書く仕事

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「アフタースクール」 なんと爽やかな<だまされ感>

2008年06月09日 22時36分47秒 | 映画・DVD

内田けんじ監督の最新作.
これ面白すぎ!

ドタバタ学園ものだと思って,無視していたんですが,BiglobeStreamのシネマスクランブルTVで,中井編集長が「見事に騙された」って,べた褒めだったんで,へえ~って思って,見てきちゃいました.

はいはい,だまされましたよ.見事に.

そうかあ,そう来たか,やられたなあ!
と思っていたら,実はさらにその裏があって...
もう一回,だまされちゃって...

でも,単に手の込んだトリックものではありません.
この作品のすばらしさは,見た後の「爽やかさ」なんですよ.

去年,「きさらぎ」を見たときにも感じましたけど.
愛する人への想いを,言葉やかたちに出来ないもどかしさが,ある事件を経て,いろんな出来事を経験して,何かの拍子にふっとできてしまう...
その瞬間,じわ~と涙が...ね.

感心するのは,あちこちにちりばめられた伏線の見事さです.

もちろんいくつかの伏線は事件の核心となる事実を指しているんですが,それ以外に,ある人のある人への想いをさりげなく暗示している伏線もあって,それが,物語の最後で明らかにされる時は,本当にぐっときました.

内田けんじ監督自身が脚本を書いているのですが,この方,要チェックです.

あ,そうそう,白岳焼酎「しろ」のコマーシャルを演出した人なんですよ.
覚えていますか?
あの,「人間,本当のことは一回しか言わない」「友達友達」
あれですよ.

「運命じゃない人」も秀作らしいのですが,まだ見ていないので,DVDを借りて見るつもりです.
楽しみだなあ.