風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

中原淳一 『しあわせの花束』 

2012-10-18 03:38:42 | 

   


 しあわせは心の中にあるもの、つまり自分がしあわせと感じることです。どんなに身のまわりにしあわせになることが沢山あっても、もし自分で「ああ、私にはこんなしあわせがある」と感じなかったら、それは結局どうにもならないこと、その人は決してしあわせになることは出来ないのです。しあわせになりたかったら、自分の身のまわりのしあわせを自分で感じるような人になることが一番大切だということを知って下さい。自分にはしあわせになることが沢山あるのに、他の人にあって自分にないものを見て不満に感じたり、五つのしあわせがあるのに八つ持っている人のことを羨んでみたり、また、自分がしあわせになるものを持てた時に「あの人は私よりずっと前からこんなしあわせを持っていた」とか「こんなしあわせは誰だって持っているのだから、私が持てるのだって当り前だ」などと感じたりしていては一生しあわせにはなれません。…
 しあわせはまた、自分がしあわせだと感じた瞬間にあるものです。何にでもしあわせを感じる人はその瞬間が沢山ある人、本当にしあわせな人と言えます。同じ状態にいてもそれをしあわせと感じる瞬間を持てなかったらその人はふしあわせな人なのです。瞬間にあるそのしあわせは一度掴んだらそれでいい、それでずっとしあわせというのではなくいつもしあわせを感じるように努力することが大切なことです。

(中原淳一 「ジュニアそれいゆ 1956年11月号」より)


中原さんの絵は、色合いやセンスが今みてもまったく古さを感じさせず、素敵だなぁと思います。
本の中の女の子達が来ている洋服も、こんな服着たいって思うようなものがたくさん。

ちなみに以前美輪さんの『ああ正負の法則』をご紹介したときに私が引用した文章は、美輪さんが中原さんの本について書かれていた部分からの引用です。

     

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