ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国内の映画の興行成績 [9月10日(金)~9月12日(日)]と人気順位 ▶中国の大ヒット作「我的姐姐」は女性の役割に問題提起 韓国でも<K-長女>が流行語に ▶韓国映画「善い人」-私は善、という錯覚

2021-09-16 20:57:50 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶今回の記事で目に留まった韓国映画は、独立・芸術映画のランキングで「善い人」(최선의 삶)です(画像下左)。本作は、すべての状況で良い人になろうとするギョンソクがクラス内の前に盗難事件と娘の交通事故が続く中で犯人として名前が挙がった生徒を信じる気持ちと疑念、嘘と真実の前に混乱を経験する姿を通して、「誰が善い人であり、誰が悪い人なのか?」「真実とは何なのか?」という質問を観客の前に投げかけます。 記者たちは「善が常に正しいわけではない」「私は善であるという錯覚、その危険な線引きに対して」といったコメントを寄せています。

▶韓国以外の外国映画で注目作は中国映画「我的姐姐(ぼくのお姉さん)」です(下左画像)。今年の4月初旬の先祖の墓参をする清明節に公開され、3~5日の3連休で「ゴジラvsコング」を上回る上映率4割を記録した大ヒット作です。本ブログで、これまで何度か「近年韓国映画界では女性監督による作品が相次ぎ注目されている」といったことを書きましたが、コチラも86年生まれの女性監督イン・ルオシン[殷若昕]監督の作品。親元を離れて大学に通い、大学院をめざして勉強している女子学生が、突然の事故で両親を失い、残された幼い弟の世話を「姉なのだから」おまえが引き受けるのが当然という伝統的規範が存続する中で、「では私の夢や未来はどうなるの?」と悩みに悩む若い女性の話です。「私の人生は君(弟)だけなんじゃないのよ」と言う姉。これまで家族のために犠牲にする生活を生きてきた叔母。そして「ぼくが大きくなるまで待って」と言う弟。彼らの話を通して問を投げかけ、観客は各々自身の人生を考える、そんな作品のようです。昨今の韓国だけでなく、中国でも共通するフンイキが高まってきているのでしょうか? (より具体的な(?)ストーリーは本記事の最後を見てみてください。)
 本作品関係の韓国記事を読んでいて、おりしも最近(一昨年頃から?)韓国で(K-長女)という言葉が流行語になっていることを知りました。KはKoreaの意。韓国の女性の中でも、とくに女性は母親の代理として弟や妹の面倒は見なければならないし、年老いた親の介護も・・・という長女の<役割>が、まさに「我的姐姐」とも重なる問題として浮上しているようですね。この問題だけで1本の記事になりそうなので、とりあえず→韓国日報と→ハンギョレの記事(ともに韓国語)のリンクだけ貼っておきます。
 で、日本の状況は中韓と比べてどうなんでしょうね? 篠田節子「長女たち」は図書館で予約待ちが続いていますが・・・。 
 さて、上記の女性の社会的役割等々とどこまで関係するのかしないのか、よくわかりませんが少し気になったのが仏・独・米合作の「ガンパウダー・ミルクシェイク」。ヤクザがらみのガンアクションなんですが、下右画像のポスターにあるように主な登場人物は皆女性なんですね。女性の射撃の名手は「アニーよ銃をとれ」をはじめそれなりにいましたが、この人たちはプロの殺し屋ですからねー。いやあ、こういう作品が作られるのもご時勢ってとこですか? 女性の皆さんの感想はいかが?
       

    ★★★ NAVERの人気順位(9月14日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
  ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(新) 夢見るネコ(韓国)  9.76(25)
②(3) パクカン・アルム結婚する(韓国)  9.59(39)
③(2) 学校に行く道(韓国)  9.58(156)
④(新) BanG Dream! Episode of Roselia II:Song I am.(日本)  9.50(16)
⑤(1) パウ・パトロール ザ・ムービー  9.48(81)
⑥(-) モンマルトルのパパ(韓国)  9.46(169)
⑦(4) 銀魂 THE FINAL(日本)  9.44(256)
⑧(6) ブータン 山の教室  9.40(173)
⑨(5) コーダ  9.35(408)
⑩(9) トゥ・オブ・アス  9.14(44)

 ①と④の2作品が新登場です。
 ①「夢見るネコ」は韓国のドキュメンタリー。21世紀に入って以降、韓国人もすっかりネコ好きになっちゃいました。昔から韓国ではネコは妖物とされ忌避されることが多く、19世紀には屋内で突然飛び出してきたネコに驚いて気絶した人もいたというのに・・・。ネコ関係のドキュメンタリーもいくつも作られ、最近では昨年9月「犬と猫のための時間」が公開されましたが、本作もそれと同様都市の再開発地域のネコを扱った作品です。ソウルのタルトンネ(丘の上の貧民街)、京畿道城南市、大邱、釜山の再開発地域等々。まもなく壊されてしまうこの地域にはただ生きていたいという夢を見ているネコたちがいます。そしてそこには、ネコたちの命を守るために危険を冒して飛び込む人たちもいます。「私たちは開発によって恩恵を受けるでしょうが、そのために生活の基盤を失ってしまう存在がいることはよく知りません」。建物と一緒に崩れ落ちる野良猫の生活。私たちはどうすればネコたちの生命と生活の基盤を守ることができるでしょうか? そこで出会ったネコに<夢>と名前を付けてネコを守ることに孤軍奮闘している人々の姿から、人とネコが共存する生活を夢見る旅が始まります・・・。原題は「꿈꾸는 고양이」です。
 ④「BanG Dream! Episode of Roselia II:Song I am.」は、(いつもの)私ヌルボが観ていない日本アニメですが、冒頭に記したように作品の背景をさぐるといろんなことが見えてきました。つまり、コミックのヒット→TVアニメ→劇場版と銘打って映画化、といった順序を経ないで、最初からメディアミックスプロジェクトとして多角的に各企画を進めるというもの。なるほどねー、木谷高明サン、スゴイスゴイ(笑)。韓国題は「뱅드림! 로젤리아 에피소드 Ⅱ : 송 아이 엠」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) サマ  8.25(4)
②(2) グリーン・ナイト  8.20(5)
③(3) ノマドランド  8.00(8)
④(-) 水を抱く女  8.00(6)
⑤(4) バクラウ 地図から消された村  8.00(5)
⑥(5) あの日のように抱きしめて  7.80(5)
⑦(6) イントロダクション(韓国)  7.67(3)
⑧(7) モガディシュ(韓国)  7.27(11)
⑨(9) ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結  7.11(9)
⑩(-) レ・ミゼラブル  7.00(6)

 新登場の作品はありません。

    ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績9月10日(金)~9月12日(日) ★★★
         「シャン・チー テン・リングスの伝説」が2週連続1位

