ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

新・ろーりんぐ・りとる すとん

2013-04-06 14:27:22 | 日記
                      洞穴の中から


                     ちりぢりにちぎれた
                     ノートを
                     抱えて
                     ちびた鉛筆で
                     書き足した絵は

                     ここに
                     わたしはあるよ
                     と
                     叫ぶための
                     ふるえている
                     くちびる

                     耳は
                     もうふさぐまい
                     聴覚が捉える声
                     眼鏡の奥の
                     視覚
                     目に触れる景色
                     を取りだして

                     いきている
                     偶然の
                     喜びと哀しみと
                     
                     ちびた鉛筆の
                     細くとがった芯の先っぽで
                     ひっかくだけでも

                     なにかが
                     ここにあるのではないか

                     おおきなそらに
                     向かう叫び

                     道の小石を
                     ころがしてみる
            

                     
                    

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