)
⑩(9) アイ・アム・ヒース・レジャー  7.00(1)
⑩(9) スパ・ナイト  7.00(1)

 ⑤と⑨の2作品が今回の新登場です。
 ⑤「シリアからの叫び声」(仮)は、アメリカのドキュメンタリー。<アラブの春>に触発されて2011年シリアでも40年間続いたアサド父子の独裁政権に対する抗議が展開されましたが、政府は反政府勢力を弾圧し、以後内戦が本格化し、現時点ではIS勢力はほぼ駆逐されたものの、米ロをはじめとする諸国の直接的な介入に翻弄される中、肝心のシリア人の意思と生活は二の次にされ、食糧供給の不備、化学兵器の使用、病院や学校への空爆等々、数々の困難を強いられてきました。そんな中、ロシア生まれのアメリカ人エフゲニー・アフィネエフスキー監督は、これまで重ねてきた自由闘技家、活動家、ジャーナリスト、武装した軍人、難民、子供の一部とのインタビューや、シリア人が撮影した映像をドキュメンタリーとしてまとめたのがこの作品です。韓国題は「시리아의 비가(悲歌): 들리지 않는 노래」です。原題「Cries from Syria」を直訳して仮題としました。日本公開は未定のようです。
 ⑨「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」(仮)は、英米合作のコメディ。原題「Battle of the Sexes」の<Sexes>とは、狭義の(?)セックスではなく、<性差>をテーマにした作品です。具体的には、実際に1973年に行われたテニスの男女対決に基づく作品。当時は、賃金格差等社会的な女性差別に抗議する<ウーマンリブ>の運動がアメリカ、そして日本でも高まった時代でした。女子テニス界でもランキング1位の人気選手ビリー・ジーン・キング(エマ・ストーン)は、男子テニスの約15%しかない賞金額に抗議して直接世界女子テニス協会を設立して独自に大会を開催して話題を集めます。そんな彼女に挑戦状を突きつけたのが、かつてウィンブルドン選手権や全米選手権で優勝したこともある当時55歳のボビー・リッグス(スティーブ・カレル)でした。彼は単に元チャンピオンというだけでなく、極端な女性差別主義者で、いろんなパフォーマンスをやったりして注目されていました。そしてこの1973年9月20日、テキサス州ヒューストンで両者の試合が行われました。“The Battle Of The Sexes”と銘打たれたこの試合会場には3万人を超える観客が集まり、テレビ中継はアメリカだけで50万人が見たといわれます。この作品については、町山智浩氏がTBSラジオ「たまむすび」で大変興味深く語っています。(→コチラ。) それによると、この作品は実は「ヒラリー対トランプの選挙戦のメタファー」(監督談)なのだそうです。韓国題は「빌리 진 킹: 세기의 대결」。日本公開は未定のようです。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績11月17日(金)~11月19日(日) ★★★

         日本より一足先に公開の「ジャスティス・リーグ」が1位

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(新)・・ジャスティス・リーグ・・・・・・・・11/15 ・・・・・・・・・822,144・・・・・・・・1,141,976 ・・・・・・・・9,587・・・・・・・・1,308
2(2)・・ハッピー・デス・デイ・・・・・・・・・・11/08 ・・・・・・・・・291,547・・・・・・・・1,037,947 ・・・・・・・・8,354 ・・・・・・・・・691
3(1)・・マイティ・ソー バトルロイヤル・・10/25・・・・・・・・168,258・・・・・・・・4,592,439 ・・・・・・・37,196 ・・・・・・・・・574
4(52)・・7号室(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・11/15 ・・・・・・・・・156,745 ・・・・・・・・・271,150 ・・・・・・・・2,110 ・・・・・・・・・562
5(3)・・ブラザー(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・11/02 ・・・・・・・・・・70,993・・・・・・・・1,452,377 ・・・・・・・11,508 ・・・・・・・・・491
6(4)・・犯罪都市(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・10/03 ・・・・・・・・・・63,451・・・・・・・・6,812,281 ・・・・・・・55,782 ・・・・・・・・・381
7(8)・・ゴッホ~最期の手紙~ ・・・・・・・・11/09 ・・・・・・・・・・38,932 ・・・・・・・・・121,768・・・・・・・・・・981 ・・・・・・・・・201
8(7)・・支度(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11/09・・・・・・・・・・・18,186・・・・・・・・・・30,506・・・・・・・・・・957 ・・・・・・・・・158
9(9)・・劇場版 動物戦隊・・・・・・・・・・・・・・11/09・・・・・・・・・・・16,401・・・・・・・・・・60,484・・・・・・・・・・461 ・・・・・・・・・227
        ジュウオウジャーVSニンニンジャー 未来からのメッセージ from スーパー戦隊(日本)
10(10)・・君の膵臓をたべたい(日本)・・・10/25・・・・・・・・・・・14,398 ・・・・・・・・・443,843 ・・・・・・・・3,538 ・・・・・・・・・133
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は1・4位の2作品だけという少なさ。これまでにあったかな?
 1位「ジャスティス・リーグ」は、
日本でも11月23日公開。しかし、これだけスーパーヒーローたちを結集させちゃうと今後企画がタイヘンなのでは? 韓国題は「저스티스 리그」です。
 4位「7号室」は、韓国のブラックコメディ。トゥシク(シン・ハギュン)はソウルにある潰れかけのDVD房のオーナー。なかなか買い手がつかなかった店に奇跡的に買い手が現れた時に、彼は<事故>を起こしてしまいます。それを隠蔽しようと、彼は死体を7号室に隠して鍵をかけます。一方、そのDVD房で学資による借金を返そうとバイトをしているのがテジョン(EXOのD.O.)。彼は借金を解決してもらえるという条件で麻薬を7号室に一時的に隠していたのですが、いつも開いていた7号室に鍵がかけられてあわててしまいます。2人の男の生死がかかった問題の部屋7号室はその後どうなる? 原題は「7호실」です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・ゴッホ~最期の手紙~ ・・・・・・・・・・11/09・・・・・・・・・・・38,932 ・・・・・・・・・・121,768・・・・・・・・・・・981・・・・・・・・・201
2(2)・・君の膵臓をたべたい(日本)・・・・・・・10/25・・・・・・・・・・・14,398 ・・・・・・・・・・443,843 ・・・・・・・・・3,538・・・・・・・・・133
3(48)・・ホーム・アゲイン ・・・・・・・・・・・・・・11/16 ・・・・・・・・・・・5,394・・・・・・・・・・・・・7,416・・・・・・・・・・・・59・・・・・・・・・177
4(61)・・ベンジャミン・バトン 数奇な人生・・2007/09/20・・・・・2,570 ・・・・・・・・・1,744,117 ・・・・・・・・11,459・・・・・・・・・・44
5(55)・・彼らが本気で編むときは、(日本)・・11/16 ・・・・・・・・・・1,889・・・・・・・・・・・・・3,355 ・・・・・・・・・・・・26・・・・・・・・・・55

