カナリアな日々

百姓になって15年目。補習塾カナリア舎はフェードアウト中。小麦、蕎麦、大豆などを作っています。

こいけ元家族がうちの和室で集う

2010-04-13 23:29:10 | つれづれなる想い

まだ田んぼはびしょびしょ。まずは裏山に上り、あじさいを4本植えた。竹の根がびっしりなので、植え穴を掘るだけで汗びっしょり。
その後休耕田にくるみの苗木と椿を移植。





午後、こいけの元だんなとこいけ長女、次女が全員で来た。
実はこいけ元旦那に廊下をリフォームしていただくことになってしまったのだ。





うちの廊下は板張りで、すき間があるため冬は寒く、今はカメムシが入ってきたりしている。直さなければと思いつつ、忙しくてほったらかしになっていた。






先日初めていらした元旦那が、古民家を修繕するのが夢と語っていて、うちの廊下を直したいとか言っていたが、まぁ冗談だろうと思っていた。
だって、そういうわけにはいかないじゃないか。普通は。と、思う。






ところが直したいと言うお父さんの気持ちに応えたい長女と、ただでやってくれるならいいじゃん!というこいけの根回しによって、ついにそういうことになってしまった。
「先生(僕のこと)に任せていたら一年経っても決断できない」とか言われてたらしい。(苦笑)
やらせてくれるなら材料代も含めてただでいいとか。いいのかなぁ。






でもね・・・僕としてはやっぱりちょっと逡巡するわけです。昔こいけを奪ってしまったわけだから。微妙で繊細な間柄なはずなんです。普通に考えたらば。僕と元旦那の間柄とは。でも・・・そんなこと気にしてるのはどうも僕だけなんですね。(爆笑)





もうほぼ決まったと一昨日聞いて、"This is my house.・・・"などとつぶやいてみたが、かき消されてしまい・・・






「先生が余計な緊張するといけないから」とこいけ次女までサポーターで来て、材料や道具も全部そろえて、値札もはがして早速フローリング張りをやって下さいました。





僕は草刈りしたり、元旦那以外の全員でわらびを採りつつタケノコを掘りに上がったり。






廊下は10m以上もあるので半日では終わらなかったが、半分ほど進んだようだ。いやぁなかなかの出来。随分下調べしたみたい。

夜タケノコご飯などつつきながら皆で会食(僕とこいけは飲んじゃいました)。
こいけ達にとっても(長女はすでに結婚して新居も購入)元家族全員での食事は10数年ぶりらしい。






使った道具もすべて置いて、また改めて来ますからとお帰りになった。
ほんとにこんなありがたいお話があっていいんだろうか。その点で心の整理は完全にはついていないのだけど・・・







この長い年月を考えるとなんだか感慨深いと言うか、生きていると予想だにしないことが起こるものだ。







昨日もこの15畳の和室にこいけの同僚の女性達6人も来て飲み食いしていった。(僕は途中で台所に逃げたが)






ここへ越してきた僕の当初の予定とはだいぶ違って、随分人の集まる家になってしまった。人と関わりたくないという気持ちは、今もたくさんあるし、そういう想いでここを買って農業を始めたのだけどね。






色々な人達のお世話になりながら僕は今日も生きながらえております。

コメント (2)