ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

てんぷらの効用

2020-10-17 20:07:50 | 日記
                     てんぷらの効用

                  あぶらかたぶら
                  
                  あっ
                  あぶらかたぶら
                  あぶらぎとぎと
                  お口の周りがてかてか
                  少しは滑ぜつがよくなるか

                  世の中がよくわからなくなり
                  なにがどうなっているのか

                  あぶらかたぶら
                  呪文をつぶやく
                  建前にしてもあからさまで
                  もう開き直って
                  建前なんか取っ払って
                  いう必要がないと
                  答えない
                  隠蔽
                  建前というより
                  戦前

                  世の中が
                  ひん曲がって
                  どこかへ流れ込んでいるんだろうな
                  と
                  苦しくなってくるから
                  呪文を唱えて
                  楽天的に
                  希望の灯を
                  つま先にともして
                  歩いてみる

                  白黒のフィイルムには
                  悲劇の歴史が
                  刻まれているが
                  前向きに学ぶという姿勢で見つめる
                  
                  ふらふらっと
                  バランスが
                  壊れそうになる
                  お腹に力をと
                  ばりばりっと
                  本をかじり
                  骨を作るのだ

                  支柱がか細く
                  今にも倒れそうなので
                  地球を感じるように
                  足を踏ん張り

                  あぶらかたぶら
                  あぶらかたぶら
                  と
                  
                  唱える
                  

                  
                  
                  
                  
                  

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