鉛
鉛の重さを
またひとつ飲み込む
しずかな朝に
ずっしりと
友人ではなかった
遠くから
見ているだけだった
優秀な成績の
ふっくらした頬に
にきびがふたつ、みっつ
感情が表れない
丸いめがねの奥の瞳
茫洋として
そこにいつも立っていた
それから
病院で見かけた
白衣の女医さん
そのあと
ほっつき歩いていた街の通りの
眼科クリニックに
彼女がいた
そして
朝の新聞
みんなみんな
そこに向かっているのか
無の暗闇へ
受け入れがたい現実
遠くから
・・・・・合掌
鉛の重さを
またひとつ飲み込む
しずかな朝に
ずっしりと
友人ではなかった
遠くから
見ているだけだった
優秀な成績の
ふっくらした頬に
にきびがふたつ、みっつ
感情が表れない
丸いめがねの奥の瞳
茫洋として
そこにいつも立っていた
それから
病院で見かけた
白衣の女医さん
そのあと
ほっつき歩いていた街の通りの
眼科クリニックに
彼女がいた
そして
朝の新聞
みんなみんな
そこに向かっているのか
無の暗闇へ
受け入れがたい現実
遠くから
・・・・・合掌