 今回は3・4・5位の3作品が新登場です。
 3位「ホーム・アゲイン」(仮)は、アメリカのロマンチックコメディ。数年前になくなった映画監督のジョン・キニーの娘アリス(リース・ウィザースプーン)は、ミュージックプロデューサーの夫と別居中。彼女は40歳の誕生日の時、2人の娘イザベルとロージーと一緒にロサンゼルスの亡父の家に引っ越してきました。インテリアデザインのビジネスを始めた彼女は、ある日友達と飲みに行って、3人の若い男性ハリー(ピコ・アレキサンダー)、ジョージ、テディと知り合います。そして、友達と3人の若い男性と意気投合しお酒を飲み始めるのですが、その後紆余曲折の末、彼らはアリスの家にしばらく滞在することに。平凡な日常に割り込んだ元々見知らぬ男たちがちょっと煩わしいものの、忙しい自分に代わって子供の世話をしてくれたり、時には友だち、時には恋人みたいで、自然と頼ることになりますが、いわば<人生の岐路>にあって彼女の選択ははたして・・・。原題は「Home Again」ですが、韓国題は「러브, 어게인(ラブ、アゲイン)」。日本公開は未定のようです。
 4位「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」は、ブラッド・ピット主演の旧作の再上映です。韓国題は「벤자민 버튼의 시간은 거꾸로 간다」です。
 5位「彼らが本気で編むときは、」については上述しました。
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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [11月10日(金)~11月12日(日)]

2017-11-14 23:34:07 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸私ヌルボ、映画が終わった時拍手が自然に沸き起こったという作品は、試写会・特別上映や子供の頃の東映時代劇を別にするとインド映画の「ラジュー出世する」(1992)と「ウォーターボーイズ」(2001)の2作品だけでした。ところが先週の11月9日、思いがけなくも3つ目の拍手映画を経験しました。「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」です。シネマ・ジャックの木曜の12:30の回で、15分前に行ったら全96席中の№80。そのすぐ後に満席になりました。米軍統治下の戦後の沖縄で米軍の圧政と堂々とわたり合い、本土復帰をめざして戦い続けた(在任11ヵ月の)元那覇市長・瀬長亀次郎にまつわるドキュメンタリーです。当時(1950~60年代)の沖縄闘争史では最左翼に位置づけられる人物ですが、「右」寄りの人でも、「気骨ある」というべき彼の人間的魅力に魅かれる人は多いのでは、と思います。「気骨ある」といえば、今年前半の心に残るドキュメンタリー「抗い 林えいだい」の林えいだいさん(今年9月1日逝去)もそうでしたねー・・・。
 ※個人的なことですが、大学に入ってまもなくオリエンテーションで(?)先輩から教わった歌が「沖縄を返せ」でした。当時の日共系(民青)は民族主義の傾向がずいぶん色濃かったからなー。当時は「♪民族の怒りに燃ゆる島」とあったのを今は「♪県民の怒りに燃ゆる島」と変えて歌っているそうですが・・・。いずれにしろ、その頃の沖縄の祖国復帰運動に対しては<本土>の側もずいぶん熱いものがあったように思います。今、沖縄の基地闘争に対しては逆に<冷たさ>さえ感じられます。(もし沖縄で<独立運動>が高まれば弾圧しそう??)

▸一昨日(12日)「密偵」を観てきました。なるほど、なかなか凝っていて、昨年大ヒットしただけのことはある、と思いました。もちろん時代設定からして<反日>(というより<抗日>)の要素はあっても、それは昨年の「暗殺」同様それは作品を構成する要素の一部といった感じ。そんな政治的主張よりも、エンタメ作品として楽しめるのではないでしょうか。なお、この時代の義烈団の存在は近年大きくなってきているようですが、「暗殺」ではその実在の首領・金元鳳(キム・ウォンボン)が登場していたのに対して、コチラのイ・ビョンホン扮する義烈団長の名前はチョン・チェサンとなっていたので、「えっ!? なんで?」といった感じ。まあ史実とつき合わせるとツッコミどころはいろいろありますが・・・。

▸8月にシネマヴェーラ渋谷で観た1974年の東映映画「従軍慰安婦」はなかなか興味深い映画で、これまた「左」「右」や日韓を問わずオススメしたいと思いましたが、来週20(月)・21(火)の両日横浜シネマリンの特集企画の中で上映されます。(→コチラ。) 他の上映作品もおもしろそうです。
 なお、横浜シネマリンでは現在韓国のドキュメンタリー「きらめく拍手の音」を上映しています。また12月30日からは日本・韓国合作の朴壽南監督「沈黙-立ち上がる慰安婦」が上映されます。(東京では12月2日からアップリンク渋谷で。あ、大阪では23日(木・祝)生野区KCC会館でこの映画と共に韓国映画「鬼郷」の上映会があります。→コチラ参照。)
    

