ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国のフュージョン国楽と、ブレイクダンスの親和性

2010-02-28 22:50:59 | 韓国の文化・芸能・スポーツ関係の情報
 昨日KBSラジオでたまたまパンソリ(だと思う)を聞いていたのですが、ジャズのようなリズムのなかなかノリのいい音楽で気に入りまして、これが最近の<フュージョン国楽>かなと思い、見当をつけてYouTubeその他で探索しましたが結局みつからないまま。

 しかしその過程で、SOREA(소리아)という女性だけのフュージョン国楽グループにゆきあたって、YouTubeで<SOREA (Sound of Korea) with B.Boy Extreme Crew>というのを聴いてみました。
 (→同じ曲の実況版はコチラ)

 ・・・で、私ヌルボが目をみはったのは、演奏もさることながら、コラボでやってるブレイクダンス。
 Extreme Crewがそのチーム名。レベルの高い韓国の中でもトップクラスのようで、CASSビールのCMや、サムソンのCMにも出ています。

 ・・・ということで、最近の国楽(韓国の伝統音楽)については(例によって)また今度にしておいて、ブレイクダンスの方に重点をおいて見てみることにしました。

 私ヌルボが韓国のブレイクダンスについて知ったのは数年前。たまたまTVの深夜番組で韓国のあるブレイクダンス・チームのパフォーマンスと、彼らの練習のようす等を見て、すごいな~と思ったわけですよ。

 ウィキペディアの<ブレイクダンス>の項目を見ても、
 「近年では特に韓国の代表チームが世界の中でも実力が特出しており、著名な世界大会のタイトルを次々と獲得し、一躍世界で確固たる地位を築いている。こうした活躍により韓国ではブレイクダンスが国内文化のメジャーな存在になりつつあり、プロとして活躍しているダンサーも多く、政府までが支援に乗り出している」
・・・と記されています。

 このブログの昨年10月27日の記事「プラネットB-boy」という映画について少しコメントしたことがありました。大阪・パリ・ラスベガス・ソウルといった世界各地を舞台に、<B-boy>、すなわちブレイクダンス・ボーイたちが踊りまくる、というドキュメンタリー映画です。韓国では好評だったようですが、日本では今年1月どこかで(?)ひっそりと(?)公開しましたが、話題にもならなかったようです。

 この映画の中の<ソウル編>がYouTubeにありましたので見てみてください。
 景福宮内の康寧殿で踊ったり、地下鉄内で踊ったり・・・。韓国のB-Boyについてナレーションが入っています。韓国語(英語字幕)です。バックに流れる曲は愛国歌(韓国国歌)です。

 話は戻って、音楽もダンスも別チームですが、国楽とブレイクダンスのコラボレーションの好例をもう1つみつけました。字幕をみると、演奏は淑明女子大のカヤグム演奏チームです。<Canon - Korean B-boy Style>というタイトル。曲は「パッヘルベルのカノン」なんですねー。古今東西、いろんな文化のごった煮になってますねー。

 私ヌルボとしましては、「なぜ韓国はこんなにブレイクダンスのレベルが高いのか?」とか、「なぜ国楽とブレイクダンスはこんなに親和性があるのか?」ということも考えてはみたのですが、まだとても公表できる段階でもありませんので(これも)またいずれ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本と韓国の梅の話(2)朝鮮梅のことなど

2010-02-27 18:42:35 | 韓国・朝鮮と日本の間のいろいろ
 <日本と韓国の梅の話(1)梅干しのことなど>の続きです。

【朝鮮使節が梅を見て作った漢詩】

 高校の頃国語の授業で、平安時代前期頃までは和歌等で花といえば桜ではなく梅のことだと教わりました。
 梅を愛でて漢詩に詠むという中国の趣向も、古くから朝鮮・日本の文人貴族に共通していたでしょうから、その気で探せばいろいろあろうかと思います。

 室町時代(1419年)に日本を訪れた朝鮮使節宋希璟が室津(兵庫県たつの市)で梅を見て漢詩を詠んだことが彼の旅行記「老松堂日本行録」(岩波文庫)中に載っています。
 「讀賣新聞」のサイトによると、室津には後年シーボルトも来たそうです。写真を見るとなかなか風光明媚なところのようです。

※竜野市には<一目2万本>といわれる綾部山梅林や、300種類を超える梅を集めた<世界の梅公園>があります。

※宋希璟が詠んだ漢詩はネット検索してもないようなので、ここで紹介しておきます。
  詠阿彌陀寺庭中梅樹々數圍陰滿庭中
    庭中梅樹轉清奇
    老幹成陰鬱萬枝
    先後一般五千里
    恨予不及正花時

  阿弥陀寺庭中の梅樹を詠ず 樹数囲して陰は庭中に満つ
    庭中の梅樹転(うた)た清奇なり
    老幹陰を成し万枝を鬱す
    先後一般すれば五千里
    恨むは予の正花の時に及ばざりしこと

【朝鮮梅】

 仙台市の西公園にある臥竜梅(がりゅうばい)は「朝鮮梅」ともよばれています。
 伊達政宗が文禄の役の際に朝鮮から持ち帰って若林城(現宮城刑務所)に植え、1875(明治8)年に西公園に分植されたとのことです。

    
        【仙台市・西公園の臥竜梅(朝鮮梅)】

※西公園には、1929年東北産業博覧会に際して朝鮮式建物の<朝鮮館>が建てられ、その後も市が管理していたが、永久保存の声もむなしく、修復予算がないとの理由で取り壊された。現在は建物の土台に使われた御影石が残るのみ。

若林城の臥龍梅は国指定天然記念物でリンク先の写真を見るとさすがに立派すが、非公開のようです。(刑務所内ではねー。)

<花の公園・俳句>というサイトに、朝鮮梅についてのとてもくわしい記事がありました。

※<朝鮮梅>という語は、伊達正宗が朝鮮からもたらした(特定の)梅の意と、品種を示す言葉の両義がある、ということのようです。

※植物関係では、他にチョウセンアサガオチョウセンアザミチョウセンレンギョウ等々チョウセンが付く植物がいろいろあるようです。同じ(に見える)植物でも、国や地方によって微妙に違うということでしょうか?
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本と韓国の梅の話(1)梅干しのことなど

2010-02-26 20:27:24 | 韓国・朝鮮と日本の間のいろいろ
 昨日upするつもりが、「文藝春秋」に載っている芥川賞候補作・舞城王太郎「ビッチ・マグネット」というのを読んでたらついハマりこんで今日になってしまいました。今回も石原慎太郎氏の選評を読んで「そろそろ選考委員を辞めた方がいいんじゃないの?」と思いました。気持ちわからんでもないけどね、半分くらい。)
<選評の概要>というサイト、過去も含めて選評の概要が一目でわかり、興味深いです。

 さて、今日の2.26はおいといて、昨日2月25日は菅原道真の命日だそうです。(ただし旧暦。)
 たまたま先週19日、横浜市都筑区あたりをバイクで徘徊していたら、<梅の名所>とある立て札につられて東方天満宮というローカルなたたずまいの神社に行ってきました。

    
         【東方神社(横浜市都筑区東方町)】

 21日には「梅まつり」が開かれたことは後で知りましたが、その時は私ヌルボ1人。花もさることながら、やっぱり梅は香りがいいですね。
 境内には、ここでも<学問の神様>に合格を祈願する絵馬がたくさん奉納されていました。
※以前、別の天神様でなんとなく見た絵馬の中に「合格願」と書かれているのをみつけた時にはジツに悲しい思いをしました(笑)。こういう誤字を書く受験生の多くは、きっと「菅原」も「原」と書いているはずです。

   
        【合格の願いをこめて・・・・】
  
 はてさて、今回は朝鮮・韓国と日本の<梅>について軽く書くかなと思ってネタをいろいろ整理してみたのですが、「軽く」どころか、ことのほか重たくなってしまいそう・・・。

【梅干し】

 梅のことを韓国語では<メ(매.梅)>といいます。梅花が<メファ(매화. 梅花)>で梅の実は<メシル(매실.梅実)>。
 日本の古語表記は<むめ>ですが、発音は<ume>ではなく<mme>。日韓とも元はもちろん中国語<マイ>がそのまま伝わり変化したもの。つまり日本語は訓読み<うめ>も音読み<バイ>も同じようなもの、ということ。
<植物の文化誌>というサイト中の<梅の話>によると、ベトナムでは<マイ>といい、「新婦が着るアオザイに梅花文をつけ、テト(旧正月)には白梅や黄梅を飾る慣わしが今に伝わっている」とのことで、「アジアの一隅に、かなりの広がりを持つ梅文化圏が存在することがわかる」と結んでいます。

 梅の実を塩漬けも中国起源で、そういえば魏の曹操が兵士たちに「ここの丘を越えれば梅の林があるぞ!」と叫ぶと、兵士たちは梅の味を思って唾が湧き、のどの渇きを忘れた、という<望梅止渇>という故事成語がありました。

 ところが、日本ではごく一般的な梅干しがなぜか韓国には(ほとんど)ありません。
 私ヌルボが思い起こすのは「愛の黙示録」という映画。木浦で戦後長く多くの孤児たちを育てた田内千鶴子さんの伝記映画です。1968年、彼女が臨終の場面で、長い間話すことのなかった日本語で言った言葉が「梅干しが食べたい!」でした。
 それほど韓国で梅干しを入手するのは困難だったのですね。
※「愛の黙示録」は監督キム・スヨン、主演石田えり。1999年に韓国で上映され、日本の大衆文化韓国解禁第1号許可作品となった映画です。

 現在でも、韓国で梅干しは手に入りにくく、旅行や出張で出かける際に持っていく日本人はけっこういるかも・・・。またあるブログによると、韓国の人にも梅干しは「意外や意外、人気がありました」とありました。ただ、「梅干しというより梅漬けに近い酸味が少なく、柔らかい果肉のもの」が好まれたとのこと。

 ヨン様ペ・ヨンジュンが昨年出した「韓国の美をたどる旅(한국의 아름다움을 찾아떠난 여행)」は、意外に、などと言ったら失礼なほど内容のある、品のよい本ですが、その中で<初夏、梅の思い出(초여름,매실의 추억)>と題して、好みに合った梅料理が食べられる全羅南道光陽(クァンヤン.광양)市の<青梅農園(청매실농원)>を紹介しています。

            
   【ペ・ヨンジュン「韓国の美をたどる旅」(韓国版)の表紙)。当然日本語版も出てます。】

 その冒頭の文、「梅干しを楽しんで食べる。ただ、作られたそのままで食べるより、私なりのやり方で一度蜂蜜につけておき、ほんのり甘みをつけて食べる」とあるのはやっぱり韓国人。
 まあ日本でも蜂蜜入りの梅干しが広く出回っている昨今ではありますが・・・。(私ヌルボはパス。)
 そのヨン様が訪ねた青梅農園で出された梅料理が、梅漬け(매실 장아찌)梅のり巻き(매실 김밥)梅お好み焼き(매실 전)、そして甘酸っぱい梅の実正果(정과.ジョングァ)は「いくら食べても食べあきず」、デザートの梅アイスクリームは、ヨン様「我慢できず2つ食べてしまった」そうです。

    
       【これが梅の実正果、なんだそうです。】

光陽市は韓国一の梅の生産地で、市内の<梅マウル>では3月に梅花文化祭が開かれます。

青梅農園等の通販のリストには、梅のコチュジャン漬け、濃縮液、梅丹等いろんな梅の加工品が載っていますが、梅干しはありません。

 話は戻って、「なぜ韓国には梅干しがないか?」という点についてですが、これは「なぜ日本に梅干しがあるか?」と考えた方がよさそうです。
 ある韓国サイトに載っていた研究レポート(?)によると、「日本の6~8月の蒸し暑さは耐えがたく、これを乗り切る保存食として、初夏に実る梅から作る梅干しがまさにピッタンコだった」とあり、このおそらく誰もが考えつく説がやっぱり妥当なところではないでしょうか?
 朝鮮は食も住も夏よりも冬に備え、日本は逆に冬よりも夏のことを考慮した・・・と一般化していいかどうか・・・。

 ありゃ、ここまででもう2000字オーバー! 「朝鮮梅のこと」等、つづきはまた今度。


 続き→<日本と韓国の梅の話(2)朝鮮梅のことなど>
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アジア歴史資料センターのサイト中の<朝鮮総督府刊行本>

2010-02-24 17:29:49 | 韓国・朝鮮に関係のある本
 国立公文書館が運営している「アジア歴史資料センター」というサイトがあることは知っていましたが、その<宝の山>に私ヌルボが足を踏み入れたのは、もしかしたら今日が初めてかもしれません。

