ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

グルメやショッピングとはぜ~んぜん無縁のソウル4泊5日の記録 ②ソウル歴史博物館と「大京城府大観」

2015-04-30 13:23:24 | 韓国旅行の記録
 →<グルメやショッピングとはぜ~んぜん無縁のソウル4泊5日の記録写真集 ①国立中央図書館等>

 4月24日(金)の夜遅く帰国しました。いやー、すごく疲れた! というのも、ソウルの街を連日歩き続け、20~24日まで総計10万歩くらいにもなりました。
 たとえば、鐘閣あたりから明洞までだとどう行きますか? 歩いて行くか、それとも地下鉄で市庁まで行って歩く? 鐘閣から景福宮まではやっぱり歩きますよね? では景福宮から明洞だったら? 複数で行くとタクシー代もワリカンで安くなりますが、1人だとちょっとねー、と思って結局全部歩いちゃった結果がこの数字です。
 とくに1番歩いた22日は約3万2千歩歩きました。以下はその日の写真記録です。

◎4月22日(水) 午前

 この日午前、宿から歩いてまず向かった所は、世宗路の李舜臣像の前の道(새문안길)から西に約300m行ったあたり。
 右手に見えてきたのがこの建物。
 インディスペースというミニシアターです。ここで最初に映画を観たのは2012年12月19日。朴槿恵が当選した大統領選挙の投票日でした。(→関連記事。)
 現在上映中は「반짝이는 박수 소리(輝く拍手の音)」「그라운드의 이방인(グラウンドの異邦人)」、そして「잡식가족의 딜레마(雑食家族のジレンマ)」が近日上映予定です。しかし今回は迷いながらも結局ここには入らず。
 ※[2015年6月16日の追記]インディスペースは、この後6月5日に移転しました。その場所は、このシリーズ1つ前の記事でも少しふれた鍾路3街のソウル劇場内です。
       

 道路の向かい側(南)には、これも2013年3月の<[これは芸術か? それとも・・・・] 韓国のびっくりオブジェのいろいろ①>(→コチラ)で紹介した巨大オブジェが目をひく興国生命本社ビル、また道路右側には、昔の路面電車が置かれています。
 そして今回私ヌルボが入ったのは、前日の国立中央図書館とともに当初から行くことに決めていたソウル歴史博物館です。興国生命本社ビルのほぼ向かいにあります。

 建物の前にも、昔のソウルの地図が描かれていたり、伝統建築の装飾様式の模型があります。あ、上掲の電車も実はこの博物館の展示物です。
        
 地図の方は1840年金正浩の制作と推定される首善全圖(수선전도)です。右の建築意匠は、日本では木鼻というと思いましたが、この説明版では귀공포(隅包)と記されていました。
 さて、博物館の中ですが、うれしいのは観覧が無料ということ。展示の概要についてはコネストの記事(→コチラ)参照(←なかなか詳しい)ということにして、とくに目当ての展示がこれ。
     
 日本統治時代の京城市街の詳細な地図です。画像左は鍾路1街、右はその東の普信閣(鐘閣)方面です。
 鍾路警察署、光化門郵便局、和信百貨店等の他、角田被服、東亜製菓、漢陽タクシー等の会社は位置とともに写真が付けられています。
 このタウンマップは何に拠って作成されたのかというと・・・。
 この当時の地図なのですが、右下に「漢陽大学校建築科冨井正憲・ハン・ドンス教授提供」とあります。
 実は私ヌルボ、今月5日にたまたま冨井正憲先生の「李箱の京城と東京」と題された発表を聞く機会がありました。→コチラの美術展関係のシンポジウムでです。吉田初三郎の鳥瞰図等々、興味深い発表内容だったのですが、その中で「大京城府大観」という実に詳しい地図が今年2月にこのソウル歴史博物館から刊行され、販売されているということを伺いました。で、ミュージアムショップに行ってみると、たしかにありました。
       
 とても詳細な地図で、当時の(日本式の)町名や諸施設名等が記載されてます。本書の巻末には索引や解説等も付いていて、これで1万5千ウォンとは割安感があります。
    
 左はパゴダ公園(タプコル公園)一帯。映画館の優美館(1912~82年)や朝鮮劇場(1922~36年)があります。現在基督教青年会の位置にあるYMCAホテルにはヌルボも泊まったことがあります。(それがどうした?)
 右は鍾路3丁目(鍾路3街)。有名な高級料亭(妓生料理店)明月館はここにあったのですね。(明月館について書くと長くなるので、ここはスルー。)
 建物の形までわかるこの地図ですが・・・。
 上図のように朝鮮総督府の建物は映画のセットのような、わざといいかげんな描き方をしています。冨井先生の説明によると「治安上の観点から・・・」とのことです。
 以上、「大京城府大観」についていろいろ書きました。かなりオタクっぽい関心が先行してつい・・・。(笑)
 ミュージアムショップでは、この他「600년 서울을 담다(600年のソウルを盛り込む)」と題した博物館展示資料全般の写真&説明(1万ウォン)もありますが、3千ウォンというお手頃価格の「도성과 마을(都城とマウル)」はオススメ。

     
 左は駱山(ナクサン)公園再開発のようす、右は石に刻まれた文字についてです。14世紀末~現在までのソウルを、多くの写真や図を用いてさまざまなテーマごとにわかりやすく説明しています。

 22日行った所を全部1つの記事にまとめるつもりでしたが、ちょっと深くハマり込んでしまいました。(笑) 午後の部はまた今度ということにします。

※吉田初三郎の鳥瞰図「朝鮮博覧会」(1929)も展示されていました。
 ちゃんとした画像は→コチラで見ることができます。
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績 [4月24日(金)~4月26日(日)]

2015-04-28 21:22:14 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 先週20~24日のソウル滞在の最終日、初めてミニシアタースポンジハウスで映画を観てきました。この映画館の場所を知ったのが2013年9月。世宗路の朝鮮日報の裏手の全州豊南会館でケーランタン(蒸しタマゴ)を食べていて窓越しに偶然見つけました。(→関係記事。) そして昨年8月は映画館内に入ったものの映画は観ずじまい。(→関連記事。) で、今回観た映画が日本映画の「すーちゃん、まいちゃん、さわ子さん」。韓国題は「결혼하지 않아도 괜찮을까(結婚しなくても大丈夫かな)」です。時間がちょうどよかったのと、ちょっと気にはなっていた未見映画だったことと、疲れていて韓国語映画はしんどいと思ったので・・・。
        
 建物の前面には、最近まで上映されていた「自由が丘で」の絵がまだ残っています。平日10:30からの回で、内容的にも女性向きとあって20人余りの観客中男性は私ヌルボとあと1人くらい。日本語のセリフを聴きながらハングル字幕を見るとけっこう韓国語の勉強になります・・・が字幕をアタマから読んでいくとお観終わらないうちに切り替わってしまうのです。(悲) 写真を撮るように丸ごとパッと見なければ・・・って、「言うは易く」ですね。今にして思えば、インディスペースで「輝く拍手の音」を観るという選択肢もあったな・・・、と少し後悔。

 韓国映画では「傷だらけのふたり」に続いて「海にかかる霧」、そして「群盗」が始まり、5月1日からは「私の少女」と、それなりの(?)注目作が公開中または近日公開ですが「私の少女」(←オススメ)以外は未見。そのうち観てきます。
 5月16日公開の「国際市場で逢いましょう」について。雑誌「AERA」最新号の小特集「日韓50年の中の、韓流と日流」の中で、桑畑優香さんによる「愛国か郷愁か、韓国世論二分した映画「国際市場で逢いましょう」」という記事は、SARUさんのツイッターによると「必読」とのこと。これから読まなくては・・・。

「朝鮮日報」4月24日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」
  何も訊くな。アクション! ★★★☆
 「セレナ」
  愛は恐怖とともに来る ★★★☆
 「薬売り」
  父親の役割難しいなあ ★★★
 「輝く拍手の音」
  静かに引き込ませる力 ★★★★
 「映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」
  パパたち、元気出してね ★★★☆
 「わかってもらえない」
  放浪少女の成長夢物語 ★★★☆
「セレナ」はジェニファー・ローレンスとブラッドリー・クーパーの共演で、大恐慌時代のノース・カロライナを舞台にした、大地主とその妻の愛と危機を描くスリラーっぽい(?)ドラマ。「輝く拍手の音」は韓国のドキュメンタリー。聴覚障害を持った男女が結婚して男の子と女の子を授かって・・・。「わかってもらえない」(仮)は昨年の東京国際映画祭でも上映された伊・仏合作映画。ピアニストの母と俳優の父の不仲の間で翻弄される9歳の少女が主人公。詳しくは→コチラ。他の3作品は以下の記事中で紹介しています。

           ★★★ Daumの人気順位(4月28日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】

①ファウルボール(韓国)  9.8(289)
②グラウンドの異邦人(韓国)  9.7(22)
③プロジェクトA  9.4(40)
④チャップリンの独裁者  9.3(32)
⑤ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ  9.2(118)
⑥モダン・タイムス  9.2(92)
⑦映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(日本)  9.2(22)
⑧グレート デイズ! -夢に挑んだ父と子-  9.0(21)
⑨ポリス・ストーリー 香港国際警察  8.9(36)
⑩青春の証言  8.9(23)

 ⑦と⑧が新登場です。
 ⑦「映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」はちょうど1年前の昨年4月公開されました。韓国でもてがたい人気。韓国題は「짱구는 못말려 극장판 : 정면승부! 로봇아빠의 역습」。<ガチンコ>→<正面勝負>、<ロボとーちゃん>→<ロボットアッパ>。なるほどね。
 ⑧「グレート デイズ! -夢に挑んだ父と子-」はフランス映画。日本では昨年8月に公開されました。韓国題は「땡큐, 대디(サンキュー、ダディ)」です。

     【専門家による順位】

①6才のボクが、大人になるまで。  9.5(8)
②リヴァイアサン  8.6(5)
③セッション  8.4(7)
④大統領の料理人  8.0(1)
⑤フォックスキャッチャー  7.8(6)
⑤イーダ  7.8(6)
⑦ジェラシー  7.7(4)
⑧バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)  7.6(6)
⑨フレンチアルプスで起きたこと(ツーリスト)  7.5(4)
⑩キングスマン ザ・シークレット・サービス  7.4(7)

 順位、評点とも前週と同じです。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[4月24日(金)~4月26日(日)] ★★★

         「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」が驚異の動員数で大旋風!