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・シャン・チー ・・・・・・・・・・・・・・・・9/01 ・・・・297,454・・・・・・1,226,500・・・・・12,477・・・・・1,651
      テン・リングスの伝説
2(3)・・モガディシュ(韓国)・・・・・・・・・・7/28・・・・・・80,310 ・・・・・3,381,968 ・・・・32,377・・・・・・・828
3(2)・・人質(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/18 ・・・・・68,730・・・・・・1,521,484 ・・・・14,751・・・・・・・932
4(4)・・シンクホール(韓国)・・・・・・・・・・8/11・・・・・・35,359・・・・・・2,170,641 ・・・・21,187・・・・・・・601
5(138)・・君の名は。(日本)・・・・・2017/1/04・・・・・・24,501 ・・・・・3,722,523・・・・・30,420・・・・・・・・69
6(新)・・ガンパウダー・ミルクシェイク・・9/08・・・・12,380・・・・・・・・・30,196・・・・・・・・264・・・・・・・471
7(5)・・ドント・ブリーズ2・・・・・・・・・・・9/01・・・・・・11,946・・・・・・・・・73,638・・・・・・・・722・・・・・・・203
8(新)・・ボイス(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・9/15・・・・・・・8,637・・・・・・・・・15,652・・・・・・・・153・・・・・・・191
9(103)・・天気の子(日本)・・・・・2019/10/30・・・・・・・8,044・・・・・・・・728,368・・・・・・5,991・・・・・・・・53
10(6)・・コーダ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/31 ・・・・・・7,108・・・・・・・・・47,413・・・・・・・・442・・・・・・・179
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 新登場は6・8位の2作品です。
 6位「ガンパウダー・ミルクシェイク」は仏・独・米合作のアクション。スカーレット(レナ・ヘディ)はプロの暗殺者。ところが仕事でしくじり、12歳の娘サムを残して町から姿を消します。その15年後、成長したサムはネーサン(ポール・ジアマッティ)の下で暗殺者として活動しています。そんなある日サムはネーサンから会社の金を盗んだ男を殺して金を奪い返すことを命じられます。サムは盗んだ男がいるホテルの部屋に侵入して男を撃って盗まれた金を回収しますが、その男は誘拐された幼い娘を救うための身代金用に金を盗んだことを知り、方針を変更します。サムは男を医者の所に連れていき治療を受けさせ、自分は代わりに所定の場所に行って身代金と交換に8歳の娘エミリーを引き取ります。その後ギャング間の抗争に巻き込まれたサムは追われる身になりますが、ネーサンからのメッセージに記されていた隠れ家に行くとそこで母スカーレットと再会することになり、彼女の元同僚である武器商店の仲間たち(全員女性)とも組んで敵の襲撃に対抗していきます・・・。韓国題は「건파우더 밀크셰이크」です。
 8位「ボイス」は大がかりなボイスフィッシングつまり振り込め詐欺を扱った韓国の犯罪&アクション。公式公開日から1週間早い先行上映です。釜山の建設現場の従業員を対象にかかってきた1本の電話。振り込め詐欺の電話で娘の治療費からアパートの契約金まで、当日の現場では多くの人々が命のようにも大切なお金を失うことになりました。現場作業班長の元刑事ソジュン(ビョン・ヨハネ)は家族や同僚たちのお金30億を取り戻すためにその犯罪組織を追跡し始めます。そしてついに中国にある本拠地コールセンターへの潜入に成功したソジュンは、ターゲットの個人情報確保、企画室の台本作成、現金引き出し交渉、外貨両替作業、大規模なコールセンターまで、体系的に組織化された振り込め詐欺組織のスケールに驚きます。そこで被害者の希望と恐怖を掘り下げる声の主人公であり企画総責任者であるクァク・プロ(キム・ムヨル)と最終的に相対します。そして、彼は300億ウォン規模の新たな総力戦を企画していることを知りますが・・・。原題は「보이스」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・コーダ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/31・・・・・・・7,108・・・・・・・47,413・・・・・・・・・・442・・・・・・・179
2(新)・・スーパームーン(韓国)・・・・・・・・・・9/09・・・・・・・3,731・・・・・・・・4,148・・・・・・・・・・・36 ・・・・・・・200
3(35)・・善い人(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/09・・・・・・・3,729・・・・・・・・6,598・・・・・・・・・・・52・・・・・・・136
4(2)・・夏の日、私たち・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/25・・・・・・・2,106・・・・・・・38,464・・・・・・・・・・350 ・・・・・・・53
5(新)・・ぼくのお姉さん ・・・・・・・・・・・・・・・・9/01・・・・・・・2,742・・・・・・・・5,492・・・・・・・・・・・48・・・・・・・・99

 2・3・5位の3作品が新登場です。
 2位「スーパームーン」は韓国のアニメ。ある日突然頭に角が生じた10歳の少年ゴヌは森の守りとなり、ここに韓半島の新しい森の守りが誕生します。そんな中、動物を狩りまくっている密猟者と世界を支配しようとするゾンビ虎が現れ、森は危機に陥ります。
動物の友だちを救うために、美しい韓半島の自然を守るために、ゴヌと仲間たちは森を救う鍵があるスーパードアに向かって冒険の旅に出ます・・・。原題は「슈퍼문」です。
 3位「善い人」は韓国のドラマ&サスペンス。チョン・ウク監督初の長編で、2020年の<第25回釜山国際映画祭>でCGVアートハウス賞、韓国の映画監督組合賞を受賞した作品です。高校教師ギョンソク(キム・テフン)のクラスで財布の盗難事件が発生し、同じクラスの生徒が犯人としてセイク(イ・ヒョジェ)の名をあげます。ギョンソクはセイクを呼び、どんな言葉も信じるから真実を話せと言いますが、セイクは絶対何もしていないと無実を訴えます。その夜、学校に連れてきていたギョンソクの娘ユニが交通事故に遭い、またしてもセイクが犯人として浮上するのですが…。原題は「좋은 사람」です。
 5位「ぼくのお姉さん」(仮)は中国のドラマ。韓国題は「내가 날 부를 때(私が私を呼ぶ時)」ですが、原題の「我的姐姐」を訳して「ぼくのお姉さん」と仮題をつけておきました。中国では今年4月の清明節の3連休で1番ヒットした作品です。その社会的背景等については冒頭に書いた通りです。物語の主人公は親元を離れて大学に通っているアンラン[安然](チャン・ズーフォン.張子楓)。彼女はつき合っている彼と一緒に北京の薬学系大学院への進学をめざして日々勉強に励んでいました。ところが突然両親が事故のためこの世を去ってしまいます。そしていきなり6歳になる弟のアンズーハン[安子恒](ジン・ヤオユアン.金遥源)の面倒を見ることに・・・。しかしアンズーハンはアンランが大学に進学して故郷を去った後に生まれた弟なので、今まで何度も顔を合わせているわけでもなく、親密どころかよそよそしい間柄です。両親からこれといった愛も受けたことのないアンランが血縁という理由で弟の世話をすることは苦役でしかありません。親戚たちは彼女を助けるどころか姉として犠牲になることを勧めますが、アンランはそれがより不当に感じられます。結局アンランは悩んだ末の弟を養子に出すことを決心しますが・・・。
 日本公開してほしいものですが、どうなるのかな?
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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [9月3日(金)~9月5日(日)] ▶「CODA」の意味を初めて知る(恥) ▶韓国映画「最善の人生」は監督、主役3人、原作の作家も皆女性

2021-09-09 23:12:57 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶だんだん新しいPCに慣れてきた結果少しだけ記事の更新が早くなりましたが、映画関係以外でも予定している記事はたくさんあります。毎週2~3回は必ず更新することをとりあえずめざします。

▶今回の記事で目に留まった韓国映画は、独立・芸術映画のランキングで「最善の人生」(최선의 삶)です(画像下左)。「別の応募作とは次元が違う小説」という圧倒的な評価を得て2015年の<第4回文学トンネ大学小説賞>を受賞したイム・ソラの同名小説(未訳)の映画化作品です。またイ・ウジョン監督の初の長編です。それぞれに悩みも抱える女生徒3人の物語ですが、ストーリーは記事の最後の方を見てみてください。
 「もっとよくなるために、私たちは喜んでもっと悪くなった。それが私たちの最善だった。18歳、それが最悪だった私から! 2021年、その時は最高のだった私たちに!」というキャッチコピーはなるほどなーと思いました。
 女高生3人組だけでなく、監督も、原作の作家も皆女性です。・・・と、わざわざ言及するようなことでもなくなってきました。日本でも女性作家は増えている感じですが映画監督はまだまだ少なないですね。
 そんな女性作家による韓国小説を振り返ってみると、90年前後に作家としてデビューした孔枝泳(コン・ジヨン)は今世紀に入っても映画化された「私たちの幸せな時間」や「トガニ」のような社会的な問題を扱った小説を書き、彼女と同じ1963年1月生まれの作家申京淑(シン・ギョンスク)も全然違う作風ながら自伝的小説「離れ部屋」など当時の社会状況がいろいろ書き込まれています。それらに比べると、20~30歳も年下の今の若手作家たちの作品は登場人物の感情・心理を繊細に描写して読者の共感を得ているとは思いますが、団塊の世代のトシヨリの目からは「視野をもっと広く・・・」と言いたくなってしまいます。もちろん昨今の日本の小説や映画についいても同様。
       
