昨日結果が出たアカデミー賞、たいして感興もわかず。本ブログ1月29日の記事で「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」について「アカデミー視覚効果賞はこれでキマリでしょう」と書いたのは的中しましたが、ジャンケンで勝つ確率より容易な予測だったからなー。関連記事をいくつか見てみたら、1月のCNNニュースで「イラン、「アルゴ」対抗の映画製作へ 史実ゆがめると非難」というのがありました。「イラン国営プレスTVは・・・(「アルゴ」が)イラン人を感情過多、不合理、狂気、邪悪な民族として描く半面、CIA要員を英雄的な愛国主義者として扱っていると反発していた。史実が不正確でゆがめているとも批判していた」とのことです。さもありなん。私ヌルボ、別に親イラン&反米というわけではありません。しかし、アメリカに限りませんが、戦争をしている(orしていた)国の映画製作者は「敵対国」の人々の心をも動かすような映画をぜひ作ってほしいものです。
一方、アカデミー賞受賞作や候補作なんかどーでもいい、と心底思った映画を昨日観てきました。20年ぶりで再上映されている「阿賀に生きる」です。まだ2月ですが、ヌルボの2013年ベスト1確定。いや、年間ベスト以上です。この映画を最初に観たのは封切り(1992年)直後ではありませんが、90年代後半だったか・・・。その時は睡魔にとりつかれて朦朧としていて、この作品のすごさの一端もわかりませんでした。(眠たい時に観るものではない、と痛感しました。) この作品に登場する、80歳前後で自由も利かなくなっている体できつい農作業を続ける老夫婦や、かつて200艘もの川舟を造ってきたという舟大工さん等々、福島との県境に近い新潟県の山間の村で何十年も暮らしてきた人々との間で交わされる字幕なしでは聞き取れない話の数々。当初新潟水俣病という公害病や汚染された阿賀野川の実態「を」撮るはずだった佐藤真監督等のスタッフは毎月2万円(!)という給料で現地に3年間生活をともにする中で、その公害の背後にあるいろんなものが見えてきた、ということなんでしょうね。この映画の新しいパンフ(600円)は、内容的には「王になった男」の10倍以上の価値があります。最後のページに、佐藤真監督の夫人だった神谷丹路さんが一文を寄せています。86年に結婚したとのことですが、初めて会った頃から「これから新潟で映画を作るんだ」と熱く語っていたとか・・・。神谷さんは大学講師や翻訳をされている韓国研究者で、ご存知の方も多いと思います。「夫人だった」と書いたのは、2007年佐藤真監督が鬱病で苦しんだ末に自死してしまったので・・・。私ヌルボ、神谷さんとは1度偶然の折に少し話をしたことがありました。(神谷さんは覚えてないと思いますが。) それは2007年以前だったか以後だったか・・・。パンフ掲載の年表によると、この映画に登場していた現地のお年寄りもその後多くが亡くなりました。20年、往事茫々。ヌルボばかりは元の身にして・・・。しかし、この映画は時代を超えて残ります。
★★★ Daumの人気順位(2月26日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
①デリー・サファリ 9.7(39)
②恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム 9.5(103)
③Love Letter(日本) 9.4(526)
④善き人のためのソナタ 9.3(450)
⑤7番房の贈り物 9.1(3224)
⑥偽りなき者 9.0(120)
⑦おおかみこどもの雨と雪(日本) 9.0(349)
⑧世界にひとつのプレイブック 9.0(457)
⑨ポロロ 劇場版 スーパーそり大冒険(韓国) 9.0(61)
⑩エンディングノート(日本) 8.9(23)
新登場は①「デリー・サファリ」だけです。先週登場のインド映画「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」の上にきたこの映画はインド・アメリカ合作のアニメです。そして今回の第85回アカデミー賞長編アニメ部門のエントリー作。ノミネートには至りませんでしたが。主人公のビリーは子どもヒョウ。ジャングルで平和に暮らしてましたが、森が消える危険にさらされているという事実を知って、お母さんヒョウやサルだのクマだの動物仲間と一緒に動物特攻隊を作ります。そして動物たちの中で唯一人間と話せるオウムを見つけるまでが一苦労。その後彼らは町に向かうが行く手にはさまざまな困難が・・・。はたして動物たちは人間と談判をしてジャングルを守ることができるか? ・・・というお話。韓国題は「ビリーと勇敢な野郎たち 2(빌리와 용감한 녀석들 2)」。あれ? 前作は2012年8月14日の記事で紹介しましたが、ソチラはドイツ製で、一応ケストナーの原作ということだったぞ。それにビリーはヒョウじゃなくてミーアキャット。絵柄が似ている動物アニメということで韓国独自に「続編」にしちゃったのかな? よくわかりません。日本公開は(たぶん)未定。
