生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

幼い頃の幸せ感と生き甲斐探索の関係は?

2006年01月03日 | 第2章:心理療法の基本
今日の朝日新聞に生き甲斐調査の統計表があり、とても楽しく拝見しました。さて幼い頃の幸せな思い出の数々は人の心を豊かにしてくれますが、状況によってはそれが凶器となります。安定していたはずの企業が倒産したり定年退職を余儀なくされた私の友人の一人が今、生き甲斐を見つけられずに微熱を出しています。色々聞いてみますと、何が生き甲斐か、全く分からないと言います。これからの人生を悔いなく生きる為に、40年間、専門としてきた金融関係の仕事は、もう飽き飽きしたので、昔から考え、望んでいた全く違う分野での新しい人生を見つけ出し、思い残す事の無いように、その生活を捜し出したいと言っています。幼い頃はイギリスの豪邸で生活し沢山の人々に仕えられていた友人が現在、掴もうとしている道は、少し無理があるようです。大脳の世界は殆どが無意識の世界ですので、その無意識の世界から要求してくる現実離れした夢を大脳は時々要求してきます。いくら自分の大脳でも、そのような仕組みがある事を私たちはしっかりと意識しましょう。セルフコントロールを上手に働かせる為に、この大脳の誘惑を意識しつつ、身の丈に合った現実吟味力を駆使して、現実的な結論を出しましょうね。幼い頃の豊かな思い出が時により、現実の判断力を錯乱させる大脳を私たち人間は認識しておく必要があります。ではまた明日、お会いしましょう。

人気blogランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする