ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

ちむぐるし

2021-10-29 11:08:33 | 日記
                      ちむぐるし

                   なだそうそうは
                   くるしい
                   はなつまり
                   あたまがいたい

                   さんそけつぼうで
                   なにもかんがえられなくなる
                   めがおおあめのがらすまど
                   しろくくもり
                  
                   なにをしようとしていたっけ
                   あんちゃんのへやのなかで
                   たちつくし
                   
                   いまにもかえってくるようで
                   さわるな
                   よけいなことするな
                   と
                   いわれそうで

                   なにもせずに
                   はなみずを
                   すすりながら
                   かいだんあぶない
                   ころげおちたら
              
                   だれもたすけにこない

                   不器用な兄妹は
                   生きることに戸惑いながら
                   寄りかかって
                   いたのかもしれない

                   しっくい
                   がんしな
                   
                   屋根のはり

                   そのむかしむかしから
                   続く

                   記憶のおく