再読シリーズ。映画化で話題になっているので、読み直してみた。佐々木譲という人、第二次世界大戦裏話物など作行が広い。これは北海道警の裏金に関連した警察内部物というべきか。主人公の佐伯、彼の周辺の刑事達がなかなかいい。ハラハラ、ドキドキ。男rの絆、北海道警の大いなる闇、警察組織の恐ろしい闇。展開もスリリング、これ映像向きだと思う。最後の辺りは緊迫していて、楽しめた。この後の作品も評判良かったので、文庫化を待っているのだけれど。文庫化にあたって『うたう警官』が『笑う警官』になった。作者もそれについて文庫のあとがきで書いているが、やっぱりこの改題はダメだと思う。『笑う警官』は海外ミステリーにあるし、「うたう」という行為が警官にとって、極めて重大なことなのだからこの小説も成り立っている。なのに改題ってないよな。それ以外は☆☆☆☆ほ。
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