書く仕事

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映画「神様のカルテ」

2011年09月24日 00時47分53秒 | 映画・DVD





先日福岡出張のとき,空き時間があったので,久しぶりに映画館で映画を見ました.

見た作品は「神様のカルテ」.

以前から注目していた作品でした.

主演は嵐の櫻井翔と宮崎あおい.

櫻井君は,地方の総合病院で救急医療の当直医の他,昼間の外来もする非常に多忙な,新進の医者,栗原一止役.通称「イチ」
あおいちゃんはその奥さん榛名役ね.

しかし,そのドクターイチ,余りの忙しさに,医者の志を忘れかけているという設定で映画は始まる.

そんな時,大学病院で末期のすい臓がんのため余命半年と宣言された,初老の女性患者(加賀まりこ)がイチ医師をたずねてくる.
加賀まりこさんの役名をど忘れしたので,ここでは加賀ということにしておきます.

あと僅かの命しかないと知った上で,加賀さんに懸命な治療を続けるイチだが,そんなある日,彼の優秀さが,ふとしたきっかけで大学病院の教授の目に留まり,大学病院で先端医療を勉強しに来ないかとの誘いが来る.
まあ,医師の世界のヘッドハンティングですな.

自分の将来のためにはその誘いは大きな魅力だ.
しかしそのためには,目の前の瀕死の患者を見捨てて行かなければならなくなる.

ジレンマに悩むイチ.

悩む彼を心から信じ,同時にやさしく見守る妻,榛名.

この先はネタばれなので記しませんが,仕事とは何か?特に人の命を救う医師という仕事の本質を問い詰める,強烈なメッセージが放たれます.

考えてみてください.

先端医療を学び,その技術を身につければ将来何百人,何千人の患者の命を救うことができる.

今目の前にいる瀕死の患者は,どんなに手を尽くしてもやがて死ぬことがわかっているわけです.

ただし,彼女(加賀)はイチを心の底から頼りにしている.

当然のようにドクターイチ,悩みに悩みぬきます.

さあ,あなたならどうする?

結論は映画か原作を見ていただくとしましょう.

人の命を救う医者という職業の本質は何なのでしょうか?
命を救うことがすべてなのか?
それとも...

いずれにしろ,見終わってから,しばらく動けなかった.
しかも心の中がポカポカと暖かいもので満たされているのを感じながらね.

妻の榛名(あおいちゃん)の役どころも,夫を心配しつつも,心から信じている感じが出ていて,ああ,夫婦っていいなあ!って思ってしまった.

イチ医師の同僚でもある先輩医師,柄本明が,また良い味出しています.
昔の自分を見るような眼差しでイチを見守り,励ましてくれる.
表情が暖かいんですよ.
これって演技でできるものなの?

最後に私からの,ご提案,ご忠告ですね.

見に行くならお一人で行かれることをお勧めします.ハンカチを忘れずにね.