生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2022年11月21日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
新平家物語の中に架空の人物と推察しているのですが崇徳天皇の柳の水の守り人として登場してくる麻鳥という人物がいます。この人物は物語のスキマを美しく埋めてくれますし物語の隙間を楽しく、かつ、潤いを与えてくれる素敵な人物です。流刑先・讃岐の崇徳天皇を陰ながら訪れ塀越しに笛を吹く場面はしみじみと人間の情の温かみを感じさせます。後日物語を盛り上げていく祇王の少女時代、人さらいの明日香ちゃん(祇王の少女時代の名前)をこの麻鳥が救う場面があり、その少女が後日、清盛に愛される祇王なのですが、この人物を織り成していく吉川文学は実に楽しく生き甲斐の心理学が求める人生の夢をさらりと爽やかに理屈ぬきで人々の心に生命を与えていく筆に頭が下がります。人は魂、心(生育史)、身体で構成されていますが、この心は美の世界に触れないと死んでしまいます。音楽、絵画、優れた文学が人々の心を揺さぶり真理に近づけます。
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