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時悠人chosan流処世術

★最後の繰り言(1/2)

2011-08-28 10:00:55 | 日記・エッセイ・コラム

 26日の菅首相の退陣表明直後から、メディアでは、5人の候補者のインタビューや対談を報じているが、具体的な政策が曖昧だ。告示から3日で日本のトップを決める拙速さで、まさに国民不在を象徴しているが、これで5年間で6人目の総理大臣が誕生する。

 「政治は結果主義」である以上、1年交代劇の主役「安倍・福田・麻生・鳩山・菅」各首相の成果は何だったのか?メディアは総括しないが、高支持率を誇った小泉首相の場合、「負の遺産」の方がはるかに大きく、それを引き継いだ5人が修復出来なかったと思えてならない。

 大都市中心・地方切り捨ての最たるものが郵政の民営化で、地方では統廃合が相次いだ。田舎の郵便局でも、コンビニや宅配等々、色んな事業を多角的に展開出来ると説明した担当大臣の無神経さを思い出す。人材派遣法の見直しは致命的で、「雇用と賃金格差」を拡大し、失業と低所得者層を定着させた。また、「百年もつ年金制度」は、消えた年金が明らかになり、今なお問題は消えない。

 厚労大臣を3回も勤めた小泉首相が、何故、厚生年金制度に手をつけなかったのか?また、戦後最長の経済成長期であったのに、税制改革を見送った。選挙で、「私の任期中は消費税は上げない」、「全ての構造改革は郵政民営化から」とし、勝利するや、任期を理由にさっさと辞職した。

 日本は、彼が残した大いなる遺産を抱えて迷走しているが、震災復興をテコに根底から再構築する最後のチャンスでもある。いささか、言葉が足りない点もあるが、政治批判はこれが最後なので、お許し願いたい。