備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

水ナスの糠漬け

2012-07-18 23:26:58 | Weblog


夕方、福助と散歩。明るいうちに帰宅するのが久しぶりだったので、散歩も久しぶり。なので、ちょっといつもより長距離を歩きました。
最初は草を食べたり、カエルを追いかけたりしている福助でしたが、いつもよりも遠くまで来た事に不安を覚えたのか途中で帰ろうとする。今まで家から遠く離れた場所で何かをした事は無いのだが。
そんなに振り向くなって!

歩き疲れて、家を目前にして休憩の図。
この何でもない散歩の時間が、日常スケジュールの感覚に頭と体を戻してくれるひと時なのでしょう。


さてさて、良い感じに日も暮れたのでユルユルと。
色々とお世話になっているヤキモノ屋さんから頂きました『水ナス』の浅漬けで。


ご本人作の粉引のカップにて泡盛を。ありがたや~~。

「夏といえば……」の『水ナス』の到来。素晴らしいタイミングです。

いそいそとヌカを外すと、しっとりとした茄子紺が綺麗。
包丁で角張った切り口にしてしまうと、折角のふくよかさが失われる様な気がして手で細く裂きました。
焼き茄子と同様の感覚。
漬かり具合が絶妙で、ミディアム・レアな加減で中心部分は仄かにヌカ漬けの香りがする生に近い食感。
生ならほとばしる水分が漬けられた事で落ち着き、滋味ある逸品になっております。
ジンワリとした酸味と甘味が口の中に清涼感を与えてくれます。

そこに、クッキリとした泡盛をストレートで。43度の咆哮をしっかりと受け止めてくれます。
「クゥ~~っ」と言いながら堪能。爽やか。

粉引きの器のザラっとした味わいも日本人の感性ですねぇ。ツルツル、テカテカではない美。


さて、茄子は少し残して、明朝の焚きたてご飯で頂く予定です。
時間が経って強まった酸味が、ご飯の甘味を増幅してくれる事でしょうなぁ。今から楽しみ。

日本人に生まれて良かったですなぁ。


柴犬、粉引き、茄子、糠漬け、泡盛……。善き哉、善き哉。



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