生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

何故、私が天使なの?

2006年01月14日 | 第2章:心理療法の基本
心理療法の数ある原理原則の中でも、重要なものの一つが<無意識の意識化>です。生き甲斐探索の旅で<何が悔いのない人生>か<何が生き甲斐か>の答えは必ずその人の心の中に必ず存在していますが、それを意識の上に上げてくる方法がこの<無意識の意識化>です。沢山の患者さんに接してきましたが、或る日、私が<あなたは天使のように綺麗な方ですね>と叫ぶと怪訝なお顔をなさり<何故、私が天使なの?>とお答えになりました。何故か、私は切なくなり、哀しくなり、涙が止まりませんでした。ご本人は<汚れきった人間>だと思っており、私は<その方の心は天使だ>と解釈していたのです。大脳の中での過去の記憶についての<体験の解釈>を変えようとしないと人は病んでいきます。<苦々しい過去の記憶>は<体験の解釈の仕方>いかんでは、素晴らしいダイヤモンドに変化する真理を人は案外知りません。苦々しい過去の体験を沢山持つ人は<体験の解釈>いかんで素晴らしい知恵と天使のような深く優しい愛を持つ事が出来ます。<体験の解釈>は<その人の心の世界を変える>。これは自分を幸福にしていく重要な哲学です。<何故、私が天使なの?>と本気で<自己否定>している方こそ、天使のように美しい人である事をお忘れなく。:<61-1>:

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