御子柴弁護士シリーズの第3作。前作でその過去が明らかになってしまい、顧客が減ってしまった御子柴。彼の恩人、少年院の刑務官で指導教官であった稲見が殺人を犯したことを知る。彼の人生を変えさせた男を護るために、御子柴らしい手段を選ばずに国選弁護人となる。被告人が殺意の上と自白、証拠、目撃証言と揃っている。御子柴は助けることができるのか。人とは、法とは、といった中で、御子柴が見つけ出し、紬あげていく。しかし、そうは問屋が…。人間というもの、それがここで大きく関わってくる。話の奥行きがどんどん深まる。実に面白い、このシリーズは。お勧めは三作を連続で読むこと。そうすると、面白さが深まります。今回、もう一度前二作を読み直しました。☆☆☆☆ほ。
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