 膨大な資料中、日本統治下の朝鮮についての資料だけでもたくさんありそうで、「朝鮮総督府」で簡易検索したらなんと80474件もヒット。
 あれこれ試行錯誤した結果、内閣文庫中に朝鮮総督府刊行物が全部で143件あることがわかりました。
 さらにそのリストを見ると、古書展目録や、ネット古書店でも見たことのない書物や資料が多く、あっても高価で、現物も見ていないものもたくさん載っています。

 143件中、最初の20件だけ並べると次の通りです。

1.朝鮮図書解題
2.朝鮮総督府図書館新書部分類目録  
3.朝鮮総督府古図書目録  
4.朝鮮総督府図書目録  
5.博物館陳列品図鑑  
6.朝鮮の巫覡  
7.慶州南山の仏蹟  
8.朝鮮統治と基督教  
9.朝鮮金石総覧  
10.施政二十五年史  
11.施政三十年史  
12.朝鮮旧慣制度調査事業概要  
13.万機要覧  
14.高麗以前の風俗関係資料撮要  
15.秋官志  
16.李朝実録-風俗関係資料撮要  
17.朝鮮史のしるべ  
18.内鮮一体懐古資料朝鮮の国名に因める名詞考  
19.新増東国輿地勝覧索引  
20.校訂慶尚道地理志・慶尚道続撰地理志
 ※ヒマな時にでも追加入力します。

 またさらにスゴイのは、どの資料も画像閲覧ができるということ。

 中には、「朝鮮人名辞書」のように1239ページにもなる書籍もあれば、貴重な写真が載っている書物もあります。それらをたとえばJPGファイルで取り込んで利用もできるというわけです。
 一般の図書館になく、古書としてはすごい高値がついているような書物・資料をいながらにして見ることができるんですねー。

   
   【「朝鮮人名辞書」中の李奎報(イ・ギュポ)の項目があるページ】

 「吏読集成」(1937年刊)を見ると、<吏読(りとう)>、すなわちハングルによらない朝鮮語表記がどんなものだったかがわかります。※この本は復刻版の古書価が1万数千円くらい。原本はネット古書店にはなかったです。 
  
   
      【「吏読集成」中の<~のみ(プン.뿐)>のあたりの項目】

 その他、「朝鮮史のしるべ」「朝鮮の習俗」「前進する朝鮮」等々、朝鮮の歴史・地理・社会・風俗の概説書のような本もあれば「朝鮮鉄道史 第1巻」のように鉄道マニアならずとも興味をひかれる本もあります。
        
         【「前進する朝鮮」の表紙】   

 「朝鮮国勢調査」「生活状態調査」「人口調査」や各種産業の報告・統計等は、研究者・学生のレポートに使えそう。

 中でも私ヌルボがとくに注目したのが大正九年(1920年)朝鮮総督府発行「朝鮮語辞典」なんですが、これについては別だての記事にします。

→3月2日の記事「朝鮮総督府発行「朝鮮語辞典」は<最初の朝鮮語辞典>といえるか?」
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[2月19日(金)~21日(日)]

2010-02-23 23:08:26 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 20日にベルリン国際映画祭の各賞が発表されました。金熊賞はトルコのセミ・カプラノグル監督の「蜂蜜」。Innolifeの記事によると、「豆満江」「キッチン」等々韓国映画もいろいろ招待されたようですが、受賞はありませんでした。
 日本映画では「パレード」が国際批評家連盟賞を受賞。実は私ヌルボ、今日観てきましたよ。
 観て損はなかったですが、ふ~む、なんというか、今の日本の社会とか(とくに若者の)人間関係のありようをいろいろ考えてしまいましたねー・・・。

   ★★★ Daumの人気順位(2月23日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①ONE PIECE -FILM-  9.5(74)
    STRONG WORLD(日本)
②HACHI約束の犬  9.4(52)
③エヴァンゲリオン:破(日本)  9.3(126)
④義兄弟(韓国)  9.2(1475)
⑤回復(韓国)  9.2(66)
⑥ファンタスティックMr.フォックス  9.2(28)
⑦アフター・ラブ  9.2(35)
⑧ハーモニー(韓国)  9.2(1207)
⑨アバター  9.1(4573)
⑩プチ・ニコラ  9.0(172)

 ②が入ったくらいで、あとは先週とほとんど変わらず。

【専門家による順位】

①アバター  9.3(8)
②レット・ミー・イン  9.0(10)
③エヴァンゲリオン:破(日本)  8.5(2)
④(500日)のサマー  7.7 (7)
⑤ファンタスティックMr.フォックス  7.6 (6)
⑥ヤング@ハート  7.5 (5)
⑦大いなる静寂(スイス・独・仏)  7.5 (2)
⑧告発のとき  7.1(6)
⑨マン・オン・ワイヤー  7.0(6)
⑩義兄弟(韓国)  7.0(6)

 先週のベストテンと順位も点数も全く同じ。

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[2月19日(金)~21日(日)] ★★★
         「義兄弟」、3週連続トップ

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・週末観客動員数累計・・・・・・観客動員数・・・・上映館数
1・・義兄弟(韓)・・・・・・・・・・・・・・・02/04・・・・・・・・595,633・・・・・・・・・・・・・3,496,650・・・・・・・・527
2・・パーシー・ジャクソンと・・・・・・02/11・・・・・・・・301,028・・・・・・・・・・・・・1,283,017・・・・・・・・346
      オリンポスの神々
3・・平行理論(韓)・・・・・・・・・・・・・02/18・・・・・・・・246,440・・・・・・・・・・・・・・・296,488・・・・・・・・302
4・・ハーモニー(韓)・・・・・・・・・・・・01/28・・・・・・・・224,417・・・・・・・・・・・・・2,457,965・・・・・・・・337
5・・アバター・・・・・・・・・・・・・・・・・12/17・・・・・・・・173,721・・・・・・・・・・・・・12,832,784・・・・・・・・242
6・・くもりときどきミートボール・・02/11・・・・・・・・127,541・・・・・・・・・・・・・・・・440,034・・・・・・・・288
7・・HACHI約束の犬・・・・・・・・・・02/18・・・・・・・・・49,864・・・・・・・・・・・・・・・・・59,818・・・・・・・・189
8・・孔子・春秋戦国時代(中)・・・02/11・・・・・・・・・44,147・・・・・・・・・・・・・・・・349,350・・・・・・・・272
9・・ONE PIECE -FILM-・・・・・・・02/11・・・・・・・・・28,493・・・・・・・・・・・・・・・・102,352・・・・・・・・・75
10・・ウルフマン・・・・・・・・・・・・・・02/11・・・・・・・・・24,768・・・・・・・・・・・・・・・・252,352・・・・・・・・275