「朝鮮日報」11月11日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「ゴッホ~最期の手紙~」
  ゴッホの魔法が息づく ★★★☆
 「ワーズ・アンド・ピクチャーズ」
  文学より、美術より、愛だ ★★★
 「支度」
  懐かしく呼ぶ名‘オンマ’ ★★☆
 「ベンディング・ジ・アーク」
  “楽観主義は道徳的選択” ★★★☆
 「ミオク」
  女戦士の性格付け、残念 ★★☆
 「リビング・ボーイ・イン・ニューヨーク」
  愛を説明したいワナに ★★☆
 「ワーズ・アンド・ピクチャーズ」は2013年のアメリカのラブロマンス(日本未公開)。かつて文壇で評判になった詩人だが今酒に酔って失策を犯し教職を失いそうな男と、ニューヨークで成功した後美術教師として赴任した女性の文学と美術をめぐる対立(?)と愛の物語。「ベンディング・ジ・アーク」は、ハイチで30年にわたり無償医療活動を続けて<21世紀のシュヴァイツアー>ともいわれる医師にして人類学者のポール・ファーマーを撮ったアメリカのドキュメンタリー(日本未公開)。他の4作品は後の記事中で紹介しています。

         ★★★ NAVERの人気順位(11月14日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
             ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(1) ルター  9.55(175)
②(3) 再び生まれ変わっても、私たち(韓国)  9.38(588)
③(2) ビューティフル・トゥモロー(韓国)  9.36(667)
④(6) テンポガールズ(韓国)  9.36(243)
⑤(5) アイ・キャン・スピーク(韓国)  9.33(12,163)
⑥(7) 貯水池ゲーム(韓国)  9.31(2,687)
⑦(-) ゴッホ~最期の手紙~  9.31(585)
⑧(4) ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン  9.30(229)
⑨(-) 支度(韓国)  9.29(625)
⑩(9) 犯罪都市(韓国)  9.23(23,620)

 今回の新登場は⑦と⑨の2作品です。
 ⑦「ゴッホ~最期の手紙~」は、日本でも11月3日公開されています。韓国題は「러빙 빈센트」です。
 ⑨「支度」については後述します。

     【記者・評論家による順位】

①(1) ラ・ラ・ランド  8.34(14)
②(2) ブレードランナー 2049  8.22(9)
③(-) ゴッホ~最期の手紙~  7.50(8)
④(3) 南漢山城(韓国)  7.50(6)
⑤(5) アイ・キャン・スピーク(韓国)  7.25(8)
⑥(6) マザー!  7.25(4)
⑦(7) 女優は今日も(韓国)  7.00(7)
⑧(8) マージョリー・プライム  7.00(3)
⑨(9) テンポ・ガールズ(韓国)  7.00(1)
⑨(9) アイ・アム・ヒース・レジャー  7.00(1)
⑨(9) スパ・ナイト  7.00(1)

 ③「ゴッホ~最期の手紙~」だけが今回の新登場ですが、この作品については上述しました。。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績11月10日(金)~11月12日(日) ★★★

         「マイティ・ソー バトルロイヤル」が3週連続1位

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・マイティ・ソー バトルロイヤル・・10/25・・・・・・・・465,780・・・・・・・・4,283,020 ・・・・・・・34,731 ・・・・・・・・・856
2(新)・・ハッピー・デス・デイ・・・・・・・・・11/08 ・・・・・・・・・412,409 ・・・・・・・・・506,749 ・・・・・・・・4,152 ・・・・・・・・・714
3(2)・・ブラザー(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・11/02 ・・・・・・・・・307,215・・・・・・・・1,282,373 ・・・・・・・10,231 ・・・・・・・・・728
4(3)・・犯罪都市(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・10/03 ・・・・・・・・・174,017・・・・・・・・6,677,304 ・・・・・・・54,696 ・・・・・・・・・540
5(新)・・ミオク(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・11/09 ・・・・・・・・・139,692 ・・・・・・・・・192,994 ・・・・・・・・1,563 ・・・・・・・・・635
6(4)・・沈黙(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・11/02 ・・・・・・・・・・61,046 ・・・・・・・・・468,934 ・・・・・・・・3,744 ・・・・・・・・・427
7(83)・・支度(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・11/09・・・・・・・・・・56,434 ・・・・・・・・・・74,888・・・・・・・・・・567 ・・・・・・・・・469
8(81)・・ゴッホ~最期の手紙~ ・・・・・・・11/09・・・・・・・・・・40,408 ・・・・・・・・・・50,654・・・・・・・・・・420 ・・・・・・・・・271
9(26)・・劇場版 動物戦隊・・・・・・・・・・・・・11/09 ・・・・・・・・・36,359・・・・・・・・・・・40,731・・・・・・・・・・313 ・・・・・・・・・370
        ジュウオウジャーVSニンニンジャー 未来からのメッセージ from スーパー戦隊(日本)
10(5)・・君の膵臓をたべたい(日本)・・・・10/25・・・・・・・・・・・35,257 ・・・・・・・・・411,145 ・・・・・・・・3,280 ・・・・・・・・・159
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 数字的にはイマイチですが、韓国映画が5作品入ったのは久しぶりです。どこまで粘る?「犯罪都市」、700万人にも手が届きそう。
 今回の新登場は2・5・7・8・9位の5作品です。
 2位「ハッピー・デス・デイ」は、アメリカのホラー。前夜のどんちゃん騒ぎの翌朝8月18日、女子大生のツリー(ジェシカ・ローズ)は同じ寮のカーター・デイヴィス(イズラエル・ブルサード)の部屋で目を覚まします。その日は彼女の誕生日で夜はパーティーの予定。ところがその会場に向かう途中、彼女は大学のマスコットのお面をつけた人物に殺されてしまいます。ふと気が付くと(って死んだはずなのに)、ツリーはカーターの部屋で目を覚まし、日にちはやはり8月18日の朝。今度は同じ過ちを繰り返すまいと心に誓って今度は別の道を行くと、また別の所でお面の人物に殺され、そしてまた目が覚めると8月18日のカーターの部屋。そして今度こそは・・・と、結局はその繰り返し。で、どうすればこの悲惨なループから抜け出せるのか、カーターに話してその知恵を借りたりもしますが・・・。
韓国題は「해피 데스데이」です。
 5位「ミオク」は、韓国の犯罪・アクション。犯罪組織を財界の有力企業に育てた女性アンダーボスのナ・ヒョンジョン(キム・ヘス)は、新たなスタートを夢見て引退を考えます。しかし彼女のためならどんなこともやってきた組織のフィクサー、イム・サンフン(イ・ソンギュン)はそんな彼女を理解できません。一方、成長株の検事チェ・デシク(イ・ヒジュン)は、ナ・ヒョンジョンに自分の致命的な弱点をつかまれて窮地に追い込まれますが、イム・サンフンを利用して逆襲を企てます・・・。破局に向かって突き進むような3人、勝者ははたして・・・。原題は「미옥」です。
 7位「支度」は、韓国のドラマ。エスン(コ・ドゥシム)は、知的障碍者の息子インギュ(キム・ソンギュン)の世話を30年続けてきました。インギュは今7歳児のような30歳。そしてエスンは自分が息子と共に暮らせる時間があまり残されていないことを自覚します。いずれ自分の死後に残されることになるインギュのために、エスンはなチェックリストを作り、長女のムンギョン(ユソン)と町の人々の力を借りて、ひとつずつリストの空欄を埋めて行き始めるのでしたが・・・。原題は「채비」。「支度」と訳すか、それとも「準備」の方がいいのか、迷うところ。
 8位「ゴッホ~最期の手紙~」は、上述の通り日本でも11月3日公開されています。
 9位「劇場版 動物戦隊ジュウオウジャーVSニンニンジャー 未来からのメッセージ from スーパー戦隊」は、およそ40年の歴史があるシリーズで、今作は通算40作目の到達と放送2000回突破記念作品で日本では今年1月公開。歴代のレッドが勢揃い!とのことですが、私ヌルボは全然語る資格ナシ。韓国題は「극장판 파워레인저: 애니멀포스 VS 닌자포스 미래에서 온 메시지」です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(35)・・ゴッホ~最期の手紙~ ・・・・・・・・・11/09・・・・・・・・・・・40,408 ・・・・・・・・・・・50,654 ・・・・・・・・・・・420・・・・・・・・・271
2(1)・・君の膵臓をたべたい(日本) ・・・・・・・10/25・・・・・・・・・・・35,257 ・・・・・・・・・・441,145 ・・・・・・・・・3,280・・・・・・・・・159
3(43)・・リビング・ボーイ・イン・ニューヨーク・・11/02・・・・・・14,795 ・・・・・・・・・・・21,830・・・・・・・・・・・182・・・・・・・・・158
4(3)・・once ダブリンの街角で・・・・・・2007/09/20・・・・・・・・・・・・4,458 ・・・・・・・・・・266,567 ・・・・・・・・・1,855・・・・・・・・・・63
5(4)・・メソッド(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・11/02・・・・・・・・・・・・2,299 ・・・・・・・・・・・22,599・・・・・・・・・・・184・・・・・・・・・・39

