Breathe & Stretch 〜マインドフルネストレーナーのメモ帳〜

縁あって辿りついたマインドフルネストレーナーの仕事。悩みは色々あれど、喜びや楽しみが増えていきますように。

寛容な大人のロックンロールと希望

2008-03-30 21:19:49 | 自分にチャージ

昨日、佐野元春のライブに行って参りました。

即日完売と言われていたツアー最終日のNHKホールのライブが、2月に入ってから運よく取れたのでした。

3月は、仕事もよく持ちこたえたし、ご褒美だっ!

2007年6月にアルバム「Coyote」がリリースされ、再び佐野元春の楽曲を楽しむ喜びを感じていたこの9ヶ月。そして、この日のライブも、80年代、90年代の曲が、あの独特の疾走感とともに再現され涙モノでした。

特に、中盤以降の「ロックンロールナイト」のシャウトの部分は、若い時と何も変わらない、あるいはそれ以上に強いメッセージを感じるものであったように思います。

っていうか神がかってましたし・・・。

2曲目の「I'm in Blue」や「SOMEDAY」に続いて「アンジェリーナ」「ハッピーマン」で、私もかなりご満悦。

アンジェリーナは、最近のアレンジの方が昔より好きかも。

すごい楽しかったです。

正直、50歳を超えたロックンロラーのライブは、もう少しメロウな感じかと思っていたのですが、いやはや、衰えを感じないビートダンスがめちゃくちゃカッコよかったですぞ・・・・。

そして、THE HOBO KING BANDの熟練したプレイヤーの皆様にも、何度、魅了されたことか。

「Coyote」の前のアルバム「THE SUN」からも数曲披露されたのですが、このアルバムにはいろんな登場人物が出てきます。この日は、私の好きなシングルマザーへの慈しみを歌った「レイナ」も聴けてよかったです。

THE SUN (通常盤)
佐野元春,佐野元春 and The HOBO KING BAND
ユニバーサルJ

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そして、「THE SUN」「Coyote」ともに、私には、彼が次の世代や人の持つ多様性と交わろうとしているのが強く感じられます。

私の座席の隣は、20代の男性たちでした。彼らは、「半分ぐらい知らない曲だった」と言っていましたが、彼らなりにすごく楽しんでいました。

そしてMCで、ラジオの話になった時、自分が若かったころは、いやなことがあった夜もラジオを聴いて気を紛らわせたという話がありました。

50歳を過ぎた彼は、ニューエイジに対して、ウェルカムで、むしろ自分から近づいているように思います。

最近の彼の曲からそんなことを感じていて、そして、若者を叱咤しない、激励しない、否定しないということであります。

「自分にもわかる」「そんな時があったよ」と共感的であるとともに、私には「それでも、前を見て行こう」「わかちあって行こう」というメッセージが伝わってくるのです。

ライブの最後には「次の世代に希望を」と締めくくっていました。

こんなことが伝えられるのは、失望を知り、そして今も希望を持って生きている大人だからだと思う。

ライブの中でも歌われた「約束の橋」や電車の中で聴く「YOUNG BLOODS」に、昨今、立て続けに起こる若者の凶悪事件が脳裏をよぎりました。

もっと聴いてほしい、若い世代にと・・・・

たぶんそう思っている、私と同年代のファンは多いと思う。

仕事の上では、新入社員研修の内容を詰めているところですが、1年ごとに新入社員の傾向が違っていたりします。

青春時代が昭和だった自分たちと全く違う社会で育っている人たちです。そして、講師としては、厳しさを求められがちです。

厳しさと愛情と、そこに「希望」を。

私にもできるところから頑張ります。

1日1回ありがとうございます

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4 コメント

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Unknown (とまと)
2008-03-30 23:55:21
はじめまして。
こんばんは。
僕も昨日の佐野さんのライヴに参加した20代の男子です。
THE SUNをラジオで聴いて、佐野さんのファンになりました。
昨日もとてもカッコよかったですね。
曲ももちろんですが、僕は佐野さんの優しさにとにかく惹かれました。
ブログ文中にあった「叱咤しない、激励しない、否定しない」という言葉に、なるほどなあ、と目から鱗でした。
佐野さんの姿勢って、ズバリそうですよねえ。
長い年月、ずっとブレない佐野さんは、僕の憧れです。
次のライブが今から楽しみでなりません!
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大人の優しさ (はる)
2008-03-31 10:24:39
とまとさん

はじめまして。コメントありがとうございます。
とてもうれしいです。

「THE SUN」もステキはアルバムでしたね。とまとさんのような若いファンが増えるは、80年代からのファンから見ても本当にうれしい!素直にうれしい!

30日のライブでは、個人的には、「Coyote、海へ」と「希望」を聴きたかったのですが次回にお預けとなりました。次のライブで一緒に楽しめるといいですよね!

MOTOさんは、とまとさんから見れば、お父さん世代な訳ですが、近年の映像や昨日のライブでも思いましたが、髪はずいぶん白くなりましたが、何なんでしょうかあの色気は・・・・。気持ちも若いし、今をキチンと生きているからなんだろうと尊敬してしまいます。

昔、「ガラスのジェネレーション」という曲の中で、「つまらない大人にはなりたくない」と歌っていたMOTOさんですが、「希望」という曲の中で

「そうさ、愛しい場所の向こうには希望、いつだって希望」
「そうさ、正しい理由の向こうには自由、いつだって自由」

そこに、十分すぎる大人になったMOTOさんの次の世代への愛情を感じてやまないです。本当に優しい人です。

私もそんな大人になりたいと思います。

また遊びに来てくださいね!

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Unknown (とまと)
2008-04-02 02:24:49
ガラスのジェネレーション、大好きな曲です。
「プラグ&プレイ」に収録されているものも、カッコよくって!
一度、ライヴで聴きたい曲です。
「希望」も好きです。
思えば、僕がラジオで初めて聴いたのも、「希望」だったかもしれません。
「中古の家」だとか、「墓参りの準備で」なんて詩が変わっていますね、なんてラジオのDJに佐野さんが言われていて、、。
静かで美しいメロディーにドキッとしたのを憶えています。
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希望 (はる)
2008-04-05 11:38:30
とまとさん

こんにちは。
そう、私は最近の叙情的な楽曲がとても好きなんです。「Coyote、海へ」なんて初めて聞いた時、泣いちゃいましたよ。

「目指せよ海へ」「勝利あるのみ show real」なんてのもなかなかなかったフレーズでした。この曲で勇気づけられたファンは多かったのではないでしょうか。

最近、人を励ますではなく、勇気づけるって大事だなあと思っています。


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