Breathe & Stretch 〜マインドフルネストレーナーのメモ帳〜

縁あって辿りついたマインドフルネストレーナーの仕事。悩みは色々あれど、喜びや楽しみが増えていきますように。

普段どおりに接すること

2012-09-19 15:59:32 | 産業カウンセリングのこと
メンタルヘルスが悪化した方が、休職しないで職場にとどまるケースも増えてきているという話をチラホラ聞きます。

特に、若手の方が、休職したら戻れるか不安、休職・復職を繰り返しながら、自分の居場所がなくなるのではないかという不安もあって、出勤することを選び続けているのではないかとも。

私の身近なところにもいらっしゃいます。

そんな時の、産業医の先生の職場へのアドバイス。

『普段どおりに接してください』

言葉の意味としては理解できますが、私も机を並べて仕事をしていたら葛藤しそうです。

本人も反応することや動くこと自体が億劫だったりするのでそっとしておいた方がいいのかなぁと思ったり、でも居るからには仕事をお願いしてもいいのかなと思ったり。

しかし、日頃、「おはよう」「ありがとう」「おつかれさま」の挨拶や、他愛もない雑談、笑顔のない普段。

これが、普段どおりに維持されていく。

それで、回復につながるのか?

やはり人を選ばず、相手が元気な時も、病める時も、パフォーマンスを上げている時も、上げることができない時も、無条件での肯定的ストロークは、やっぱり日頃から必要でっせ・・・。

そういう普段が普段どおり維持されるようであるなら、「普段通りに接すること」に躊躇はいらないと私は感じています。

誰かが心を患ってから慌てるのではなく、当たり前に相手の存在をしっかり認めていることをシンプルに表現する職場でありたいものです。

そんなに難しいことではないのだから。

「関係の中で起きている病です。そして、関係の中で良くなっていきます」

と、今日は、仕事で経営層に話をさせていただきました。
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