 3週連続トップの「義兄弟」が独走。
 初登場は3位と7位。7位は昨年8月日本で公開。「ハチ公物語」は1987年邦画配給収入1位だった。もう20年以上経ってるのかー・・・。私ヌルボは<動物モノ>は基本的に観ないので、ハチ公もHACHIも、子猫もイルカも、ポニョも人面魚も、子象も小僧もな~んも観てないですが・・・。
 ウィキペディアに<忠犬ハチ公>について詳細な記事があるのに驚きました。これ読むだけでもおもしろいです。肉声がレコードに録音されていて、最近のバウリンガルによる翻訳によると「さびしいよぉ~」と鳴いているんですと。
 3位は韓国のミステリー&スリラー。タイトルの意味するところは、時を越えて同じ人生を反復する人がいる、ということのようで、ポスターのいちばん上に「リンカーン、ケネディー 100年の時差」とあり、さらに「同じ人生の繰り返し!! 自分には誰かの人生が繰り返されている」と続いています。

     中央上部の拡大→   

 つまり、皆さんもどこかで聞いたことがあると思いますが、リンカーンとケネディーにはフシギな偶然の一致があまりにも多い、ということです。
たとえば、
・リンカーンの大統領当選は1860年。ケネディーの大統領当選は100年後の1960年。
・リンカーンの死亡場所はフォード劇場。ケネディーの死亡場所はフォード自動車。
・リンカーン、ケネディーともに副大統領はジョンソン。
等々。ほかにもいーっぱいあります。
 これも興味のある人はウィキを参照のこと。
 ヌルボは、このテのものは驚いたり騒いだりしません。
 1万分の1の偶然は、1万分の1の確率で起こるわけだし・・・。(おもしろくない考え方、ですかねー?)
 この映画の場合は、「ソウル大法学部首席卒業、最年少で部長判事に任命」という点だけでなく、美人の妻が殺されたことまで、30年前の別の人物と同じ。それも月日まで・・・、という男の話。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「キロギ・アッパ」の派生語「トクスリ・アッパ」に「ペンギン・アッパ」など

2010-02-22 13:58:51 | 韓国語あれこれ
 韓国では1990年代以降海外留学が増えていきました。
 日本ほど国内市場が広くないため、海外志向が強いと何かで読んで、なるほどねーと思いました。

 とくに2000年以降増加したのが小学生の早期留学です。KBSラジオの国際放送の「玄海灘の虹」の記事によると、2007年には早期留学生全体(2万7668人)の44.6%を占めるようになったとのことです。

 <キロギ・アッパ(기러기 아빠)>、すなわち<雁のお父さん>とはそんな状況の中で生まれた流行語です。2003年頃にはすでにあった言葉で、今はすっかり定着しています。
 雁(기러기)は雛のために遠くまでエサを取りに行く習性があることから、海外に行った母子のために、国内に残って稼ぐ父親を指す言葉になったようです。

 ところが、先日の映画「飛べ、ペンギン」では、「<キロギ・アッパ>の他に<トクスリ(독수리)・アッパ>や<ペンギン(펭귄)・アッパ>もあるんだ」というセリフが出てきました。
 <トクスリ>はワシ。1年に1、2回妻子のいる外国に行くレベルの<キロギ>に対し、金持ちで、いつでも会いたい時に会いにいけるお父さんのことです。
 <ペンギン・アッパ>は、背中が曲がるほど苦労して働いても、生活費を送金するだけで精一杯。仁川空港で手を振って妻子を見送るだけ・・・、というお父さん。
 さらに<チャムセ(참새)・アッパ>もあります。チャムセはスズメ。家族を外国に送れる財力もなく、教育レベルの高い江南(カンナム)に小さいオフィステルを確保して、妻子だけ江南に国内留学させる父親。

 <カルメギ(갈매기)・アッパ>もありました。カモメです。家族をソウルに残して地方に単身赴任するお父さんのこと。

 いくつかのネットを見たら、<キロギ・オンマ(雁のお母さん)>という言葉も出てきました。
 夫を残して子どもとともに外国生活をいているお母さん。コチラもいろいろ問題を抱えているようです。寂しいとか、寂しいからゴルフに没頭するとか(<トクスリ・オンマ>の場合)、さらにはゴルフ教師との不倫に走るとか、いろんな事例が伝えられています。

 話は戻って、「飛べ、ペンギン」では子どもの教育、塾通いに狂奔する教育ママの姿が描かれていました。
子どもが塾をサボったら通報する業者(?)もあるような・・・。そのように四六時中上空からヘリコプターのように監視する世話焼きお母さんのことを<ヘリコプター・ママ>というんだ、と映画の中のセリフで出てきました。

 ことほどさように、韓国の高い教育熱の中で、新語がどんどん生まれているようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「韓国が北朝鮮の人権から目をそらすと世界の物笑い」という記事をめぐって

2010-02-22 09:58:29 | 韓国の時事関係(政治・経済・社会等)
 2月17日、韓国紙「中央日報」のサイトに「韓国、北の人権にそむけば世界の物笑い」という記事がありました。(「北の人権から目をそらすと」とすべきところですが・・・。)

 TEDのシニアフェローに選定された在米韓国人2世のエイドリアン・ホンという人と、彼の発言を紹介した記事です。

 それによると、彼はエール大学を出た後、政治活動をしている途中、脱北者を支援し、北朝鮮人権運動を行う非政府機構「リンク」(Liberty in North Korea・北朝鮮に自由を)を設立、2006年には中国で現地公安に逮捕・拘禁され、その後追放された。今はリンク活動をやめて「ペガサスプロジェクト」という別の非政府機構を始めた。
・・・という人です。

 その彼の発言というのが次のようなものです。
 「北朝鮮人権を支援することは政治的動機や統一の念願とは無関係で、人間の基本権利に関わることだ。・・・・米国やヨーロッパなどどの国より韓国民と政府の北朝鮮人権に対する関心が低いという事実に非常にがっかりした。・・・・韓食世界化プロジェクト、韓流広報、平和維持軍派遣など韓国のイメージを上げるための数多くの試みにもかかわらず、北朝鮮人権問題にそっぽを向けたら世界の物笑いになるだけ。・・・・盧武鉉政府では北朝鮮人権運動に対して露骨的な敵対感を感じた。・・・・政府が変わった今も支援や関心が大きく高まらなかった」。

