ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

シュプレヒコールⅡ

2012-10-17 14:37:51 | 日記


                     日付変更線

                  -7時間の地球の上は
                  敷き詰められた四角の黒の石 
                  壁はベージュの厚い石の壁

                   パパ
                   パバロッティ

                   謳う

                  草も木々も
                  夏とも秋ともいえぬ
                  暑さを残した風に揺れ

                   バターは薄い黄色
                   鴨のお肉は黒い
                   白いパンは香ばしく焼け
                   パリパリ

                   甘い甘いデザートに
                   2.5ユーロのお水

                  淡い水色の瞳に
                  Thank you と声をかけて
                  バスを降りるんだけど
                  最後に降りたわたしに不機嫌な目をして
                  Where come  from, ときおー? おおさかー?
                  ときた ガイドさんが Okinawa!と大声でいうから
                  さうす えいりあ と加えてあげた 怒るなよ
                  年寄りの女性の加わったツアなんだからさ

                  眼は口ほどに・・・
                  ぼでぃ らんげーじ さ、わかっているよ
                  いらいらしていた運転手さん、うんと待たされて
                  うんざりしてたんだね、でもさ、その日、ご一行様は
                  体調不良が多くてさ

                  チャキイロノ
                  小さなアジアンは
                  抵抗の色さ

                  キンピカの金色の熟れきって
                  腐れかけた
                  おれんじは
                  もう
                  未来を描く
                  指を
                  なくしかけているよ

                  きらきらした瞳で
                  風の中を
                  翔ける

                  とり

                  日付変更線を飛び

                  地球を
                  めぐる
                                    

                   





                  

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