【専門家による順位】
①愛、アムール 8.7(7)
②あなたはまだ何も見ていない 8.6(3)
③ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日 8.3(9)
④おおかみこどもの雨と雪(日本) 8.1(6)
⑤ベルリン(韓国) 8.0(6)
⑥ザ・セッションズ 8.0(4)
⑦赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道(日本) 8.0(1)
⑧汚れなき祈り 7.7(4)
⑨偽りなき者 7.6(3)
⑩ムーンライズ・キングダム 7.3(6)
少し入れ替わりがありましたが、新登場はなし。「愛、アムール」はアカデミー賞外国語映画賞を受賞しました。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[2月22日(金)~24日(日)] ★★★
「7番房の贈り物」、1000万人を突破!
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(19)・・新世界(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・2/21・・・・・・・・・・・・・・・・860,750・・・・・・・・1,038,877 ・・・・・・・・7,920・・・・・・・671
2(1)・・7番房の贈り物(韓国)・・・・・・・・・・1/23・・・・・・・・・・・・・・・・855,919・・・・・・・10,386,747・・・・・・・74,504・・・・・・・667
3(2)・・ベルリン(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・1/30・・・・・・・・・・・・・・・・303,718・・・・・・・・6,607,991 ・・・・・・・48,389・・・・・・・440
4(新)・・憤怒の心理学(韓国)・・・・・・・・・・2/21 ・・・・・・・・・・・・・・・104,492・・・・・・・・・・145,435 ・・・・・・・・1,085・・・・・・・302
5(44)・・デリー・サファリ・・・・・・・・・・・・・・・2/21 ・・・・・・・・・・・・・・・・90,837・・・・・・・・・・110,358 ・・・・・・・・・・736・・・・・・・289
6(4)・・男性使用説明書(韓国) ・・・・・・・・2/14・・・・・・・・・・・・・・・・・56,007・・・・・・・・・・454,703 ・・・・・・・・3,244・・・・・・・223
7(新)・・ヤック:ザ・ジャイアント・キング ・・2/21 ・・・・・・・・・・・・・・・・52,646・・・・・・・・・・・66,897 ・・・・・・・・・・431・・・・・・・228
8(3)・・ダイ・ハード ラスト・デイ ・・・・・・・・・2/06 ・・・・・・・・・・・・・・・・40,441・・・・・・・・1,422,088 ・・・・・・・10,717・・・・・・・169
9(45)・・ラストスタンド・・・・・・・・・・・・・・・・・2/21 ・・・・・・・・・・・・・・・・34,218・・・・・・・・・・・44,278 ・・・・・・・・・・333・・・・・・・296
10(6)・・海洋警察マルコ・・・・・・・・・・・・・・・2/14 ・・・・・・・・・・・・・・・・22,656・・・・・・・・・・159,640 ・・・・・・・・1,016・・・・・・・131
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
「7番房の贈り物」は23日に1000万人に到達しましたね。
1~4位を韓国映画が占めました。しかし、うち3つがヤバイ系(←ヌルボ語)でホノボノ系は1つ(「7番房~」)だけ、それも舞台は塀の中だからなー。もっとフツーの人のフツーの生活を撮ってほしいんだけとなー。それじゃ厳しい現実のウサ晴らしにはならんか。
新登場は1・4・5・7・9位の5作品です。
1位「新世界」は百貨店の話とか通天閣の話ではないです。巨大な犯罪組織に潜入した刑事(イ・ジョンジェ)と、彼の正体を知らずに彼を兄弟のように大切にする組織のナンバー2(ファン・ジョンミン)、潜入捜査の作戦を設計して組織を追い込む刑事(チェ・ミンシク)との間で起こる義理や裏切り等を描いたノワールアクションとのこと。ポスター(下の画像)を見ると3人とも悪いヤツに見えるんだけど。原題は「신세계」。
【顔が半分ばかり隠れているところがミソだな。】