 概ね誠実に生きている私ヌルボよりさらに誠実な人がいるなー、というのが記事を読んでの感想です。彼の発言にはほとんど同感します。

 問題はネチズンの感想。「中央日報」(日本語版)の記事に寄せられた感想は、案の定例によって例のごとし。「朝鮮人は100年以上前にすでに文明人に発見されてから世界の笑いもの」等々、品性のあるはずの日本人とも思えないコメントがいくつも寄せられていていますが、今回ヌルボが関心をもったのが肝心の韓国人の反応。そこで「中央日報」(韓国語版)」の方の<私も一言(나도 한마디)>の欄を読んでみました。

 すると、多かったのが「金大中や盧武鉉の親北政策のせいだ」というもの。また、それに対して「ハンナラ党の政治家だって大勢金剛山観光に行ったりしながら誰も北韓政府批判を口にしていないじゃないか」との反論もあります。
 つまりは、ほとんどが韓国内の政治的対立の構図そのままに言いあっている図式。
 ヌルボは失望しました。
 エイドリアン・ホンさんの「政治的動機や統一の念願とは無関係で、人間の基本権利に関わること」という点が全くといっていいほどスルーされているようです。

 また次のような少数意見もありました。
 「北韓に風船でビラを撒いたり、人権決議案を通過させたりして北韓の人権を向上させようと考えるのはばかげたことだ。本当に北韓住民の人権改善を望むのなら、北韓との関係改善、経済開発支援、開放誘導を順次進めていって、究極的には統一をしなければならない。ビラ撒きや人権法制定などは逆効果だ」。
 日本でも<進歩的・革新的>な<人権派>の人たちが主張している意見ですが、<推薦1>に対し<反対10>とのことで、韓国内でもこの意見は少数派のようです。

 しかし大なり小なり「世界の物笑いになる」のは韓国人だけでもないでしょう。
 生存権に関わる問題を他人事とか、北朝鮮という外国の内政問題としか考えられず、「北朝鮮が崩壊して日本に難民が押し寄せてきたら迷惑だ」というように(北朝鮮に限らず)難民を厄介者としかとらえられないとしたら日本人だって「物笑いになる」資格は十分にありそうです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぜぇーっっったいに観て! 「過速スキャンダル」はオモシロイ!!

2010-02-22 01:00:21 | 韓国映画(&その他の映画)
 溜まっていた仕事も昨日片付いて、実に久しぶりに予定のない日曜日。おまけに天気もいい!
 あと、家に居てやるべきことといえば掃除だけだ。

 ・・・というわけで、朝から家を脱出して新宿武蔵野館へ。「過速スキャンダル」を観に行きました。

      

 韓国では観客動員829万人で歴代8位という注目の(はずの)大ヒット・コメディなのに、首都圏では3館しか上映していないのは、少ないです、少なすぎます。映画の買い付けの人、韓流スター以外のモノサシは持ってないのですか? (チャ・テヒョンの集客力については私ヌルボはわかりませんが・・・。)

 10時40分開映の50分も前に行ったのが正解で、全80席は満席。
 内容の細かい紹介は略します。ネタバレになると、これから観ようという方の妨げになるし・・・。
 内容の大まかな説明も略します。これから寝ようという私ヌルボの妨げになるし・・・。
 とりあえず、<シネマ・トゥデイ>のサイトの説明文が適度に大雑把なので、見てみてください。

 感想は、「おもしろかった」です。必見ですよ、コレ。10人いたら10人、100人いたら96人くらいそう答えるでしょう。
 昨年観た「スター・トレック」の感想では、100人中3人の「つまらなかった」を通り越して100人中1人の「腹立たしかった」というコメントをさるサイトに遺したヌルボでしたが、今回はいつものすなおなヌルボに戻って96人の一員です。

 良い点は、
・筋書きがよく練られていること。
・演出が大げさすぎないのでしらけないこと。
・下品なギャグがないこと。
等々です。

 観終わった80人、みんなニコニコで席を立ちました。
 次の回はもう<立ち見>になっちゃうんだと・・・。

※予告編で、以下の韓国映画の予告編をやっていました。たぶん2つは観ます。
・パク・ヨンハ主演「作戦」 シネマート六本木で上映中
・クォン・サンウ主演「悲しみよりもっと悲しい物語」 2月27日(土)シネマート新宿
・ソン・ガンホ主演「渇き」 2月27日(土)~新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

韓国人が苦手な発音 「通天閣の前で串カツを食う」など

2010-02-20 23:24:56 | 韓国語あれこれ
 昨日の「飛べ、ペンギン」の試写会で、とても達者な日本語で挨拶したチェ・ギュファンさん。大阪で日本語勉強中という彼が、発音が難しい日本語の例としてあげたのが「通天閣の前で串カツを食う」

 なるほど、たしかに「ツ」の音は韓国語になく、ハングルでも書きようがありません。便宜的に「쓰」(スの濃音.ss)で代用しています。
 日本語が上手い韓国人でも「チュテンカク」とか「クシカチュ」になる人が多いかも・・・。
 日本人でも早口で言うと「ツーテンカツ」と言っちゃいそう(?)。

 韓国人の苦手な日本語の発音というのがいくつかあって、分類すると、
①<ザ>、<ズ>、<ゼ>、<ゾ>、<ツ>はもともと韓国語にない音で、ハングルでも書けない。
 例:「ありがとゴジャイマスドージョ。」という発音はよく聞かれます。

②濁音と清音の区別が苦手。とくに最初の濁音が清音になってしまう。
 例:関東大震災の時の<朝鮮人虐殺>を説明する本によく出ているが、各町内の自警団がみなれない人物に対して「12円50銭と言ってみろ!」と言って、「チュニエン、コチセン」というように濁音が言えなかったら朝鮮人だと判断して殺した、という話。
 舌っ足らずの日本人も殺されたという笑えない笑い話もあります。

③母音の長短の区別が苦手。
 例:次のような名前や地名の区別ができない。(②の例も含む。)
  「井田と飯田」「板橋と飯田橋」「後藤と古藤」「幸田と郷田」「岡田と緒方」「佐藤と佐渡」「小津と大津」「小山と大山」
 今後、日本語勉強中の韓国人と話す機会があったら、<通天閣の前で串カツ食うた>って言わしてみようかな。ふっふっふ。