▶韓国以外の外国映画で注目作はアメリカ・フランス合作のドラマ「コーダ」(画像上右)です。今年2021年の第37回サンダンス映画祭の開幕作として初登場した作品で、そのUSドラマチック部門で最高賞の審査員大賞、観客賞、監督賞、そしてアンサンブル賞まで合わせて4冠を獲得しました。
 実は私ヌルボ、これまで<コーダ(CODA)>という言葉の意味を知りませんでした(恥)。たぶんあの音楽用語のΦ(Codaマーク)のことかな?となんとなく思ったりして・・・。ところがこの作品の説明文を読んで初めて知ったその意味は「聾[ろう]者を親に持つ健常者(健聴者)」のことだったのですね。
 主人公はこれも女高生なのですが、両親も兄も聾者で、健聴者は彼女だけという4人家族。ところが軽い気持ちで入った合唱部の顧問の先生が彼女の歌の素質を見出して・・・という展開に。(詳しくは下の記事参照) もしかしたら思い当たる人もけっこういらっしゃるのでは? 2015年に日本でも公開されたフランス映画「エール!」のこと。重なる部分が多いのも当然で、要するに「コーダ」はそのリメイク作品なのですね。
 さて、この「コーダ」についての話題は上記のような内容に対する高評価だけではありません。ネット配信を行うOTT業界に参入したものの今ひとつの感があったAppleがAmazonやNetflixとの配給権争奪戦で2500万ドル(約26億円)で落札して勝ったとか。またこの額はサンダンス映画祭でプレミア上映された作品中最高額ということも大きく報じられました。
 映画は映画館で観るのを基本にしている私ヌルボ、近年Netflixやディズニープラス等でしか観られない作品もわりとあるので、これはどうかな?と気になりますが、8月12日付の→コチラの記事によると(Apple TV+での)「日本での配信・公開は未定」とのこと。(結局、いつ観られることになるんだろう?)

    ★★★ NAVERの人気順位(9月7日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
  ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(2) パウ・パトロール ザ・ムービー  9.59(78)
②(1) 学校に行く道(韓国)  9.58(155)
③(7) パクカン・アルム結婚する(韓国)  9.55(33)
④(5) 銀魂 THE FINAL(日本)  9.44(255)
⑤(新) コーダ  9.42(305)
⑥(6) ブータン 山の教室  9.40(173)
⑦(9) クルエラ  9.23(7,359)
⑧(10) 映画ドラえもん のび太の新恐竜(日本)  9.22(113)
⑨(-) トゥ・オブ・アス  9.14(44)
⑩(-) フリー・ガイ  9.11(1,739)

 ⑤「コーダ」が新登場ですが、この作品については後述します。

     【記者・評論家による順位】

①(1) サマ  8.25(4)
②(2) グリーン・ナイト  8.20(5)
③(3) ノマドランド  8.00(8)
④(新) バクラウ 地図から消された村  8.00(5)
⑤(4) あの日のように抱きしめて  7.80(5)
⑥(5) イントロダクション(韓国)  7.67(3)
⑦(6) モガディシュ(韓国)  7.27(11)
⑧(7) 本当に遠いところ(韓国)  7.14(7)
⑨(8) ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結  7.11(9)
⑩(9) ブータン 山の教室  7.00(5)

 ④「バクラウ 地図から消された村」が新登場です。フランス・ブラジル合作のサスペンス&ミステリー。日本では昨年11月に公開。「ミッドサマー」ほど話題にはなりませんでしたが、共通のテイストが感じられる作品でした。韓国題は「바쿠라우」です。

     ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績9月3日(金)~9月5日(日) ★★★
         日本でも好評の「シャン・チー テン・リングスの伝説」が1位に

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(16)・・シャン・チー ・・・・・・・・・・・・・・・9/01 ・・・・534,418・・・・・・・・754,932・・・・・・7,666・・・・・1,783
      テン・リングスの伝説
2(1)・・人質(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/18 ・・・・136,080・・・・・・1,398,549 ・・・・13,563・・・・・・・994
3(3)・・モガディシュ(韓国)・・・・・・・・・・7/28・・・・・103,624 ・・・・・3,248,496 ・・・・31,086・・・・・・・751
4(2)・・シンクホール(韓国)・・・・・・・・・・8/11・・・・・・66,808・・・・・・2,111,408 ・・・・20,620・・・・・・・683
5(新)・・ドント・ブリーズ2・・・・・・・・・・9/01・・・・・・29,939・・・・・・・・・49,007・・・・・・・・464・・・・・・・248
6(新)・・コーダ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/31・・・・・・16,606・・・・・・・・・32,959・・・・・・・・306・・・・・・・308
7(4)・・鬼門(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/25・・・・・・・5,066 ・・・・・・・・・89,695・・・・・・・・774 ・・・・・・165
8(7)・・パウ・パトロール ザ・ムービー・・8/18 ・・・・・・4,989 ・・・・・・・・・57,725・・・・・・・・505 ・・・・・・116
9(8)・・夏の日、私たち・・・・・・・・・・・・・・・8/25・・・・・・・4,866 ・・・・・・・・・34,096・・・・・・・・305 ・・・・・・109
10(5)・・フリー・ガイ・・・・・・・・・・・・・・・・8/11・・・・・・・3,139・・・・・・・・302,487・・・・・・3,063・・・・・・・・58
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 新登場は1・5・6位の3作品です。
 1位「シャン・チー テン・リングスの伝説」は日本でも9月3日から公開されているので説明を省きます。韓国題は「샹치와 텐 링즈의 전설」です。
 5位「ドント・ブリーズ2」も、日本では韓国より早く8月13日から公開されています。韓国題は「맨 인 더 다크 2(マン・イン・ザ・ダーク2)」です。
 6位「コーダ」はアメリカ・フランス合作のドラマ。先に書いた通りフランス映画「エール!」(韓国題「미라클 벨리에(ミラクル・ベリエ)」)のリメイク作品で、<コーダ(CODA)>とは聾[ろう]者を親に持つ健常者(健聴者)のことです。「エール!」では、両親と弟が聾者という家族の中で主役の女高生の長女が唯一の健聴者[聴者]という設定で、彼女の才能を知った音楽教師がパリの音楽学校のオーディションを勧めるが・・・という作品でした。本作「コーダ」も、主役のルビー(エミリア・ジョーンズ)が高校生で、両親と兄の3人が聾者というほぼ同様の家族構成です。異なるのは、「エール!」では家庭が農家だったのに対してコチラは漁業。午前3時に起きて父や兄と船に乗り込んで魚を獲った後、セリに出すまで周囲の人々とコミュニケーションをとる際に架け橋役としてルビーの存在は大変大きいものがあります。そんなルビーがある時片思いをしているマイルス(フェルディア・ウォルシュ=ピーロ)が入部したという理由だけで合唱部に入ろうとします。ところが初日パート分けのため顧問の先生ミスターVの前で歌う直前にルビーはそのまま部室を出てしまいます。学校で「魚臭い」とか「発音がちょっとヘン」などと言われてきた彼女にとって心理的な重圧が大きかったのでしょう。幸いその後ルビーに秘められた歌の素質にミスターVが注目し、マイルスとのデュエットコンサート開催だけでなくバークリー音楽大のオーディションを受けるよう提案しますが、ルビーは自分の夢の実現と家族の生活をめぐる葛藤に悩みます・・・。韓国題は「코다」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・コーダ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/31・・・・・・16,606・・・・・・・32,959・・・・・・・・・・306・・・・・・・308
2(7)・・最善の人生(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・9/01・・・・・・・2,742 ・・・・・・・・5,492・・・・・・・・・・・48・・・・・・・・99
3(新)・・バクラウ 地図から消された村・・9/02・・・・・・・・・841 ・・・・・・・・1,687・・・・・・・・・・・14・・・・・・・・25
4(-)・・博士と狂人 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/02 ・・・・・・・・818・・・・・・・18,302 ・・・・・・・・・154 ・・・・・・・・・1
5(50)・・言の葉の庭(日本) ・・・・・・・・2013/8/14 ・・・・・・・・681・・・・・・・77,674 ・・・・・・・・・519 ・・・・・・・・15