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・アベンジャーズ・・・・・・・・・・4/23・・・・・・・・・・・2,818,947・・・・・・・・・3,444,626・・・・・・・・30,037 ・・・・・・1,843
         /エイジ・オブ・ウルトロン
2(1)・・ワイルド・スピード SKY MISSION・・4/01・・・・・106,981 ・・・・・・・・・3,131,031・・・・・・・・25,550・・・・・・・・393
3(2)・・長寿商会(韓国)・・・・・・・・・・・4/09 ・・・・・・・・・・・・86,160 ・・・・・・・・・1,001,245・・・・・・・・・7,562・・・・・・・・380
4(新)・・映画クレヨンしんちゃん・・・4/23 ・・・・・・・・・・・・49,709・・・・・・・・・・・・52,457・・・・・・・・・・・380・・・・・・・・372
          ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(日本)
5(新)・・薬売り(韓国)・・・・・・・・・・・・・4/23 ・・・・・・・・・・・・20,350・・・・・・・・・・・・27,559・・・・・・・・・・・208・・・・・・・・282
6(3)・・二十歳(韓国)・・・・・・・・・・・・・3/25・・・・・・・・・・・・・16,969 ・・・・・・・・・3,031,480・・・・・・・・23,472・・・・・・・・177
7(66)・・グレート デイズ!・・・・・・・・4/23 ・・・・・・・・・・・・11,481・・・・・・・・・・・・23,487・・・・・・・・・・・170・・・・・・・・241
       -夢に挑んだ父と子-
8(5)・・キングスマン・・・・・・・・・・・・・・2/11 ・・・・・・・・・・・・・4,413 ・・・・・・・・・6,126,033・・・・・・・・50,340・・・・・・・・・54
       ザ・シークレット・サービス
9(7)・・セッション ・・・・・・・・・・・・・・・・・3/12・・・・・・・・・・・・・2,863 ・・・・・・・・・1,576,247・・・・・・・・12,553・・・・・・・・・26
10(9)・・化粧/火葬(韓国) ・・・・・・・・4/09・・・・・・・・・・・・・2,586・・・・・・・・・・・137,672・・・・・・・・・1,037 ・・・・・・・・・35
      ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」が破格的数字で先週まで3週連続トップだった「ワイルド・スピード SKY MISSION」を累計動員数でも一気に抜き去りました。長くベスト10に留まっている「キングスマン ザ・シークレット・サービス」はいつの間にか600万人を越えていますが、この「アベンジャーズ」の第2作は1千万人突破は確実という出足の快調さです。
 今回の新登場は1・4・5・7位の4作品です。
 1位「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」は2012年の前作に続くシリーズ第2作。今回ヒーロー連合アベンジャーズが地球を守るべく立ち向かう敵はウルトロン。創造者に反逆して地球の支配を企む人工知能なんだそうです。その声は「不気味で穏やかでありながら非常に魅力的」で、人間的でユーモアがあるとか。本来は人類の危機的状況を何度も打破してきたアイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)が平和維持システムとして誕生させた人工知能だったのが、平和を脅かす唯一の存在は人類だと結論づけて抹消しようとするようになったという設定は、けっこう核心をついているかも・・・。韓国題は「어벤져스: 에이지 오브 울트론」。日本公開は7月4日で、すでに予告編(→コチラ)もできています。
 4位「映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」については上述しました。
 5位「薬売り」は、この頃多い(?)韓国の現実を反映したドラマ。代行運転、日雇い等を転々としていたイルボム(キム・イングォン)。信用不良者というレッテルに足を引っ張られ、病気の娘の治療費のため、通称トッダバン(떴다방)といわれている弘報館(홍보관.特設販売所)に就職します。お母さんたちに健康食品や生活用品を売っては3~6ヵ月間で他に移動する詐欺のような商売です。自分の境遇が情けなくなるイルボムに、弘報館店長のチョルジュン(パク・チョルミン)は妻子を養うためには命をかけて売れと言います。イルボムは、またむしろ楽しんでいるお母さんたちを見てやりがいを感じ始めますが、そんな中、自慢の検事の息子を持ったものの、彼の負担にならないようにと一人老後を過ごしているオンニム(イ・ジュシル)がこの弘報館を訪ねてきてイルボムに会うことになります・・・。原題は「약장수」です。 ※トッタバンによる悪徳商法については→コチラの記事参照。
 7位「グレート デイズ! -夢に挑んだ父と子-」については上述しました。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(28)・・グレート デイズ! -夢に挑んだ父と子-・・4/23 ・・・11,481・・・・・・・・・・・・・23,487 ・・・・・・・・・・・170・・・・・・・・241
2(1)・・セッション ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/12 ・・・・・・・・・・・・・2,863・・・・・・・・・・1,576,247・・・・・・・・・12,553・・・・・・・・・26
3(2)・・化粧/火葬(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・4/09・・・・・・・・・・・・・・2,586 ・・・・・・・・・・・137,672 ・・・・・・・・・・1,037・・・・・・・・・35
4(新)・・愛情は深い海の如く・・・・・・・・・・・・・4/23・・・・・・・・・・・・・・2,243・・・・・・・・・・・・・・3,702・・・・・・・・・・・・・29・・・・・・・・・37
5(3)・・神は死んだのか・・・・・・・・・・・・・・・・・・4/16・・・・・・・・・・・・・・2,025・・・・・・・・・・・・・20,365 ・・・・・・・・・・・153・・・・・・・・・17

 先週の順位と少し矛盾がありますが、1・4・5位の3作品が新登場です。
 1位「グレート デイズ! -夢に挑んだ父と子-」」は、日本では昨2014年9月に公開されました。韓国題は「땡큐, 대디 」です。。
 4位「愛情は深い海の如く」は2011年の米英合作ロマンス。ヴィヴィアン・リー主演で1955年製作された作品の再映画化。第2次世界大戦後のロンドンで不自由なく暮らすへスター(レイチェル・ワイズ)でしたが、思い遣りのある判事の夫コリヤー卿(サイモン・ラッセル・ビール)に物足りなさを感じ、義母とは険悪な状態。そんな中で元空軍パイロットのフレディ(トム・ヒルドストン)と出会い、2人は瞬時に恋に落ち、同棲を始めるのですが、その後フレディは戦火の経験からアルコール中毒を患い、ヘスターの運命もまた・・・。韓国題は「더 딥 블루 씨」。日本では一般公開はなく、レンタルDVDが出ているようです。
 5位「神は死んだのか」は、大学生の若者と無神論者の教授の緊迫した対立を軸に、宗教と人間性の接点を追求する・・・。日本では昨年12月に公開されたのですが、こういう作品は日本と韓国では受けとめ方がずいぶん違うようですね、やっぱり。<映画生活>のレビュー(→コチラ)は5人の平均評点が8点(100点満点)だからねー。韓国題は「신은 죽지 않았다」です。
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グルメやショッピングとはぜ~んぜん無縁のソウル4泊5日の記録 ①国立中央図書館等

2015-04-24 00:25:05 | 韓国旅行の記録
 4月20日(月)の夜遅くソウルに到着。
 ニュースによると18日(土)はセウォル号沈没事故1周年の集会・デモがソウル広場(市庁前)で開かれたのですが、8千人(警察推定)集まった市民に対して警察側は1万3700人を動員し、衝突したりして犠牲者遺族も含め20人余りが連行されて騒然とした雰囲気だったそうです。
 続く19日は1960年の4.19革命から25年目。何かしらの催しはどこかで何かあったでしょう、きっと。(←いいかげん。) あ、今日行った大韓民国歴史博物館で5.18(1980年光州民主化運動)、6.10(1987年6月抗争)と一緒に往時の写真が展示されてましたね。
 しかし、私ヌルボが来てからは街も穏やかなようだし、好天で暖かい日が続き、ツツジはあっという間に満開間近になりました。
 その間、去る12月の7泊8日まったり滞在とは違って、いろんな所に足を運んでます。自分でもすでにして記憶がいい加減になっちゃっているので、時系列で行った所の写真をあまり抜かさないで載せることにします。まず20~22日の分。

◎4月20日(月)

 金浦空港に、飛行機(大韓航空)は22:10頃着陸。やっぱり、入国審査の列は右側の韓国人用が早く終わります。すると係員が外国人にこちら(韓国人用)に並べと手招きします。毎度のことなので、それを知ってる人は外国人用でも一番右の列に並び、「手招き」が始まったと見るや即移動。・・・って、どれくらいの人が知ってるのかな?


 上の写真は、荷物が出てくるのを待つ、なんといういうことのない場所ですが・・・。
 一昨年くらい前までは下のようなかわいい(ブキミな?)造形物がありました。いつなくなったのか思い出せません。ちょっとさびしい気もします。

◎4月21日(火)
 落書き用の壁、・・・ではなくてベルリンの壁です。

 これはマッコウクジラの骨格標本。ではなくて、イ・ヨンベクという有名な(?)若手(?)美術作家の「Albino Whale(白いクジラ)」という作品で、長さは16mもあります。
 上記のベルリンの壁と20mくらいしか離れていない所にあります。それはどこか、ソウルに詳しい皆さんはご存知ですか? たぶん次の次の次の記事にします。答はそこで書きます。

    
 ソウルはいつ行ってもどこかで、いや至るところで工事しています。上左の写真のように宗廟の前の広い区域も工事中とは知りませんでした。以前タプコル公園がお年寄りたちの溜まり場だったのが、そこの模様がえ工事を機にしめ出され、その後は宗廟に移動したということは聞いていましたが、その宗廟の周囲もかなり大規模な工事が進められているようです。しかし工事をしていない所では写真右のように、やっぱり囲碁を楽しむ人たちの人垣ができていました。

 鍾路3街あたりで信号待ちをしているオートバイ。・・・ってねー。(笑) この荷物も、歩道を走るオートバイも、ソウルではけっこうふつうに見られる光景です。
   
 この鍾路3街あたりを歩いていて初めて気づいたのは、補聴器等医療や健康関係の機器や薬剤関係の店が立ち並んでいること。他の所でも、清渓川沿いの南側に照明機器、北側に工具の店が並んでいますね。カーペットの店が集まっているのはどこだったかな?