 まあ、日本人も<アンニョンハシムニッカ>の<ム><m>じやなく<mu>になりがちだから韓国人が聞けばすぐわかる。天童よしみさんも「珍島物語」で<カムサハムニダ>をいかにも日本人らしく2つの<ム>を<mu>と発音しちゃってるしねー。
 また韓国人の姓の「鄭(정.jeong)」と「全(전.jeon)」、地名の「清州(청주.cheongju)」と「全州(전주.jeonju)」と「井州(정주.jeongju)」等々の区別となるとますますもってお手上げですから、お互いさまですけどね。

 なお、上記②については、韓国人の英語も同様で、以前電話でHPアドレスを伝達するのに、TとDの区別、PとBの区別に一苦労したことがありました。つまり、バビブベボがパピプペボに聞こえちゃうわけだから・・・。
 ・・・以前から、これも韓国人に(こっそり)聞いてみたいのが、「もしかして、国語の授業とかで「ベニスの商人」というのが出てきた時、抵抗感とゆーか、羞恥心とゆーかが、なかったですか?」という質問なんですが・・・。

[2018年9月18日の追記]今年6月、ゆうき@yuki7979seoulさんのツイートで「#韓国人にハードルが高い日本語」が収集されていました。その中から。
・ゆうき@yuki7979seoul・・・・「津通過中」
・さおりん@2415kumicho・・・・「五つずつ包む」
・やんばん@HyunSik_kim95・・・・「都筑区総合庁舎」
・Ťå₭ḝ®ũ ℳøţ☮ḿǖṝå@TKRMTMR・・・・「慎ましい通過儀礼」「続きは都筑さんから」「世界と繋がる通貨」
 私ヌルボも考えてみました。「土ふまずにくっついた土を突っつく」「ツクツクボーシ」
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やっぱり良かった! 韓国映画「飛べ、ペンギン」

2010-02-19 23:50:06 | 韓国映画(&その他の映画)
     

 私ヌルボが昨年9月29日このブログで「日本公開希望!」と書いた「飛べ、ペンギン」。ついに昨日観ました よ!

 アタリだったですねー。ふっふっふ。ヌルボの目に狂いはなかったです。(・・・とのっけから自画自讃。)
 4話で構成されたオムニバス風のホームドラマです。
 それも山あり谷あり何でもありの非現実的なドラマではなく、現実の韓国の家庭や職場を垣間見るような、穏やかなドラマです。
 ラブロマンスやアクション、ホラーやサスペンス等々に食傷気味の方には、むしろそれが新鮮に感じられるかもしれません。

 韓国の国家人権委員会政策の人権啓発映画、ということですが、そんな<臭み>はあまり感じさせません。むしろ、ヘタなコメディよりも観客の笑いは多いといえるでしょう。
フンイキは、「飛べ、ペンギン」の韓国語サイトでそれなりにわかると思います。

 内容はというと、
・第1話は教育ママに英語だの先行学習(上の学年の勉強をする)だの、9歳のスンユンは塾通いにせきたてられて押しつぶされそう・・・。
・第2話は、新入職員チュフンは菜食主義者で肉は食べない上、酒も飲めないということで、酒の場でチームの結束をはかる韓国の職場社会では奇異の目で見られる・・・。
・第3話は、勉強のために子ども2人と妻をアメリカに遣っている典型的<キロギ・アッパ>のクォン課長の悲哀。久々に家族たちが帰国したが・・・。
・第4話は、ずっと権威をふりかざしてきたクォン老人、長年連れ添った奥さんはついに堪忍袋の緒が切れて、クォン老人は深刻な事態に追い込まれる・・・。

 ・・・ということで、第1・3話は教育熱心な韓国社会の中で、以前から広く問題になっている社会問題、第4話は日本でもふつうにありそうな老夫婦の問題。
 それらの問題が自然な形で提示され、また観客の笑いを誘いつつ、自分自身のことも(たぶん)省みさせる、そして観終わったあと、いい気持ちになる、そんな映画です。
 先にオムニバス<風>と記したのは、教育ママもチュフンもクォン課長も職場(市役所)の同僚で、第4話の老夫婦はクォン課長の両親という設定で、全部切れ目なくつながっているからです。す。

 監督はイム・スンレ監督。彼女の大ヒット作「私たちの生涯最高の瞬間」に出演したムン・ソリさんが今回の<低予算映画>に教育ママ役でノーギャラ出演したのは、監督への恩返しと推測されています。・・・ということが「朝日新聞」のサイトに出ていました。

 特別試写会ということで、第2話で菜食主義の青年チュフンを演じたチェ・ギュファンさん(下写真)が来場、今大阪で日本語を勉強しているとのことで、日本語で内容のある挨拶をして大きな拍手を受けました。今回の役柄のように、温和で優しそうな青年です。

     

 「会場の皆さまからご質問を・・・」といわれて、手をあげようかな?どーしよーかな?、と迷っているうちに時間切れになってしまったのは我ながらナサケナイ。終わってからカタコトながら直接話しはしましたが、少しだけネ。

 また私ヌルボが心の中で「オォッ!」と声を上げたのが、主催者側からということで映画を説明し、ギュファンさんを紹介したシネマコリアの西村さん。ず~っと前から愛読してきた<ソチョンのホームページ>の管理人です。(今はシネマコリアのサイトに統合されていますが・・・) 生ソチョンさんは初めてで、やっぱり声をかけようかな、と思ったものの思っただけに終わりました。どこまでもヒカエメなヌルボであります。

 なお、「飛べ、ペンギン」も含めた韓国映画4本は、<真! 韓国映画祭>の中で、2月27日(土)~3月19日(金)ポレポレ東中野で上映されます。大阪では春にやるそうで・・・。詳細はリンク先参照。

 関係ないですが、あるシーンを観て、小説「ユジンとユジン」のように、ソウルの人が自由を求めて向かう先は東海岸=江陵(カンヌン)方面が定番なのかな、との仮説が思い浮かびました。この件については今後資料を集めて考えてみたいと思います。

 おまけにもうひとつ、もっと関係ないですが、今晩観た「ゴールデンスランバー」はオススメです! 小林信彦さんが「週刊文春」で推奨してましたが、彼の評価は信頼できます、とヌルボは思ってます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初めて行きました。★韓国文化院  (at四谷三丁目)

