ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

雨の夜に

2021-10-08 00:36:03 | 日記
                       雨の夜に


                    時計の針が
                    コチコチときこえる
                    振り子が左右にふれている

                    明日
                    いつものように過ごすだろう
                    だけど
                    2階の明かりは
                    消えたまま
                    携帯が鳴らない

                    明日
                    ろうそくに火をともし
                    お線香を手向けるだろう
                    こころ傷む
                    日々が
                    かさぶたで覆われ
                    
                    見送るという
                    痛みは
                    いまだ
                    終わることなく

                    しくしくと
                    今夜の雨が
                    地面に
                    しみこんで
                    地中深く

                    深く
                    底まで