4位「憤怒の心理学」は典型的なヤバイ系で、見たところ登場人物はヘンなヤツばかりみたいだぞ。美人女子大学院生が殺されるのですが、彼女を取り巻く男たちというのが、昼間は実直な警官で夜は隣室で盗聴している男(イ・ジェフン)とか、「不適切な関係」にあった大学教授とか、叔父を自任していた残忍な金貸しとか、とっくに振られてるのに受け入れられなくてストーカー行為を繰り返す昔の恋人とか・・・。ところが自分だけは潔白だと主張している4人の前に別の女性が現れ、物語は予測もつかない方向に展開していく、・・・ってどうなるのでしょうね? ムン・ソリが教授夫人として出演してるのか、ふうん。原題は「분노의 윤리학」です。
7位「ヤック:ザ・ジャイアント・キング」は、日本ではなじみのなさそうなタイのアニメ。屑鉄の山の中で目が覚めた2人のロボット、強力な鋼鉄の鎖で互いに縛られています。その鎖はふつうの方法では切断できないと知って、結局2人のロボットは強力しながら親友として幸せな日々を送ることになるのですが・・・。しかしその後記憶が甦るのです。なんと100万日前の戦争で2人は宿命の敵だった・・・。そのことを知った彼らは、再び真の友人になることができるか!? ・・・というあらすじですが、この映画を見た人の詳しいブログ記事(→コチラ)によると、この物語はインドの叙事詩「ラーマーヤナ」がタイに伝播して成立した「ラーマキエン」が素材になっているんですと。アニメに出てくる大きなロボットも小さなロボットもそれぞれモデルがあるそうです。オリジナルの登場人物の性格等もアニメのロボットに投影されているようです。しかし、どういう分野にもそれぞれ詳しい方がいらっしゃるものです。そのブログ記事にタイの王宮を始め、仏閣や空港などに飾られているという守り神「ヤック」(夜叉)の写真が載っていますが、ヌルボ思うにその彫像の方がロボットよりもずっと魅力的なんだけどなー。といいつつも、予告編を見てたらつい引き込まれてしまった。韓国題は「더 자이언트」(ザ・ジャイアント)だけ。英語原題は「YAK:The Giant King」です。日本公開は(たぶん)未定。
9位「ラストスタンド」は、「悪魔を見た」「甘い人生」「反則王」等のキム・ジウン監督がシュワルツェネッガーを主演に撮ったアクション。「ターミネーター3」(2003)以来10年ぶりに主演をつとめたシュワルツェネッガーは、完全武装の凶悪犯一味に挑む田舎町の保安官役だそうです。韓国題は「라스트 스탠드」。日本では4月27日公開予定。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・ムーンライズ・キングダム・・・・・・・・1/31 ・・・・・・・・・・・・・・2,321 ・・・・・・・・・・・・・・29,490・・・・・・・・・229・・・・・・・・・・14
2(2)・・偽りなき者 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/24 ・・・・・・・・・・・・・・1,760 ・・・・・・・・・・・・・・31,295・・・・・・・・・237・・・・・・・・・・13
3(3)・・愛、アムール ・・・・・・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・・・・・・・647 ・・・・・・・・・・・・・・69,986 ・・・・・・・・・535 ・・・・・・・・・・6
4(16)・・1999、面会~サンシャイン・ボーイズ(韓国)・・2/21・・・・・・569・・・・・・・・・・・・・・・・1,254 ・・・・・・・・・・・9・・・・・・・・・・17
5(12)・・おおかみこどもの雨と雪(日本) ・・9/13 ・・・・・・・・・・・・・・・418・・・・・・・・・・・・・・336,930・・・・・・・・2,318・・・・・・・・・・・2
今回の初登場は4位「1999、面会~サンシャイン・ボーイズ」だけです。3月の開かれる第8回大阪アジアン映画祭で特別招待作品として上映されます。(3月9・15日) 1999年の韓国。高校時代の仲間2人(大学生と浪人生)が家庭の事情で志願入隊した友人に面会しようと、江原道鉄原の部隊を訪ねます。いろいろ話をするのですが、実は面会に来た2人は友人の恋人からある手紙を預かっていたんですねー、ちょっと渡しにくい・・・。3人の仲間の陽気で温かい1泊2日の軍隊面会を描いた青春物語、のようですね。「自分探しの若者を等身大に描き、共感を呼ぶ佳作」とのことです。あの「息もできない」の女子高生役キム・コッピも出演しています。原題は「1999, 면회」。
