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時悠人chosan流処世術

★ヒバク:被爆vs被曝

2011-08-06 10:35:54 | 日記・エッセイ・コラム

 第93回全国高等学校野球選手権大会の選手宣誓を聞いているうちに、目頭が熱くなった。宣誓の栄誉を引き当てた金沢高校の石田主将の若者らしくきびきびした口調も爽やかだった。

 しかし、今日は同時に、広島で66回目の「原爆の日」を迎えた。原爆と原発を同一視出来ないが、「被爆」と「被曝」ともに「放射能の被害に苦しむ」点では同じだ。世界で唯一の被爆国日本は、核廃絶を訴え、原子力の平和利用を戦後の復興と経済発展の原動力として来た。

 この姿勢は、あながち間違っていなかったと思うが、3・11事故でこの神話は崩壊した。66年経っても、原爆の後遺症は消えないまま、被爆者の平均年齢は77歳になったとか。福島の原発事故が終焉するまでには、同様の気が遠くなるような時間を要するだろう。

 原発の効用、経済性や財政、雇用等々、社会構造に浸透している現実とのギャップをどう埋めて行くかは深刻な問題だ。しかし、社会構造は、人間が制御可能な次元の性格だ。核との共存は、不可能との教訓を得た日本が進むべき道筋は見えている。