書く仕事

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守備よければ首尾よし

2006年07月05日 20時47分58秒 | 日記
すさまじい試合だったですね.イタリア-ドイツ戦.
アナウンサーと解説者も最後はヘロヘロだったですよ.
何といっても特筆すべきはイタリアの守備力の凄さです.
もともとイタリアといえば鉄壁の守備で有名でしたが,ここまでとは思いませんでした.
サッカーの場合「攻撃が最大の防御」ということで,フォワードの得点力=チーム力, のようなイメージを持っていましたが,それが間違いであることがわかりました.
考えてみたら,得点できるか否かって相手の守備力に大きく影響されるわけで,攻撃力が勝負を決めるとは限らないようです.日本だってブラジルから1点取ったわけですしね.
実際,相手の守備が良いと,どんなにこちらのフォワードがすばらしくても点は取れないんですね.
野球では,それは当たり前でして,4番バッターをずらりと並べても優勝はできませんね.
野球の場合,たとえホームランを50本打てるバッターでも,防御率1点台のエースからは打てないんですよね.たいしたことないピッチャー相手なら10点とれる打線でも,調子の良いエースからは完封されちゃうわけです.
だから野球はピッチャーが大事なわけで,これはわかっていました.でも,サッカーもそうなんですね.
ディフェンダーとゴールキーパーがよければ点は取られない.
点が取れなければ,フォワードはあせります.ミッドフィルダーも攻撃に目が移ってしまう.そして,カウンターで手薄になった守備をつかれて,あっというまに点を取られてしまう,というパターンが見えてきました.フォワードの焦りが守備に悪影響を与えてしまうわけです.ブラジル-フランス戦もそうでした.
守備というと,何か内向きというか後ろ向きなイメージがあって敬遠されがちですが,実は何でも一番大切なのは守備なんですね.
あと野球の話ですが,「ひいきのチームが試合に勝ったときのうれしさ」を思い出してみますと,10-0で楽勝の時は,それはそれで安心して見ていられますが,ゲームセットの時の感激はたいしたことはない.
しかし,1点差で,しかもピンチをしのいで勝ったときは思わず手をたたくほどうれしいものです.
楽天の野村監督がヤクルト時代に言ってましたが,10-0なら監督はやることはない,監督冥利につきる試合とは「1-0で勝った試合」とのことです.確かにわかるような気がします.「1-0」ということは,一人の代打,一人のピッチャー交代が試合を決めちゃうわけです.監督の采配が試合を決めることになる.
うれしさもひとしおと言うことになるでしょう.
われわれはテレビを見ているだけで,監督をやっているわけではありませんが,そのうれしさは良くわかります.だって,心の中では,監督気分なんです.「ここでなぜ代打ださないんだ?」とか,「このピッチャー交代はないだろう」.とか,突っ込みを入れながら観戦してますから.