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「密室蒐集家」大山誠一郎

2022年03月13日 14時41分46秒 | 読書
「密室蒐集家」大山誠一郎


こんなタイトルはないよね,って思わせるのも作者の思惑かな.
いわゆる本格密室ものです.
いずれも単純な密室ではない.三重くらいにヒネってある.
密室のアイデアは過去に出し尽くされていると思っていたが,なんのなんの,出てくる出てくる.
泉の湧くごとく密室のアイデアが披露される.
お話によっては,第2第3の別解までご披露される.
この作者,密室のアイデアは相当ストックを持ってますね.

もうひとつ,一つ前に紹介した「アリバイ崩し承ります」では次のように書きました.
『どの推理小説とは言いませんが,犯人がわかっても,「まだそれを明らかにする時ではない」だの「完全な証拠が得られるまでは明かせない」だの読者を弄ぶような下品な言動がないのが,潔くてすごく好感が持てます.』
この本の主人公も,ひと通り状況を聞いた後,犯人が分かった時点で,すぐに読者に推理結果を公表してくれる.
この手順が大変爽やかなんです.犯人を指摘できない警察官を愚弄するような言動がないのが大いに好感が持てる.

しばらく本格推理ものに復帰してみようかなという気になりました.




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