 今回は1・3位の2作品が新登場です。
 1位「ゴッホ~最期の手紙~」については上述しました。
 3位「リビング・ボーイ・イン・ニューヨーク」(仮)は、アメリカのラブロマンス。「(500)日のサマー」のマーク・ウェブ監督の新作です。青年トーマス(カラム・ターナー)は、大学卒業後実家を離れてニューヨークで暮らしています。作家希望といってもチャンスは訪れず、片思いしているミミ(カーシー・クレモンズ)とは単に良い友だちというだけのこと。そんな日々が続いていたところが、ある日出版社で働く父親イーサン(ピアース・ブロスナン)と浮気相手ジョアンナ(ケイト・ベッキンセイル)の不倫現場を目撃してしまいます。彼はジョアンナに接近して父と別れるように説得を試みるも、彼女に振り回されるばかり。同じアパートに住むジェラルド(ジェフ・ブリッジス)からいろいろアドバイスを受けたりもしますが、どうもこの男も謎めいていて・・・。こうしてトーマスの毎日も平凡ではなくなっていく、のかな? 原題は「The Only Living Boy in New York」ですが、とりあえず韓国題「리빙보이 인 뉴욕」同様簡略化して仮題にしておきました。日本公開は未定のようです。
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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [11月3日(金)~11月5日(日)]

2017-11-07 23:48:23 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸今年これまでに観た約80本の映画の中で、ドキュメンタリーを除く日本映画はまだ1ケタ。昨日(6日)の「あゝ、荒野」(前・後篇)でやっと8本目です。わずかそれだけですが、私ヌルボとしてはこの「あゝ、荒野」は今年1番の日本映画だと思います。前・後篇合計で304分、緊張感が途切れることはありませんでした。とくに菅田将暉は(観てないけど)昨年の「溺れるナイフ」よりもずっとたくさんの主演男優賞を受賞するのでは? (とくにあのブチ切れた時の表情が・・・。) もう1人の主演ヤン・イクチュンは、先週観た「詩人の恋」同様の口数の少ない役柄(って、吃音症なので)で、監督としてだけでなく、俳優としても見直しました。ユースケ・サンタマリアもいい味だしてましたね。そうそう、吃音症にボクシングに競馬に、時代は半世紀以上後に設定していてもやっぱり寺山修司です。
 それにしても、今年観た感動的映画は、「バンコクナイツ」182分、「牯嶺街少年殺人事件」188分、「アンダーグラウンド完全版」314分と、長尺の作品が多いな。あ、「影武者」179分は感動作というより、視覚的にすごいといった感じだったですけど。

▸今年の<第18回東京フィルメックス>は11月18日(土)~26日(日)。公式サイトは→コチラ。ただ、今回は残念ながら韓国映画はないのか・・・。特別招待作品の中に原和男監督が8年間にわたる<大阪・泉南アスベスト国賠訴訟>を撮ったドキュメンタリーの「ニッポン国VS泉南石綿村」は地域的に在日コリアンにも関わる内容で、個人的に関心あり。来年3月ユーロスペースで公開予定とのことですけどね。
    
「朝鮮日報」11月4日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)

 「オールド・マリン・ボーイ」

   舞にも似た海底の死闘 ★★★☆


 「ブラザー」

   口と体で皆を笑わせる ★★★


 「沈黙」

   スリラーでなく家族劇 ★★☆


 「メソッド」

   通俗と芸術の間の境界 ★★☆


 「オールド・マリン・ボーイ」は60kgの潜水服を着て水深30mの海中に身を投じる潜水士を取材・撮影した韓国のドキュメンタリー。他の3作品は以下の記事の中で紹介しています。