 1~3位の3作品が新登場ですが、1位「コーダ」と3位「バクラウ 地図から消された村」については上述しました。
 2位「最善の人生」は韓国のドラマ。記事冒頭に書いたようにイム・ソラの同名小説(未訳)の映画化作品。これまで短編の作品で注目を集めたイ・ウジョン監督の初の長編です。学校の中でも外でもいつも仲がいい友だち同士のガンイ(パン・ミナ=Girl's Dayのミナ)、ソヨン(ハン・ソンミン)、アラム(シム・ダルギ)の3人。ガンイは中層以下の人々が住む丘の上にあるマンション住まいですが偽装転入で富裕層の多い地域の高校に通っていますが、家でも学校でも一体感を感じられず、夢も見つからないまま退屈な日々を過ごしています。道端に捨てられた物すべてを見逃さずに拾ってくるアラムは、自由な性格でありながら、繰り返される父親からの暴力からは自由ではありません。キレイな顔と優秀な成績、裕福な家庭のソヨンはガンイやアラムを守ってくれますが、モデルになりたいものの、その目標の実現は容易ではありません。性格も状況も違う3人ですが、(なんと)ソヨンの家出宣言に他の2人も同調します。ところが向かい合う世界は苛酷なばかりで、その後3人の関係にも少しずつ亀裂が入っていき、最善を尽くしたい彼女たちを最悪の状況に追い込んでいきます・・・。原題は「최선의 삶」です。
 なお5位「言の葉の庭」は新海誠監督のアニメの再上映。私ヌルボも韓国での公開と同じ8月の31日に角川シネマ新宿で観ました。新海監督作品の初鑑賞で、もちろん大ブレイク前で夜遅く1回だけの上映でしたが(いかにもオタクっぽいファンたちで)満席でしたね。韓国題は「언어의 정원(言語の庭園)」です。
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韓国内の映画の興行成績 [8月27日(金)~8月29日(日)]と人気順位 ▶韓国映画「君の結婚式」の中国版リメイクが8位に ▶鄭銀淑さんの新著「旅と酒とコリアシネマ」はオススメ!

2021-09-03 23:47:17 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶日付を確認してください。本記事を早くご覧になった方でも9月4日のはずです。週末の興行成績ですが、先週末のデータですのでお間違いなく。・・・と1週間前と同じようなことを書く羽目になってしまいました。意を決して新しいPCに替えたものの、データ移転に手間取り当分終わらない見通しになってます。それにしても愛用してきたoffice2010(!)のサポートが昨年10月になくなったのが悲しく寂しい(泣)。Word365等々ややこしくなるばかりで全然便利になった気がしない。画像のトリミングや色の調整、圧縮等が簡単にできたのにできなくなってるし、これは便利かなというソフトは有料(しかも高価)になってるし、余計なところでお邪魔虫のWinZapが登場するし、まあ多くの人々が現状でとくに不満はなくても無理にでも需要を作り出さないと儲からないということか。

▶8月20~22日の興行成績ランキングで8位に入ったのが中国映画の「夏の日、私たち(여름날 우리)」。原題は「你的婚禮」、つまり「君の結婚式」なんですね。ということは、2018年にパク・ボヨンキム・ヨングァンの主演で280万人の観客を動員し、同年日本でも公開された「君の結婚式」(下左画像)の中国版リメイク作品(下右画像)です。
 これに関係して5月19日のスポーツソウル日本版に「『サニー』から『君の結婚式』まで!日本や海外リメイクで証明された“韓国コンテンツ”の底力」と題した記事がありました。(→コチラ)。そこに書かれているように「サニー 永遠の仲間たち」(2011)のリメイク版はその後日本(「SUNNY 強い気持ち・強い愛」(2018)でも中国でも作られました。その他にも「輝ける日々に」(2018)と題したベトナム版リメイクも2018年の第31回東京国際映画祭で上映されています。
 そういえば2019年に観た吉岡里帆主演の「見えない目撃者」もオリジナルは韓国映画の「ブラインド」(2011)で、その後日本でも公開された中国版リメイク「見えない目撃者」(2015)が作られ、日本版はその後だったのですね。
 ただ、たとえば→コチラの記事にあるように、日本映画の韓国版リメイクもかなり多く作られているので、日韓間にどれほどの差があるのか、私ヌルボはよくわかりません。
       

▶今回の記事でちょっと気になった韓国映画は「キャノンボール」。いかにも独立系のマジメな作品で私ヌルボ向き。(ホンマか??)
 韓国映画以外ではアルゼンチン映画の「サマ」。18世紀末の南米のスペイン植民地が舞台という日頃縁がなさそうな作品ですが、それだけにちょっと観てみたい感じ。韓国の映画誌「シネ21」の記者の皆さんが平均8.25/10というずいぶん高い評点をつけてるし・・・。詳しくは下の記事参照。

▶私ヌルボの20数年来のサークル仲間は皆鄭銀淑(チョン・ウンスク)さんの本の愛読者です。その鄭銀淑さんがが「旅と酒とコリアシネマ」と題した新著を出しました。前書きで「私は映画についてはまったくの門外漢で・・・」などと書かれてますがどうしてどうして。<旅>や<酒>と同等に<コリアシネマ>についてもご自身の体験や思い出を交えて興味深く書かれていて、スイスイ読めるし、ためになる本でもあります。とにかくオススメしたい本です。

    ★★★ NAVERの人気順位(8月31日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
  ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(2) 学校に行く道(韓国)  9.58(155)
②(1) パウ・パトロール ザ・ムービー  9.54(68)
③(新) 劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 後編 Paladin; Agateram(日本)  9.50(10)
④(新) キャノンボール(韓国)  9.45(20)
⑤(6) 銀魂 THE FINAL(日本)  9.44(254)
⑥(7) ブータン 山の教室  9.40(173)
⑦(5) パクカン・アルム結婚する(韓国)  9.38(24)
⑧(8) 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(日本)  9.28(12,797)
⑨(10) クルエラ  9.23(7,340)
⑩(-) 映画ドラえもん のび太の新恐竜(日本)  9.20(110)

 ③と④の2作品が新登場です。
 ③「劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 後編 Paladin; Agateram」は(例によって)私ヌルボ未見。というか、自分の嗜好からかなり遠いジャンルなもんで・・・。ここらへん、やっぱり国の違いよりも世代の違いの方が大きいのでしょうね。韓国題は「극장판 페이트/그랜드 오더 신성원탁영역 카멜롯 팔라딘; 아가트람」です。
 ④「キャノンボール」は韓国のドラマ。チョン・スンミン監督の長編第1作です。ヒョヌ(キム・ヒョンモク)は、思いもよらない事故で死ぬほど嫌いだった兄を失います。その後彼は、すべての原因が担任の女性教師ヨンジョン(キム・ヘナ)の弟ヒチョル(カン・ボンソン)にあるという事実を知ります。一方、ヨンジョンは弟が犯した事故で大変な毎日を送っていますが、そんな彼女の家にヒョヌが「先生と話をしたい」と訪ねてきます。彼はヒチョルのことを淡々と質問します。「先生の弟、監獄にいますか?」。困り果てるばかりのヨンジョンに、ヒョヌは理解しがたい願いを口にします。「先生と海に行きたい」・・・。ヒョヌとヨンジョンの共通点は<残された者たち>という点。しかし家族という理由で罪悪感にとらわれだった2人は、全く反対側に立っていると思われがちですが、結局2人は海の旅で互いを思いやり、共にはこの取り返しのつかない事件の被害者だったことを実現するに至ります・・・。「キャノンボール」というタイトルは、人生で1度は遭遇するかもしれない終わりのない痛みを抱えて生きる人々にも、その痛みの速度と重量を超えて、他の世界を眺めることができるというメッセージとのことです。原題は「캐논볼」です。

