ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

寒い時代

2014-09-29 10:45:33 | 日記

                       寒い時代


               ありや


               「あたしゃー こんななるとは思わなかった・・・
                だんなはなくなるし・・・
                こどもは私より先に逝ってしまった・・・
                部屋から冷蔵庫までが歩くのが日課であるよ・・・
                歩行器がないと歩けんのや・・・
                窓から外みるのが楽しみ・・・」


               
               こういうことがありや
               

                「買物する金、ねーから
                 外の庭のフキとって食べてるんよ・・・
                 まー、家あるからね、でもねー兄弟もいねーし、娘は嫁にいったから
                 頼っちゃいかんと思ってね・・・」



              トーキョーの真ん中の裏側でこんなのありや


                 「お金はな、1円玉がこれだけ・・・
                  いざというときのためにヒヤムギかっておいたから、これ
                  くーとる・・・
                  電気も切られておるから昼間は老人プラザで冷房にあったっておるが
                  調子悪くてな、頭痛いが、病院にもいかれんて・・・」



              死に近く
              限りなく近く



              豊かな中で
              弱者の
              細い糸を
              少しづつ
              少しづつ


              なおか細くして
              落ちるように



              意図しているのか

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