カタカナ・ミステリー大全

洋物のミステリーの読書日記。原則は文庫本のみ。

アメリカの警官は、ドーナッツが大好き!

どうぞ、召し上がれ。

『新任刑事』上・下 古野まほろ 新潮文庫

2020-10-03 21:18:00 | 和物
 舞台となるのは前作『新任巡査』と同じ、四国と思われる愛予県。今回、新任刑事の物語。愛予県警の上原亜梨子(これで ありす)と原田貢、共に28歳の同期。上原は巡査部長に合格し、専務で筆頭署である愛予署の刑事課勤務。原田はまだ巡査長は地域課所属で交番勤務が突然の愛予署刑事課勤務となる。愛予署管内では10年弱前に警察官障害致死事件が起こり、時効が迫っている。この事件をめぐっての物語。刑事としての実戦が序盤で語られていくのは前作と同様。先輩、上司、それぞれにキャラがいいのです。刑事と警備の対立であるとか、政治的な部分も含まれてくる。後半に怒涛がやってくるのも前作同様で心地よく、☆☆☆☆ほ。次作は『新任警視』だったかな。文庫はまだ先か。


コメントを投稿