人の一生はどんな人の場合でもドラマになります。近い終末を明確に意識した患者さんとの会話は神聖で、かつ緊張する瞬間です。赤ちゃんから死に至る数十年の人生は宇宙のような神秘をかいま見せてくれます。そのかたとの会話の中でも<私が死んだらどうなるのか?>という大切な質問があります。どの場合でも、既にそのかたは答えを持っておられるのですが、果たして本当に自分の信じている死後の世界が本当なのか迷うのは当然で、傍にいる人に再確認をしたい心理が働きます。注意すべきは傍らの人が既に宗教を持っている場合です。自分の信仰を押しつける危険があります。本当に死に行く人を愛しているセラピストは必ず時間をかけて、そのかたの信じている死後の世界を暖かく傾聴していきます。その人の信じた死後の世界が希望の無い世界の場合に初めて魂の存在と明るい希望に満ちた死後の世界について語りましょう。:<末期論:5-1>:
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