備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

久しぶりに魚屋さんへ

2013-11-15 12:57:46 | 料理・食材


外出先からの帰路、魚屋さんへ寄り道。本当に久しぶり。初秋の頃は忙しくて御無沙汰でした。
「うんうん、久しぶりだねぇ」と、店先の魚一尾づつに御挨拶する気分で眺める。

ゴロゴロ、プリプリのゴマサバ。
ピカピカのサンマ。
身ぐるみ剥がれたカワハギ。
目つきの悪いカンパチ。
今日は、カツオは2種類か。
おぉ、寒ブリとか出てるし。
サワラの刺身がキレイでデカイ。そして安定の高値。

おや、まだハモが居るなぁ。
モクズガニもお目見えですか、やややっ、セコガニちゃん居てはるやん~~。一年ぶり~。
ほほう、ミミイカくん達はチゴイカとも名乗るのか。稚児烏賊の字だろうねぇ。可愛いねぇ。

いやはや皆様、御尊顔を拝し奉り恐悦至極に存知まする。m(_ _)m

何といいますか、魚屋さんってアミューズメント空間。


で、結論としましては、今年の食べ納めという事でカツオ半身を購入。

「さて、帰ろうか」という時に、売り場の隅っこにパックが積まれている。
何気なく見ると……なんとまぁ、白子まつり開催中?! タラ、サケ、フグ……。
いや、別に祭ではなかったけれど、個人的には祭状態です。まぁ、真子の方がより好きだけど、まつりじゃ~~。

アミューズメントパークでのフェスタって、もう歓喜狂乱。
夢の国でのネズミパレードか? (行ったことないけど)


で、しばし落ち着いて一考。
「経験上から細君は食べない筈。子供達にバレると危ない。美味しかったら全部巻き上げられる恐れあり」
これまでの晩酌のアテを強請り盗られてきた経験を考慮しつつ、怜悧狡猾なる思惑を巡らす。
結果、一番安価なサケを3人分程チョイスする。これなら自分の分量は最低確保できる……はず。巻き上げられても被害額は少ない。


そして、本日の一品。(テキトーな発想で料理)

塩を振って湯引きして、血合いを取って……の下処理の後、片栗粉をまぶしてしばし待機。
オリーブオイルとガーリックで軽くソテーする。中心部分は温まる感じでOK。
取り出したら、そこに醤油、バルサミコ酢を入れて軽く煮詰める。格好付けるとデグラッセってやつね。
最後に日本酒をひと回し垂らしてソースが完成。ちょっと濃い目。
ソースは「湯引きにポン酢が合うなら温めた二杯酢もいけるよね」という判断から。

豆皿にも別に確保する。これ大事。
家族用には鱠皿に用意。案の定すぐに無くなりましたが、そちらをダミーにして豆皿分はこっそり、きっちり頂く。Ψ(`∀´)Ψ
七味を振ると無国籍感漂う一品となりました。
カリッっとしてネチッっときて、口の中でジワッ~……、カマンベールとモッツァレラチーズの中間ぐらい。そこに日本酒を投入して洗い流す。くぅぅ~。


秋鮭の白子も美味しいね。日本酒が抜群だね。カツオも宜しゅう御座いましたし。
酔っ払いの自画自賛。


さて、これから美味しいものが沢山出回ります。
「日本万歳、魚屋さん万歳~~」で、本日は終了。


(でも、やっぱりフグが良いなぁ)