    
 鍾路3街(観水洞)の伝統ある映画館・ソウル劇場(上写真)については1つ前の記事で書きました。(映画は観てこなかったですけど・・・。)

       
 そして長年懸案だった今回の旅の第1の目的地、国立中央図書館。地下鉄の高速ターミナル駅からすぐ行けると思ったんですけど、ちょっと甘かった・・・。左の写真の建物に入ってからも、インフォメーションで会員加入手続きをして、1日利用証をもらって、ロッカーに物を預けて・・・等々の手続きがとてもメンドーというかややこしいというか・・・。右の写真が本館で、そこの5階にこれも目当ての北韓資料センターがあり、行ってみたらここは意外とすんなり入れたのはよかったです。どんな資料があるかひと通り見てきました。これもいずれ記事にします。

 次はハングル仲間で、3月から慶熙大学校に短期留学(10週間)中のS氏と午後5時半に鐘閣の永豊文庫で待ち合わせ。急遽また地下鉄で戻ります。高速ターミナル→鍾路3街は、地下鉄乗り換えなしで行けるのはホントに便利。全然路線図がアタマに入っていないので、ラッキー!と思いました。
 永豊文庫の下の階でコーヒーを飲んで一息ついてから、12月の旅の折感動したアラディン中古書店仁寺洞店までS氏と一緒に行ってちょっとだけ中に入った後、そのまま歩いて明洞へ。

 明洞地下商街の眼鏡屋さんが目的地。眼鏡を新調しようと思っていたところ、S氏がこの店の主人のKさんと親しいということで紹介してもらいました。
 ていねいな検眼等々眼鏡関係のことが終わったらもう8時すぎ。Kさんの案内で入った店で分厚いサムギョプサルを食べ、青とうがらしを何本も入れて唇がピリピリするソジュ(焼酎)を飲んで、いろいろ話がはずんで、結局閉店時間(10時)を過ぎて店を出ました。
    

 私ヌルボがKさんに「一昨年、仲間と全羅南道の青山島に行きましたよ」と言ったら、Kさんが驚きの声をあげたので当方も驚きました。なんでもKさんの奥さんが青山島のご出身とのことで、Kさんも何度も行ったことがあるそうです。しかし、→コチラの過去記事の写真のような甲板の上にあすまやのようなものがある、酒飲みにはうってつけの船は知らなかったとのこと。名作映画「風の丘を越えて 西便制」のことや、→コチラの過去記事に書いた青山島名物のサザエのこと等も常時携帯しているパソコンを活用してあれこれ話したりしていると、Kさんはスマホを取り出して奥さんに電話し、ヌルボも奥さんと直接話したりするという展開に・・・。(笑) 韓国人でもそんなには行かないという青山島だけでなく、聞慶(ムンギョン)楊口(ヤング)高城(コソン)にも行ったと話すと、Kさんは目を円くしていました。「韓国人として、ショックです」とまで。そうなのかー、うーむ・・・。
 いやー、しかし、こんなふうに思いがけないこととか、いろんな出会いがあったりするから旅は楽しいですね。

 店を出て、宿まで歩いて帰る途中、武橋路で以前にも見た記憶があるこの造形物に出くわしました。
 ちょっと意味不明というかなんというか・・・。昨年5月、緑の傘子供財団という団体が、子供が健康に育つことを願って作った造形物なのだそうです。(←今調べたところ。)

 次の22日の分までを1つの記事にするつもりが、写真以外にいろいろ書きすぎたのでここで一区切りつけることにします。

 →<グルメやショッピングとはぜ~んぜん無縁のソウル4泊5日の記録 ②ソウル歴史博物館と「大京城府大観」>
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績 [4月17日(金)~4月19日(日)]

2015-04-22 06:33:24 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 20日からソウルで4泊5日、というと余裕の旅のようですが、ちょっと気になる所に行き、知人と会って飲みに行き、書店に行き・・・等々とやっていると、それだけで時間がどんどん過ぎていきます。先週SARUさんと話した時に、今ソウルで観るべき映画についてアドバイスもいただいたのですが、ちょっと行けそうもないような・・・。
 一応、インディスペーススポンジハウスシネキューブといったミニシアターや、名画座のシルバー映画館といった鍾街3街の宿から歩いて行ける範囲の映画館のラインナップは確認したんですけどね。あと弘大前のサンサンマダン、デジタルメディアシティにある映像資料院内のシネマテクKOFA、新沙駅近くのインディ・プラスも・・・。もっと後までソウルにいられればシネマテクKOFAのイ・マニ監督特集をじっくり観てみたいなー、とは思いますが、思うだけで終わりそう・・・。
 フツーのシネコンでは、昨夏「鳴梁」を観た(&お手上げだった)鍾路3街の通称ピカデリーの他に、その近くのソウル劇場に今朝行ってきました。映画は観てきませせんでしたが、次の画像のような展示物はさすがに歴史のある映画館だな、という感じだったですね。ここはピカデリーに比べると主に韓国映画を上映している点に特色がありますね。ま、また今度ですね。(っていつのこと?)
    
 ※ウィキペディア(→コチラ)によると、ソウル劇場の歴史は1907年(!)に始まるとか。現在の場所になったのは戦後だそうですけど。

「朝鮮日報」4月16日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「トロア・クール/3つの心」
  粗雑な愛に青天の霹靂 ★★★☆
 「ウィジャ」
  怖いが引き込まれない ★★☆
 「ザ・ガンマン」
  失望! ショーンの選球眼 ★★★
 「黒い手」
  物語も演技もイマイチ ★★
「トロア・クール/3つの心」(仮)はブノア・ポールヴールドとシルヴィはシャルロット・ゲンズブール主演のフランスのドラマ。1人の男をめぐる2人の女性がなんと姉妹だったとは・・・。詳細は→コチラの記事で。「黒い手」は韓国のホラー。神経外科専門医のジョンウの恋人で同僚のユギョンは、ある日事故で手を切断するという事態に。ジョンウの適切な処置で手の接続手術は成功するが、その後周辺で奇怪な事件が相次ぐ・・・。他の2作品は以下の記事中で紹介しています。

           ★★★ Daumの人気順位(4月14日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】

①ファウルボール(韓国)  9.9(271)
②グラウンドの異邦人(韓国)  9.7(22)
③プロジェクトA  9.4(40)
④チャップリンの独裁者  9.4(30)
⑤ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ  9.2(115)
⑥モダン・タイムス  9.2(91)
⑦ポリス・ストーリー 香港国際警察  8.9(36)
⑧青春の証言  8.9(20)
⑨ワイルド・スピード SKY MISSION  8.9(588)
⑩チャイニーズ・ゴースト・ストーリー  8.8(177)

 ②③④⑧の4作品が新登場です。
 ②「グラウンドの異邦人」は、あの佳作ドキュメンタリー「ウリハッキョ」のキム・ミョンジュン監督が韓国野球の発展に大きな役割を果たした在日同胞学生野球団の足跡をたどったドキュメンタリー。とくに1982年韓国で開かれた鳳凰大旗の大会で準優勝した1982年のメンバーにスポットを当てたとのことで、詳細は→コチラコチラ参照。原題は「그라운드의 이방인」。それよりも何よりも、日本ではいつから一般公開されるのかな?
 ③「プロジェクトA」は、ジャッキー・チェン監督・主演で1983年制作されたアクション・コメディの再上映。韓国題は「프로젝트 A」です。
 ④「チャップリンの独裁者」はもちろん1940年公開の名作の再上映。韓国題は「위대한 독재자(偉大なる独裁者)」なんですね。
 ⑧「青春の証言」は、第1次大戦に看護婦として戦地に向かったイギリスの作家ヴェラ・ブリテンの自伝小説の映画化。映画のフンイキは→コチラのブログ記事参照。しかし、ヒロインの弟とか親友とか、親しい人たちがみんな若くして死んでしまうみたいですよ。そして恋人も!? 韓国題は「청춘의 증언」。日本公開はなさそう・・・。

     【専門家による順位】

①6才のボクが、大人になるまで。  9.5(8)
②リヴァイアサン  8.6(5)
③セッション  8.4(7)
④大統領の料理人  8.0(1)
⑤フォックスキャッチャー  7.8(6)
⑤イーダ  7.8(6)
⑦ジェラシー  7.7(4)
⑧バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)  7.6(6)
⑨フレンチアルプスで起きたこと(ツーリスト)  7.5(4)
⑩キングスマン ザ・シークレット・サービス  7.4(6)

 少し入れ替わりがありましたが、新登場の作品はありません。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[4月17日(金)~4月19日(日)] ★★★

         「ワイルド・スピード SKY MISSION」が3週連続トップ

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・ワイルド・スピード SKY MISSION・・4/01 ・・・・・・47,203・・・・・・・・・・2,862,411・・・・・・・・23,414・・・・・・・・813
2(3)・・長寿商会(韓国) ・・・・・・・・・・・4/09 ・・・・・・・・・・・257,413 ・・・・・・・・・・・794,232・・・・・・・・・6,032・・・・・・・・619
3(2)・・二十歳(韓国)・・・・・・・・・・・・・・3/25・・・・・・・・・・・・147,424 ・・・・・・・・・2,964,519・・・・・・・・22,964・・・・・・・・520
4(新)・・ザ・ガンマン・・・・・・・・・・・・・・4/16・・・・・・・・・・・・・63,419 ・・・・・・・・・・・・81,598・・・・・・・・・・・643・・・・・・・・349
4(3)・・キングスマン ・・・・・・・・・・・・・・2/11 ・・・・・・・・・・・・51,410 ・・・・・・・・・6,098,669・・・・・・・・50,127・・・・・・・・254
       ザ・シークレット・サービス
6(47)・・ウィジャ・・・・・・・・・・・・・・・・・・4/16 ・・・・・・・・・・・・45,740 ・・・・・・・・・・・・55,149・・・・・・・・・・・432・・・・・・・・337
7(6)・・セッション ・・・・・・・・・・・・・・・・・3/12 ・・・・・・・・・・・・22,777・・・・・・・・・・1,564,727・・・・・・・・12,463・・・・・・・・162
8(9)・・神秘世界歴険記・・・・・・・・・・・4/09 ・・・・・・・・・・・・19,411 ・・・・・・・・・・・・38,432・・・・・・・・・・・279・・・・・・・・167
9(5)・・化粧/火葬(韓国) ・・・・・・・・・4/09 ・・・・・・・・・・・・19,213 ・・・・・・・・・・・122,330・・・・・・・・・・・926・・・・・・・・237
10(11)・・シンデレラ ・・・・・・・・・・・・・・3/19 ・・・・・・・・・・・・・9,743 ・・・・・・・・・・・714,806・・・・・・・・・5,488・・・・・・・・103
      ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 数字的にはさほどとも思われない「ワイルド・スピード SKY MISSION」が、それでも3週連続トップ。つまりは、全体的に低調ということ。
 今回の新登場は4・6位の2作品だけです。
 4位「ザ・ガンマン」は、英・仏・スペイン合作で、ショーン・ペンが主役を演ずるアクション・スリラー。アラン・ドロンの「最後の標的」のリメイク作品とのことです。引退を決意した国際的な工作員のジム(ショーン・ペン)。ところが所属組織はそれを許さず、結局ジムは追われる立場に。旧友を敵にまわし逃走を続けるが、再会を約していたかつての恋人が拉致され・・・。やっぱり、引退前後というのが事件やもめごとが起こるんだよな。韓国題は「더 건맨」、日本公開は未定のようです。
 6位「ウィジャ」はアメリカのオカルト・ホラー。原題の「Ouija」はフランス語とドイツ語のYESを合わせた造語で、日本のコックリさんのようなものをさす言葉だそうです。友人のデビーが事故で亡くなった後、仲間たちが、そのコックリさんに相当するウィジャ・ボードを使って霊界のデビーとのコンタクトを図ると、デビーの死は事故ではなく、背後には何か忌まわしい存在があったことがわかってきて・・・。韓国題は「위자」。最初韓国語かと思ってしまいました。これも日本公開は未定のようです。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(2)・・セッション・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/12・・・・・・・・・・・・・22,777・・・・・・・・・・1,564,727・・・・・・・・・12,463 ・・・・・・・162
2(1)・・化粧/火葬(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・4/09 ・・・・・・・・・・・・19,213 ・・・・・・・・・・・122,330 ・・・・・・・・・・・926・・・・・・・・237
3(3)・・ラブストーリーズ ゼム ・・・・・・・・・・・4/09・・・・・・・・・・・・・・6,627 ・・・・・・・・・・・・38,898 ・・・・・・・・・・・314・・・・・・・・・73
4(39)・・イヴ・サンローラン・・・・・・・・・・・・・・・4/16・・・・・・・・・・・・・・2,988・・・・・・・・・・・・・・4,841 ・・・・・・・・・・・・39・・・・・・・・・47
5(7)・・ラブストーリーズ コナーの涙・・・・・・4/09 ・・・・・・・・・・・・・2,168・・・・・・・・・・・・・・5,920・・・・・・・・・・・・・50・・・・・・・・・18

