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時悠人chosan流処世術

★どっちもどっち

2011-08-27 10:29:57 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日、菅首相が正式に退陣を表明し、民主党は後継代表選に突入した。6月、退陣の条件として掲げた3法案を成立させ、ご本人は「やるべきことはやった」と自賛したが、周囲の視線は何故か冷たい。そうなると、自分の首をかけて3法案を成立させた点を評価したくなる。

 総理の座から引きずり降ろすために、与野党が水面下で合意する構図は、「民主主義が未成熟・政治家は無能」と、外国の失笑をかった。総理としての資質や政権運営の稚拙さもあろうが、民主党自体が抱え続けている内部矛盾が噴出したに過ぎない。主義主張の異なる者が集結した党の成り立ちからして、挙党一致出来る訳が無い。

 「政権交代」一色で突き進んだ時は良かったが、政権を奪取した途端、構造的欠陥を露呈してしまったのが現実だ。国民の政権交代への期待度も高かったために、失望感を倍加させた。

 党の立場を問わず、震災の復興を筆頭に、社会保障や財政再建問題、米軍基地や領土問題等々の難問は山積している。具体的な構想や方向性を明言する政治家がいない以上、誰が代表に就こうとも大差ない。

 大連立はあり得ないと思うが、政界再編の足音がひたひたと忍び寄っているような予感がしてならない。また、そうでないと、今の政治の閉塞感が打破出来ない気がする。