今朝、長い竹が必要になって隣の竹林へ。ウチの竹林ではないけれど「自由に切って良い」とのお許しがある。
辺り一面をイノシシが筍を目当てに掘り返している。「ひどいなぁ」と思う反面、筍が成長しないので適度に間引かれていて歩きやすい。小さなブルドーザーが行き来したかのよう。
地面から目線を上げれば明るい竹林となっている。地面さえ見なければなかなか良い光景。
枝の隙間から入ってくる陽差しが竹林の中で天使の梯子のように幾筋か見えて印象的でもある。
頃合の太さのものを選んで切る。3本ほど切り倒して枝を払う。
ふと以前切ったであろう竹の切り株が目に入った。
無意識に視界に入った一点だったけれど、そこに意識が集中すると急にクローズアップされたような感覚になる。
この切り方は竹林の持ち主によるもの。小生とは切り方が違うな。
しかし、なんとも微笑ましいというか、逞しいというか。
竹の節に溜まった水分で成長した苔。
光の加減か……詩的な光景に「かぐや姫の在りし処もかくやあらむ」と思わせる。
朝から「なるほどなぁ」と妙な感心をして竹を担いで外へ。
「路上観察学会的には系統が違うな」とか「朝なので、三文分の得があったかな」とかチラッと思う。
キレイなものを見てそういう事を思うのが俗な証拠だなぁ。いけませんなぁ。
素直に微笑んでおきましょう。
「かぐや姫がいたんだよ」って。 (う~~ん、そうなると……妄想……統合失調症……)