カタカナ・ミステリー大全

洋物のミステリーの読書日記。原則は文庫本のみ。

アメリカの警官は、ドーナッツが大好き!

どうぞ、召し上がれ。

『ソウルケイジ』誉田哲也 光文社文庫

2011-08-22 00:14:34 | 和物
 『ストロベリイナイト』で登場した女性刑事姫川玲子のシリーズ第二作。警視庁捜査一課第十係の姫川班を率いる。多摩川の土手で発見された左手首。死体無き殺人事件の捜査。十係からは日下班と姫川班が。この小説は人物像が面白い。過去にレイプされた経験を持つ姫川。直感派の刑事。日下は対照的に緻密な刑事。姫川はどうもそれが苦手。係長の今泉、部下の菊田、蒲田署にいて捜査本部で組まされたのが、前からの因縁らしき井岡。事件は過去に遡り、幾重もの筋が次第にほぐれていく。このシリーズはなかなか面白い。☆☆☆☆。