Breathe & Stretch 〜マインドフルネストレーナーのメモ帳〜

縁あって辿りついたマインドフルネストレーナーの仕事。悩みは色々あれど、喜びや楽しみが増えていきますように。

リアリティセラピーを学ぶ

2009-10-11 22:46:11 | 選択理論・R/T
10月9日から4日間、NPO日本リアリティセラピー協会開催の集中基礎講座を受けています。

今年の6月、日本で選択理論とリアリティセラピーの普及にご尽力されている柿谷正期先生の講座を受け、そのカウンセリングを実際に拝見して、

過去よりも現在に焦点を当てたこのカウンセリング手法を、是非身につけたいと思いました。

今日は、ロールプレイを中心の学びだったのですが、リアリティセラピーでは、単純応答が中心の傾聴を特段重視せず、質問が中心となっています。

いやー、これは学び甲斐があります。

リアリティセラピー(現実療法)は、人は内側から動機付けられて行動を選択するという選択理論心理学に基づいて行われます。

2008年1月、(株)リンクアンドモチベーションの小笹芳央社長の講演を聴いた時に、出会ったのがきっかけで選択理論のことが、ずっと気になっていました。

もともと、我々の動機は外側からからの刺激にコントロールされるものでなく、内側から動機付けられて、個人の欲求充足のために行動を選択するという考え方は、表現を変えながらもどこかで目にすることはありましたが、

それが選択理論からくるものとははっきりとは認識していませんでした。

選択理論は、交流分析と部分的に似ていますが、大きな違いは、

我々の遺伝子に組み込まれた5つの基本的欲求と、それらの1つ以上を満たすため人・モノ・状況・理想像・状況などが写真のように記録された記憶で成り立つの世界に着目している点です。

この記憶世界は、上質世界(クオリティワールド)と言って、上質世界の中の中のイメージ写真が一般的に願望であり、私たちは上質世界を手に入れるために、つまり欲求を充足しているために行動しているということです。

選択理論は、人間の行動を脳のシステムから説明するという点で、他の心理療法などとも違います。

交流分析と似ているのは「自分と未来は変えられる、他人と過去は変えられない」という基本的な哲学であり、私にとっては何の違和感もないです。

私たちは、メンタルのバランスを崩した時、変えられないものに焦点を当てていることが多くあります。

選択理論では、過去よりも現在と未来、感情や症状(生理反応)よりも行動と思考に焦点を当てます。

私たちは、自分という車のハンドルを握り、前輪の行動と思考をコントロールすることができますが、感情や生理反応はあくまで前輪に合わせて動きが変わるにすぎません。

聖書の言葉でしょうか?

変えられるものを変える勇気を
変えられぬものは受け入れる謙虚さを
そして、それを見分ける知恵を授けたまえ

ホントそうですよ、変えられぬものに執着しないことですよね・・・

変えられないものを変えようとして対象を責めたり、憎んだり、嘆いたり、悩んだりしている時間は、私たちの行動は止まっています。

自ら欲求を充足する活動を止めています。

小笹芳央社長の講演で、「組織の中では、特定の個人に問題があるのではなく、その人との関係にも問題があると考えるようにする」という話がありました。

この話に深く共感し、私自身も、独立してからお客様の企業を見る時には、常にこの視点を貫いています。

私の仕事は、お客様が、コミュニケーションを通じて、職場の人間関係を少しでも幸せが感じられるつながりに変えていくお手伝いをすることです。

それは、まさにリアリティセラピーで支援可能であり、この運命的なセラピーに出会ったことを、心から幸せに思います。

心理学は、幸せになるための学問です。

自分の中の、心の闇ばかり見ていても、幸せにはなれるはずもなく、自分の上質世界の中にあるものを自分の行動で獲得していく人生を私は選び続けます。

ベースはリアリティセラピーであり、その他の周辺心理学や技法をうまく組み合わせたカウンセリングができるように、これから行動のスピードを上げていきます。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
かちっとはまったようですね (まきねえ)
2009-10-13 12:52:53
柿谷先生、奥様共に明快で素晴らしいカウンセラーであり 講師でいらっしゃいますよね。

はるさんの学びに祝福をお祈りしております!
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夫婦で学ぶ選択理論 (はる)
2009-10-16 23:22:06
まきねえさん

ども、お元気ですか?
それにしても、選択理論は夫婦で学ぶ方が多いですね。

かくある私も、再婚の際には選択理論を学んでいる人と再婚するつもりです。

外的コントロール、誰もが陥りますね。
セラピーの手法・技法も魅力ですが、背景にある理論も明快で、「かちっとはまった」という表現はズバリです!

質問を多様するとて、コーチングとはまた似て非なるもの。

学び甲斐はありますーーー。

では、寒くなってきましたから、体にはくれぐれも気をつけてくださいませ。
返信する
車の4輪 (まきねえ)
2009-10-19 08:52:38
私の知人の医師夫婦も夫婦で選択理論学んでいらっしゃいました。

はるさんの再婚!? すごく楽しみです

日本の未来が明るくなる気がします。

選択理論とコーチングって
双方しっかりイメージはあるんだけど
はるさんに説明してもらうとその違いってなんなんでしょうかね・・・?
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お久しぶりです (よしざわ)
2009-10-20 23:01:43
>変えられないものを変えようとして対象を責め>たり、憎んだり、嘆いたり、悩んだりしている>時間は、私たちの行動は止まっています。

>自ら欲求を充足する活動を止めています。

↑ほんとにほんとにとうなづきました。。。
ちょこっとここにハマっていたのでブログ拝見しておっしゃ!!と。

また時々寄らせていただきます♪
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違いは・・・ (はる)
2009-10-25 19:37:49
まきねえさん

ども、亀レスとなってしまいすみません。

両者の違いは、
コーチングは技術であり、選択理論は理論であるということではないかと。


リアリティセラピーとコーチングの比較であれば、技術としての対比はできると思うのですが。

リアリティセラピーとて、講座の先生の実演を見せていただいた限りは、本当に様々な技法を柔軟に繰り出しておられて、分析していると短時間でここまでもっていけるんだーーって唸りまくりです。

今年は、認知行動療法、来年早々に論理療法についてのインプットをすることになります。

技術論、理論に偏らずに、最終的に統合したカウンセリングになって行くよう頑張ります!
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よしざわさんって、あのよしざわさん? (はる)
2009-10-25 19:51:23
よしざわさん

コメント遅れまして申し訳ありません。

おひさしぶりってことは、あの(どのやーー)お世話になったよしざわさんですか??

いやはや、その節はお世話になりました。
今回の記事がブレイクスルーにお役に立てたのであれば嬉しいです。


変えられないものに挑むことももちろん必要な時はありますから、そんな時のために余力は残しておくことがあるんじゃないかなぁって思うんです。

無論、変えられないものに対して、何らかの強い影響力を発揮し、最終的に相手が自分の行動や考え方を変えるには、強い「志」「信念」「使命」が欠かせないように思っています。

変えられるものと変えられないものを見極める力。

とは言え、少々、諦めの悪い私です。

また、お会いできる日まで!
コメントうれしかったですー。

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