プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★続:老いのたわごと

2011-05-20 08:26:35 | 日記・エッセイ・コラム

 「天災(災害)は忘れた頃にやって来る」は、寺田虎彦の言葉として引用されるが、中谷宇吉郎との説もあるようだ。詮索は置くとして、災害はいつやって来ても不思議ではなく、常に非常時に備えよとの警句だ。

 しかし、備えをしていても、それを上回るから天災ともいえる。津波災害に遭った教訓から備えをしていた人の家が流されたり、新築した家が損壊しローンだけが残った人、更には、災害を知らない子供達が犠牲になった。

 私は、神や仏のような絶対的な存在を信じている訳ではないが、人智が及ばない次元での事象はあると思っている。人間の力や知恵では防ぎようのない天変地異に遭遇し、個人の限界を知れば、この世の中は、不条理そのものとの認識に思い到る。

 「運・不運」、或いは、「宿命」で片付けることに抵抗を感じる人もいようが、現実として受け入れるしかないのも事実だ。不満を我欲と心得て、自分が置かれた境遇の中で、自然体で生きたいと思っている。


★老いのたわごと

2011-05-18 09:38:10 | 日記・エッセイ・コラム

 「老い」シリーズの最後に、非現実的だとひんしゅくを買うかも知れない「たわごと」を述べたい。 

 災害復興が我が国最大の課題であることは紛れもない事実だが、同時進行形で解決すべき重要課題は山積している。福島・浜岡原発を契機とした原子力エネルギー政策、年金・医療を柱とした社会保障制度と税制の一体改革、普天間基地移設を端緒とした日米安保と国防問題等は、いずれも国の基本構想に関わる喫緊の課題だ。

 なかでも、福島原発の収束時期は、10年、20年のスパンで捉えるしかない。ところが、半径30㎞圏を境とした住民のエゴが計画的避難を契機に出始めたのを諸外国が注目している。放射能汚染を風評被害といった被害者意識ではなく、現実的で深刻な問題として捉える視点が求められる。

 人命(健康と安全)を最優先事項に置くならば、この際、半径30㎞以内は全て国有地とし、一般市民が居住しない空間にすべきだ。そして、そのエリアを震災の犠牲者を祀る国立追悼墓地公園にしたらどうか。他にも活用できる腹案は幾つもある。

 復興に励む人々の神経を逆なでするのを承知で言えば、元通りの居住空間を取り戻せるというのは幻想でしかない。補償や代替地問題等、付随する課題は知恵で解決可能で、大局を見失わない政治判断を期待する。


★老いの怒り

2011-05-14 09:43:11 | 日記・エッセイ・コラム

 海外旅行のたびに感じるのは、先ず、自動販売機の数の少なさと、年中無休の店や24時間営業のコンビニが無いことだ。更に、レストランでは水が有料である。日本でこれらを実施すると、不自由だとか困るとの声が上がるものばかりだが、外国では常識として定着している。

 羽田&成田空港だけでも、おびただしい数の自販機が設置されている。これを、土産物店や売店に委託販売すれば利用者に不便はない。また、売店の売上増も見込めるので、委託手数料を低く抑えることも可能だ。

 コンビニも同様だが、現実的でないなら、せめてレストランで水を出すのを止めたらどうか?或いは、有料化して、復興財源に充当する(復興税)臨時立法を検討する方法も考えられる。「水の買いだめ」現象が金沢にまで波及した際、痛感した。

 3月11日から丸2カ月が経ったが、本格的復興への道筋は、気が遠くなるような時間と費用を要する。メディアは、行政の補償・支援の増額を求め、後手の対応を批判するが、「国」、或いは、「自治体」が支援するとは、最終的に全国民が負担することでしかない。

 政府が15%節電の協力策を決定しただけで、厳しいとか不便と言った声が噴出しているが、我が国が抱える基本的課題を抜本的に見直す最後のチャンスでもある。諸外国とくらべて、過剰サービスとも言うべき整備水準を見直し、「身の丈に合った生活」を取り戻す努力は不可避だ。


★老いの勲章

2011-05-10 10:01:15 | 日記・エッセイ・コラム

 今後のレース計画を立てるために、「第36回全国健勝マラソン日本海大会」(4月17日開催)のプログラムを読み返してみた。男子ハーフマラソン参加者は、4種目315人で、①18~29歳:36人、②30~39歳:72人、③40~49歳:91人、④50歳以上116人の構成だった。

 私のタイム順位は、96位/116人だが、年齢(67歳)では8番目だった。フルマラソンの男子ランナー356人を加えても、671人中12番目で、いつの間にか、少数高齢者の仲間入りをしているのに驚いた。

 また、10㎞の部では60歳以上、5㎞の部では70歳以上の種目が設けられており、自分の体力と年齢相応にレースを選べる。全参加者中、最高齢は、5㎞に参加した84歳男性(女性は74歳)だった。

 最近、個人情報に配慮してプログラムに年齢を表示しない傾向にあるが、明示されていると、違った楽しみ方も出来る。私も、いずれ、短い距離にシフトして行くことになるが、70歳フル完走のN君との約束が重くのしかかる。


★早朝ジョグ開始!!

2011-05-09 10:05:49 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日、今年初めて早朝ランを行った。昨年は、4月下旬だったので、さらに遅れてしまった。昨12月以降、5ヶ月間ほど早朝ジョグが出来ず、私のランニング・ライフは、年々、昼型にシフトして来た。

 加齢とともに、寒さに適応出来なくなって来たが、元来、1日のはじめに汗をかくと、爽快な気分でその日を過ごせる朝型人間なので、昼間のランニングは気合いが乗らず、つい、ずる休みしてしまう。

 ちなみに、この3年間、1月~4月に走り込んだ距離を比較すると、2009年496㎞から385㎞、321㎞と減っている。10年前の同期では650㎞なので、激減傾向にある。

 トレーニング量の減少にリンクし、レースで頑張る意欲も薄れている。病気や加齢は言い訳に過ぎないと反省しつつ、ようやく気温が安定して来たので、走り込み不足解消に向けて心機一転を期したい。