この作品、先にテレビで観た。なかなか面白かったが、あのドラマはほとんど原作のままみたい。それだけ本の出来がいいということ。街を描きたかったというようなことを著者が言っていたような(確かじゃないが)、街の気分が伝わってくる。加賀は日本橋警察署の新参者。街の様子を知るために歩いていく。そこにいろいろな人がいて、そこにいろいろなドラマがあって、人間を見ながら、ひとつひとつつぶしていく。そうしていく内に事件が追い詰められていく。その一方で、被害者を中心とした人間の営みが明らかになっていく。これは面白かった。☆☆☆☆。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます