書く仕事

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ジダンの頭突き

2006年07月11日 20時36分53秒 | 日記
サッカーワールドカップの決勝戦でフランスの英雄ジダン選手がイタリア選手に頭突きをして退場処分というショッキングな出来事がありました.
ジダンはこの決勝戦が引退試合であり,現役最後の,しかもあと少しでPK戦という場面でしたので,世界中の観戦中のファンがあっけに取られましたね.
頭突きの原因は相手のイタリア選手から侮辱的な言葉を浴びせられたことにあるようです.
いかなる理由があろうとも暴力はだめです.ジダンの退場は当然の処分だと思います.
しかし,ジダンに侮辱的な言葉を吐いた相手選手に何の咎めもないのはおかしいですよね?
物理的な暴力ではなくても,言葉の暴力は十分に罪となります.
名誉毀損罪という「正式な」罪名だってあるわけですから.
時間を戻せるなら,ジダンには,その場ではぐっと堪えてもらい,試合後に相手選手を名誉毀損で訴えるような手順を踏んで欲しかったです.
暴言を吐いたイタリアの選手は何を考えていたのでしょうか?
もし,ジダンに精神的動揺を与えてパスの精度を狂わせようという試みなら,それは作戦の一つと言えなくもありません.しかし,サッカーとは関係のない個人的な中傷で相手を傷つけて,それで勝てて本当にうれしいでしょうか?
スポーツの醍醐味は正々堂々とその競技の技術や力で勝負すること,いわゆるフェアプレーにあるはずです.フェアプレーはスポーツの基本中の基本.それを犯してまで勝利にこだわる人には,出場の資格は無いですね.薬物で筋肉を増やしてまで金メダルを取ろうとする行為も同じです.
そんなフェアプレーを忘れた人物がワールドカップの代表選手に選ばれること自体が信じられないです.
それとも,それとは違う別の事情があったのかなあ?
それにしても,ワールドカップという,出場するだけでも,代表選手に選ばれるだけでも超すごい大会で,しかもその決勝戦でこんな事件が起きるとは.
本当にやりきれない思いの残る事件でした.