風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

「心はもと活きたり」

2007-10-02 01:54:50 | 



心はもと活きたり。
活きたるものには必ず機あり。
機なるものは触に従ひて発し、感に遇ひて動く。
発動の機は周遊の益なり。

(吉田松陰 『西遊日記』序より)


昨日ご紹介した映画『長州ファイブ』の中で、山尾庸三がグラスゴーへ向かう汽車の中で思い出す吉田松陰の言葉。
これは、嘉永3(1850)年に松陰が九州へ遊学した際につけていた『西遊日記』の序文である。
松陰はこのとき21歳。
彼はその短い生涯で、九州から青森まで実に多くの旅をした。
知らない土地を訪れ、様々な人間と出会い、新しい書を読み、心を動かすことで、自分を成長させていく。
それが松陰にとっての「旅」だった。

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