 4・5位の2作品が新登場です。
 4位「イヴ・サンローラン」は、日本では昨2014年9月に公開されました。韓国題は「생 로랑」です。。
 5位「ラブストーリーズ コナーの涙」については、先週3位「ラブストーリーズ ゼム」と合わせて紹介しました。
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[韓国語] 中国の都市名のハングル表記について

2015-04-21 12:53:58 | 韓国語あれこれ
 昨夜からソウルに来ています。
 久しぶりに大韓航空です。羽田→金浦で安い航空券を検索すると、たいてい夜8月過ぎのアシアナがヒットするので、このところずっと続けて利用していましたが、今回は20分くらいでも早く着こうと思って大韓航空にしました。

 機内で読んだ新聞数紙に興味深い記事がいくつかありました。「アジア経済」の「韓国はアジア唯一の腐敗した先進国」とか。(「ヘラルド経済」1面にも同様の大きな記事あり。) ・・・が、それは今時間がないのでおいといて、とりあえず座席前のディスプレイの、わりとよく見る(かな?)この画面に注目。

 독도(独島)竹島のようなちっぽけな島がしっかり表示されているのはずいぶん以前からですが、いつからのことだったか? また동해(東海)日本海についても同様。
 それはそれとして、これまたいつからかよく思い出せないのが中国の都市名の表記について。以前は延吉は연길、北京は북경、上海は상해といったように、漢字を韓国式音読みで表記していましたが、今では延吉は옌지、北京は베이징、上海は상하이と、中国語の発音に沿った表記になっています。

 で、上の画面で示されている中国の都市を上から順に見てみると・・・。

 옌지延吉
 ・푸순撫順
 ・선양瀋陽
 ・단둥丹東
 ・다롄大連
 ・웨이하이威海
 ・칭다오青島
 ・옌청塩城
 ・난퉁南通
 ・상하이上海


 ・・・ということで、前から知っていたのが少し、地理&音で見当がつくものがそれなりに。調べてわかったのが塩城と南通。どちらも800万人近い人口の大都市なのか、ふうん。瀋陽の「瀋」が심とかじゃなくて선になるというのも知りませんでした。
 しかしこの地図、どういう基準で都市を選んでいるんでしょうね? 韓国では「原州があるのになんでウチがないんだ!」とたとえば全州の人だったら抗議するかも・・・。(?)

 ※そうか、原州や群山には空港があったか・・・。しかし、そうすると(空港がある)蔚山・清州等々の立場はどうなるんだ?? 
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[韓国の漫画]「在日同胞 リ・ジョンエのソウル滞留記」を読む ②

2015-04-17 12:24:48 | 韓国の漫画

 一応[韓国の漫画]「在日同胞 リ・ジョンエのソウル滞留記」を読む ①同胞・僑胞・僑民の違いの続きです。

 リ・ジョンエさんは父方と母方の祖父が日本の統治期に済州島から渡ってきた在日朝鮮人3世です。彼女の最初の訪韓は2004年ですが、この漫画は2006年K大学校国際語学院に半年間語学留学した時のことを中心に描かれたものです。月刊誌「民族21」に2007年1月~08年12月連載されたもので、2010年単行本として刊行されました。(彼女は「主人公」で、文や絵を書いているわけではありません。)

 全然予備知識もなくページを開いた私ヌルボ。最初から「アレレ!」という場面が描かれていました。

 日本の人たち、発音してごらんなさい! さあ、今度は中国の方たち、発音して
 ごらんなさい

 先生! 私は日本人でも中国人でもありません。
 先生と同じ民族で・・・・
 私の祖国は朝鮮民主主義人民共和国です。
 私はどちらで発音すればいいですか?

 あら、それじゃしょうがないわね。
 ともかく、ジョンエさんは‘北韓’の抑揚から直さなくっちゃね。
 発音が強過ぎるじゃない。

   
 そうして今私がこの席に泣きそうな
 表情で立っていることになったのだ。
 ジョンエさんは‘北韓’の抑揚から直さなくっちゃね。
発音が強過ぎるじゃない。 
 直せって?

 名前リ・ジョンエ。年齢・・・は30ちょっと過ぎで、国籍朝鮮。
 (私の国籍については詳しく話す機会があるだろう。)
 皆さんは私が今なぜソウルのある教室でこんなばかげた話を聞いて涙を堪えているのか知りたいだろう。


 ・・・・うーむ。先生とジョンエさんそれぞれの「正しさ」「思い込み」といったものがぶつかりあってますね。
 私ヌルボが先生の立場だったら、たぶん次のようなことを言うかも。
 「語学学習には国籍は関係ありません。日本人・中国人といってしまったのは日本から来た人、中国から来た人という意味でした。より正確には日本語を母語としている人、中国語を母語としている人ということです。」
 「あなたの話す韓国語には北韓の抑揚があります。ここで教えるのはほぼソウル方言に基づいた韓国の標準語ですが、それは北韓も含めて各地で話されている韓国語の特色を否定するものではありません。日本語でも標準語と大阪弁や東北弁等とのバイリンガルはふつうにいるでしょ?」


 それはそれとして、この冒頭の場面からだけでもいろんなことが読み取れます。
 ・朝鮮籍でも韓国に行けて、自由に語学留学もできること。
  ※「朝鮮」籍とは、日本国籍とされていた朝鮮人のうち、戦後も引きつづき日本に居住している朝鮮人について、登録されることになった便宜上の籍。北朝鮮国籍の意味ではありません
 ・公然と「私の祖国は朝鮮民主主義人民共和国です」と名乗る人がいても、周りの人は驚かないこと。
 ・韓国ではこのような人を主人公にした本も刊行することができる。
 ・・・これらのことについては、実はいろいろ問題もあり、「悶着」も起こっているのですが・・・。
 そしてジョンエさん自身については、
 ・朝鮮民主主義人民共和国を「祖国」とすることに強い誇りを抱いている。
 ・韓国という国、韓国人の状況をあれこれ考えることなく、自分の感情や主張をストレートに表現する。
  ※ジョンエさんのように、曾祖父や祖父が済州島出身でも親・北朝鮮の人はつうにいて、1959年以降「帰国船」に乗って北朝鮮に「帰国」した済州島出身者はたくさんいます。
 ・・・ということで、自分の意見等をあまり強く主張しない(?)私ヌルボとしてはちょっと苦手なタイプかも。
 また、この本自体についてもちょっと書きづらいなー、といった感じ。どんな読み方をするかでその人の政治的立場・思想傾向がわかるリトマス試験紙のような本なので。
 たとえば<嫌韓>の人からはボロクソに言われそう。韓国内でも、反北朝鮮の保守派の側からは<従北>だ!との声が上がりそう、いや実際に上がっています。
 今回はそこらへんの問題はあえて避けました。続きもヌルボ個人の感情はなるべく抑えて、考えるに足ることを中心に書くことにします。
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績 [4月10日(金)~4月12日(日)]

2015-04-15 12:28:29 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 私事ですが、土曜のお決まりのスケジュールが緩和され、毎月第2土曜日の夜に開かれている<コリアキネマ倶楽部>(→公式サイト)の上映会に参加できる確率が高くなりました。ということで11日(土)「赤錆色の空」を観に文京シビックセンターに足を運びました。この映画のことはそのサイトの記事に譲るとして、何よりも個人的にうれしかったのは主催者のてじょんさんとなんと約20年ぶりに直接話ができたこと! 千石三百人劇場で大規模な韓国映画祭が開かれていて、そこからの帰り喫茶店で話しかけてきた人がてじょんさんでした。同じ韓国映画ファンの上、当時愛用していた小型ワープロ・オアシスポケットを彼も使っているとのことで声をかけてきたようです。話をしてみると同業(公立高校教員)とのことで、また親近感を覚えたものです。ところが以後はお会いする機会もなく、5年ほど前(?)にコリアキネマ倶楽部の上映会に行った時は広い部屋の最後部の方の席で他の観客も多くて声もかけられず、今に至りました。今回の上映会後、やっぱり来ていたSARUさんも含めいろんな方と一緒にいろんな話をすることができました。てじょんさんのみならず早くからの韓国映画ファンの皆さんは同志のような思いがあります。大病を患ったてじょんさんも皆さんもそして私ヌルボも、ずっと健康で映画を楽しみたいものです。(てじょんさんご自身のホームページは→コチラ。)

 この1週間で観た外国映画は、アカデミー賞作「バードマン(以下略)」。「整形するならメグ・ライアンと同じ医者がいいよ」等々楽屋ネタ満載で、他にも単純に笑えるセリフも多く、深みがありそあうな警句もいろいろ。しかし考えてみれば作品自体が映画人・演劇人の内面的葛藤を幻視・幻聴をちりばめて表現した一種の私小説的(?)作品かも・・・と思いました。こういうのもアカデミー賞を受賞するんだなー。蛇足ですが、一部の韓国人からクレームがつけられたという「この花、キムチみたいなイヤな臭い」とかいうセリフは一番初めに出てきました。しかし、これで抗議するとは、ある意味スゴイかも。(笑)
 「毎日新聞」の映画欄で「質は高いのに客の入りは今ひとつか」と残念そうに書かれていた邦画が「ソロモンの偽証」。一昨日前・後篇イッキに観てきました。つつけばいろいろあるでしょうが、よくこれだけまとめあげたと思います。とくに主演の藤野涼子。正面向きのツラがまえヨロシ。え、今春神奈川県立高校に進学だって?