     【記者・評論家による順位】

①(新) サマ  8.25(4)
②(1) グリーン・ナイト  8.20(5)
③(2) ノマドランド  8.00(8)
④(6) あの日のように抱きしめて  7.80(5)
⑤(7) イントロダクション(韓国)  7.67(3)
⑥(8) モガディシュ(韓国)  7.27(11)
⑦(9) 本当に遠いところ(韓国)  7.14(7)
⑧(10) ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結  7.11(9)
⑨(-) ブータン 山の教室  7.00(5)
⑩(-) フリー・ガイ  6.83(6)

 ①「サマ」が新登場です。アルゼンチンのドラマ。アントニオ・ディ・ベネデットの同名小説(1956)をルクレシア・マルテルという女性監督が映画化した作品で、日本では2017年の<ラテンビート映画祭>で公開されています。物語の舞台は18世紀末の南米のスペイン植民地。コレヒドール(地方行政官)として僻地に派遣されたドン・ディエゴ・デ・サマは、任期が終わりこの地を離れて妻子に再会できる日を心待ちにしてスペイン国王の転勤の発令をいらいらしながら待っていますが、数年間なんの知らせもありません。確約もなく待ちくたびれたサマにとって唯一の逃避の場は、肉体的欲望に耽溺することだけでした。やがてここを離れたい一心で、地元の人々が恐れるビクーニャ・ポルトという盗賊を征伐する小隊に加わり、原野に入って正体不明のビクーニャ・ポルトを探し求めますが・・・。本作を観た方の感想(→コチラ)によると、「民族のファッション、家、全て」が「異様な違和感」に包まれているとか、そんな中で「今のサラリーマンにも通じる中間管理職の悲哀」が繰り広げられ、「日本公開したら案外動員見込めるんではないかと思うほど、日本のサラリーマンに通じる不条理がありました」とのこと。韓国題は「자마」です。こういう映画は観てみたいですが、どうかなー?

 ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績8月27日(金)~8月29日(日) ★★★
         1位から4位までが韓国映画に

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・人質(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/18 ・・・・285,204・・・・・・1,139,806 ・・・・11,155・・・・・1,293
2(2)・・シンクホール(韓国)・・・・・・・・・・8/11 ・・・・180,269・・・・・・1,982,479 ・・・・19,388・・・・・1,118
3(3)・・モガディシュ(韓国)・・・・・・・・・・7/28・・・・・160,290 ・・・・・3,058,619 ・・・・29,268・・・・・1,007
4(32)・・鬼門(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・8/25・・・・・・40,370・・・・・・・・・71,294・・・・・・・・623 ・・・・・・657
5(5)・・フリー・ガイ・・・・・・・・・・・・・・・・・8/11・・・・・・23,101・・・・・・・・291,734・・・・・・2,955・・・・・・・287
6(新)・・レミニセンス・・・・・・・・・・・・・・・8/25・・・・・・15,038 ・・・・・・・・・33,227・・・・・・・・307 ・・・・・・495
7(6)・・パウ・パトロール ザ・ムービー・・8/18・・・・・11,727 ・・・・・・・・・51,220・・・・・・・・448 ・・・・・・231
8(30)・・夏の日、私たち・・・・・・・・・・・・・・8/25・・・・・・10,823・・・・・・・・・21,117・・・・・・・・188 ・・・・・・262
9(4)・・オールド・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/18 ・・・・・・・7,710・・・・・・・・108,236・・・・・・・・838 ・・・・・・198
10(新)・・ダイノ・マイ・フレンド・・・・・・8/26 ・・・・・・・3,466 ・・・・・・・・・・3,953・・・・・・・・・33 ・・・・・・185
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 前週の1~3位にさらに1つ加えて4位までが韓国映画です。
 新登場は4・6・8・10位の4作品です。
 4位「鬼門」は韓国のホラー。1990年クィサリ修練院で管理人が宿泊客を殺害して自殺するという事件が起こります。その事件以後毎年自殺や死亡事故が発生し、修練院は門を閉めたまま数年間放置され、<鬼門>に関する怪談が広まり始めます。クィサリ修練院には犠牲者たちが地縛霊になって閉じ込められているというのです。2002年、心霊研究所所長ドジン(キム・ガンウ)は集団殺害事件の怨霊たちを慰めようとして謎の死をとげた母親に対する秘密を暴くためにクィサリ廃修練院を探ります。<鬼門>、すなわちそれを開くと過去と現在が繋がり幽霊と人間の空間が一つになるという門を通って1990年の超空間に入ったドジンは地縛霊たちを追っているうちに1996年のホラー公募展の映像撮影のためクィサリ修練院に入ってきた大学生3人と遭遇することになりますが・・・。原題は「귀문」です。
 6位「レミニセンス」はアメリカのSF&サスペンス。
水に支配された近未来。ニック(ヒュー・ジャックマン)は人の記憶に潜入して事件を解決する<レミニセンス>専門のエージェントとして働いています。ある日彼は警察から失踪した女性メイ(レベッカ・ファーガソン)を探すミッションを引き受けますが・・・。日本公開が9月17日と迫っているので、ここまで。韓国題は「레미니센스」です。
 8位「夏の日、私たち」は中国のラブロマンス。冒頭でも書いたように、韓国映画「君の結婚式」のリメイク作品です。「原作とはまた違った魅力で生き生きとした初恋の記憶を呼び起させる」とのコメントもありましたが、具体的な違い等はよくわかりません。一応韓国版とほぼ同じだろうと考えて日本公開時の公式サイトのリンク(→コチラ)を貼っておきます。主演女優はジャン・ルオナン[章若楠]、男優はグレッグ・シュー[許光漢]。グレッグ・シューは台湾の俳優で、「原作の映画が面白かったのでこの作品に参加することを決めた」とインタビューで語っています。原題は「你的婚禮」なので訳すとまさに「君の結婚式」になりますが、韓国題「여름날 우리」をそのまま訳して仮題にしておきました。
 10位「ダイノ・マイ・フレンド」は中国の子供向け冒険アニメ。恐竜研究のためにタイムマシンに乗って過去に去った後に消えた友だちを救うため、勇敢なインターン要員ウッディが出動します。そこにいるのは最強の草食恐竜ステゴサウルスから恐ろしい支配者デイノニクス、恐竜の帝王T-REX! 新世界を発見した喜びもつかの間、予想外の危機に陥ったウディはちびっこ恐竜シャシャの助けを借りて無事に脱出し、2人は友だちになります。一方、草食動物村を狙う悪辣な恐竜ディエゴの登場によって冒険の旅に出たウディとシャシャは危険な状況に直面します。はたして2人は危機にさらされている恐竜村を守り、ウディは無事に現在に戻ることができるでしょうか・・・。韓国題は「다이노 마이 프렌드」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(2)・・藍色夏恋 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/18 ・・・・・・1,060 ・・・・・・・・8,767・・・・・・・・・・・77・・・・・・・・36
2(新)・・鬼神(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/25・・・・・・・1,002 ・・・・・・・・2,351・・・・・・・・・・・20・・・・・・・・28
3(新)・・コード:カリム・・・・・・・・・・・・・・・・・8/26 ・・・・・・・・973 ・・・・・・・・1,495・・・・・・・・・・・・8 ・・・・・・・・20
4(1)・・パーム・スプリングス・・・・・・・・・・・・8/19 ・・・・・・・・794 ・・・・・・・・7,291 ・・・・・・・・・・63 ・・・・・・・・36
5(新)・・サマ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/26 ・・・・・・・・768 ・・・・・・・・1,505・・・・・・・・・・・12 ・・・・・・・・32

