風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

初夏の鎌倉(名越切通し~衣張山へ)

2007-06-17 13:42:20 | 旅・散歩




前回から一週間もたたないうちに、またしても初夏の鎌倉へお散歩に行ってきました。
だって紫陽花と新緑のすごくいい季節なんだもの。まだあまり暑くないし。
予想どおり鎌倉・北鎌倉駅前はすごい人!北鎌倉から電車に乗ってきた初鎌倉らしき女性2人が「ふーん。鎌倉ってこういう所なんだぁー。なんか”人”っていうイメージだけだねー」とつまらなそうに言っているのを聞き、「ざけんな(怒)。紫陽花の季節に明月院行ったら人だらけに決まってるでしょーが」と思ってしまった私。
鎌倉は人の集まる場所と集まらない場所が極端すぎて、集まらない場所にもいい所は沢山あると常々思っていたので、これからは機会があるごとにMyオススメ鎌倉をご紹介していけたらなと思っています。

さて、今回まわったコースは次のとおり。
このコースの詳しい情報は一般的なガイドブックや地図には殆ど載っていません(=その情報だけで辿り着くのはまず無理)。なのでネットの情報はすごく貴重で、私も最初は色々な方のサイトを参考にしました。それでも迷ったが・・・。上の地図は自分用に作成したものです。

所要時間:約3時間
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鎌倉駅→名越切通し→衣張山ハイキングコース→鎌倉駅
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1)鎌倉駅から「緑ヶ丘入口行き」のバスで「長勝寺」下車。この時点ですでに観光客風の人間は皆無。いつも少し心細くなります。
来た道を少し戻り線路沿いの細い道を歩いてゆくと、右手に古い井戸「日蓮乞水」が見えてきます。すぐ先の名越坂踏切りを渡り、すぐに右折。線路沿いの細い道をすすむと正面に細い上り坂がありますので、ここをのぼります(左に向かう広い道路ではなく、正面の上り坂の方です)。

2)右下に横須賀線の線路を眺めつつ、尾根づたいに進みます(結構なスリル)。丁度トンネルの真上あたりが名越切通しの入口。左手の石仏に旅の安全を祈りつつ、GO!

3)ここからぐっと雰囲気が変わります。真下には横須賀線が走っているはずなのに、そこはまさに異界。すこし背筋がゾクっとするような空気です。
シダのおいしげる苔むした石段を登ってゆくと、やがて道の中央にどでんと大きな石(置石)が見えてきます。衣張山方面へゆくにはここを左折する必要がありますが、名越切通しのメイン「大空洞」を見るためにまずは真っ直ぐ進みましょう(後から戻ってきます)。ちなみにこの辺りの右手は火葬場で、時々喪服の方達の姿が見えます。左手に現在閉鎖中の曼荼羅堂入口を眺めつつ進むと、やがて「大空洞」に到着。この辺りにはいつも猫が数匹いて、ずっと一人で歩いてきたためホッとします。大空洞を表裏からじっくり観察したら、元来た道を戻りましょう。

4)置石地点まで戻ったら、向かって右手に細~い上り道がありますので、上ります。
すると小さな広場に出、無縁諸霊之脾&動物慰霊脾があります。そのまま進んでゆくと右下に曼荼羅堂跡を眺めることができます(学術調査中なので立ち入り禁止ですよ)。やがて右手に誰も住んでいない大きな洋館が見えてきます。テレビの撮影でも使われたことがあるそうで、ちょっと不気味な雰囲気をかもし出しています。ここで道が分岐しているので、一旦右手へ進みましょう。すると法性寺裏手の墓地に出、大切岸の全貌を正面から見ることができます。堪能したら、また分岐点に戻ります。

5)途中二つの石廟を見たりしつつ、大切岸の真上を尾根づたいに歩いてゆきます。この辺りは視界が開けていて、とてもいい眺め。
しばらく山道を進むと次第に道が歩きやすくなり、パノラマ台や狐像・可愛らしい地蔵を楽しみつつ進むと、綺麗に整備された逗子ハイランド住宅地の「ふれあい広場」に出ます。
※この広場を右手に進んでゆくと、「巡礼古道」(庚申塔群や石仏等を見ることができる)を通って報国寺へ抜けられます。

6)今回はここで左折し、衣張山ハイキングコースへ入りましょう。目立った看板がないので少しわかりにくいですが、道なりにゆけば大丈夫です。
鬱蒼とした山道をひたすらハイクしてゆくと、やがて見晴らしのいい高台の広場に出ます。ここは浅間山という山の頂上だそうで、海が見渡せてかなり気持ちがいいです。ベンチもあるのでここでゆっくり休んでもいいですが、すこし我慢してさらに山道を進むと、より眺めのいい場所に出ます。こちらが衣張山の頂上。「逗子ハイランドまで12分⇔杉本寺まで13分」の看板があり、ここにも可愛らしいお地蔵様がいます。先ほどまでいた名越の山、鎌倉の街、太平洋が一望できます。

7)この先は道なりに欝蒼とした山道を延々下ってゆくだけです。
途中大きな石切場(此処も一人だとちょっと怖い)や見事な杉林などがあり、飽きることはありません。
やがて民家が見え、ハイキングコースは終了です。
あとは住宅街を道なりにまっすぐ歩いていけば、田楽厨子の道に突き当たります。「平成巡礼道入口」という看板が立っていました。

8)あとは鎌倉駅へ戻るのみですが、ここは車の多い金沢街道ではなく、一本奥の道(荏柄天神側)を歩いてゆくことをおすすめします。ずっと静かないい雰囲気ですよ。
体力があまっている方は、鎌倉宮や杉本寺などに寄ってみるのもいいでしょう。

以上です。
「日蓮乞水」等の由来などはネット上に沢山出ていますので、各自お調べくださいませ。歴史と自然の息吹を思い切り感じることのできるすっごくおすすめのコースなので、皆さんもぜひ(*^^*)
ただかなり人のいないコースなので、女性の方は誰かと一緒に行かれることをおすすめします。
また、スニーカーは必須!!です。

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