書く仕事

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「1ポンドの悲しみ」石田 衣良

2009年05月30日 21時26分01秒 | 読書


池袋ウエストゲートパークシリーズの作者が書いたとは思えない短編恋愛小説集.
恋愛に臆病な,特に30代以上の男女に勇気を与えてくれるんじゃないかな.
1500円でできる恋愛の疑似体験.

coollife的には,本と男の好きなOLが,会社に出入りするコピー機のセールスエンジニア(意外に本好きで,しかも物知りであることに気が付く)に,徐々に引かれていく物語「デートは本屋で」が良かった.

どれも,ほのかな希望を感じさせるエンディングがいいですね.

多分,恋愛に苦労してきた人から見たら,「こんなにうまく行くなら人生苦労はないわよ」と,言われるかもしれません.
でも,この小説を読むと,その苦労は「あなた自身が生み出してきたもの」なんだということがわかるはず.
この物語のヒロイン達のように,未来志向に人生をシフトしてみてはいかがでしょうか?
たかが男,されど男という心境になれば,あなたも恋愛の達人です.