生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

愛する人は、その相手の異常性までも飲み込む

2006年01月07日 | 第2章:心理療法の基本
<私とあなた>の関係の中で不幸にして<あなた>が<自己愛パースナリテイ障害>の人の場合は悲劇です。<私>の方が真綿で首を絞められていくように、自然自然に、心を病んでいかせられるからです。<私>が精神病理学的に正常、<あなた>が<自己愛パースナリテイ障害>の場合の話です。上司と部下、夫婦、恋人、友人(同姓でも異性でも)、つまり、親しい関係での<私>と<あなた>の話です。自己愛パースナリテイ障害の<あなた>は自分は常に正しい、と病識が無く、自己肯定、他者否定の堂々たる自信家です。この場合の悲劇は心優しい<私>の方は、どんどんと憂鬱になり、自信を失い、自己否定的になり、勇気と明るさと元気とやる気を、少しづつ失い、見るも無惨な状態になつていきます。丁度、優しい子供が異常な親を悪いと思わないで、自分が悪い、自分が悪い、と自分を責めながら、生きていく、あの哀れな姿です。深く<あなた>を愛している<私>は<あなた>の異常性まで飲み続けているそんな哀れな姿すら気づかずに愛し続けているのです。ああ、神様、こんな二人は身近に沢山存在しています、どうか悲劇に終わらないように手をさしのべてください。

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