         ★★★ NAVERの人気順位(11月7日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
             ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(2) ルター  9.58(157)
②(1) ビューティフル・トゥモロー(韓国)  9.55(604)
③(4) 再び生まれ変わっても、私たち(韓国)  9.37(536)
④(5) ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン  9.34(228)
⑤(6) アイ・キャン・スピーク(韓国)  9.33(12,003)
⑥(8) テンポガールズ(韓国)  9.33(226)
⑦(7) 貯水池ゲーム(韓国)  9.31(2,679)
⑧(-) スパ・ナイト  9.29(7)
⑨(9) 犯罪都市(韓国)  9.23(22,426)
⑩(10) gifted/ギフテッド  9.20(390)

 今回の新登場は⑧「スパ・ナイト」だけです。ロサンゼルスのコリアン・スパを舞台に10代の韓国系アメリカ人学生の同性愛を描いたインディペンデント系の作品。LAに住んでいる韓国系移民デビッドは大学進学が目前に迫っていますが、何の夢も希望もありません。教育熱心な母親は彼を名門大に進学させようとしますが、SAT(大学進学適性試験)の成績は芳しくありません。さらには両親が営む食堂は経営が思わしくなく、閉店することになります。そんな中、デビッドUSC(南カリフォルニア大)に通う友人エディと一緒に学校体験をして一晩を過ごした彼は、深夜の男性用スパに行って微妙な感情を感じるようになります。彼は崖っぷちに追い込まれた家計の助けにと考えて、そのスパで夜間バイトを始めます。やがてそこが同性愛者の聖地であることを知った彼は、いつしか秘密の誘惑に引き寄せされていきます・・・。韓国題は「스파 나잇」。日本公開は未定です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) ラ・ラ・ランド  8.34(14)
②(2) ブレードランナー 2049  8.22(9)
③(3) 南漢山城(韓国)  7.50(6)
④(-) オクジャ(韓国・アメリカ)  7.33(15)
⑤(4) アイ・キャン・スピーク(韓国)  7.25(8)
⑥(5) マザー!  7.25(4)
⑦(8) 女優は今日も(韓国)  7.00(7)
⑧(9) マージョリー・プライム  7.00(3)
⑨(10) テンポ・ガールズ(韓国)  7.00(1)
⑨(10) アイ・アム・ヒース・レジャー  7.00(1)
⑨(10) イット・カムズ・アット・ナイト  7.00(1)
⑨(10) 私のエンジェル  7.00(1)
⑨(10) スパ・ナイト  7.00(1)

 ⑨「スパ・ナイト」が今回の新登場ですが、この作品については上述しました。。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績11月3日(金)~11月5日(日) ★★★

         「マイティ・ソー バトルロイヤル」が2週連続1位

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・マイティ・ソー バトルロイヤル・・10/25・・・・・・・・833,931・・・・・・・・3,571,077 ・・・・・・・28,868・・・・・・・・1,047
2(16)・・ブラザー(韓国) ・・・・・・・・・・・・・11/02 ・・・・・・・・・605,682 ・・・・・・・・・731,566 ・・・・・・・・5,913 ・・・・・・・・・889
3(2)・・犯罪都市(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・10/03 ・・・・・・・・・266,581・・・・・・・・6,369,017 ・・・・・・・52,171 ・・・・・・・・・610
4(新)・・沈黙(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・11/02 ・・・・・・・・・238,808 ・・・・・・・・・302,650 ・・・・・・・・2,456 ・・・・・・・・・634
5(3)・・君の膵臓をたべたい(日本)・・・・10/25・・・・・・・・・・・74,715 ・・・・・・・・・345,551 ・・・・・・・・2,739 ・・・・・・・・・207
6(38)・・ジグソウ:ソウ・レガシー・・・・11/02 ・・・・・・・・・・58,409 ・・・・・・・・・・76,622・・・・・・・・・・678 ・・・・・・・・・175
7(新)・・西遊記 ヒーロー・イズ・バック・・11/02 ・・・・・・・13,209 ・・・・・・・・・・13,983・・・・・・・・・・104 ・・・・・・・・・212
8(23)・・once ダブリンの街角で・・2007/09/20 ・・・・・・・・・・13,140 ・・・・・・・・・255,422 ・・・・・・・・1,765 ・・・・・・・・・147
9(4)・・ジオストーム ・・・・・・・・・・・・・・・10/19・・・・・・・・・・・12,122・・・・・・・・1,025,327 ・・・・・・・・8,460 ・・・・・・・・・・90
10(新)・・メソッド(韓国)・・・・・・・・・・・・11/02・・・・・・・・・・・・8,769 ・・・・・・・・・・13,861・・・・・・・・・・112 ・・・・・・・・・244
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 2週連続トップの「マイティ・ソー バトルロイヤル」は350万人に達しましたが、まあ500万人超えの中ヒットくらいかな? 今年の秋夕の勝者「犯罪都市」はずいぶん粘ってます。
 今回の新登場は2・4・6・7・8・10位の6作品です。
 2位「ブラザー」は、韓国のコメディ。ヒョン・ソッポン(マ・ドンソク)は、インディ・ジョーンズを夢見て、遺物発掘に全財産をかけるものの、現実は、えるばかりの借金と使い道のない装備ばかり。ソッポンの弟のチュボン(イ・ドンフィ)は、 頭脳明晰なうえに家門一の輝く外ヅラで業績のある建設会社に勤めていましたが、一瞬のミスで解雇されるという危機に陥ってしまいます。そんな状態で3年振りに安東の本家に強制的に帰らされたソッポンとチュボンは、ある日事故を起こして文化財庁の女性職員オ・ロラ(イ・ハニ)を轢いてしまいます。ところがそのオ・ロラ(オーロラ?)という女性、事故のためか元々なのか、わけのわからない言葉と突発的な行動で兄弟の心をつかみ、彼らの人生にまで入り込んで彼らに秘密(?)を教えてくれるようになります。彼女の言葉に惑わされたソクポンとチュボンは、うんざりしていた安東が逆に<大当たり>に見え始めます・・・。原題は「부라더」です。
 4位「沈黙」は、韓国の犯罪・スリラー。財力と愛、この世の全てを掌握するイム・テサン(チェ・ミンシク)の婚約者である有名な歌手のユナ(イ・ハニ)が殺害される事件が起きました。容疑をかけられたのはテサンの娘のイム・ミラ(イ・スギョン)。人々の関心が集まる中、イム・テサンは、殺害の起きた夜の7時間のことを覚えていないミラを無罪にするために事件を追い始めます。そしてミラの無罪を信じてかばってくれる若い弁護士チェ・フィジョン(パク・シネ)を選任します。しかし、ミラの記憶がないその夜のCCTV映像を持っているというユナのファンのキム・ドンミョン(リュ・ジュニョル)の登場により、事件は思わぬ方向に向かい始めます・・・。原題は「침묵」です。
 6位「ジグソウ:ソウ・レガシー」は、アメリカのホラー。日本でも11月10日公開で、すでに諸情報が流されているので内容紹介等は省略します。韓国題は「직쏘」です。
 7位「西遊記 ヒーロー・イズ・バック」は、2015年製作の中国の3DCGアニメ。国産アニメとしては歴代1位の興行収入を記録した大ヒット作とのことです。ベースはもちろんあの「西遊記」ですが・・・。妖怪の存在に脅かされている長安の町に暮らす孤児の少年リュウアーは、ある日妖怪に襲われていた女の子を助ける途中で五行山に迷い込みます。その五行山には、孫悟空が500年間閉じこめられていました。ところが、その封印を偶然リュウアーが解いてしまい、孫悟空を目覚めさせてしまいます。しかし、本来のパワーを発揮できないままの悟空は、やがてリュウアーや猪八戒と共に長安を目指して旅に出ることに。そして彼らの行く手には、もちろん有象無象の妖怪どもが待ちかまえています・・・。韓国題は「신서유기:몽키킹의 부활」。日本公開は1月13日です。
 8位「ONCE ダブリンの街角で」は、2006年製作のアイルランドのラブストーリー。韓国・日本とも2007年に公開されていて、今回はその再上映です。韓国題は「원스」です。
 10位「メソッド」は、今年の第22回釜山国際映画祭でも上映された韓国のドラマ。タイトルのメソッドとは、1940年代にニューヨーク確立されたスタニフスキーの流れを汲む演技法のことです。この作品も、演技に没入する2人の舞台俳優の物語です。舞台のために自分を捨てる俳優ジェハ(パク・ソンウン)と、演技のために自分を丸ごと投じるアイドルスターのヨンウ(オ・スンフン)。彼らが演技に没頭していくと、ジェハの長年の恋人の画家ヒウォン(ユン・スンア)の関係は危うくなってゆき、そして2俳優の錯綜した関係は、世間を驚かせる完璧なスキャンダルにつながっていきます・・・。原題は「메소드」です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(33)・・君の膵臓をたべたい(日本) ・・・・・・10/25・・・・・・・・・・・74,715 ・・・・・・・・・・345,551 ・・・・・・・・・2,739・・・・・・・・・207
2(新)・・西遊記 ヒーロー・イズ・バック・・11/02・・・・・・・・・・・13,209 ・・・・・・・・・・・13,983・・・・・・・・・・・104・・・・・・・・・212
3(7)・・once ダブリンの街角で・・・・2007/09/20・・・・・・・・・・・・・13,140 ・・・・・・・・・・255,422 ・・・・・・・・・1,765・・・・・・・・・147
4(新)・・メソッド(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・11/02・・・・・・・・・・・・8,769 ・・・・・・・・・・・13,861・・・・・・・・・・・112・・・・・・・・・244
5(新)・・頭脳ゲーム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11/02・・・・・・・・・・・・5,709 ・・・・・・・・・・・10,188・・・・・・・・・・・・81・・・・・・・・・200

