裏庭に自生しているトキリマメ。
小さな赤い鞘と可愛い黒い豆が印象的。この時期になると雑草に絡まりつつ垂れ下がっている。
出来ている豆の数からすると、毎年相当ばら撒かれている筈だけれども数は増えない。
実は色ですぐに発見できるけれど、それ以前の花の時期には気付かないので、草刈の時に知らずに刈っていると思う。
アケビのように可愛らしく色も綺麗なら判るんだけど、こればっかりは植物の都合でありますから。
で、毎年実がついてから「あぁ、今年もなったね」とやっと判る次第。
このトキリマメとよく似ているものにタンキリマメがある。
漢字で書くと『吐切豆』と『痰切豆』。それぞれ漢方薬のような名前です。
悪食な小生がこの実に手を出さないのは薬っぽい名前だからではなく、そもそも豆だからです。
芋、豆、南京の類にはサッパリ興味が御座いませんのでね。ハイ。
一方、今年はムカゴを取り損ねていて、今のところそれが痛恨であります。
この2種類は葉っぱの違いで見分ける。
「葉の幅が広がる場所が違う」と教えられたけれど、いやいや結構似ている。
更に「先端が丸いか尖るかというのが大きな違い」というポイントもあって、その一点のみで憶えています。
なので今も間違う確率も高いはず。ウチのものは目の前で教えてもらったので間違いは無いでしょう。
まぁ、咳も痰も出たところで、今やこの豆にお世話になる事も無いと思うので見極めなくても良いんだけど。
花材として可愛いので、豆を落とさないように採取してクルクルと巻いて柱に引っ掛けています。
何だか、おまじないっぽくて良い感じです。
さて、風邪を引かずに冬に備えたいと思います。
トキリマメも信心から。