 2・3・5位の3作品が新登場です。
 2位「鬼神」は韓国のホラー。鬼神が出没することで有名な江原道(カンウォンド)の廃教会。超自然ミステリー現象を取材する放送局スタッフと鬼神を追う巫女、そしてミステリー体験団が鬼神の実体を明らかにするため訪れます。その日の夜、やはり尋常ではない雰囲気の中で奇異な経験をすることになります。翌日の昼間、仰天する彼らの前に正体不明の人々が1人2人と現れ、夜よりさらに奇異な経験をすることになります…。「鬼神なら出て来い! 人なら退け!」と言っても鬼神は出て来ず、鬼神よりもっと怖い事件がうごめく現実の恐怖に襲われる作品とのことです。原題は「귀신」です。
 3位「コード:カリム」(仮)はイタリアのアクション。国から秘密指令を受けて任務を遂行していた諜報要員のカリムは、これまで経験した恐ろしい記憶を後にして、自分自身の人生を取り戻すことを決意します。ところがイタリア最大のテロ組織を掃討するという最後の任務で予期せぬ落とし穴に陥り、自分の命さえ脅かされる状況に置かれてしまいます・・・。韓国題は「코드 카림」。日本公開はたぶんなさそう?
 5位「サマ」については上述しました。
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韓国内の映画の興行成績 [8月20日(金)~8月22日(日)]と人気順位 ▶画期的!? 韓国映画が1~3位独占 ▶台湾の青春映画「藍色夏恋」 19年目にやっと初の一般公開

2021-08-27 23:51:05 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶日付を確認してください。本記事を早くご覧になった方でも8月28日のはずです。週末の興行成績ですが、先週末のデータですのでお間違いなく。次週はもっと早く公開します。

▶8月20~22日の興行成績ランキングで「人質」「シンクホール」「モガディシュ」の韓国映画3作品が1~3位を独占。いつ以来のことか記憶にありません。4位の「オールド」とも観客動員数に大きな差があります。
▶今回初登場の韓国映画の注目作は「パクカン・アルム結婚する」。82年生まれの女性監督パクカン・アルムさんによる<自伝的ドキュメンタリー>ということで、以前からフランスで生活している監督と、韓国から来た男性ソンマンさんとの結婚生活を撮ったものですが、フランス語を話せるアルムさんがいわば行政経済(?)を担当し、韓国ではシェフをしていたソンマンさんはフランス語を全く話せないこともあって家事(炊事・洗濯さらに育児等)を務めることに。・・・というわけで、伝統的なジェンダーの役割を愉快に(?)覆した夫婦の関係性。監督自身は韓国によくある自分より弟が優先されるという家庭で育ったそうで、そんな家父長制度には一貫して抗してきたはずなのに、自分が家長的な立場になるとジレンマに悩むこともあったとか。食事の時彼女が「ご飯もうちょっと」と言ったらソンマンさんが「俺はお手伝いさんか!」と抗議したこともあったりして・・・。
 このようなキャラクターの女性監督は日本にいるかなあ? いかにも韓国という印象ですが・・・。映画誌「シネ21」のある記者は「自分の偏見を省みるが、同感は別問題」と評しつつ4/10の低評価。(←チョットだけわかる。) 他の記者・評論家の評点は7/10、6/10が2人ずつです。
 ポスター(右画像)は「いかにも」の感あり。(後ろに座ってるソンマンさんが大した方だと思います。) ※後の記事も参照してください。
▶2つ目は、韓国映画でも新作でもないのですが、「藍色夏恋」。2002年の台湾・フランス合作の青春ドラマ&ラブロマンス(?)で、グイ・ルンメイチェン・ボーリンのデビュー作です。2人とも当時19歳だったんですねー。今韓国版ポスター(右画像)を見ても、言われなければ誰かわかりません。韓国でも当然再上映と思っていたらなぜか一般公開は今回(8月18日)が初めてとは意外。(特別上映等はあった。)  グイ・ルンメイ主演の「言えない秘密」(2007)は韓国ではとくに人気で2008年に公開され、再上映もされているのに・・・。
 関連記事をいくつか見たら、どうも台湾についての認識が日本とズレているようで(まあそうでしょ)、その件についてはさらに調べて別立ての記事にしなくては、と思った次第です。(この頃一段と有言不実行が続いてますが・・・(汗)。

    ★★★ NAVERの人気順位(8月24日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
  ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(新) パウ・パトロール ザ・ムービー  9.74(46)
②(2) 学校に行く道(韓国)  9.58(155)
③(4) シャーマン・ロード(韓国)  9.50(16)
④(1) かもめ(韓国)  9.46(46)
⑤(新) パクカン・アルム結婚する(韓国)  9.44(16)
⑥(3) 銀魂 THE FINAL(日本)  9.43(248)
⑦(5) ブータン 山の教室  9.40(172)
⑧(6) 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(日本)  9.28(12,780)
⑨(7) 復活:その証拠(韓国)  9.27(422)
⑩(9) クルエラ  9.23(7,309)

 ①と⑤の2作品が新登場です。
 ①「パウ・パトロール ザ・ムービー」はカナダ・アメリカ合作の家族(向け)アニメシリーズ第2作。日本でも8月20日から公開されているので説明は省略します。韓国題は「퍼피 구조대 더 무비」です。
 ⑤「パクカン・アルム結婚する」は韓国のドキュメンタリー。<パクカン・アルム>とは82年生まれの女性監督自身の名前です。 (※おそらくご両親の姓が朴[パク]さんと姜[カン]さんなのでしょう。ここらへんに<男女平等>の意思が込められています。) 彼女が撮った最初の映画は15歳の時教会で上映した教会を批判する映画だったとか。初の長編はアムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭新人のコンペ部門に招請された「パクカン・アルムの仮装舞踏会」(2016)。高校の芸術科講師もしていた彼女が仲間や教え子から「合コンでいつも失敗してるのは外見に無頓着だからだ」と言われたのを契機に自分をモデルに社会が期待する女性性について実験(?)したという作品でした。本作もその線に沿った<自伝的ドキュメンタリー>です。彼女は2015年以降フランスに移住し、韓国と行き来しつつ、社会の中での女性がどのように自分の声を政治に反映できるか考えながら映画・ビデオ作品を制作してきました。その彼女がフランスでの留学に際してチョン・ソンマンさんとフランスで結婚生活を送ることになります。
 「仕事も愛も全部ほしい!」と意欲満々のアルム。「アルムがやりたいことはなんでもやって!」というロマンチストの男性ソンマンはひたすらやる気と愛だけを持ってフランスに向かいます。ところがソンマンさんは韓国ではシェフとして働いていた人でフランス語は全然話せないし、ほとんど家にこもってもっぱら家事専門の生活になります。
 2人が直面した結婚生活の現実は、学業、生活費、家事労働(やがて育児も)。私たち、なぜ結婚したの? 結婚、一体何なの?・・・という疑問もわいてきます。監督はそんな自身の結婚生活を紹介すると共に、伝統的な家父長制の問題や、家事労働でのジェンダーの問題等を笑いの要素も交えて提起します。原題は「박강아름 결혼하다」です。

     【記者・評論家による順位】

①(8) グリーン・ナイト  8.20(5)
②(2) マーティン・エデン  8.00(8)
②(2) ノマドランド  8.00(8)
④(4) 水を抱く女  8.00(6)
⑤(5) スパイの妻(日本)  8.00(5)
⑥(7) あの日のように抱きしめて  7.80(5)
⑦(9) イントロダクション(韓国)  7.67(3)
⑧(-) モガディシュ(韓国)  7.27(11)
⑨(-) 本当に遠いところ(韓国)  7.14(7)
⑩(-) ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結  7.11(9)

 新登場の作品はありません。

 ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績8月20日(金)~8月22日(日) ★★★
         1位「人質」以下3位まで韓国映画が独占