 今回は1位以外の4作品すべてが新登場です。
 2位「西遊記 ヒーロー・イズ・バック」、3位「once ダブリンの街角で」、4位「メソッド」については上述しました。
 5位「頭脳ゲーム」は、今年大ヒットしたタイ映画で、9月開かれた<アジアフォーカス・福岡国際映画祭>でも上映された作品。高校生のカンニングという、韓国でも(日本でも?)リアルなテーマです。主人公のリンは超成績優秀な女の子。教師である父は彼女の将来を考え、名門高校に入れようとその女性校長のところにやってきます。彼女が学費などをその場で暗算で計算するのを見て、校長は喜んで彼女の入学を認めました。入学後リンは友人の金持ちの娘に頼み込まれてカンニングを引き受け、見事成功。礼金を受け取ります。その後それを聞きつけた友人たちの求めでカンニングの規模は拡大して手口も巧妙になり、そしてリンの預金も増えていきます。しかし、ある時隣席の秀才男子バンクに見つかり、先生にチクられてしまいますが、それでもしたたかな彼女はそれでもめげず、さらなる大がかりなアイディアで、・・・って、うーむ、たしか現実のニュースで読んだことがあったような・・・。あれは中国の話だった? 韓国題は「배드 지니어스」です。
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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [10月27日(金)~10月29日(日)]

2017-11-01 23:01:25 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸今日(11月1日)まで最近1週間に観た映画は、<コリアン・シネマ・ウィーク2017>「灰の花」「歩く女王」「LUCK-KEY/ラッキー」「グッバイ・シングル」<東京国際映画祭>「Have a Nice Day」「詩人の恋」「影武者」で計7本。その中で一番良かったのは(「影武者」は別にしといて)「灰の花」でした。上映後のトークショーは「灰の花」「詩人の恋」「影武者」の3つ。「詩人の恋」主演のヤン・イクチュンはあの<暴力的な>「息もできない」の役柄よりもコチラの方が本来的な姿、なのだそうです。興味深かったのは「影武者」のアシスタントプロデューサー野上照代さんと、作曲の池辺晋一郎さんの話でしたが、これは書くと長くなりすぎるので涙を呑んで省略します。
 上記以外で「ゲット・アウト」も観に行きましたが、これは事前に調べ過ぎた分、衝撃度が弱くなってしまいました。

▸そんなこんなで、今年の鑑賞作品数は76本に。あと、観る予定を自分用のメモとしてあげておきます。今シネマ・ジャック&ベティで上映中の「あゝ、荒野(前・後篇)」「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」「サーミの血」「台湾萬歳」、今後の上映予定では台湾映画の「星空」。その他の劇場での上映中作品では「ブレードランナー 2049」。上映予定作は、韓国映画では「密偵」は絶対! イ・ビョンホンとカン・ドンウォン共演の「MASTER/マスター」はどうかなあ? その他、原作小説を読んだ「ザ・サークル」は期待度はあまり高くはないが一応・・・。「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」「すばらしき映画音楽たち」「謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス」あたりは必ず観に行きます。
 それから11月11日のコリアキネマ倶楽部の第205回上映会もぜひ行かなくては・・・。
 この分だと、今年は100本の大台に届くかも・・・。
    
「朝鮮日報」10月28日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「マイティ・ソー バトルロイヤル」
   肉体派ギャグの2人組 ★★★☆



 「君の膵臓をたべたい」

   美しい桜のような初恋 ★★★


 2作品とも以下の記事の中で紹介しています。

         ★★★ NAVERの人気順位(10月31日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
             ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(-) ビューティフル・トゥモロー(韓国)  9.92(353)
②(1) ルター  9.70(144)
③(-) マリアンヌとマーガレット(韓国)  9.37(92)
④(2) 再び生まれ変わっても、私たち(韓国)  9.35(486)
⑤(4) ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン  9.34(228)
⑥(5) アイ・キャン・スピーク(韓国)  9.33(11,654)
⑦(6) 貯水池ゲーム(韓国)  9.31(2,667)
⑧(7) テンポガールズ(韓国)  9.31(204)
⑨(8) 犯罪都市(韓国)  9.24(20,745)
⑩(9) gifted/ギフテッド  9.21(356)

 今回の新登場は①「ビューティフル・トゥモロー」だけですが、この作品については後述します。

     【記者・評論家による順位】

①(2) ラ・ラ・ランド  8.34(14)
②(3) ブレードランナー 2049  8.22(9)
③(5) 南漢山城(韓国)  7.50(6)
④(7) アイ・キャン・スピーク(韓国)  7.25(8)
⑤(-) マザー!  7.25(4)
⑥(8) パム島海賊団、ソウル火の海(韓国)  7.22(9)
⑦(9) 夢のジェーン(韓国)  7.00(8)
⑧(-) 女優は今日も(韓国)  7.00(7)
⑨(-) マージョリー・プライム  7.00(3)
⑩(-) テンポ・ガールズ(韓国)  7.00(1)
⑩(-) アイ・アム・ヒース・レジャー  7.00(1)
⑩(-) イット・カムズ・アット・ナイト  7.00(1)
⑩(-) 私のエンジェル  7.00(1)

 ⑤「マザー!」、⑨「マージョリー・プライム」、⑩「私のエンジェル」の3作品が今回の新登場です。
 ⑤「マザー!」は、ジェニファー・ローレンス主演のアメリカのサイコスリラー。郊外の一軒家に暮らす夫婦のもとに、ある夜不審な訪問者がやってきます。その時から夫婦の穏やかな生活は一変します。翌日以降もと謎の訪問者が次々現れますが、夫は招かれざる客たちを拒む素振りも見せず、受け入れていきます。そんな夫の行動に妻は不安と恐怖を募らせていき、やがてエスカレートしていく訪問者たちの行動によって事件が相次ぐようになります。そんな中でも妻は妊娠し、やがて出産して母親になりますが、そんな彼女を想像もしない出来事が待ち受けていました・・・。韓国題は「마더!」。日本公開は来年1月19日、ということだったのが今日(11月1日)の情報によれば製作側のパラマウント・ピクチャーズの意向で日本公開中止が決定されたとのこと。何があった?
 ⑨「プライムたちの夜」(仮)は、アメリカのドラマ。ジョーダン・ハリソン作の同名の演劇(原題は「Marjorie Prime」)の映画化作品で、この演劇は11月7日から浅丘ルリ子等が出演して新国立劇場で上演されます。物語の時代は近未来。中心人物はだんだん記憶を失っていく85歳の女性マージョリー(ロイス・スミス)です。彼女のそばには、先立った夫の若い頃の姿をしたアンドロイドのウォルター(ジョン・ハム)がいます。マージョリーはウォルターに自分が覚えている瞬間を話し、過ぎた日々の思い出を振り返ったりしています。一方、娘のテス(ジーナ・デイビス)と、彼女の夫ジョン(ティム・ロビンス)は、薄れていくマージョリーの記憶を何とか留めようとウォルターにマージョリーが覚えていない新しい物語を伝えてやるのですが・・・。はたしてアンドロイドはそんな家族愛に応えてくれるのでしょうか・・・。韓国題は「당신과 함께한 순간들」。日本公開は未定のようです。
 ⑩「私のエンジェル」(仮)は、フランスのラブロマンス。目の見えない、いつも1人でいる少女マドレーヌの前に、身体が透明な少年エンジェルが現れます。目には見えなくてもエンジェルのすべてを感じることができる彼女は、いつの間にかエンジェルに深い感情を感じるようになります。しかし、2人はマドレーヌの目の手術のために別れることになります。数年後に視力を回復して家に帰ってきたマドレーヌは、エンジェルを必死で探しますが、彼の痕跡すら見つけることができません。はたして彼女はエンジェルと再び会うことができるのか・・・? 韓国題は「나의 엔젤」。日本公開は未定です。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績10月27日(金)~10月29日(日) ★★★

