書く仕事

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お米バイオエタノールの話

2007年05月15日 21時18分44秒 | 日記
以前にブログに書いた納豆事件では、とうもろこしのバイオエタノールが原因でしたが、今回は日本のお米を原料とするバイオエタノールの話です。
ただし、とうもろこしの時とは違って、今回は少しいい話です。

戦後、パン食が増え、お米の消費は減る一方でした。
毎年、減反減反で、休耕田は増加の一途をたどっていました。
お米用の田んぼは、田植えをするために、わざと水はけが悪い土地にしてあります。
水はけがよいと田植えのために水を張ることができませんからね。
だから、お米がダメからと言って、すぐに他の野菜に転用することはできないらしいのです。
そんな時に、お米による代替燃料の話が持ち上がってきたというわけです。
もともとお米で日本酒を造っていたわけですから、お米からエタノールが取れることは不思議でもなんでもないわけですね。
あとは、人が口にするわけではないので、味はどうでもよくて、量的にたくさん採れるように品種改良を加えたというわけです。
この話、一石二鳥どころか、
・休耕田の有効利用
・専業農家の救済
・栽培による二酸化炭素の減少(酸素の増加)
そして、本来の目的である、代替燃料の確保という、一石四鳥のうまい話なのです。
ひょっとしたら、このお米エタノール、21世紀の日本を救う、最高のプロジェクトとなるかもしれません。
エネルギー資源の99%を輸入に頼る日本にとって、また、二酸化炭素排出量に関する京都議定書を守る事が絶望的になってきた状況で、問題を最小限にするためにも、是非とも成功させたいプロジェクトですね。