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(8)・・人質(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/18 ・・・・454,191・・・・・・・・638,811・・・・・・6,347・・・・・1,287
2(1)・・シンクホール(韓国)・・・・・・・・・・8/11 ・・・・326,508・・・・・・1,657,967 ・・・・16,306・・・・・1,252
3(2)・・モガディシュ(韓国)・・・・・・・・・・7/28・・・・・222,303 ・・・・・2,781,182 ・・・・26,649・・・・・・・968
4(新)・・オールド・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/18・・・・・・51,980・・・・・・・・・85,282・・・・・・・・838 ・・・・・・525
5(3)・・フリー・ガイ・・・・・・・・・・・・・・・・・8/11 ・・・・・35,698・・・・・・・・251,948・・・・・・2,258・・・・・・・404
6(新)・・パウ・パトロール ザ・ムービー・・8/18・・・・27,583 ・・・・・・・・・33,724・・・・・・・・295 ・・・・・・355
7(4)・・ザ・スーサイド・スクワッド・・・・8/04 ・・・・・・7,742 ・・・・・・・・410,887・・・・・・4,319・・・・・・・132
       “極”悪党、集結
8(5)・・ボス・ベイビー・・・・・・・・・・・・・・・7/21 ・・・・・・5,971・・・・・・・・・919,455・・・・・・8,252・・・・・・・138
       ファミリー・ミッション
9(6)・・ブラック・ウィドウ・・・・・・・・・・・7/07 ・・・・・・4,180・・・・・・・2,955,481・・・・・29,927 ・・・・・・・59
10(新)・・パーム・スプリングス・・・・・・・8/19 ・・・・・・3,257 ・・・・・・・・・・・5,180・・・・・・・・・45 ・・・・・・・83
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 1~3位を韓国映画が独占というのは実に久しぶり。なお4~10位はすべてアメリカ映画です。
 新登場は4・6・10位の3作品ですが、すべて日本でも公開済みか近日公開。これもめずらしいことです。
 4位「オールド」はアメリカのサスペンス&スリラー。日本でも8月28日公開で諸情報が流されているので説明は省略します。韓国題は「올드」です。
 6位「パウ・パトロール ザ・ムービー」は上述のように日本でも8月20日から公開されています。
 10位「パーム・スプリングス」はアメリカのSFファンタジー&ラブロマンス。日本では4月9日に公開されています。韓国題は「팜 스프링스」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・パーム・スプリングス・・・・・・・・・・・8/19 ・・・・・・3,257・・・・・・・・・5,180 ・・・・・・・・・・45・・・・・・・・83
2(16)・・藍色夏恋 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/18 ・・・・・・3,058 ・・・・・・・・6,050・・・・・・・・・・・53・・・・・・・・75
3(-)・・フラッシュバック・・・・・・・・・・・・・・・6/10・・・・・・・1,152 ・・・・・・・・7,196・・・・・・・・・・・51・・・・・・・・・3
4(67)・・パクカン・アルム結婚する(韓国)・・8/19 ・・・・・・・594 ・・・・・・・・1,660・・・・・・・・・・・13・・・・・・・・28
5(2)・・今度はうまくいくだろう(韓国)・・・7/08・・・・・・・・・582・・・・・・・・12,906・・・・・・・・・・・67・・・・・・・・・2

 1・2・4位の3作品が新登場です。
 1位「パーム・スプリングス」と4位「パクカン・アルム結婚する」については上述しました。
 2位「藍色夏恋」は2002年制作の台湾・フランス合作の青春ドラマ&ラブロマンス。この作品については記事冒頭にいろいろ書いたので、コチラでは説明を省略します。韓国題は「남색대문(藍色大門)」です。
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韓国内の映画の興行成績 [8月13日(金)~8月15日(日)]と人気順位 ▶韓国の「シンクホール」事情 ▶独立系映画「思考の夏」に見るMZ世代の人気詩人ファン・インチャン

2021-08-21 07:44:01 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶ノートPCの不調で作業が遅れるばかりです。ふつうなら1日で済むのが3日かかったりして。愛用してきたレッツノートですが、買い替えるしかなさそう。トホホ。しかしコレ、めっちゃ高いからなー、中古にするかな、トホホ。

★ありゃ、今「投稿する」ボタンをクリックしたら「タグ名:わたしは金正男を殺してないは、受け付けられません」だと!? なんでや!?(怒)

▶今回初登場の韓国映画の注目作その1は、興行成績1位の「シンクホール」です。ストーリーは、ソウル市内にマンションを購入して長年の夢を実現した男が知人を招いて新居披露の宴会をしていた時になんとそのマンションが突如<シンクホール>に落ち込んで・・・というコメディなのですが、私ヌルボ、この<シンクホール>という言葉が日本でどの程度知られているか見当がつきません。簡単に説明すると、地面が突然陥没してできた大穴のこと。鍾乳洞があるようなカルスト台地や、鉱山跡及び採石場跡、あるいは地下鉄工事、地下水の汲み上げ等で地下に空洞が発生・陥没し、地表にまで到達して大きな穴ができるというわけです。日本でも2016年11月8日博多駅前の道路が縦横約30mにわたって陥没し、深さ約15mのシンクホールが生じたことは大きく報道されましたね。ところが「싱크홀(シンクホール)」で画像検索してみると道路の陥没等の画像がいっぱい! 記事を読むと、運転中の車が道路に出現した穴に落ちたとか、散歩中の人が急に消えた!と思ったら深さ1.5mほどの穴に落ちた等の事例がいくつもありました。
    
 上の画像①はソウルの東に隣接する九里市(2020年8月26日) 幅17m・長さ20mのシンクホール。地下鉄8号線延長工事が原因か。道路横のアパートの住民は避難したそうです。これより小さいレベルの道路陥没はかなり多いようです。画像②はソウル市衿川区加山洞(2018年8月31日) 横30m・縦10m・深さ6m。マンションの駐車場の地面が大きく陥没してマンションは約5度傾き、ここでも住民が避難したとか。2015年にソウル市が東京都に道路陥没に対する技術協力を求めてきた等の道路保全の日韓のレベルの差はありますが、韓国で人為的なシンクホールがとくに多いと見るのは早計かもしれません。(世界各地でシンクホールの事例は多い。) 画像③は中国四川省広元市(2013年12月12日) 直径60m深さ30mの超大型シンクホール。瞬く間に地面が消えて5部屋の家と納屋が埋没したが幸いにも死者はいなかったそうです。
 さて、映画「シンクホール」ではなんとマンションが深さ50mもの穴に落ちたという設定。それで主な登場人物に死者はないとは! しかし上記のように日本に比べるとシンクホール問題はとくにソウル市民にとっては決して非現実的なものではないようです。それをコメディにするとはねー・・・等々、非難する声が上がるのも当然でしょうね。

▶韓国映画の注目作その2は、独立・芸術映画のランキング3位の「思考の夏」です。詩人をめざす30歳間近の女性が主人公、というのはまず日本映画では考えられないのでは? 韓国の大型書店に行くと詩集のコーナーがずいぶん広いことに驚きます。また詩集がベストセラーのランク入りすることも日本ではまず考えられないのでは? この作品の概略は本記事の最後の方を見ていただくとして、この作品で紹介されている詩5編はいずれもMZ世代(1980~2004年生まれ)を代表する人気詩人ファン・インチャン(황인찬.1988~)の作品とのこと。・・・って、この詩人のこと全然知らなんだなー。私ヌルボの韓国詩人の知識は崔勝子(1952~)と崔泳美(1961~)までで止まってるから。ま、今度韓国に行った時書店で観てみますか。(いつになることやら。)

         ★★★ NAVERの人気順位(8月17日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
  ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) かもめ(韓国)  9.72(39)
②(2) 学校に行く道(韓国)  9.61(152)
③(5) 銀魂 THE FINAL(日本)  9.43(241)
④(4) シャーマン・ロード(韓国)  9.43(14)
⑤(6) ブータン 山の教室  9.39(171)
⑥(9) 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(日本)  9.28(12,769)
⑦(10) 復活:その証拠(韓国)  9.27(422)
⑧(7) 映画ドラえもん のび太の新恐竜(日本)  9.25(99)
⑨(-) クルエラ  9.24(7,274)
⑩(新) フリー・ガイ  9.21(1,203)