一方、アカデミー賞受賞作や候補作なんかどーでもいい、と心底思った映画を昨日観てきました。20年ぶりで再上映されている「阿賀に生きる」です。まだ2月ですが、ヌルボの2013年ベスト1確定。いや、年間ベスト以上です。この映画を最初に観たのは封切り(1992年)直後ではありませんが、90年代後半だったか・・・。その時は睡魔にとりつかれて朦朧としていて、この作品のすごさの一端もわかりませんでした。(眠たい時に観るものではない、と痛感しました。) この作品に登場する、80歳前後で自由も利かなくなっている体できつい農作業を続ける老夫婦や、かつて200艘もの川舟を造ってきたという舟大工さん等々、福島との県境に近い新潟県の山間の村で何十年も暮らしてきた人々との間で交わされる字幕なしでは聞き取れない話の数々。当初新潟水俣病という公害病や汚染された阿賀野川の実態「を」撮るはずだった佐藤真監督等のスタッフは毎月2万円(!)という給料で現地に3年間生活をともにする中で、その公害の背後にあるいろんなものが見えてきた、ということなんでしょうね。この映画の新しいパンフ(600円)は、内容的には「王になった男」の10倍以上の価値があります。最後のページに、佐藤真監督の夫人だった神谷丹路さんが一文を寄せています。86年に結婚したとのことですが、初めて会った頃から「これから新潟で映画を作るんだ」と熱く語っていたとか・・・。神谷さんは大学講師や翻訳をされている韓国研究者で、ご存知の方も多いと思います。「夫人だった」と書いたのは、2007年佐藤真監督が鬱病で苦しんだ末に自死してしまったので・・・。私ヌルボ、神谷さんとは1度偶然の折に少し話をしたことがありました。(神谷さんは覚えてないと思いますが。) それは2007年以前だったか以後だったか・・・。パンフ掲載の年表によると、この映画に登場していた現地のお年寄りもその後多くが亡くなりました。20年、往事茫々。ヌルボばかりは元の身にして・・・。しかし、この映画は時代を超えて残ります。
★★★ Daumの人気順位(2月26日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
①デリー・サファリ 9.7(39)
②恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム 9.5(103)
③Love Letter(日本) 9.4(526)
④善き人のためのソナタ 9.3(450)
⑤7番房の贈り物 9.1(3224)
⑥偽りなき者 9.0(120)
⑦おおかみこどもの雨と雪(日本) 9.0(349)
⑧世界にひとつのプレイブック 9.0(457)
⑨ポロロ 劇場版 スーパーそり大冒険(韓国) 9.0(61)
⑩エンディングノート(日本) 8.9(23)
新登場は①「デリー・サファリ」だけです。先週登場のインド映画「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」の上にきたこの映画はインド・アメリカ合作のアニメです。そして今回の第85回アカデミー賞長編アニメ部門のエントリー作。ノミネートには至りませんでしたが。主人公のビリーは子どもヒョウ。ジャングルで平和に暮らしてましたが、森が消える危険にさらされているという事実を知って、お母さんヒョウやサルだのクマだの動物仲間と一緒に動物特攻隊を作ります。そして動物たちの中で唯一人間と話せるオウムを見つけるまでが一苦労。その後彼らは町に向かうが行く手にはさまざまな困難が・・・。はたして動物たちは人間と談判をしてジャングルを守ることができるか? ・・・というお話。韓国題は「ビリーと勇敢な野郎たち 2(빌리와 용감한 녀석들 2)」。あれ? 前作は2012年8月14日の記事で紹介しましたが、ソチラはドイツ製で、一応ケストナーの原作ということだったぞ。それにビリーはヒョウじゃなくてミーアキャット。絵柄が似ている動物アニメということで韓国独自に「続編」にしちゃったのかな? よくわかりません。日本公開は(たぶん)未定。
【専門家による順位】
①愛、アムール 8.7(7)
②あなたはまだ何も見ていない 8.6(3)
③ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日 8.3(9)
④おおかみこどもの雨と雪(日本) 8.1(6)
⑤ベルリン(韓国) 8.0(6)
⑥ザ・セッションズ 8.0(4)
⑦赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道(日本) 8.0(1)
⑧汚れなき祈り 7.7(4)
⑨偽りなき者 7.6(3)
⑩ムーンライズ・キングダム 7.3(6)
少し入れ替わりがありましたが、新登場はなし。「愛、アムール」はアカデミー賞外国語映画賞を受賞しました。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[2月22日(金)~24日(日)] ★★★
「7番房の贈り物」、1000万人を突破!