2010-02-18 23:37:47 | 韓国・朝鮮と日本の間のいろいろ
 行ってきましたよ。新しい韓国文化院。
 昨年5月に麻布から四谷に移ってから、行こう行こうと思っていましたが、結局今日の「飛べ、ペンギン」の特別試写会が初めて。

 前の文化院は、麻布十番駅ができてからマシになったものの、それ以前は神奈川から行くには不便な所でした。
 今は、昨年10月26日の記事で紹介したように、在日韓人歴史資料館になっています。

 今度は丸ノ内線四谷三丁目から3分なので、さらに便利になりました。

 18時開場の5分ほど前に行ったらもう数十人の列。やっぱり男性は2割足らずってとこですかねー。
 建物は、下の写真のように、前面が波うっています。これは、韓国の伝統民俗舞踊「僧舞(スンム)」と現代的なイメージを融合した曲線でデザインしたとのことです。

        

 試写会会場の2Fハンマダンホール(下の写真)は、当然キレイ。前の文化院では、だだっ広い床にパイプ椅子が並べられている、小学校の体育館での映画会という雰囲気だったからなあ・・・。前の人が邪魔だったら椅子をずらせるという利点はあったけど。
       
 肝心の映画の感想等は次の記事に回します。

 終わってからトイレに行ったら男子用には下の写真のような表示が・・・。いかにも韓国です。女子用の方は列になってたので、撮る勇気がありませんでした。

      
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[2月12日(金)~14日(日)]

2010-02-16 19:22:08 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 今日2月16日は北朝鮮の金正日総書記の誕生日。(韓国では肩書を「国防委員長」とするのが一般的。)
 多くのマスコミでは「1942年生まれで満68歳」としていますが、1941年ソ連の沿海州都市ハバロフスク近郊で生まれた、というのが正しいです。以前から<映画オタク>として知られる金正日氏ですが、最近もいろいろ観ているんでしょうか?
 以前一部で話題になった<脳内メーカー>によると、彼の脳内イメージは下図のように悩みが多そうだから映画どころではないかも・・・。

     

 ちなみに私ヌルボと、ついでに鳩山首相の場合は下図のごとし。けっこう当たってるどころか、的中してますね~(笑)。皆さんもやってみたら?

 

   ★★★ Daumの人気順位(2月16日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①回復(韓国)  9.7(51)
②ONE PIECE -FILM-  9.6(34)
STRONG WORLD(日本)
③The Cove 悲しいイルカの真実  9.5(138)
④エヴァンゲリオン:破(日本)  9.3(123)
⑤義兄弟(韓国)  9.3(1128)
⑥ファンタスティックMr.フォックス  9.2(25)
⑦劇場版・ポケットモンスター DP 超克の時空へ(日本) 9.2(71)
⑧ハーモニー(韓国)  9.2(1130)
⑨アフター・ラブ  9.2(35)
⑩アバター  9.1(4491)

 ②、④、⑦が日本アニメ。日本映画の活路はこの線だけですかねー。どんなもんか、いちどヌルボアジョシ(オジサン)も観てみるかねー・・・。
 他は目新しい動きなし。

【専門家による順位】

①アバター  9.3(8)
②レット・ミー・イン  9.0(10)
③エヴァンゲリオン:破(日本)  8.5(2)
④(500日)のサマー  7.7 (7)
⑤ファンタスティックMr.フォックス  7.6 (6)
⑥ヤング@ハート  7.5 (5)
⑦大いなる静寂(スイス・独・仏)  7.5 (2)
⑧告発のとき  7.1(6)
⑨マン・オン・ワイヤー  7.0(6)
⑩義兄弟(韓国)  7.0(6)

⑨は昨年6月に日本公開。それなりに評価されてましたが、ヌルボは未見。

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[2月12日(金)~14日(日)] ★★★   
         「義兄弟」、2週連続1位で200万人突破

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・週末観客動員数累計・・・・・・観客動員数・・・・上映館数
1・・義兄弟(韓)・・・・・・・・・・・・・・・・02/04・・・・・・・・726,116・・・・・・・・・・・・・2,086,293・・・・・・・・629
2・・パーシー・ジャクソンと・・・・・・・02/11・・・・・・・442,573・・・・・・・・・・・・・・・531,307・・・・・・・・419
     オリンポスの神々
3・・ハーモニー(韓)・・・・・・・・・・・・・01/28・・・・・・・・298,985・・・・・・・・・・・・・1,852,806・・・・・・・・421
4・・アバター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/17・・・・・・・・285,551・・・・・・・・・・・・12,371,248・・・・・・・・327
5・・孔子・春秋戦国時代(中)・・・・・02/11・・・・・・・・146,518・・・・・・・・・・・・・・・170,124・・・・・・・・280
6・・くもりときどきミートボール・・・・02/11・・・・・・・・121,351・・・・・・・・・・・・・・・141,363・・・・・・・・308
7・・ウルフマン・・・・・・・・・・・・・・・・・02/11・・・・・・・・105,803・・・・・・・・・・・・・・・127,887・・・・・・・・311
8・・バレンタインデー・・・・・・・・・・・・02/11・・・・・・・・・68,097・・・・・・・・・・・・・・・・81,167・・・・・・・・237
9・・ONE PIECE -FILM-・・・・・・・・・02/11・・・・・・・・・27,496・・・・・・・・・・・・・・・・35,892・・・・・・・・・80
     STRONG WORLD(日)
10・・食客・キムチ戦争(韓)・・・・・・・01/28・・・・・・・・・10,988・・・・・・・・・・・・・・・434,112・・・・・・・・100

 トップ「義兄弟」は公開11日で200万人突破。日本公開はいつ頃になるんですかねー?
 2位、今月26日から日本公開につき、詳細を知りたい方は他のサイトで・・・。
 5位、中華人民共和国建国60年記念の歴史超大作ですと・・・。えっ、ヌルボの好きな周潤發(チョウ・ユンファ)が主演って、こりゃ観なくちゃ! まさか孔子がカンフーをやるなんてことはないんでしょうね? 主題歌は王菲(フェイ・ウォン)。日本公開はいつになるんですかあああああ?
 6位はアメリカで100万部を超えるベストセラーとなった絵本が原作。(日本でも出てます。) 原題は「Cloudy with a chance of meatballs」、韓国のタイトルは「空からご馳走が降ったら」。日本では昨年9月に公開しました。
 7位は「狼男」(1941年)のリメイク。日本では4月公開。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