 ⑩「フリー・ガイ」はアメリカのコメディ。日本でも8月13日から公開されているので、説明は省略します。韓国題は「프리 가이」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) Mank/マンク  8.14(7)
②(2) マーティン・エデン  8.00(8)
②(2) ノマドランド  8.00(8)
④(4) 水を抱く女  8.00(6)
⑤(5) スパイの妻(日本)  8.00(5)
⑥(6) 夏時間[ハラボジの家](韓国)  7.83(12)
⑦(7) あの日のように抱きしめて  7.80(5)
⑧(8) グリーン・ナイト  7.75(4)
⑨(9) イントロダクション(韓国)  7.67(3)
⑩(-) ミナリ(韓国)  7.58(12)

 新登場の作品はありません。

 ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績8月13日(金)~8月15日(日) ★★★
         「モガディシュ」に続いて韓国映画「シンクホール」が1位に

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(17)・・シンクホール(韓国)・・・・・・・・・8/11 ・・・・647,579・・・・・・・・922,356 ・・・・・9,086・・・・・1,603
2(1)・・モガディシュ(韓国)・・・・・・・・・・7/28・・・・・347,853・・・・・・2,319,007 ・・・・22,295・・・・・1,273
3(新)・・フリー・ガイ・・・・・・・・・・・・・・・・8/11 ・・・・104,993・・・・・・・・157,112・・・・・・1,599・・・・・・・733
4(2)・・ザ・スーサイド・スクワッド・・・・8/04 ・・・・・38,312・・・・・・・・382,273・・・・・・4,012・・・・・・・478
       “極”悪党、集結
5(3)・・ボス・ベイビー・・・・・・・・・・・・・・・7/21 ・・・・・27,365・・・・・・・・894,299・・・・・・8,026・・・・・・・456
       ファミリー・ミッション
6(4)・・ブラック・ウィドウ・・・・・・・・・・・7/07 ・・・・・13,251・・・・・・2,942,556・・・・・29,795 ・・・・・・220
7(5)・・映画ドラえもん・・・・・・・・・・・・・・8/05 ・・・・・・8,142 ・・・・・・・・・56,495・・・・・・・・488 ・・・・・・216
       のび太の新恐竜(日本)
8(26)・・人質(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・8/18 ・・・・・・6,693 ・・・・・・・・・・7,013・・・・・・・・・70 ・・・・・・・・16
9(33)・・ハイキュー‼ 陸VS空(日本)・・2020/01/23・・4,445 ・・・・・・33,745・・・・・・・・280・・・・・・・114
10(8)・・グリーン・ナイト ・・・・・・・・・・・8/05 ・・・・・・3,472 ・・・・・・・・・18,638 ・・・・・・・174 ・・・・・・・・76
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 1・3・8位の3作品が新登場です。
 1位「シンクホール」は韓国のドラマ&コメディ。タイトルの<シンクホール>については記事冒頭に書いた通りです。一家の主ドンウォン(キム・ソンギュン)はソウル暮らしと共にマイホーム購入の夢を叶えました。ところが引っ越し初日から同じマンションのおせっかい屋マンス(チャ・スンウォン)と揉めてしまいます。ドンウォンはマイホームを持った記念として職場の同僚たちを新宅開きに招きますが、幸せなひとときも束の間、あっという間にマンション全体が土の中に落ちてしまいます。あいさつをすればぶつかっていた隣人同士のミンスとドンウォン、ドンウォン宅に招かれていたキム代理(イ・グァンス)とインターンのウンジュ(キム・ヘジュン)まで。地下500メートルものシンクホールの中に落ちた彼らは無事に抜け出すことができるでしょうか・・・。原題は「싱크홀」。「緊張感が全然ない災難映画??」というレビューがあったなー。
 3位「フリー・ガイ」は上述のように日本でも8月13日から公開されています。
 8位「人質」は韓国のアクション。ファン・ジョンミン主演の期待作で、先行上映で上映館が少ない中ベスト10入りしました。ピル・カムソン監督初の長編映画ですが、制作陣には「ベルリンファイル」「国際市場で逢いましょう」「ベテラン」等々の撮影を担当したチェ・ヨンファン撮影監督等のスタッフがそろっています。ふだんとまったく変わりなかったある夜明け。ソウルのど真中で目撃者もなく人気俳優ファン・ジョンミン(本人)が拉致されます。正体不明の暴漢に襲撃され気を失ったファン・ジョンミンが目を覚ました所は5人の拉致犯たちのアジト。廃屋を改造したこの山の中のアジトはファン、冷蔵庫、時計、洗濯物干しなど生活感が漂っています。一寸先も分からない状況の中、ファン・ジョンミンは必死の脱走を決行します。目的のためなら手段と方法を選ばない拉致犯たちの追撃は山中からついにはソウル都心でのカーチェイスにまで及びます・・・。原題は「인질」です。
 なお、9位「ハイキュー‼ 陸VS空」はコロナ禍に入る少し前の公開作の再上映。厳密には<陸VS空>と<ボールの"道">の2編のセットで46分。上映時間が短い上、途中でいきなりエンドマークが出てしまうので観た人たちはあせったようですが、おおよそ好評と言ってよさそう。日本では劇場公開はなく、韓国公開の前日にOVAすなわちBlu-ray、DVDが発売されています。(→コチラ)。あるいは配信により視聴できます。→コチラ参照。なお韓国題は「하이큐!! 땅 VS 하늘」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(10)・・わたしは金正男を殺してない・・・・8/12・・・・・・・・・964 ・・・・・・・・1,637・・・・・・・・・・・12・・・・・・・・38
2(4)・・今度はうまくいくだろう(韓国)・・・7/08・・・・・・・・・713・・・・・・・・11,350・・・・・・・・・・・64・・・・・・・・・3
3(16)・・思考の夏(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・8/12・・・・・・・・・664 ・・・・・・・・1,255・・・・・・・・・・・10・・・・・・・・38
4(2)・・あの日のように抱きしめて・・・・・・・7/22・・・・・・・・・622・・・・・・・・・9,771・・・・・・・・・・・82・・・・・・・・21
5(5)・・学校に行く道(韓国)・・・・・・・・・・・・・5/05・・・・・・・・・339・・・・・・・・27,001 ・・・・・・・・・205・・・・・・・・・6

 1位「私は金正男を殺してない」は、アメリカのドキュメンタリー。日本では昨20年10月に公開されています。韓国では大抵の外国映画が日本より早く公開されますが、本作の場合は10ヵ月遅かったのはなんでかな? 私ヌルボ、もちろん観ましたが、思った以上にまっとうなドキュメンタリーで、とくに<容疑者>の女性2人に重点を置いた内容もよかったと思います。タイトルも「わたしは・・・」と容疑者女性を主語にしているし・・・。(暗殺犯たちについての詳細を追及しきれなかったという理由もあるにしても。) その点原題は「ASSASSINS」で韓国題は「암살자들(暗殺者たち)、ポスターも共に金正男を後ろから目隠ししている図柄で、どうも興味が先行している感じです。一方日本版はポスターもタイトルに合わせて女性2人を大きく配置しています。なお、韓国ではネチズンの評価は9.00近いのに記者・評論家は5.60。記者・評論家は概して<進歩系>なので「やっぱりなー」といったところ。うち1人は「CIAの行跡も知りたい」と書いてましたね。ググったら事件の1ヵ月後(2017年3月)の「週刊ポスト」にそんな記事(→コチラ)が載ってたんですね。
    
 3位「思考の夏」は、韓国のドラマ。昨年の第21回全州国際映画祭の韓国コンペ部門に招請されて好評を受けた作品。新人キム・ジョンジェ監督の長編デビュー作です。無気力に陥った30歳間近のヒョンシル(キム・ヘウン)は詩人志望の女性。ところが彼女は先に詩人として評価され、詩壇にデビューした友人の成功を横目に見、恋人とも別れ、人間関係も難しいという「なんだかなー」の青春を送っています。今夏の公募展の締め切りが近づいていますが無気力状態に陥りダラダラ生活。そこで思い立ったのが出すべき最後の詩を「ダラダラと山に行く」決め、新たなインスピレーションを求めて家を出ます。切羽詰まったヒョンシルははたして窮地を脱しインスピレーションを得て本来の自分を見つけることができるでしょうか・・・。原題は「생각의 여름」です。
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