備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

焼き茄子実習

2009-07-29 23:00:29 | 料理・食材
茄子が沢山ご在宅。

今日は珍しく、夕方に雨が降っていない。久しぶりに外で炭を熾せる。
やっと、焼き茄子日和。夕方に速攻で炭を熾して準備。

しっかり冷えた焼き茄子と枝豆があれば、夏の晩酌も一段上がるというものだ。


焼き茄子はガスレンジでも出来るけれど、香りの面で炭火で作るにしくはなし。
まず、茄子の先(蔕の反対側)から箸を突き刺して、真ん中に煙突を作る。これをしておくと身が割れて折角の美味しさが流れたりしない。煙突は重要です。
火にかけて全体が真っ黒になるまで焼く。常に強火で一気に。
先の穴からプシューーと湯気が立つ。いい香り~。

焼けたら「アッチッチ」と言いながら、皮をスルッとキレイに剥く。
この時にいくら熱くても、茄子を水に漬けてはいけない。漬けるなら手の方。
焼き茄子作りの最大の試練ともいえる場面だ。
一箸ごとに割いて並べて、出汁を張って冷蔵庫へ。


さて、時分時。
良く冷えた焼き茄子にショウガを添えて。
冷酒とがオツですな……。


今年から、焼き茄子の焼方を子供に一任する事にした。
でも野放しでは心配なので、仕事場の窓からすぐ見える所に焼場を作って監督。


本日は第一回目。
これまで見てはいるけれど、実習は初めて。
出来としては、まぁまぁ。

晩酌の肴ともなると、こちらも真剣ですから……、徐々に教育。

お酒が呑めるようになったら、焼き茄子が上手に出来る事のありがたみが判るハズ。
でも出汁をひくのは、まだお任せしません。

この夏の課題だ。どこ迄こなせるようになるか…。