「朝鮮日報」4月10日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「長寿商会」
   カン監督の再開発企画 ★★★☆

 「化粧/火葬」

   消滅する体、尽きぬ欲望 ★★★☆

 「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」

   だいじょぶ そのままで ★★★

 「ラブストーリーズ」

   あなたの愛は安心かな ★★★

 「青春の証言」

   重苦しくて時代錯誤的 ★★☆

 「ジョバンニの島」

   戦争も夢ならよかった ★★★

「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」の韓国題は「結婚しなくても大丈夫だから」。「青春の証言」は第1次大戦に看護婦として戦地に向かったイギリスの作家ヴェラ・ブリテンの自伝小説の映画化。翻弄される青春。詳細は→コチラコチラのブログ記事参照。他の4作品は以下の記事中に説明あり。

           ★★★ Daumの人気順位(4月14日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】

①ファウルボール(韓国)  9.9(264)
②ポリス・ストーリー2 九龍の眼  9.5(22)
③ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ  9.2(110)
④モダン・タイムス  9.2(91)
⑤ワイルド・スピード SKY MISSION  8.9(514)
⑥ポリス・ストーリー 香港国際警察  8.9(36)
⑦チャイニーズ・ゴースト・ストーリー  8.8(176)
⑧グッド・ライ~いちばん優しい嘘~  8.8(52)
⑨ドラゴン危機一発  8.7(22)
⑩6才のボクが、大人になるまで。  8.7(186)

 ③「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」だけが新登場ですが、いうまでもなく1984年セルジオ・レオーネ監督作品の再上映です。韓国題は「원스 어폰 어 타임 인 아메리카」。

     【専門家による順位】

①6才のボクが、大人になるまで。  9.5(8)
②リヴァイアサン  8.6(5)
③セッション  8.4(7)
④大統領の料理人  8.0(1)
⑤フォックスキャッチャー  7.8(6)
⑤イーダ  7.8(6)
⑦自由が丘で(韓国)  7.7(4)
⑦ジェラシー  7.7(4)
⑨バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)  7.6(6)
⑩フレンチアルプスで起きたこと(ツーリスト)  7.5(4)

 ⑦「ジェラシー」だけが新登場。フィリップ・ガレル監督によるフランス映画で、日本では昨年9月に公開されています。韓国題は「질투(嫉妬)」です。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[4月10日(金)~4月12日(日)] ★★★

         「ワイルド・スピード SKY MISSION」が連続してトップ

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・ワイルド・スピード SKY MISSION・・4/01・・・・・・585,328 ・・・・・・・・・2,129,331・・・・・・・・17,438・・・・・・・・818
2(2)・・二十歳(韓国)・・・・・・・・・・・・・・3/25・・・・・・・・・・・・293,714 ・・・・・・・・・2,714,859・・・・・・・・20,995・・・・・・・・658
3(12)・・長寿商会(韓国) ・・・・・・・・・・4/09 ・・・・・・・・・・・286,282 ・・・・・・・・・・・357,710・・・・・・・・・2,733・・・・・・・・688
4(3)・・キングスマン ・・・・・・・・・・・・・・2/11 ・・・・・・・・・・・・49,030 ・・・・・・・・・6,016,111・・・・・・・・49,447・・・・・・・・265
       ザ・シークレット・サービス\t
5(30)・・化粧/火葬(韓国) ・・・・・・・・4/09・・・・・・・・・・・・46,057 ・・・・・・・・・・・・66,012・・・・・・・・・・・513・・・・・・・・327
6(4)・・セッション ・・・・・・・・・・・・・・・・・3/12 ・・・・・・・・・・・・35,543 ・・・・・・・・・1,525,806・・・・・・・・12,150・・・・・・・・228
7(31)・・靴職人と魔法のミシン ・・・・4/08 ・・・・・・・・・・・・17,376 ・・・・・・・・・・・・28,415・・・・・・・・・・・222・・・・・・・・250
8(55)・・ザ・リライト ・・・・・・・・・・・・・・・4/08 ・・・・・・・・・・・・16,934 ・・・・・・・・・・・・27,059・・・・・・・・・・・212・・・・・・・・229
9(新)・・神秘世界歴険記・・・・・・・・・・4/09 ・・・・・・・・・・・・15,647 ・・・・・・・・・・・・17,083・・・・・・・・・・・125・・・・・・・・222
10(131)・・ラブストーリーズ・・・・・・・・4/09 ・・・・・・・・・・・・15,612 ・・・・・・・・・・・・21,839・・・・・・・・・・・177・・・・・・・・211
      ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は3・5・7・8・9・10位の6作品です。
 3位「長寿商会」は、カン・ジェギュ監督による家族ドラマ。恋愛にはおよそ縁がなかった70歳のソンチル(パク・クンヒョン)。ところが家の前に花屋の女性クムニム(ユン・ヨジョン)が引っ越してくると、彼女の親切さに当惑するというかなんというか・・・。クムニムからの夕食の誘いに心のおののき(?)を隠せないソンチル。そんな2人の「最後の」恋愛を応援するのは、長く仕事をしてきた長寿マート社長チャンス(チョ・ジンウン)。またクムニムの娘ミンジョン(ハン・ジミン)まで知るようになって・・・。そのチャンスの娘の彼氏役としてEXOのチャニョルが出演するそうで、この頃こういう人気アイドルの映画出演が多いようだなー。原題は「장수상회」です。
 5位「化粧/火葬」は原題が「화장」。これが「化粧」とも「火葬」とも読めるのがミソ。監督イム・グォンテク、主演アン・ソンギ。これは往年の黄金コンビではないか! 大手化粧品会社の常務取締役オ・ジョンソク(アン・ソンギ)。彼の妻(キム・ホジョン)は4年間の闘病の末世を去る。駆けつけた娘(チョン・ヘジン)の泣く姿に、彼は癌が再発したという宣告を聞いて泣き叫んだ妻の姿を思い出す。多くの参列者が葬儀場にやってくるが、中には書類決済を求めてくる部下も。そしてオ常務の視線は黒いパンツスーツを着て弔問に来た部下チュ・ウンジュ(キム・ギュリ)に。彼女は彼が長く恋い慕ってきた女性だった・・・。
 7位「靴職人と魔法のミシン」は、アメリカのヒューマン・ファンタジー。家を出ていった父親の遺した店を継いだ靴職人のマックスは、認知症気味の母親と2人暮らし。ある日依頼された靴を修理しようとするがミシンが故障。地下室にあった先祖代々の古い足踏みミシンを使ってみたら、その靴を履けば持ち主ソックリに変身できることに気づきます・・・。韓国題は原題「The Cobbler」のtheを取って「코블러」。日本公開は6月です。
 8位「ザ・リライト」はアメリカのロマンス・コメディ。
昔はアカデミー賞も取った映画脚本家キース(ヒュー・グラント)が15年経った今はすっかり落ちぶれ、預金残高も底をついて小さな町の大学で脚本制作を講義することになります。そこで彼は、2つの仕事をこなしながら授業を受けに来るシングルマザーのホーリー(マリサ・トメイ)と出会います。親しくなっていく2人がそれぞれ新しい未来を踏み出していこうとする、・・・というお話です。韓国題は「한 번 더 해피엔딩(もう一度ハッピーエンディング)」。日本公開は未定のようです。
 9位「神秘世界歴険記」は中国アニメ。<2012中国アニメ年会>という中国内の催しで最優秀長編作品賞に選ばれたのが江蘇省のテレビ局が制作したこの作品。実は韓国では昨年10月この続編「神秘世界歴検記 2」の方が先に上映しました。(→コチラ過去記事参照。) それがなかなか好評だったので今回第1作の公開となったようです。主人公の冒険少女ユゴが森の中で出会った蒸しパンモンスターのララと空のクジラに乗り込んで神秘の雲の島に行って繰り広げる冒険物語です。韓国題は「유고와 라라: 하늘고래와 구름섬 대모험」です。
 10位「ラブストーリーズ」は、「The Disappearance of Eleanor Rigby」という原題のアメリカ映画で、ある夫婦の別居を巡る物語。・・・なのですが、同じストーリーを男性の視点から描いた「Him」と、女性の側から描いた「Her」の2本の映画を通して見せるという趣向の作品で、日本では2月に「ラブストーリーズ コナーの涙」と「ラブストーリーズ エリナーの愛情」のタイトルで公開されました。アメリカでは2013年同時に作られ、その後14年に両者をまとめて編集した「Them」が作られました。韓国ではこれも含め今回3作同時に「엘리노어 릭비:그 남자」と「 〃 : 그자」と「 〃 : 그 남자 그 여자」というタイトルで公開されました。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(11)・・化粧/火葬(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・4/09 ・・・・・・・・・・・・46,057 ・・・・・・・・・・・・66,012 ・・・・・・・・・・・513・・・・・・・・327
2(1)・・セッション・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/12・・・・・・・・・・・・・35,543・・・・・・・・・・1,525,806・・・・・・・・・12,150 ・・・・・・・228
3(49)・・ラブストーリーズ ・・・・・・・・・・・・・・・・4/09・・・・・・・・・・・・・15,612 ・・・・・・・・・・・・21,839 ・・・・・・・・・・・177・・・・・・・・211
4(2)・・ファウルボール(韓国)・・・・・・・・・・・・・4/02・・・・・・・・・・・・・・3,518・・・・・・・・・・・・・28,423 ・・・・・・・・・・・216・・・・・・・・・32
5(3)・・ジョバンニの島(日本) ・・・・・・・・・・・・・4/09 ・・・・・・・・・・・・・2,866・・・・・・・・・・・・・・3,928・・・・・・・・・・・・・29・・・・・・・・・85