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(19)・・新世界(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・2/21・・・・・・・・・・・・・・・・860,750・・・・・・・・1,038,877 ・・・・・・・・7,920・・・・・・・671
2(1)・・7番房の贈り物(韓国)・・・・・・・・・・1/23・・・・・・・・・・・・・・・・855,919・・・・・・・10,386,747・・・・・・・74,504・・・・・・・667
3(2)・・ベルリン(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・1/30・・・・・・・・・・・・・・・・303,718・・・・・・・・6,607,991 ・・・・・・・48,389・・・・・・・440
4(新)・・憤怒の心理学(韓国)・・・・・・・・・・2/21 ・・・・・・・・・・・・・・・104,492・・・・・・・・・・145,435 ・・・・・・・・1,085・・・・・・・302
5(44)・・デリー・サファリ・・・・・・・・・・・・・・・2/21 ・・・・・・・・・・・・・・・・90,837・・・・・・・・・・110,358 ・・・・・・・・・・736・・・・・・・289
6(4)・・男性使用説明書(韓国) ・・・・・・・・2/14・・・・・・・・・・・・・・・・・56,007・・・・・・・・・・454,703 ・・・・・・・・3,244・・・・・・・223
7(新)・・ヤック:ザ・ジャイアント・キング ・・2/21 ・・・・・・・・・・・・・・・・52,646・・・・・・・・・・・66,897 ・・・・・・・・・・431・・・・・・・228
8(3)・・ダイ・ハード ラスト・デイ ・・・・・・・・・2/06 ・・・・・・・・・・・・・・・・40,441・・・・・・・・1,422,088 ・・・・・・・10,717・・・・・・・169
9(45)・・ラストスタンド・・・・・・・・・・・・・・・・・2/21 ・・・・・・・・・・・・・・・・34,218・・・・・・・・・・・44,278 ・・・・・・・・・・333・・・・・・・296
10(6)・・海洋警察マルコ・・・・・・・・・・・・・・・2/14 ・・・・・・・・・・・・・・・・22,656・・・・・・・・・・159,640 ・・・・・・・・1,016・・・・・・・131
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
「7番房の贈り物」は23日に1000万人に到達しましたね。
1~4位を韓国映画が占めました。しかし、うち3つがヤバイ系(←ヌルボ語)でホノボノ系は1つ(「7番房~」)だけ、それも舞台は塀の中だからなー。もっとフツーの人のフツーの生活を撮ってほしいんだけとなー。それじゃ厳しい現実のウサ晴らしにはならんか。
新登場は1・4・5・7・9位の5作品です。
1位「新世界」は百貨店の話とか通天閣の話ではないです。巨大な犯罪組織に潜入した刑事(イ・ジョンジェ)と、彼の正体を知らずに彼を兄弟のように大切にする組織のナンバー2(ファン・ジョンミン)、潜入捜査の作戦を設計して組織を追い込む刑事(チェ・ミンシク)との間で起こる義理や裏切り等を描いたノワールアクションとのこと。ポスター(下の画像)を見ると3人とも悪いヤツに見えるんだけど。原題は「신세계」。
【顔が半分ばかり隠れているところがミソだな。】
4位「憤怒の心理学」は典型的なヤバイ系で、見たところ登場人物はヘンなヤツばかりみたいだぞ。美人女子大学院生が殺されるのですが、彼女を取り巻く男たちというのが、昼間は実直な警官で夜は隣室で盗聴している男(イ・ジェフン)とか、「不適切な関係」にあった大学教授とか、叔父を自任していた残忍な金貸しとか、とっくに振られてるのに受け入れられなくてストーカー行為を繰り返す昔の恋人とか・・・。ところが自分だけは潔白だと主張している4人の前に別の女性が現れ、物語は予測もつかない方向に展開していく、・・・ってどうなるのでしょうね? ムン・ソリが教授夫人として出演してるのか、ふうん。原題は「분노의 윤리학」です。