         「マイティ・ソー バトルロイヤル」が出足好調で他を圧倒

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(新)・・マイティ・ソー バトルロイヤル・・10/25・・・・・・1,579,072・・・・・・・・2,214,504 ・・・・・・・17,692 ・・・・・・・1,639
2(1)・・犯罪都市(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・10/03・・・・・・・・・・476,050・・・・・・・・5,845,070 ・・・・・・・47,949・・・・・・・・・768
3(66)・・君の膵臓をたべたい(日本) ・・・10/25・・・・・・・・・・135,293 ・・・・・・・・・198,964・・・・・・・・1,547 ・・・・・・・・・218
4(2)・・ジオストーム ・・・・・・・・・・・・・・・10/19 ・・・・・・・・・・112,932 ・・・・・・・・・970,965・・・・・・・・8,065 ・・・・・・・・・545
5(3)・・大将 キム・チャンス(韓国) ・・・・10/19 ・・・・・・・・・・・27,527 ・・・・・・・・・358,233 ・・・・・・・・2,727 ・・・・・・・・・357
6(4)・・南漢山城(韓国)・・・・・・・・・・・・・・10/03 ・・・・・・・・・・・21,246・・・・・・・・3,825,963 ・・・・・・・31,067 ・・・・・・・・・229
7(6)・・ぼくは明日、昨日の君とデートする(日本)・・10/12・・18,206・・・・・・・・157,991・・・・・・・・1,234 ・・・・・・・・・131
8(新)・・ビューティフル・トゥモロー(韓国)・・10/26 ・・・・・23,601 ・・・・・・・・・・16,948・・・・・・・・・・238 ・・・・・・・・・・47
9(42)・・バジャロと仲間たち・・・・・・・・10/26・・・・・・・・・・・・13,993 ・・・・・・・・・・16,832・・・・・・・・・・122 ・・・・・・・・・292
10(7)・・ノーゲーム・ノーライフ ゼロ(日本)・・10/19・・・・・11,948 ・・・・・・・・・・62,123・・・・・・・・・・512 ・・・・・・・・・・70
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「マイティ・ソー バトルロイヤル」があっという間に200万人を突破。「犯罪都市」は2位に退きましたが600万人が目の前です。
 今回の新登場は1・3・4・9位の4作品です。
 1位「マイティ・ソー バトルロイヤル」は、アメリカのSF&アクションシリーズの第3作。日本でも11月3日公開で、すでに多くの情報が出ているので、内容等の紹介は省きます。韓国題は原題のままで「토르:라그나로크」です。
 3位「君の膵臓をたべたい」は、もちろん日本でも話題の小説&映画ですが、私ヌルボ、なんとなくこの手の作品は敬遠していて、何も語れませんです、はい。韓国題は「너의 췌장을 먹고 싶어」です。
 3位「君の膵臓をたべたい」は、もちろん日本でも話題の小説&映画ですが、私ヌルボ、なんとなくこの手の作品は敬遠していて、何も語れませんです、はい。韓国題は「너의 췌장을 먹고 싶어」です。
 8位「ビューティフル・トゥモロー」は、韓国のドラマ、というより、シンガーソングライターでありミュージカル俳優のパク・ヒョシンが2016年10月6年ぶりに出したアルバム7集「アイ・アム・ア・ドリーマー」を完成させていく姿を撮ったミュージックビデオといった方がいいかも。パク・ヒョシンといえば、2004年中島美嘉の「雪の華」(韓国題「눈의 꽃」)のカバーが大ヒットしたことで知られています。(→YouTube。) この作品では、彼と軍隊時代からの友人で、今年から同じ事務所と契約した軍隊時代からの友人で、プロデューサー・シンガーソングライター・プロデューサー・作曲家等として活躍し音楽の天才と言われるチョン・ジェイルと共に、キューバの小劇場や街や海の美しい映像を背景にアルバム収録曲を彼自身のナレーションとともに鑑賞することができます。原題は「뷰티풀 투모로우」です。
 9位「バジャロと仲間たち」(仮)は、ノルウェーの家族向きミュージカル・アニメ。列車専用のトンネルで住んでいるアナグマのバジェロと、(人間の)ミュージシャンのトゥスンとルディウッド。ある日偶然にアマンダと出会います。彼女のお父さんは科学者ですが、世界征服を企てる悪党ラスプーチンに捕まり、彼女だけ逃げてきたとのこと。トゥスンとルディウッドは、バジェロと一緒にアマンダのお父さんがいる汚染された都市ノルウェーのベルゲンに向けて出立しますが、行く先々で事故を起こし、それではたして危険に陥った世界を救えるのかどうか・・・。韓国題は「배저로와 친구들: 신비한 모험」です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(33)・・君の膵臓をたべたい(日本)・・・・10/25・・・・・・・・・・・135,293 ・・・・・・・・・・198,964 ・・・・・・・・1,547・・・・・・・・・218
2(1)・・ぼくは明日、昨日の君とデートする(日本)・・10/12・・18,206 ・・・・・・・・・・157,991 ・・・・・・・・1,234・・・・・・・・・131
3(新)・・ガラスの庭園(韓国) ・・・・・・・・・10/25・・・・・・・・・・・・・8,249 ・・・・・・・・・・・15,992 ・・・・・・・・・・113・・・・・・・・・331
4(6)・・ルター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10/18・・・・・・・・・・・・・3,747 ・・・・・・・・・・・17,877 ・・・・・・・・・・131・・・・・・・・・・28
5(新)・・マディソン郡の橋 ・・・・・・1995/09/23・・・・・・・・・・・・・3,138 ・・・・・・・・・・・・5,897・・・・・・・・・・・・40 ・・・・・・・・・58

 今回の新登場は、1・3・5位の3作品です。
 1位「君の膵臓をたべたい」については上述しました。
 3位「ガラスの庭園」は、韓国のミステリー。葉緑体を利用した人工血液を研究していた女性研究者チェヨン(ムン・グニョン)は後輩に研究アイテムを盗まれ、愛する人さえ奪われてて、子供の頃育った森の中のガラスの庭の中で孤独に暮らしています。一方、最初の小説の失敗でスランプを経験した無名作家ジフン(キム・テフン)は偶然知り合ったチェヨンの生活を盗み見て緑の血が流れる女性について小説を連載して瞬く間に人気作家の仲間入りをします。そんなある日、衝撃的な未解決事件の犯人としてチェヨンが上げられ、この事件がジフンの小説と同じであることが知られて世界を騒がせます。はたしてチェヨンのガラスの庭で何が起きたのか・・・? 原題は「유리정원」です。
 5位「マディソン郡の橋」は、世界的なベストセラーとなったロバート・ジェームズ・ウォラーの小説を、クリント・イーストウッドが製作・監督・主演を務めて映画化し、大きな話題となった作品の再上映。私ヌルボは観てませんが、<ぴあ映画生活>では評点平均は70点で、「どんなに美化しても不倫は汚れ」という感想が優勢のようですが、これを<健全>と見るのは当然の価値観としても、また別の価値観もたしかにありそう。韓国題は「매디슨 카운티의 다리」です。
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