 1・3・5位の3作品が新登場です。
 1位「化粧/火葬」、3位「ラブストーリーズ」については上述しました。
 5位「ジョバンニの島」、このアニメの日本国内での認知度はどの程度だったでしょうか? 実は私ヌルボ知りませんでした。色丹島で暮らしていた10歳と7歳の兄弟が主人公です。1945年戦争が終わってソ連の戦艦がやってきて兵士が上陸し、島民の財産は没収され、ソ連の子どもたちも島の学校にやってきて・・・という話。<DAUM映画>の評点欄(→コチラ)を見るとネチズン14人中9人は10点満点をつけていますが、3人は0点。「日本の右傾化宣伝漫画のようだ」「自らやったことを棚に上げて被害者のように描いている」といった理由が記されています。ヌルボとしては「やっぱりなー」といった感じ。むしろ満点がこんなに多いのは作品の力か、もしかしたら歴史的・政治的なこと等を考えないで観たからか? 
韓国題が「은하철도의 꿈(銀河鉄道の夢)」というのもいかがなものか? 原題だと全然意味不明というのはわかりますが・・・。
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「ふたたびの出会い 日韓近代美術家のまなざし―『朝鮮』で描く」を見に行く ①全体の印象と、展示の特色等

2015-04-14 16:40:33 | 韓国・朝鮮と日本の間のいろいろ

 昨年5月、府中市美術館に<東京・ソウル・台北・長春-官展にみる-それぞれの近代美術>という企画展を見に行きました。(→関連過去記事。)

 以来にわかに朝鮮・韓国美術づいた私ヌルボ、昨年6月には朴寿根(パク・スグン)の生地・楊口(ヤング)の朴寿根美術館を訪れ、8月にはソウルの美術館巡りの旅をしてきました。
 ※6月の楊口等への旅行についてはコチラが関連過去記事、といえるかどうか? 続きでちゃんとした記事を書こうと思ったのですが、思っただけで今に至ってます。8月の旅行記録は→コチラの記事参照。

 そして今。4月4日(土)~5月8日(金)神奈川県立近代美術館葉山館で<ふたたびの出会い 日韓近代美術家のまなざし―『朝鮮』で描く>展が開催されています。
 ※公式サイト→a href="http://www.moma.pref.kanagawa.jp/public/HallTop.do?hl=h">コチラ。また→コチラの報道用資料には、本展の第1~5章の内容、関連企画等が15点の画像付きで紹介されています。

 ・・・ということで、さっそく初日に行ってきました。
 横浜からだと少し遠くて、約1時間くらいかな? 前来たのが2010年夏の「浜田知明の世界展」だったからもう5年にもなります。昼前に着きましたが、最寄りのバス停どころか建物自体も憶えてない・・・

 展示室に入って最初に目にとまったのは和田三造「朝鮮総督府壁画画稿」。そして藤島武二「花籠」。どちらも、昨年府中市美術館で見た作品です。著名な日本人画家では、他に土田麦僊・山口蓬春・岡田三郎助等々。藤田嗣治が1912年新婚旅行で朝鮮総督府病院長だった父を訪ねて訪朝したのを機に描いたという「朝鮮風景」という作品もあります。(上記の報道用資料参照。)
 また、代表的な朝鮮人画家たちの作品も。高羲東(コ・フィドン)「程子冠をかぶる自画像」李仁星(イ・インソン)「窓辺」金重鉉「巫女図」等も府中市美術館で展示されていた作品です。それ以外に、先月ドキュメンタリー映画「ふたつの祖国、ひとつの愛 ~イ・ジュンソプの妻~」で観たばかりの李仲燮(イ・ジュンソプ)「旅だつ家族」や、彼と同様生前は不遇で死後高い評価を受けるようになった上述の朴寿根(パク・スグン)「赤ん坊をおぶった少女」、あるいは李快大(イ・クェデ)「自画像」といった作品も並んでいます。


【図録の表紙は李仲燮(イ・ジュンソプ)「旅だつ家族」。この分厚く内容豊富な図録が2,400円(税込)とはゼッタイお得! 】

 上記のように日朝の有名な画家や作品も多い中で、ヌルボがとくに注目したのは第2章<近代「朝鮮」の風景>~第3章<近代人の日常>に数多く展示されている日常の風景や人物を描いた作品です。たとえばヌルボと同じ徳島県人の加藤松林人の作品はその代表例です。
 事前学習もなく来ましたが、このあたりに差しかかって昨年の<東京・ソウル・台北・長春-官展にみる-それぞれの近代美術>とは明確に異なったこの展覧会のコンセプトといったものがわかりかけてきました。これらの日常の風景や人物を描いた作品には、作家自身の自然な感性、風土やそこで生活する人々へ親和感といったものが感じられます。そんな<地べたからの目線>で描かれた
それは「官展」といった上からの枠組みの中で制作された作品とは対照的です。
 そういえば、タイトルからして美術家のまなざし>と、美術家個人の視点が中心におかれていますね。
 ※このような美術作品を鑑賞する視点とは関係なく、1910~40年代当時の朝鮮の風俗、自然の風物や都市の景観等を見るだけでも興味深いものがあります。たとえば、南大門の横を牛車が通ったり(金山平三「南大門」(1917))、平壌の大同江で洗濯をしていたり(吉田博「大同門」(1937))、杉浦非水のリトグラフ「京城三越 新館落成」(1929)というのもあります。

 上述した本展の企画意図等については、直接携わった方たちの話をその後伺うことができました。
 初日に行ったのは、午後に1930年代に文化学院で学んだという98歳(!)の画家・金秉騏(キム・ビョンギ)さんの特別講演会があったからでした。翌5日には四谷三丁目の国際交流基金ビルで関連行事として「複層―日韓近代美術家たちのまなざしが開く新たな地平」と題したシンポジウムが午前10時~午後5時開かれ、これにも参加。
 両日ともオープニング・レセプション、交流会にも出席したりしていろいろな方と話をすることができました。連日の盛りだくさんのメニューの上、そもそもレセプションに顔を出すなんてのも初めてのことで緊張したりして、とにかくすごく疲れましたが、それ以上にとても興味深く勉強になる話を聞けた上、いろいろな方と知り合い、話をすることができたのは大収穫でした。その内容については続きに回します。
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[韓国の漫画]「在日同胞 リ・ジョンエのソウル滞留記」を読む ①同胞・僑胞・僑民の違い

2015-04-13 07:03:41 | 韓国の漫画

 イム・ソヒ(文):ポリ(画)「재일동포 리정애의 서울 체류기(在日同胞 リ・ジョンエのソウル滞留記)」という漫画本。軽い気持ちで昨年12月ネット通販で購入した本です。在日韓国人が韓国に行って韓国語についての苦労とか、韓国人の在日に対する認識に戸惑って・・・というような(よくある)話かなとなんとなく思って読み始めたらぜ~んぜん大違い!
 すぐに読了しましたが、感想等の書き方がむずかしく、もう4ヵ月近くも経ってしまいました。
 まずは序文みたいなところからとりかかることにします。
 この本のタイトル中の「동포(トンポ.同胞)」という言葉と、「리(リ.李)」という名前についてです。

 最初少し読み始めて、ふと思ったことその1がこの「同胞」という言葉でした。私ヌルボの既存の知識では、在日韓国人のことを韓国の人は「교포(キョッポ.僑胞)」とよび、北朝鮮では「トンポ」とよぶということです。
 もう1つが、「李」の発音&表記。金さんに次いで2番目に多い姓ですが、ふつう韓国では「이(イ)」で、北朝鮮では「리(リ)」です。しかしちょっと前に韓国でも「리(リ)」が公的に認められるようになりました。
 いずれにしろ、「동포」といい「리」といい、北朝鮮・朝鮮総聯を思わせます。実際それで間違いなかったのですが、一応「同胞」と「僑胞」の違い等について確認のためネット上で日韓のいくつかの記事を見てみたところ、私ヌルボのこれまでの思い込みが間違っていたことを知りました。
 まず読んだのが<fwapy바람꽃風ノ花>という在日4世の方のブログ記事。(→コチラ。)
 要点は以下の通りです。
・1988年盧泰愚大統領は「これからは在日を「同胞」と呼びましょう」と語った。「僑胞」とは「韓国で生まれ国外に出ていつか本国に帰る人」のことであり、在日は「日本で生まれ、日本で骨を埋める人」というのがその理由。
・しかしその後も長く韓国政府・社会は、政治家・学者・マスコミそして在日の多くの人たちも「僑胞」という言葉を使い続けた。
・韓国では、在米韓国人は自分たちより上に、在日韓国人は下に見るという差別意識がある。したがって1970年以降日本に来たニューカマーたちは「あなたは僑胞ですか?」と問われると「見下げないでください。私は韓国人(or僑民・韓人)です」と否定する。
・2002年のワールドカップの頃から、韓国社会やマスコミはようやく在日のことを「同胞」と称し始め、以来マスコミではこの言葉が定着している。
・ところが、依然として一部のマスコミ・政治家・知識人・芸能人等で「僑胞」と言っている人がいる。そして民団の幹部の中にもスピーチの時に「われわれキョッポは・・・」と話す人が多く見られる。
・同胞と言う呼称が「総連」で長く使われてきたという背景はあるが、少なくとも当の在日社会の中では言葉の本来の意味を理解して、「僑胞」ではなく「同胞」という言葉を使うべきだと思う。


 次に辞書の説明文ではどのようになっているか? 日本の大辞林やウィキペディアの記述をまとめると次の通りです。
「僑胞」=自国外に住む同胞。中国語と朝鮮語で使われる。
「同胞」=兄弟姉妹のこと。「はらから」とも。転じて、自身と同じ国民や民族などのこと。


 韓国の標準国語大辞典では次のように区別しています。
「僑胞」=他の国に元から定着して、その国の国民として暮らしている同胞。
「同胞」=①同じ父母から生まれた兄弟姉妹。②同じ国または同じ民族の人を情愛をこめて指す言葉。
「僑民」=他の国に暮らしている同胞。元から定着している僑胞や、一時的に留まっている留学生、駐在員等をすべて指す。