7位「ヤック:ザ・ジャイアント・キング」は、日本ではなじみのなさそうなタイのアニメ。屑鉄の山の中で目が覚めた2人のロボット、強力な鋼鉄の鎖で互いに縛られています。その鎖はふつうの方法では切断できないと知って、結局2人のロボットは強力しながら親友として幸せな日々を送ることになるのですが・・・。しかしその後記憶が甦るのです。なんと100万日前の戦争で2人は宿命の敵だった・・・。そのことを知った彼らは、再び真の友人になることができるか!? ・・・というあらすじですが、この映画を見た人の詳しいブログ記事(→コチラ)によると、この物語はインドの叙事詩「ラーマーヤナ」がタイに伝播して成立した「ラーマキエン」が素材になっているんですと。アニメに出てくる大きなロボットも小さなロボットもそれぞれモデルがあるそうです。オリジナルの登場人物の性格等もアニメのロボットに投影されているようです。しかし、どういう分野にもそれぞれ詳しい方がいらっしゃるものです。そのブログ記事にタイの王宮を始め、仏閣や空港などに飾られているという守り神「ヤック」(夜叉)の写真が載っていますが、ヌルボ思うにその彫像の方がロボットよりもずっと魅力的なんだけどなー。といいつつも、予告編を見てたらつい引き込まれてしまった。韓国題は「더 자이언트」(ザ・ジャイアント)だけ。英語原題は「YAK:The Giant King」です。日本公開は(たぶん)未定。
9位「ラストスタンド」は、「悪魔を見た」「甘い人生」「反則王」等のキム・ジウン監督がシュワルツェネッガーを主演に撮ったアクション。「ターミネーター3」(2003)以来10年ぶりに主演をつとめたシュワルツェネッガーは、完全武装の凶悪犯一味に挑む田舎町の保安官役だそうです。韓国題は「라스트 스탠드」。日本では4月27日公開予定。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・ムーンライズ・キングダム・・・・・・・・1/31 ・・・・・・・・・・・・・・2,321 ・・・・・・・・・・・・・・29,490・・・・・・・・・229・・・・・・・・・・14
2(2)・・偽りなき者 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/24 ・・・・・・・・・・・・・・1,760 ・・・・・・・・・・・・・・31,295・・・・・・・・・237・・・・・・・・・・13
3(3)・・愛、アムール ・・・・・・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・・・・・・・647 ・・・・・・・・・・・・・・69,986 ・・・・・・・・・535 ・・・・・・・・・・6
4(16)・・1999、面会~サンシャイン・ボーイズ(韓国)・・2/21・・・・・・569・・・・・・・・・・・・・・・・1,254 ・・・・・・・・・・・9・・・・・・・・・・17
5(12)・・おおかみこどもの雨と雪(日本) ・・9/13 ・・・・・・・・・・・・・・・418・・・・・・・・・・・・・・336,930・・・・・・・・2,318・・・・・・・・・・・2
今回の初登場は4位「1999、面会~サンシャイン・ボーイズ」だけです。3月の開かれる第8回大阪アジアン映画祭で特別招待作品として上映されます。(3月9・15日) 1999年の韓国。高校時代の仲間2人(大学生と浪人生)が家庭の事情で志願入隊した友人に面会しようと、江原道鉄原の部隊を訪ねます。いろいろ話をするのですが、実は面会に来た2人は友人の恋人からある手紙を預かっていたんですねー、ちょっと渡しにくい・・・。3人の仲間の陽気で温かい1泊2日の軍隊面会を描いた青春物語、のようですね。「自分探しの若者を等身大に描き、共感を呼ぶ佳作」とのことです。あの「息もできない」の女子高生役キム・コッピも出演しています。原題は「1999, 면회」。