『無感動の美学』
とでもいいましょう.
無我の境地とは違う.
徹底的に自我を意識しつつ,感動からは最も遠い場所に自分を置いている.
しかも,ミステリーであることが素晴らしい.
乙一さんのGOTHシリーズの第1作目.
短編集.
いずれも猟奇的な殺人事件に纏わる物語.
主人公の高校生男女2人が何らかの形で事件にからむ.
フェイクというか,読者だましの描写が数多く用いられますので,要注意.
心に闇を抱える人,例えば,自殺願望のある人や,逆に殺人願望のある人は,読まないほうがいいですね,絶対.
『死』がなんとも甘味なものに思えてくるからです.
そこんところ,よろしくです.
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