 似ていますが、標準国語辞典で「僑胞」を「その国の国民として」と記しているのは疑問に思います。

 むしろ、<ハングル文化連帯>というサイトにあった「僑胞・同胞・僑民の差異」という記事(→コチラ)の方がむしろ明解に説明されています。
・よく区別されないまま使われることが多いが、「僑胞」は他の国に住んでいる自国民を意味する言葉で、「同胞」は住んでいるところに関係なく、同じ民族のすべてを併せた言葉である。
・しかし、こり2つの言葉は意味が重複したり、不明確な場合があるので、最近は「在外同胞」「在外国民」の2つの用語に統一して使用することになった。
「在外同胞」は、国籍に関係なく、外国に居住する韓民族すべてを指す。中国やロシアで生まれ、そこの国民として暮らしている韓民族や、韓国籍を放棄し、外国籍を取得した人もこれに該当する。
「在外国民」は、外国に滞留したり居住する人々の中で韓国籍を持っている人をいう。つまり、「在外国民」よりも「在外同胞」が包括的な意味になる。
・したがって、中国で生まれ、中国国籍を持つ同胞は「在中同胞」となり、韓国企業の中国支社に出向している人は、「在中国民」となる。
「僑民」という言葉は、外国に出て暮らしている韓国人を指す用語である。彼らは韓国籍を持っているので「在外国民」に分類される。また国籍を問わず外国に居住する韓民族でもあるから「在外同胞」でもある。
・なお、以前「海外同胞」という用語が用いられていたが、韓国は日本のような島国ではないので、「海外同胞」を「在外同胞」と直して使っている。かつて「海外公館」とよんでいたものも、今はすべて「在外公館」となっている。


 ・・・と、いろいろ見てみましたが、いくら行政やメディア、あるいは辞書等が「これが正しい用法」と示しても、一般社会がすべてそれに即従うわけでもありません。したがって今でも韓国サイトの質問掲示板ではこれらの語の違いについてのQ&Aが載っているし、在日社会でも上記のブログ記事のような現状があり、「民団新聞」の記事にも「僑胞」と「同胞」が混在しています。朝鮮総聯系ではずっと「同胞」なので、その点では私ヌルボの思い込みも丸っきり誤りというわけでもありませんが、韓国・民団系でも「同胞」という言葉をふつうに使うということは知りませんでした。

 これらの言葉の意味や使い方を見てみると、たとえばこの数十年の在日韓国朝鮮人と「本国」との関係や、国籍・民族といったものに対する考え方の変化が反映していることが窺われますね。

 最初に戻って・・・。
 この漫画は、つまり在日の中でも朝鮮総聯に属している、朝鮮籍のリ・ジョンエさんという女性が韓国に行った時のことを描いた月刊誌「民族21」の連載を単行本にまとめたものです。
 これだけでも「えっ、そういう人が韓国に行けるの!?」等々いろんな疑問が出てきそうですが、それらについてはまた続きで書きます。

 → 「在日同胞 リ・ジョンエのソウル滞留記」を読む ②
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韓国でも「赤チン」は長い間愛用されてきた薬だった。言葉は今も使われている、かな?

2015-04-12 10:44:09 | 韓国関係の雑情報
 一昨日(4月10日)のカイカイ反応通信愛読者さんから、韓国映画「建築学概論」中に「2012年の屋外屋台でヒロインが転んで怪我をさて、主人公が『こんなの赤チン塗っとけばいい』というシーンがあった」とのコメントをいただきました。
 赤チンについては、本ブログでも過去記事(→コチラ)で、ドラマ「英雄時代」に「アカチンニナ バルラジュオ」(赤チンでも塗ってやれ)というセリフがあったこと、映画「僕が9歳だったころ」でも赤チンが出てきたことを書いたことがありました。

 また、たまたま今読んでいる金時鐘「朝鮮と日本に生きる」(岩波新書)の中にも次のようなくだりがありました。著者が国民学校の頃、つまり戦時中の話です。
 (「兵隊ごっこ」では)仰々しいまでに塗ってくれる「救護班」の赤チンキを勲章に、意気揚々夕やみ迫るなかを引き揚げたものです。

 このように戦前から韓国でも愛用されてきた赤チンですが、商品名は아까징끼(アッカチンキ)」でした。
 これは빨간약(パルガニャク.赤い薬)」ともよばれてきました。
 今google検索すると「아까징끼」は3万5千件、「빨간약」は22万5千件で、後者の方がずっと多く用いられてきたようです。上記の「建築学概論」中にセリフも→コチラを見ると「하아아... 이거 괜찮아 이거.. 빨간약 바르면 금방 나아 이거」でした。

 さて、このマーキュロクロム(商品名赤チン)ですが、大分前から日本では販売されていないと思っていましたが、今ウィキペディアを見ると次のような説明がありました。
 日本では、製造工程で水銀が発生するという理由から1973年頃に製造が中止されたが、常備薬として求める声は多く、海外で製造した原料を輸入することで現在も販売されている

 ・・・そうだったんですね。
 一方韓国ウィキペディアの「머큐로크롬(マーキュロクロム)」(→コチラ)の説明文では「現在は水銀が入っているという理由で市販されていない」とあります。エンハウィキミラーの記事(→コチラ)等、他の韓国サイトの記事を読むと、どうも1990年代になって発売禁止されたようです。
 その後アカチンキに代わって用いられているのが「ポビドン(포비돈)」(orポビドン ヨード)です。
     
 色から推定して、これも「赤い薬」の範疇なのかどうか? 「建築学概論」でも現代の場面で「バルガニャク」と言ってるし・・・。
 日本ではポビドンヨードといえば、イソジンのようなうがい薬がまず主な用途のようですが・・・。

 日本の場合、赤チンの後継といえばマキロンでしょうが、近年では湿潤療法というのが勧められているそうですね。
 しかし、私ヌルボの少年時代は子どもの数も多かったし、外で大勢で遊んでいたのでケガも多く、 肘や膝などに赤チンを塗った子はごくふつうに見かけたものですが、この頃はかなり子どものちょっとしたゲガは減っているように思います。実際のところはどうなんでしょうか?

 さて、韓国サイト等でアカチンキや赤い薬の用例を見ると、切り傷や擦り傷の場合だけでなく<心の癒し>の場合にも象徴的なものとしてこれらの言葉や図柄が用いられることがわりとあるようです。
 たとえば次のような本。
       
 「마음에 빨간약 바르기(心に赤い薬を塗る)」(左)は、波登かおり「1分間元気チャージ」(2005)の翻訳本。内容は原題でおよそわかりますね。右の書名は빨간약(赤い薬だけですが、内容は悩みを抱えた子どもにどんな話し方・接し方をするかというものです。
 また次のような画像もありました。
   
 左のイラストは一目でわかりますね。右は単に膝の傷に薬を塗っている絵かと思ったら、「心の傷を負った犯罪被害者のために、ソウル警察では犯罪被害者心理専門要員を置いています」という警察からのお知らせ記事のイラストです。
 こういう「心に赤チン」といった発想は日本でもあるかもしれませんが、どうも韓国っぽい感じがします。ことのついでですが、これと同様に「心に絆創膏」というのもあります。
   
 右の絆創膏だらけのハートは手術するしかないレベルだと思いますが・・・。そういえば、韓国映画「ファイヤー・ブラスト 恋に落ちた消防士」の原題も「반창꼬(絆創膏)」でした。(なぜか<膏>が濃音になってます。) 消防士と医師という主人公カップルが、互いの傷に絆創膏を貼ることができるのか、という意味ですが、原題のままだと日本人には全然意味不明だったでしょうね。

 そういえば私ヌルボ、この数十年間(?)まれに切り傷・擦り傷等があってもすべて自然治癒にまかせていたことに思い至りました。
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績 [4月3日(金)~4月5日(日)]

2015-04-07 21:44:53 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 今年に入って映画館で観た映画は今のところ18本で昨年とほとんど同じペース。しかし今年は韓国映画が1月の「王の涙-イサンの決断」と2月に観た「ハン・ゴンジュ 17歳の涙」だけ。どうもこれは観たい!という韓国映画がこの先も含めてないんですよねー。最近韓国で上映中のものも同様。たんなる端境期のようなものだったらいいんですけど・・・。

 となると、すでに始まっている福岡市総合図書館の<林権澤(イム・グォンテク)監督と韓国映画>(4月1~19日)(→コチラ参照)に行けないのがなんとしても残念! せめて静岡あたりだったら絶対行くのになー。
 まあ、そこでも上映される「荷馬車(마부)」がKoreanFilmによりYouTubeにアップされているので見ることにするか。(→コチラ) ・・・と思っても日本語字幕ナシだし、約1時間40分韓国語のリスニングとはつらい・・・。

「朝鮮日報」4月3日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「ファウルボール」
  自己啓発書を凌ぐ感動 ★★★★
 「ア・モスト・バイオレント・イヤー」
  活劇なく痺れるパンチ ★★★★
 「イット・フォロウズ」(仮)
  マジ版「スプーン殺人魔」★★★
 「ワイルド・スピード SKY MISSION」
  カーアクション決定版 ★★★☆
 「ホワイト・ゴッド」
  人が犬を噛んで事件に ★★★☆
 「ブルックリンの恋人たち」
  音楽映画、聞えるか否か? ★★★
「ア・モスト・バイオレント・イヤー」は1981年冬のニューヨークを舞台にした犯罪ドラマで、今秋日本公開。「ホワイト・ゴッド」は昨年のカンヌ映画祭で<ある視点>部門賞を受賞したハンガリーのワンちゃん映画で、<パルムドッグ賞>も受賞。内容は→コチラ参照。他の4作品はすべて以下の記事中で紹介していますが、「イット・フォローズ」の文中の「スプーン殺人魔」は短編冗談ホラーで、→コチラで見られます。

           ★★★ Daumの人気順位(4月7日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】

①ファウルボール(韓国)  9.9(21)
②ポリス・ストーリー2 九龍の眼  9.5(22)
③モダン・タイムス  9.2(90)
④ワイルド・スピード SKY MISSION  
⑤ポリス・ストーリー 香港国際警察  8.9(36)
⑥チャイニーズ・ゴースト・ストーリー  8.8(175)
⑦グッド・ライ~いちばん優しい嘘~  8.8(52)
⑧リヴァイアサン  8.8(34)
⑨ドラゴン危機一発  8.7(22)
⑩6才のボクが、大人になるまで。  8.7(186)