これはお得! ハングルのフリーペーパー

2010-02-15 21:09:50 | 韓国の文化・芸能・スポーツ関係の情報
 私ヌルボが新宿・職安通り方面によく行くようになったのは1990年代初頭頃でした。
 当時は韓国関係のモノを売っている店といえば、現在は老舗の食堂という感じになっているハレルヤくらい。当時はたしか雑誌や雑貨、食品類を売っていて、奥の方が食堂コーナーになっていたと記憶しています。
 その後ニューカマーの人たちが増えるとともに、今言うところのフリーペーパーが出回り始めました。
 1990年創刊の「韓国人生活情報」、92年創刊の「月刊アリラン」、93年から「그루터기(クルトギ.切り株)」と「新東京」など。韓国語初級者だった私ヌルボは、ページを開いて(数少ない)一目でわかる単語をマーカーで塗ったりして勉強した(?)ものです。「月刊アリラン」(だったかな?)の、日本の中の韓国文化財を探る連載等々、興味深い記事もいろいろありました。

 今職安通りを通ると、フリーペーパー専用のスタンドに20誌を越えるフリーペーパーが並んでいます。
 これで商売になるのかしら?と考えてしまうほどですが、よほど物好きな韓国語学習者でも、とてもじゃないけど半分も読みこなせない冊数でしょう。

 現段階で、ヌルボもすべてに目を通しているわけではないので、チミツな分析は(例によって)後回しにするとして、とりあえずゼッタイお薦めのフリーペーパーを1つ紹介します。

 それは「월간 연예통신(月刊 演芸通信)」です。

 今出ている2010年2月号(下の画像)で34号だから、2007年5月創刊のようですが、ヌルボが認知したのは昨年です。どうも分厚すぎるのと、「演芸」という語にマイナスの先入観があって、無意識に避けていたのかも・・・。

     

 さて、この雑誌。まず驚くのがそのボリューム。322ページ(広告含む)もあります。
内容がまた凝っています。韓国ドラマについてはいろんな雑誌等で当然とりあげていますが、「演芸通信」がこの号で載せている「공부의 신(勉強の神)」の場合、OECD国家中で韓国が教育費支出1位だ等の背景から、主な登場人物の紹介、日本ドラマ「ドラゴン桜」との主要登場人物6人の比較とか、なぜKBSは目標大学をソウル大学ではなく架空の<天下大学>にしたのか等々のウラ話も記されています。

 またドラマ、映画、K-POP、O.S.T、J-POP、POPの各ランキング(ベスト10)もあり、それから漫画がなんと5つも載ってます。その中に、ヌルボが前に読んだカンプル作の「timing」があるのには驚きました。他に連載小説もあります。
 「韓国時事漫評」と題した、韓国各新聞の政治・社会風刺漫画のページ、「韓国フォトニュース」のページ、またベストセラー本のページは8ページもあって、計80冊の本が表紙写真と、けっこう詳しい内容紹介付きで紹介されています。

 ジツにまあ読みでのあること! これでタダとは安い。当たり前だけど・・・。
 発行している所を見るとK-Telecom、・・・って、国際電話の会社。なんでこんなフリーペーパー出しているのかなあ?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旧正月とバレンタインデーが重なって・・・

2010-02-14 23:33:29 | 韓国の文化・芸能・スポーツ関係の情報
 「盆と正月が一緒に来たようだ」という表現はありますが、今年の韓国は(旧)正月とバレンタインデーが同じ日、つまり今日2月14日。
 しかし、目出度い日が重なっても、うれしくないよねー・・・。
 おまけに土日まで重なるとはなおのことアンラッキーでしょ。
 韓国では新正月は1日だけのフツーの休日なのに対し、旧正月は大型連休のはずなのに・・・。

 旧正月とバレンタインデーが重なるのは6年に1度くらいだそうです。
 何年か前、たまたまこの時期に韓国に行ったらたまたまバレンタインデーで、その時ありゃまー、と思ったのは韓国のバレンタインデーのプレゼントのなんともボリュームたっぷりのゴテゴテしてるなー、ということ。
 大体、韓国では私ヌルボのためにあるような<つつましやか>とか<ひかえめ>とかいうことにはなんらの価値も置いていないようで、感情表現のストレートな点はこういったところにも現れているんだなーと実感しました。
※→ KonestのHP等で韓国のようすとか、バレンタインデーのプレゼントのコテコテぶりを伝えています。

      

 ところが最近のニュースによると、時節柄、韓国ではくれるなら「チョコレートより現金を」と考えている男性が多いということです。

 また「いちばん欲しくないプレゼント」としては、約3人に1人が「花束」と答えた、とありますが、この点については私ヌルボも同感ですけどねー・・・。いただいてもそのままドライフラワーと化していくプロセスを見て、ただ諸行無常を感じるだけだしねー・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「毎日新聞」で日韓併合100年関係の連載スタート

2010-02-12 22:14:01 | 韓国・朝鮮と日本の間のいろいろ
 今年は1910年(8月22日)の日韓併合から100年ということで、すでに韓国の新聞では昨年から連載特集が組まれたりしています。

 日本の新聞・TV等でもそのうち特集をやるのだろうな、とか、その場合、<視点>の設定に作り手は苦慮するかもな、とか思っていたところ、今朝(2月12日)の「毎日新聞」で「忘れ得ぬ人々 日韓併合100年」という連載記事が始まりました。

 初回は「農業の偉人 父は国賊」という見出しで禹長春をとりあげています。

 農学博士・禹長春は戦後の1950年韓国に招かれて農業振興に携わった人物で、済州島を蜜柑の大生産地とした功績はよく知られています。
 ところが、彼の父は日清戦争後、朝鮮王妃閔妃の暗殺に関与し日本に亡命した朝鮮王朝の元軍人・禹範善で、母は日本人女性。
 このような明治~戦後の昭和にまたがる<複雑>な経歴の人物を、連載の初回に持ってくる点が「毎日新聞」らしいところかも・・・。
 なお、彼については、角田房子「わが祖国―禹博士の運命の種」(新潮文庫)という本がありましたが、今は品切(絶版?)です。

 この「毎日新聞」の連載がいつまで続くのかはわかりませんが、注目!です。

 また、このカコミ記事がある9面の右(8面)には、「韓国、経済成長で自信 日韓併合100年」との見出しで最近の韓国民の対日意識調査の結果等を紹介するとともに、日韓両国の識者3人の見解を載せています。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする