風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

シネマ歌舞伎 『怪談 牡丹燈籠』

2013-05-15 00:30:25 | 歌舞伎




杮茸落の感想に追われて遅くなりましたが、3~5月に全作品アンコール上映をしておりましたシネマ歌舞伎の感想もぼちぼちと。
まずは『怪談 牡丹燈籠』。

きゃ~~~~、きた!!
玉さまのお峰!!
妖しくも美しくもない、最高にカッコおもろい玉さま!!
もう玉さまってば、仁左さまと夫婦すぎ。孝玉コンビを見せつけすぎ。

仁左さま、チャラ男&刃物が似合いすぎ。あんな長台詞を危うさゼロで言いこなすなんて天才すぎ。

吉之丞さん&七之助、幽霊役がぴったりすぎて怖すぎ。

愛之助、仁左さまに瓜二つすぎ。七とのカップルがキュートすぎ。

三津五郎さん、久蔵役がハマりすぎ。

吉弥さん&錦之助さん、いい味出してる!

お峰が「昔は貧乏で、今みたいにおかみさんなんて呼ばれることもなかったけど、夫婦の間に隠し事もなかった・・・」って言うところ、切なかったなぁ。。。人生一体何が幸せか、わからないね。。。
最後にお峰を刺して、死んでしまってから「お峰ー!」って腕に抱いて号泣する伴蔵もよかった。決して心から悪い男じゃないのにね。彼は幽霊に人生を惑わされたのじゃなく、自分自身に負けてしまったのです。
人間ってほんとうに、弱くて悲しい生き物ですねぇ。。

「幽霊より怖い人間の業」、大好きな京極夏彦さんの『巷説百物語』シリーズと世界観が同じで激しく血が騒いだことはナイショ、笑。


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