 ①④⑨が今回の新登場です。
 ①「ファウルボール」は、京畿道高陽(コヤン)市を本拠に2011年韓国で最初に誕生した独立球団高陽ワンダーズのドキュメンタリー。故障のため脱落しながらも復帰をめざす元プロ野球選手や、プロ入団を夢見ながらもドラフトに選ばれなかった選手等々が日々厳しい練習を重ね、日本のノンプロ等とも試合をしたりして3年間で90勝25分け61敗という成績を収め、31人がプロ球団に入るという成果を残してきたのですが、2014年9月球団が突然解体するというニュースに接します・・・。関連記事をいくつか見て、元ロツテの小林亮寛投手(→ウィキペディア)が2012~13年このチームで活躍していたことを知りました。関連記事は→コチラ。この経歴はオドロキ!です。原題は「파울볼」。
 ④「ワイルド・スピード SKY MISSION」については後述します。
 ⑨「ドラゴン危機一発」は、もちろんブルース・リー(←韓国では李小龍という)の旧作の再上映。韓国題は原題と同じ「당산대형(唐山大兄)」です。

     【専門家による順位】

①6才のボクが、大人になるまで。  9.5(8)
②リヴァイアサン  8.6(5)
③セッション  8.4(7)
④大統領の料理人  8.0(1)
⑤フォックスキャッチャー  7.8(6)
⑤イーダ  7.8(6)
⑦自由が丘で(韓国)  7.7(4)
⑧バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)  7.6(6)
⑨フレンチアルプスで起きたこと(ツーリスト)  7.5(4)
⑩キングスマン ザ・シークレット・サービス  7.4(7)

 前週と順位・評点とも変わりなし。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[4月3日(金)~4月5日(日)] ★★★

         近日日本公開の「ワイルド・スピード SKY MISSION」がトップに

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・ワイルド・スピード SKY MISSION・・4/01・・・・・908,503 ・・・・・・・・・1,170,363・・・・・・・・・9,633・・・・・・・・983
2(1)・・二十歳(韓国)・・・・・・・・・・・・・・3/25・・・・・・・・・・・・644,620 ・・・・・・・・・2,202,204・・・・・・・・17,013・・・・・・・・791
3(3)・・キングスマン ・・・・・・・・・・・・・・2/11 ・・・・・・・・・・・117,772 ・・・・・・・・・5,913,838・・・・・・・・48,622・・・・・・・・401
       ザ・シークレット・サービス
4(2)・・セッション ・・・・・・・・・・・・・・・・・3/12 ・・・・・・・・・・・114,371 ・・・・・・・・・1,448,364・・・・・・・・11,538・・・・・・・・419
5(5)・・シンデレラ ・・・・・・・・・・・・・・・・3/19 ・・・・・・・・・・・・59,951 ・・・・・・・・・・・675,599・・・・・・・・・5,193・・・・・・・・297
6(4)・・インサージェント・・・・・・・・・・・3/25 ・・・・・・・・・・・・21,997 ・・・・・・・・・・・274,306・・・・・・・・・2,095・・・・・・・・278
7(53)・・ブルックリンの恋人たち・・・4/02 ・・・・・・・・・・・・20,852 ・・・・・・・・・・・・34,132・・・・・・・・・・・253・・・・・・・・365
8(新)・・ウィンドランド ・・・・・・・・・・・・4/02 ・・・・・・・・・・・・18,597 ・・・・・・・・・・・・20,418・・・・・・・・・・・148・・・・・・・・240
9(40)・・イット・フォローズ・・・・・・・・・4/02 ・・・・・・・・・・・・18,123 ・・・・・・・・・・・・24,310・・・・・・・・・・・204・・・・・・・・197
10(新)・・ファウルボール(韓国) ・・・4/02 ・・・・・・・・・・・・13,614 ・・・・・・・・・・・・18,710・・・・・・・・・・・146・・・・・・・・231
      ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は1・7・8・9・10位の5作品です。
 1位「ワイルド・スピード SKY MISSION」は、人気アクション・シリーズの第7作。前作で弟オーウェンを倒されたデッカード・ショーが仇を討とうとドミニクたちに立ち向かうが・・・。今作の見せ場は、たとえば輸送飛行機からのカー・ダイブ・・・って、なんだ!? 想像もつきませんです。韓国題は「분노의 질주: 더 세븐」。日本公開は4月17日です。
 7位「ブルックリンの恋人たち」は、アン・ハサウェイ製作&主演のラブストーリーで、日本ではすでに3月13日公開されています。韓国題「송 원」は、漢字語かと一瞬思いましたが、原題「SONG ONE」そのまま。
 8位「ウィンドランド」はイタリアの有名なTVアニメシリーズの映画化作品。すべてが風によって動く神秘的な国ウィンドランド。しかし大切な風を作り出す魔法の風車を邪悪なカラス魔女が盗み、平和な地に危機が迫ります。風車を守っていた亀のおじいさんは拉致され、魔法の風車を取り戻そうとするウィンドレンジャーたちは魔法の風車を盗んだと誤解されて刑務所に閉じ込められてしまいます。はたして彼らは魔法の風車を奪還して平和を取り戻せるでしょうか?・・・というわりとよくあるストーリーですが、→予告編を見ると色彩はとても美しくて私ヌルボの好みに合っています。韓国題は「윈드랜드」です。日本公開はなさそう。
 9位「イット・フォロウズ」はアメリカのホラー。ある日、ボーイフレンドのヒューと何気なく(?)"初体験"をした19歳の少女ジェイ。その後彼女は"何か(イット)"に追われているという恐怖にとらわれるようになります。その"何か"とは何? 自分にかけられた幽霊(?)の呪いを解くためには他の男性とセックスをして呪いを移さなばいけないというジレンマに陥る・・・、という心理ホラーですが、「2015年最恐の呼び声も・・・」という記事もありましたよ。韓国題は「팔로우」。発音はパルロウで、フォローとはまるで違います。日本公開は未定のようです。
 10位「ファウルボール」については上述しました。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・セッション・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/12・・・・・・・・・・・・114,371・・・・・・・・・・1,448,364・・・・・・・・11,538 ・・・・・・・・419
2(新)・・ファウルボール(韓国) ・・・・・・・・・・・4/02・・・・・・・・・・・・・13,614・・・・・・・・・・・・・18,710・・・・・・・・・・・146 ・・・・・・・・231
3(7)・・その人、その愛、その時代(韓国)・・2014/11/20・・・・・・・・・2,117 ・・・・・・・・・・・・33,135・・・・・・・・・・・243 ・・・・・・・・・23
4(8)・・オズ めざせ!エメラルドの国へ・・・2/12・・・・・・・・・・・・・・1,245 ・・・・・・・・・・・296,935 ・・・・・・・・・2,165 ・・・・・・・・・14
5(3)・・思い出のマーニー(日本) ・・・・・・・・・・3/19 ・・・・・・・・・・・・・1,079 ・・・・・・・・・・・・35,329 ・・・・・・・・・・・270 ・・・・・・・・・17

 2位「ファウルボール」が新登場ですが、これについては上述しました。
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[韓国語] <ネコ飯>という植物は何? <ウサギ草>もあるよ!

2015-04-01 23:31:37 | 植物の韓国語
 当ブログの<韓国語>カテゴリーの記事中に植物名関係のものがけっこうあることに気づき、新たに<植物の韓国語>というカテゴリーを独立させました。
 で、今回はその8つ目の記事です。

 先日、家の近所の道をバイク(50cc)で走行中、信号待ちの際すぐ前方の道端に・・・という書き出しは、昨年8月の フユサンゴの記事(→コチラ)と全く同じ。しかし今回の花はコチラです。
 街路樹のニセアカシアの下に咲いているひとむらの黄色い花。
 拡大してみると・・・。
 葉の形でカタバミの仲間かな?と思いましたが、花も葉も大きいようで、あとで探索してみたところ、どうもカタバミ属(→ウィキペディア)中のオオキバナカタバミという植物のようです。

 「カタバミ」という呼称は、「葉が夜になると三小葉を閉じる様子を横から見ると葉が喰われて欠けているように見えることから「片喰」と呼ばれたというのが一般的とのことですが、たんに「葉の一方が欠けているように見えることからきています」というのもありました。
 また漢字で書くと酢漿草。たしかにちょっとすっぱい味がしたかも・・・。
 ・・・と昔を思い出した私ヌルボ。カタバミ一族の中でいちばん親近感(?)を覚えるのがムラサキカタバミなんですが、それというのも子どもの頃これで草相撲をして遊んだりしたからです。草相撲については→コチラや→コチラの記事を参照されたし。

 さて(ここから本題)、韓国語でこのカタバミのことを何というか?
 もちろん知ってるわけない私ヌルボですが、インターネットとgoogleとNAVER等のおかげで安直に知ることができます。で、その答は괭이밥「괭이」고양이すなわちネコのこと。そういえば「ねこぐち村のこどもたち」という子ども向きの読み物の原題が「괭이부리말 아이들」だったな。(→過去記事参照。) そして「밥」はもちろんご飯のことだから、直訳すると「ネコ飯」。この名の由来は「ネコが食べる唯一の(?)草」とのこと。この植物には消炎・解毒・下痢止め等の効能があるので、腹を下したネコが食べるのだそうです。
 ※この頃(?)ペットショップ等ではネコが好んで食べるという猫草というのを売ってますが・・・。

 動物関係の韓国語植物名では、ほかに「토끼풀」(ウサギ草)があります。クローバー(클로버)のこと。しかし、日本でシロツメクサと言っても知らない人がいるように、韓国でも圧倒的に클로버と言っているようです。
 ネコ飯やウサギ草があるのなら、イヌ草なんてのもあるかなと思って개풀を辞書で引くと、これは「水辺に生えた草」のこと。イヌの개ではなく「浜辺・潟」の意味のでした。
 また개 풀 뜯어먹는 소리 하네」(イヌが草をかじる音を言うね)という表現があります。とんでもない話を聞いたときに言う言葉なんだそうです。この言葉をうろおぼえで「고양이 풀 뜯어 먹는 소리 하네(ネコが~)」と言ってしまう人もいるとか・・・、というのは→コチラの記事(韓国語)にありました。なお、<エンハウィキミラー>の「고양이 풀 뜯어 먹는 소리」の項目(→コチラ)の記事中にはイヌが草(野菜!?)をかじっている動画がありますが、さらにネコが草を食べている動画(→コチラ)にリンクが張られています。

 動物とは関係ありませんが、この際カタバミ関係で新しく知ったネタを1つ追加。
 このカタバミ属の中に、韓国語で「사랑초」(サランチョ.愛の草)という植物があります。学名はOxalis triangularis(オキザリス・トリアングラリス)。下の画像がそれです。
 日本では葉の色から紫の舞とよんだりしているようですね。韓国では葉の形がハート形をしているので愛の草というのだそうです。

 毎度思うことですが、花の名ひとつにしても昔からのいろんな文化が込められているということが今回のカタバミについてもよくわかりました。
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